ボクは2015年12月より約2年間、楽天モバイルを使っていましたが、最新のiPhone 8 Plusへ機種変更をするタイミングで、大手キャリアのドコモへ乗り換えを実施しました。
そこで本記事では、楽天モバイルからドコモへ乗り換えする方法を紹介します。
楽天モバイルでは、解約における「契約の解除日」の考え方が「純粋解約」と「MNP解約」とで異なっていたり、解約後にSIMカードを返却する必要がある、など独特の注意点があります。
その他、ドコモ系MVNOからドコモへ乗り換えをする際の留意事項なども記載しているので、ぜひご覧あれ。
楽天モバイルからドコモへ乗り換えする方法
楽天モバイルからドコモへ乗り換えする際、手続きの流れは下記の通りです。
- MNP解約に伴う解除料の有無を確認する
- 契約の解除日(=最終支払月)を把握する
- 楽天モバイルにてMNP予約番号を発行する
- 新しいケータイの在庫を予約する
- 乗り換え完了後にSIMカードを返却する
それぞれ順番に解説します。
手順①:MNP解約に伴う解除料の有無を確認する
まず、乗り換えを行うと楽天モバイルを解約することになるため、解除料(=いわゆる◯年縛りの違約金)が発生するか事前に確認しておきましょう。
解除料発生の有無を知るためには、
- 契約プランごとの「最低利用期間」
- 自身が契約しているプランの種別
- 自身が契約を開始した月日
を調べる必要があります。
契約プランごとの「最低利用期間」を調べる
楽天モバイルの場合、契約しているプランや適用したキャンペーン内容によって「最低利用期間」が異なるのがややこしいです。
楽天モバイルでMNP乗り換えが可能なのは「通話SIM」のみとなり、「データSIM」は対象外となります。
例えば通話SIMを契約している場合、最低利用期間は開通月を1カ月目として12カ月目までとなり、12カ月目以内の解約は契約解除料9,800円(税別)が発生するのが一般的です。
一方、楽天モバイルコミコミプランを契約している場合、最低利用期間は開通月を1カ月目として24カ月目までとなり、24カ月目以内に楽天モバイルを解約の場合、または楽天でんわかけ放題もしくは楽天でんわ5分かけ放題を解約の場合、契約解除料12,000円(税別)が発生します。
さらにデータSIM / 050データSIMを契約している場合、最低利用期間ならびに契約解除料はありませんが、特定キャンペーンを適用して契約している場合は、最低利用期間は開通月を1カ月目として6カ月目までとなり、6カ月以内の解約は契約解除料9,800円(税別)が発生します。
・・・とまあ、解除料の種別は多岐に渡り、常に情報が更新されるため、詳細は楽天モバイルの「契約解除料について」ページを参照下さい。
自身が契約しているプランの種別を調べる
契約している回線の「プラン」情報は、「楽天モバイルメンバーズステーション」で確認ができます。
ログイン後、「楽天モバイルプラン変更」を選択し、
「プラン名」の内容を確認すればOK。
自身が契約を開始した月日を調べる
楽天モバイルで契約している回線の「開通月」情報は、同じく「楽天モバイルメンバーズステーション」へログイン後、「ご契約者さま情報」を選択し、
「回線契約開始日」の日付を確認すればOK。
以上ここまでの内容で、解除料が発生しないことを確認 or 解除料を許容できるか確認の上、次の手順へ進みます。
ちなみに解除料以外にも、楽天モバイルを解約することで楽天スーパーポイントの還元率が下がったり、楽天メール(@rakuten.jp)が使えなくなったり、など留意点は色々あります。
下記公式サイトでまとめられているので、合わせてどうぞ。
手順②:契約の解除日(=最終支払月)を把握する
次に乗り換えを行った場合、最終支払月がどうなるかについてです。
特に楽天モバイルの解約では、「契約の解除日」の考え方が「純粋解約」と「MNP解約」とで異なるため、ネット上でも誤った情報が散見されている要注意ポイントです。
楽天モバイルの純粋解約では「解約締日」に要注意!
