Androidの基本3ボタン(ホーム / 戻る / タスク)は、最近の機種では画面下部のナビゲーションバーにソフトキーとして表示されるものが多く、通常は中央が「ホーム」ボタン、左が「戻る」ボタン、右が「タスク」ボタン、となっています。

ただ以前のAndroid機種では、これら基本ボタンが物理キーとして搭載されるケースも多く、特に近年のGalaxy Sシリーズの多くでは伝統的にホームボタンはハードキーとなっています。

例えばGalaxy S7 edgeのホームボタンはハードキーとなっている。
そのため、使用期間が長い機種でハードキーが故障するとAndroidの操作に多大な問題が生じ、結果的に機種変更や故障修理が余儀なくされます。
そこで本記事では、Androidに仮想(バーチャル)ホームボタンを追加するアプリ「Multi-action Home Button」を紹介します。
ハードキーのホームボタンが故障していても、画面上のタッチで操作ができるようになりますよ。
photo by Sergey Galyonkin
Multi-action Home Button – 使い方
インストール完了後、さっそく起動すると画面中央下に青い光が表示されるようになります。
これがホームボタンと同じ機能を持つ仮想キーで、タップするとホームボタンを押した際と同様の動作が行われます。

例えば任意アプリ表示中に仮想キーをタップするとホーム画面に戻る。
このバーチャルボタンは物理キーであるホームボタン隣に設置されるため、横画面にすると画面下ではなく左右どちらか(=物理ホームボタンの隣側)に表示されます(この仕様は後から設定で変更もできます)。
これでハードキーのホームボタンが故障していても、ある程度代わりとしてAndroidを操作できます。
以上がアプリの基本情報ですが、さらに設定画面より色々とカスタマイズが可能です。
ダブルクリック/長押しのアクションを追加する
初期設定の状態だと、仮想ホームボタンにはシングルタップ機能しか設定されていませんが、さらに「ダブルクリック」や「長押し」した際の機能を付与することもできます。
「Multi-action Home Button」アプリのトップ画面を開き、「Actions」項目で「Action on double click」と「Action on long click」それぞれに新しい機能を追加します。
選べる機能は下記の通り。
- Home:ホームボタンと同じ機能
- Recent applications:タスクボタンと同じ機能
- Pull down notification:通知領域を開く
- Settings:設定アプリを開く
- Application:指定アプリを開く
- Back:戻るボタンと同じ機能
- Screenshot:キャプチャを撮影(有料版のみ)
- None:機能を割り当てない
特に「指定アプリを開く」で頻度の高いアプリを設定しておくことで、素早く起動ができて便利です。
ちなみに機能追加には、最初に権限を付与する必要があるので、「ユーザー補助」画面より「Multi-action Home Button」アプリを選び、トグルをオンにします。
バーチャルボタンを隠す
初期設定の状態だとバーチャルボタンは青い光となっていますが、これを非表示にすることもできます。
「Multi-action Home Button」アプリのトップ画面を開き、「Appearance」項目で「Button invisible」にチェックを入れるとバーチャルボタンが消えます。
ちなみに、あくまで「バーチャルボタンを見えなくする」だけなので、「バーチャルボタンが表示されていた部分」をタップすると設定した機能が働きます。
ボタンの色を変える
初期設定の状態だとバーチャルボタンは青い光となっていますが、これを赤色や緑色などカラー変更ができます。
「Multi-action Home Button」アプリのトップ画面を開き、「Appearance」項目で「Button color」より色をカスタマイズできます。
選べるカラーは下記の通り。
- 赤色
- 青色(初期設定)
- 緑色
- 紫色
- 白色
- 黒色
ボタンの大きさを変える
バーチャルボタンとして表示される光は、横幅や高さを変更することもできます。
「Button width」では標準の大きさ40%から横幅を、「Button height」では標準の大きさ12%から高さをそれぞれ調整可能です。

幅と高さを最大限にした場合、誤タップのリスクも高まるので注意。
そのほか:バイブ/画面の回転/通知表示など
最後に「Behavior」項目と「Notification」項目で設定できる内容も記載します。
バイブをオフにする
「Behavior」項目で「Vibration」のチェックを外すと、バーチャルボタンをタップした際にバイブが振動しなくなります。
画面向きにバーチャルボタンも合わせる
「Behavior」項目で「Follow rotaion」にチェックを入れると、画面を横向きにした際、バーチャルボタンも一緒に回転されるようになります。
通知を非表示とする
「Notification」項目で「Show notification」のチェックを外すと、通知領域に常駐して表示されるアイコンが隠れ、何も出なくなります。
補足:
Galaxy限定機能の使い方と再現方法まとめ
今回紹介したようなGalaxyを対象にした有益情報はほかにもあります。
例えばGalaxy限定アプリ「SoundAssistant」を使えば、下記機能を使えるので音量調整の幅が広がります。
- スケジュール機能 – 時間帯に応じてサウンドを自動変更できる
- フローティング機能 – 様々な音量調整可能なSoundAssistantボタンを使える
- メディア音量の優先機能 – 音量ボタンで着信音ではなくメディア音量を変更できる
- アプリ別調整の機能 – 各アプリの音量をそれぞれ独立して変更できる
- 音質とエフェクト機能 – イコライザーなどで音質をカスタマイズできる

このような情報の詳細は、関連記事【Galaxy限定機能の使い方と再現方法まとめ! Samsung専用の設定やアプリでAndroidを超カスタマイズしよう】で解説しています。

そのほか高機能バーチャルボタンを設定するアプリまとめ
今回紹介した「Multi-action Home Button」アプリは、ホームボタンの仮想キーを設定し、さらに追加アクションまで実現できる機能を搭載していますが、さらに高機能のバーチャルボタンを設定できるアプリもあります。
例えば、もし「戻る / タスク」ボタンにも仮想キーを導入したいなら、「戻るボタン」というアプリがオススメです。
「Multi-action Home Button」アプリでホームボタンに対して実現できる機能を、戻る / タスクボタンまで拡大させることができます。

また「Multi-action Home Button」アプリにもスクリーンショット撮影機能がありますが有料版限定となっているため、中々ハードルが高いでしょう。
そんな方にオススメなのが、「Assistive Touch」というアプリです。
iPhoneのAssistiveTouch機能に似た操作性をAndroidでも実現できる便利なアプリで、物理キーのホームボタンが壊れていても、画面キャプチャを撮影可能です。

そのほか基本3ボタンを別の手段で操作する方法の情報はまとめて、関連記事【[Android] 通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作する方法まとめ! ホームや戻るを素早く実行】で解説しています。

そのほかナビゲーションバーをカスタマイズするアプリまとめ
今回取り上げた以外にも、Androidのナビゲーションバーをカスタマイズするアプリはたくさんあります。
例えば、「Custom Navigation Bar」というアプリを使えば、ナビゲーションバー上のボタン位置を変更したり、4つ目 / 5つ目のボタン追加が可能となります。

このようなナビゲーションバーをカスタマイズする情報はまとめて、関連記事【Androidでナビゲーションバーのカスタマイズ方法まとめ! 見た目や機能性を劇的に変えよう】で解説しています。

〆:ホームボタンのハードキーが壊れても安心!
以上、Androidに仮想ホームボタンを設置する方法! 物理キーが壊れたGalaxyで代用しよう の說明でした。
もしハードキーのホームボタンの調子が悪いと感じていれば、ぜひ「Multi-action Home Button」アプリを試してみて下さい。
ご参考あれ。
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