iOSの「メール」アプリでは、GmailやYahoo!メール、携帯キャリアのメールなど、様々なメールアドレスを使うことができますが、子供にiPhoneを与える際や従業員に社給携帯として貸与する際など、メール機能を制限したいシチュエーションがありますよね。
そこで本記事では、iOS標準の「機能制限」を使って新規メールアカウント追加や既存アカウントの削除を規制する方法を紹介します。
iPhoneで決められたメールアドレスのみの利用に限定できるため、セキュリティやコンプライアンス上、知っておくと役に立ちますよ。
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iOSで新規メールアカウント追加を規制!
本記事ではiOSの標準機能の1つ「機能制限」を設定することで、新規メールアカウント追加を規制して、現在設定しているメールアドレスのみ利用を許可する方法を記載しています。
iOSの「機能制限」は「ペアレンタルコントロール」とも呼ばれ、iPhone / iPad / iPod touch で特定のアプリや機能を使えないようにブロック(制限)することができます。
本記事で取り上げる設定の他、「アプリの削除」行為を制限したり、特定アプリの起動を禁止する設定なども用意されています。
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下記より実際に「機能制限」をオンにして、メールアカウントの変更を制限する手順を說明しています。
「機能制限」の「アカウント」より「変更を許可しない」とする
まず「設定」→「一般」→「機能制限」と進み、
「機能制限を設定」をタップして、専用のパスコードを設定します。
このパスワードはセキュリティを考慮すると、iPhone本体のロック画面解除時のパスワードとは別の組み合わせが理想ですが、万が一忘れてしまうとiOSを初期化するしか解決方法がなくなってしまうため注意が必要です。
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次に「アカウント」より「変更を許可しない」にチェックを入れます。
すると以後、「設定」の「アカウントとパスワード」を開いてもアカウント項目がグレーアウトして、新規追加も既存アカウントの削除も実行できなくなります。
また、「メール」アプリ上からも新規追加が制限されるようになります。
プロファイル形式だと制限を突破できる点に注意
なお注意点として、プロファイルを別途インストールすることでメールアカウントを設定するタイプのメールアドレスの場合、今回の機能制限を有効にしていても規制を突破して新規追加や既存アカウントの削除が実行できてしまいます。
例えば「ドコモメール」の場合、ドコモのサイトより専用プロファイルをインストールすることでドコモメールを使えるようになりますが、機能制限の「アカウント」より「変更を許可しない」としている状態でもこの設定ができてしまいます。
さらに「設定」 → 「一般」 → 「プロファイル」と進み、「iPhone利用設定(または「ドコモメール利用設定」)」のプロファイルを選んで削除することで、アカウントの削除もできてしまいます。
以上の通り、プロファイルによりメールアカウントを設定するタイプだと、完全には制限を加えられないケースもあるため、何らかの対策が必要です。
例えばドコモメールの場合、ドコモ側のキャリア設定でメールの送信に規制をかけることで、強制的にメール機能をストップすることができます。
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〆:iOSのメールアカウントを適切に制限しよう!
以上、iOSで新規メールアカウント追加/削除を規制する方法! iPhoneで使えるアドレスを制限しよう の説明でした。
iPhoneを個人で利用する分にはあまりニーズもないでしょうが、子供や会社の従業員に貸与する場合、機能制限を使うことでメール機能を適切な用途に限定できます。
ぜひ、ご参考あれ。
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