まず「純粋解約」となるケース。
大手携帯キャリアで「純粋解約」をする場合、解約をした月が最終利用月となるため、翌月が最終支払月となります。
ただ楽天モバイルで「純粋解約」をする場合、「解約締日」というものが毎月15日に設定されているため、月途中の解約日が16日以降になると、翌月末解約の扱いとなり、最終支払月は翌々月となります。
例②
- 楽天モバイルを11月15日に解約した場合、11月分の利用料金が、翌12月に請求されるのが最後
例③
- 楽天モバイルを11月16日に解約した場合、契約自体は12月まで続くため、11月分と12月分の利用料金が、翌12月と翌々月1月に請求される
※日割となるケースは除く
上記例の場合、楽天モバイルは11月16日に解約しているのに、12月利用分が1月に請求されるのは納得できない!という声もネット上で多いですが、MVNO(格安SIM)なので仕方がない、といったところでしょうか・・・。
楽天モバイルのMNP解約は「他社契約日=契約の解除日」となる
続いてが「MNP解約」となるケース。
大手携帯キャリアで「MNP解約」をする場合、MNP予約番号発行後、乗り換え先キャリアで契約をした月が、乗り換え元キャリアの最終利用月となるため、翌月が最終支払月となります。
例④
- ドコモでMNP予約番号を発行し、他キャリアで乗り換えを11月17日に完了した場合、11月分の利用料金が、翌12月に請求されるのが最後
※日割となるケースは除く
ただ楽天モバイルで「MNP解約」をする場合、先ほどの「純粋解約」と違って「契約の解除日」の考え方がドコモと同様となり、乗り換え先キャリアで契約をした月の翌月が最終支払月となります。
例⑤
- 楽天モバイルでMNP予約番号を発行し、他キャリアで乗り換えを11月17日に完了した場合、11月分の利用料金が、翌12月に請求されるのが最後
※日割となるケースは除く
実はこの「MNP解約をした場合の契約解除日の考え方」に関する說明は、楽天モバイルの公式ページにもはっきりとした情報が掲載されていないため、ネット上でも様々な情報が飛び交っています。
そこで楽天モバイルカスタマーセンターへ下記問い合わせをしたところ、
【問合わせした内容】
楽天モバイルから他社へMNP転出した場合の最終利用月の考え方をご教授下さい。
16日以降にMNP転出を完了した場合、月末で楽天モバイルは解約となり、当月利用分までの請求となるのでしょうか?
※例:2017年1月16日に他社へMNP転出完了した場合は2017年1月末での解約となり、2017年1月利用料金が2月に最終請求となる。
下記回答を頂きました。
【回答】
楽天モバイルをご利用いただき、誠にありがとうございます。
メンバーズステーションにて予約番号を取得いただき、他の携帯会社へ転出のお手続きが完了いたしますと、
ご解約された翌月以降、解約月までの月額料金、
なお、転出後、
※SIMカードの返却がなされない場合は、
つまり先述した通り、「MNP解約」では「純粋解約」と違って毎月15日の「解約締日」に関わらず、他社で転出(=乗り換え)手続きが完了した月が解約月となり、翌月が最終支払月となります。
以上をまとめると楽天モバイルの解約では、「純粋解約」と「MNP解約」とで下記違いがあります。
- 毎月16日以降の純粋解約:翌月末解約なので翌月の利用料金発生、翌々月が最終支払月
- 毎月16日以降のMNP解約:今月解約なので翌月の利用料金発生はなく、翌月が最終支払月
つまり、楽天モバイルをMNP解約をする場合は、毎月15日の「解約締日」を気にすることなく手続きを行えばOK、となります。
手順③:楽天モバイルにてMNP予約番号を発行する
解除料の発生有無と最終支払月の考え方について確認できたら、さっそくMNP予約番号を発行します。
楽天モバイルの場合、「純粋解約」はカスタマーセンターへ電話での申請が必要ですが、
カスタマーセンター
- 0800-600-4444(通話料無料 / 携帯からもOK)
- 受付時間:9:00-18:00(年中無休)
MNP予約番号の発行の場合はWeb上で完結できます。
ただし大手キャリアと違って、楽天モバイルでのMNP予約番号の発行は申請してから最短で翌日~3日程度時間がかかるため、月末ギリギリの手続きは避けたほうが無難でしょう。
まず「楽天モバイルメンバーズステーション」へログイン後、「MNP予約番号発行・確認」を選択し、
対象の「SIM電話番号」と記載される注意事項を確認の上、「MNP転出予約番号の発行をする」を選択します。
