スマートフォンは画面をタッチして操作しますが、現在どの部分を触っているかは可視化されません。
そこで本記事では、iPhoneとAndroidそれぞれでタッチポインタを表示する方法を紹介します。
スマートフォンの使い方を説明する動画撮影のシーンなどで、設定しておくと便利ですよ。
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iPhoneでタッチポインタを表示する方法
本記事では2つの方法を紹介します。
- 脱獄アプリを使う
- AssistiveTouchを使う
iPhoneでは標準機能や通常のサードパーティ製アプリを使って、タッチポインタを表示する方法はありません。
「AssistiveTouch」に近い機能はありますが実用的ではないため、実質的に「脱獄アプリ」の一択となります。
下記より2つの使い方について解説します。
脱獄アプリを使う
もしiPhoneを脱獄していれば「ShowTouch」というアプリで実現できます。
まずCydiaに次のレポジトリを追加します。
https://repo.lonestarx.net/
次に「ShowTouch」を検索し、「変更」メニューより「インストール」・「SpringBoardの再起動」を実行します。
以上で準備はOK。
画面をタップした場所が赤丸のポインタで可視化されます。
複数の指で異なる箇所をタップしている場合も、その数だけポインタが表示されます。
参考:機能をカスタマイズする方法
「設定」→「ShowTouch」より機能のカスタマイズも可能です。
SETTINGS項目
- OFF:機能をオフ
- ALWAYS ON:どの画面でもポインタを表示
- JUST WHEN SCREEN RECORD:画面撮影中のみポインタを表示
COLORS & SIZE項目
- Touch color:ポインタの色と透明度を調整
- スライダ:ポインタの大きさを調整
iPhoneで画面撮影する手順は、関連記事【iPhoneでスクリーンを録画撮影する方法! iOSデバイス単体で画面収録ができる [PC不要]】で解説しています。

注意:横画面で発生する不具合あり
2018年11月時点の最新バージョン(1.0.3-1)で確認される不具合として、iPhoneを横画面(ランドスケープモード)にすると、ポインタが2つ表示されるバグがあります。
回避策はみつかっていないため、改善されるまで可能な限り縦画面(ポートレートモード)で使用しましょう。
AssistiveTouchを使う
iOS標準の「AssistiveTouch」機能を使えば、ポインタのようなボタンを表示できます。
脱獄をする必要もありません。
が、タッチの有無に関わらず常時表示される上、触れると専用メニューを開いてしまうため、タッチポインタの代用とするのは厳しいでしょう。
「AssistiveTouch」を有効にする手順や便利な使い方は、関連記事【電源ボタンが壊れたiPhoneの活用方法まとめ! iOSで反応しないスリープボタンを修理せず使おう [画面オンオフ/スクショ撮影]】で解説しています。

Androidでタッチポインタを表示する方法
本記事では2つの方法を紹介します。
- 開発者向けオプションを使う
- 画面録画アプリを使う
Androidでは標準機能「開発者向けオプション」でタッチポインタを表示できるため、ハードルは低いです。
さらに画面録画系のアプリを使って、同様の機能を実現する方法もあります。
下記より2つの使い方について解説します。
開発者向けオプションを使う
Androidの隠れ機能「開発者向けオプション」を使えば、画面タップを可視化できます。
まだオプション項目が「設定」内に表示されていなければ、有効にして下さい。
手順の詳細は関連記事【Androidで「開発者向けオプション」を表示する方法! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

次に「設定」→「開発者向けオプション」より、「タップを表示」をオンにします。
以上で準備はOK。
画面をタップした場所が白丸のポインタで可視化されます。
複数の指で異なる箇所をタップしている場合も、その数だけポインタが表示されます。
普段から「開発者向けオプション」を使用しているなら、今回紹介した方法がオススメです。
「開発者向けオプション」には、ほかにも様々な便利機能が搭載されます。
詳細は関連記事【[Android] 開発者向けオプションのおすすめ設定まとめ! もっと便利にカスタマイズする裏ワザ的な使い方】で解説しています。

参考:ポインタの位置をオーバーレイ表示する方法
「開発者向けオプション」で「ポインタの位置」をオンにすると、
X軸とY軸でより詳細な位置が表示され、タップ箇所がオーバーレイ表示されます。
画面録画アプリを使う
サードパーティ製の録画アプリ「AZ スクリーン レコーダー」を使えば、画面タップを可視化できます。
アプリの設定画面を開き、「タップを表示」をオンにします。
以上で準備はOK。
画面をタップした場所が白丸のポインタで可視化されます。
「AZ スクリーン レコーダー」を”起動していなくても”タップ箇所は可視化されるため、先述した「開発者向けオプション」を使った場合と差分はありません。
あまり「開発者向けオプション」を触りたくない、または普段から画面を動画撮影する機会があるなら、今回紹介した方法がオススメです。
より詳細なアプリの使い方は、関連記事【Androidの画面を動画で撮影する方法! 音声録音やタップの視覚表示もできる録画アプリ】で解説しています。

参考:裏側で開発者向けオプションの機能を有効にしている
実は次の2機能は連動しており、
- AZ スクリーン レコーダーの「タップを表示」機能
- 開発者向けオプションの「タップを表示」機能
「AZ スクリーン レコーダー」で「タップを表示」をオンにした後、「開発者向けオプション」を開くと同様に有効となっています。
〆:タッチポインタを表示して画面撮影をしよう
以上、スマートフォンでタッチポインタを表示する方法! iPhone/Androidで画面のどの場所を触っているか可視化しよう の説明でした。
「いまどこを触っているか」を可視化できると、スマートフォンの使い方を説明する動画撮影で分かりやすさがアップします。
ぜひ、お試し下さい。
コメント
AssistiveTouchはポインタじゃないですよ