スマートフォンの利用にあたって悩むのが、データ通信量の上限を意識する必要がある、という点ですよね。
特に動画再生アプリ(例:YouTube)やゲームアプリ(例:Pokémon GO)では多くの通信が行われるため、Wi-Fiではなくモバイルデータ通信でそれらアプリを多用していると、月の半ばでキャリア通信量の上限に達してしまい不便を被ることも。
そこで本記事では、指定アプリを起動中に、自動でWi-Fiをオンにする方法を紹介します。
具体的にはAndroid向け自動化アプリ「MacroDroid」を使って、特定条件下で起動するマクロ(タスクの自動化)設定をします。
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指定アプリ起動時にWi-Fiを自動でオンにする方法
ボクは普段、WiMAXルーターを持ち歩いているため、YouTubeやPokémon GOなどデータ通信が多いアプリを使う際は、移動中でもスマートフォンのWi-Fi機能をオンにしています。

今まで手動でこれらのアプリを起動する度にWi-Fiをオンにしていましたが、これを「MacroDroid」で自動化してみます。
手順①:自動化アプリを入手する
まず、Androidに自動化アプリ「MacroDroid」をインストールします。
本アプリの基本情報や使い方について、詳細は関連記事【MacroDroid – Androidでマクロを組んで作業を自動化! デザインもクールで使いやすい無料アプリ】で解説しています。

「MacroDroid」のインストールが完了したら、アプリトップ画面右上の「マクロを追加」より作成開始できます。
大まかなマクロ作成の流れは次の通りです。
- トリガー:アプリの起動 / 終了(Pokémon GOを起動したら)
- アクション:Wi-Fi設定(Wi-Fiをオンにする)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
手順②:トリガーを設定する
まず、トリガーを設定します。
トリガー候補一覧より「アプリの起動 / 終了」を選び、オプションより「アプリの起動時」にチェックを入れ、「OK」と進みます。
Androidにインストールされたアプリ一覧が出るので「Pokémon GO」にチェックを入れ次に進みます。ここで、「MacroDroid」でまだアクセシビリティ設定を有効化していなければ設定が必要となります。
自動で「ユーザー補助」画面へ移るので、サービス項目一覧より「MacroDroid」を選び、トグルをタップ。
オンにできれば再び「MacroDroid」アプリへ戻ります。
以上で「アプリ起動時:Pokémon GO」のトリガー設定ができました。
画面を右にスワイプし、「アクション」画面へ移ります。
手順③:アクションを設定する
次に、アクションを設定します。
アクション候補一覧より「Wi-FI設定」を選び、オプションより「Wi-Fiを有効化」にチェックを入れ、「OK」と進みます。
以上で「Wi-FI設定:Wi-Fiを有効化」のアクション設定ができました。
画面を右にスワイプし、「条件」画面へ移ります。
手順④:条件を設定する(任意)
続いて、条件を設定します。
「条件」は任意なので設定しなくてもマクロ作成は完成できますが、「トリガー」とは別の前提条件を追加したい場合に設定します。
例えば、「電池残量が50%以上の場合のみ、Pokémon GOを起動したらWi-Fiをオンにする」としたい場合なら、条件候補一覧より「電池残量」を選び、「〜より大きい」にチェックを入れ、パーセンテージバーを「50%」に合わせればOKです。
任意設定ですが、以上で条件設定ができました。
右下の「✓チェック」アイコンをタップします。
手順⑤:マクロ名称を決めて完了!
最後にマクロの名前を決めます。今後マクロの数が増える場合を想定して、分かりやすい名称にすると良いでしょう(後から名前の変更はできます)。
作成したマクロはアプリトップ画面左上の「マクロ」より確認ができ、内容の編集や設定の有効化 / 無効化の切り替えも可能です。
実際に試してみる
マクロが完成したら、実際に動くか試してみましょう。
例えば下記のようなマクロを有効化した状態で、
- トリガー:アプリの起動 / 終了(Pokémon GOを起動したら)
- アクション:Wi-Fi設定(Wi-Fiをオンにする)
- 条件:電池残量(50%より大きい)
Wi-Fiはオフ、かつバッテリーが50%以上あることを確認し、「Pokémon GO」アプリを起動します。
すると、起動直後にWi-Fiがオンとなり、ステータスバーよりWi-Fi接続を確認できました!成功です。
ゲームアプリや動画再生アプリ以外にも、Wi-Fi接続時にのみファイルをクラウド上にバックアップさせるオンラインストレージアプリに対し、同様にマクロを設定しておくと便利でオススメですよ。

例えばGoogleフォト起動時に自動でWi-Fiをオンにして写真をバックアップしている。
補足:
そのほかMacroDroidで設定できるオススメマクロまとめ
本記事で紹介したマクロ以外にも、MacroDroidの便利な設定は無限に存在します。
例えば、普段接続しているWi-Fiのネットワーク名(SSID)検出可否をトリガーに、マナーモードのオン / オフ切り替え設定を自動化できます。
マクロ①
- トリガー:Wi-FiのSSIDの変化(自宅のWi-Fi SSIDを検出したら)
- アクション:バイブレーションを有効化/無効化(マナーモードを解除)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
マクロ②
- トリガー:Wi-FiのSSIDの変化(自宅のWi-Fi SSIDが検出されなくなったら)
- アクション:バイブレーションを有効化/無効化(マナーモードを設定)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)

また、Bluetoothデバイス(例:イヤホン / スマートウォッチ)の紛失防止のため、下記マクロでBluetoothの切断を検知し通知表示できます。
- トリガー:Bluetoothイベント(デバイスの切断を検知したら)
- アクション:通知を表示(デバイスの切断を警告)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)

それ以外にも多数のマクロ設定例を関連記事【MacroDroidでオススメのマクロ集まとめ! ルーティン作業はアクション/トリガーで自動化しよう】でまとめて解説しています。

そのほかWi-Fiに関わる便利な情報まとめ
今回取り上げた以外にも、本ブログではAndroidのWi-Fi機能に関わる様々な情報を掲載しています。
例えば「WiFi Prioritizer」というアプリを使えば、周囲にあるより速いWi-Fiへの接続先自動切り替えが可能となります。

また、「開発者向けオプション」の「Wi-Fiを強制的にモバイル接続に切り替える」機能を有効化することで、Wi-Fi環境が不安定な状況で、自動的にモバイルデータ通信へ接続が切り替わるようになります。

このようにAndroidのWi-Fiをより快適に利用する豆知識は、関連記事【[Android] Wi-Fi機能関連の便利な豆知識まとめ! 知ってると得する裏ワザ的な使い方】でまとめて解説しています。

またモバイルデータ通信の節約に特化したまとめ記事もあるので合わせてどうぞ。

〆:通信設定を自動化して通信量管理をラクにしよう!
以上、Androidでアプリ起動時にWi-Fiを自動でオンにする方法! 特定条件下の通信設定を強制的に変更しよう の說明でした。
今回紹介したマクロを有効化することで、データ通信の消費が多いアプリ起動時に自動でWi-Fiをオンにできるので、データ通信量の管理がかなりラクになるはずです。
ぜひ、お試しあれ。
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