改めての確認画面となるので、「お申し込み」を選択。
完了画面が表示されるので、メンバーズステーショントップ画面に戻り、
再び「MNP予約番号発行・確認」を選択します。
すると先ほど表示した画面の中に、新たに「MNP情報」項目が表示されます。
発行申請直後だと、しばらくの間「MNP予約番号払い出し中」ステータスが続き、
その後、払い出された「MNP予約番号」が画面に表示されます。
ボクの場合、11月10日(金)の夜に発行申請をした後、11日(土)の夜遅くにステータスが変わっていることを確認したので、
- 公式アナウンスである「申請してから最短で翌日~3日程度」の通りだった
- 営業日は平日だけでなく土日もカウントされる
ということが分かりました。
MNP予約番号の有効期限は発行日を含めて15日間となり、これを過ぎると自動キャンセルにより予約番号は失効します。この場合、2~3営業日は新たな予約番号発出の申請ができなくなります。
また自動キャンセルとなった場合、MNP転出手数料や「最低利用期間」に満たない解除料は発生しません。
手順④:新しいケータイの在庫を予約する
楽天モバイルから乗り換える先の事業者で契約するスマートフォンの在庫は、事前に予約していると手続きがスムーズになりオススメです。
特に最近ではiPhone Xの場合、予約してから入荷連絡まで数週間かかることが想定されるため、MNP予約番号の期限を超過してしまうとまた取り直しとなり非常に面倒であるため、その③の行程と同時並行的に予約できるのが理想でしょう。
例えばドコモなら「オンライン予約し、ドコモショップ・量販店で購入する」ことができるため、利用をオススメします。
ここで楽天モバイルからドコモへMNP乗り換えする際の注意点として、ドコモオンラインストア上では通常MNP契約は可能ですが、ドコモ系MVNOからの乗り換えについてはMNP契約の受付ができないため、実店舗(ドコモショップや家電量販店)での手続きが求められます。
参考 ドコモオンラインショップ – ご予約・ご購入に関するよくあるお問い合わせ
つまり在庫の事前予約も、手続きをする実店舗にて確保となるようにする必要があります。
ちなみに新しくスマートフォンを購入するなら、事前にアクセサリ(ケースやフィルム)も用意しておくと、すぐに使い始めることができてオススメです。
iPhone 8 Plusが届く前に、事前に購入しておきました。
手順⑤:乗り換え完了後にSIMカードを返却する
後は乗り換え先のキャリアにてMNP新規契約を行うだけ。
他の携帯会社へ転出手続きが完了すると楽天モバイルは
その後、最後に必要な楽天モバイル側の手続きとして、SIMカードの返却があります。
一応、SIMカードは「レンタル品」という扱いになるため、楽天モバイルとの契約解除に返す必要があります。返却しないと損害金を請求される場合があるため、必ず返送しましょう。
発送先は申込種別により異なり、かつ送料は利用者自身の負担となります(着払いは不可)。
申込種別:006,007の場合
- 〒143-0006 東京都大田区平和島3-5-1 B棟2F 楽天モバイル SIM返却係
申込種別:008,009の場合
- 〒338-0824 埼玉県さいたま市桜区上大久保303-1 物流センターSIM返却係
自身の申込種別が分からない場合は、「楽天モバイルメンバーズステーション」で確認ができます。
ログイン後、「ご契約者さま情報」へ進み、
「申込種別」に書かれた数字を確認すればOK。
SIMカード程度の重さ・大きさであれば、日本郵便の郵便書簡(ミニレター)が62円で最安ではないでしょうか?
ボクの場合、日本郵便の窓口でミニレターの受付を済ませ、便箋にSIM返却の旨と自身の登録情報を記載の上、ポストに投函しました。
なるべく安い送付方法の調べ方は、関連記事【Androidで送料比較のおすすめアプリ! スマートフォンで宅急便/郵便の運賃を一覧表示して最安料金を検索しよう】で解説しています。
〆:手数料や所要時間をチェックしておこう!
以上、楽天モバイルからドコモへ乗り換えする方法まとめ! MVNOでMNP解約する際の注意点 の說明でした。
ボクの場合、解除料が発生しないタイミングは意識していましたが、MNP予約番号が即時で発出されないのは予想外で、想定していた乗り換えスケジュールより遅れてしまいました。
もし楽天モバイルから他社へ乗り換えを検討中の方は、事前に本記事を参考の上、必要となる手数料や手続きにかかる所要時間を確認しておくことをオススメします。
ぜひ、ご参考あれ。
コメント