「Googleドキュメント」を利用していますか?
Google版Wordのようなオフィスソフトで、その特徴としてブラウザ上でファイルを編集 / 保存をするため、複数人でのファイル共有に優れたサービスとなっています。
実はこの「Googleドキュメント」を活用することで、MacでもPDF→Wordのファイル変換を無料で実行することができます。
そこで本記事では、そんな隠れた機能について紹介します。
GoogleドキュメントでPDFをWordへ変換する方法
手順①:PDFファイルをGoogleドライブへアップロード
まず、Wordファイルへ変換したいPDFファイルを用意し、Googleドライブへアップロードします。
手順②:PDFファイルをGoogleドキュメントで開く
続いて、Googleドライブ上にアップロードされたPDFファイルをGoogleドキュメントで開きます。
右クリックメニューより「アプリで開く」→「Googleドキュメント」と進めばOK。
手順③:Wordファイルでダウンロードする
最後に、Googleドキュメント上で「ファイル」→「形式を指定してダウンロード」と進み、一覧より「Microsoft Word」を選択。Word形式でダウンロードが始まります。
以上で完了です。
Googleドキュメント:実際に試した感想
さて、無事PDFファイルをWordファイルへ変換できたとして、問題となるのは再現率です。
再現率とは、
文字化けしていないか
レイアウトが崩れていないか
表データや写真など、文字以外の情報も表示できているか
がポイントとなります。
今回のGoogleドキュメントを経由した変換方法を何パターンか試して、
「文字中心のファイルは再現率が高いが、複雑な内容だと厳しい」
と感じました。
ケース①:文字化けするファイルもあり
試しに、適当にWord文書を作成し、PDFへ変換。Googleドキュメント経由で、再びWord文書へ戻す、というテストをしてみました。
下記がオリジナルのWord文書の表示。
そして下記が変換後のWord文書の表示です。
ご覧の通り、タイトル部分が文字化けしています。これは、本文フォントは「MS明朝」でしたが、タイトル部分は「ヒラギノ角ゴ」という、Apple系製品の標準フォントだったため、Googleドキュメント上でうまく変換できなかったのだと思われます。
ただ一方で、タイトル以外は元通り表示され、さらに文字の大きさなどもほぼ再現できています。
ケース②:表や写真はさらに厳しい
続いて、「学術政策研究所様」のコチラの論文資料をWord文書に変換してみます。
下記が変換後のWordファイルの一部分ですが、
本来あるはずの図が消えていました。この部分以外の箇所も、ほぼ図や写真系の情報は全滅でした。
結論:再現率は決して高くない
ここまで紹介したケース以外にも様々なファイルでテストしてみましたが、冒頭の通り、
文字データ中心のPDFをWordにしたい。
せめて文字データだけでもWordに変換できれば良い。
というニーズなら、Googleドキュメント経由の今回の方法で満たせると思います。
以上の通り再現率については懸念点がありますが、一方でメリットとして、
Macにサードパーティ製の変換ソフトをインストール不要。
Googleドキュメントという信頼できるサービスを経由する。
という点も挙げられるため、変換の目的によっては十分活用できる方法となります。
〆:GoogleドキュメントでPDFをWordに変換しよう
以上、[Mac] GoogleドキュメントでPDFをWordへ無料で変換する方法! ブラウザ上で完結できて便利 の説明でした。
記事中で說明した通り、Googleドキュメントを使った変換方法は一長一短ですが、「聞いたことないソフトをMacにインストールするのは不安」・「データを悪用されるかも分からないWebサービスにファイルをアップロードするのは不安」と感じる方にとって、Googleドキュメントは試す価値のある方法となります。
ぜひ、お試しあれ。
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