iPhone「SIMカードが挿入されていません」を消す方法! iOSでSIMカード関連の警告が表示される原因と解決策

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iOS

iPhoneにSIMカードが入っていないと、再起動 or リスプリング時に次のメッセージがポップアップ表示されます。

  • SIMカードが挿入されていません

SIMカードが挿入されていませんのメッセージ

これは再起動 or リスプリング時に必ず表示されるため、SIMカードを挿さずにWi-FiのみでiPhoneを使用している場合、邪魔ですよね。

そこで本記事では、このメッセージを非表示とする2つの解決方法を紹介します。

  • ダミーSIMを入れてメッセージを消す
  • 脱獄アプリ「CoySIM」で強制的にメッセージを消す
実際にSIMカードを入れてるにも関わらず、このメッセージが表示されて困ってる場合、記事後半で解決策を紹介しています。

Photo by Kartik Bhattacharjee on Unsplash

 

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ダミーSIMを入れて「SIMカードが挿入されていません」を消す方法

iPhoneのSIMトレイに何らかのSIMカード(ダミーSIM)が入っていれば、このメッセージは表示されません。

SIMトレイは、付属のSIM取り出しツールをトレイ下の穴に差し込むと引き出せます。

iPhoneのSIMトレイを引き出した例

参考 Appleサポート – iPhoneやiPadのSIMカードを取り出す/差し替える

以降よりダミーSIMの「条件」と「入手方法」を順番に解説します。

SIMカードの条件

SIMカードを用意するにあたり、ポイントは3点あります。

  • 最適なキャリアのSIMカードであること(SIMロックがかかっている場合のみ)
  • nanoサイズのSIMカードであること
  • 通信契約は解約済みのSIMカードでも問題ないこと

最適なキャリアのSIMカードであること(SIMロックがかかっている場合のみ)

ドコモ、auなど携帯キャリア経由でiPhoneを購入した場合、SIMロックと呼ばれる制限がかかり、他社のSIMカードを使用できません。

そのため、例えばドコモのSIMロックがかかったiPhoneにauのSIMカードを入れても、

ドコモとauのSIMカード

「SIMが無効です」と表示され使用できません。

「SIMが無効です」と表示され使用できない例

以上より、SIMトレイに入れるSIMカードは何でもよいわけではなく、指定の通信事業者のSIMカードが条件です。

iPhoneのSIMロックが解除されていれば、どの通信事業者のSIMカードでもOKです。

SIMロックの基本と解除方法について、詳細は関連記事【iPhoneのSIMロックを解除してアクティベートする方法! iOSをSIMフリー化して格安SIMや海外SIMで使おう】で解説しています。

iPhoneのSIMロックを解除してアクティベートする方法! iOSをSIMフリー化して格安SIMや海外SIMで使おう
この記事では、iPhoneのSIMロックを解除して実際にアクティベーションする手順を解説しています。通信事業者の運営するWebサイトよりカンタンにSIMフリー化できます。

また、オークションで購入した中古iPhoneなどで、どのキャリアのSIMロックがかかっているか調べる方法は、関連記事【スマートフォンのキャリアを調べネットワーク利用制限を見分ける方法! iPhone/AndroidのSIMロックの携帯会社を確認しよう】で解説しています。

スマートフォンのキャリアを調べネットワーク利用制限を見分ける方法! iPhone/AndroidのSIMロックの携帯会社を確認しよう
各キャリア(ドコモ / au / ソフトバンク)から購入したスマートフォンにはSIMロックがかかっているため、格安SIM(MVNO)で運用する場合、どの携帯会社で購入したか見分ける必要があります。そこで本記事では、iPhoneやAndroi...

nanoサイズのSIMカードであること

SIMカードのサイズは3種類あり、iPhoneに対応しているのはnanoサイズです。

誤って通常サイズ or miniサイズのSIMカードを用意しても、SIMトレイに入らないため注意して下さい。

通信契約は解約済みのSIMカードでも問題ないこと

今回、非表示としたい下記メッセージは、

  • SIMカードが挿入されていません

文字通り「SIMカードが何も入っていない状態の警告」であるため、通信契約のない解約済みSIMカードでも問題ありません。

SIMカードの入手手順

SIMカードを用意する手順は2パターンあります。

  • 余っているSIMカードを使う
  • 専用のダミーSIMを購入する

余っているSIMカードを使う

機種変更後など、自宅に余っているSIMカードがあれば使いましょう。

先述の通り、すでに解約済みであってもOKです。

専用のダミーSIMを購入する

余っているSIMカードがなければ、専用のダミーSIMを購入しましょう。

iPhoneはアクティベーション(初期設定)時、SIMトレイに何らかのSIMカードが入っていないと先に進めない仕様があります。

そのため、世の中にはアクティベーション専用のダミーSIM(アクティベートカード)が売られており、

これを使えば、ポップアップ「SIMカードが挿入されていません」も消すことができます。

購入前に先述した3つの条件を満たしているか確認下さい。特にSIMロックの関係で、最適なキャリアのSIMカードである点はご留意下さい。

 

脱獄アプリ「CoySIM」で「SIMカードが挿入されていません」を強制的に消す方法

脱獄アプリ「CoySIM」を使えば、実際はSIMトレイに何も入っていない状態でも、ポップアップ「SIMカードが挿入されていません」を非表示とできます。

iPhoneの脱獄が前提となるため、手順が難しい上に様々なリスクが存在します。が、導入さえできれば、大変便利なアプリです。

アプリはiOS 11.2.1で動作することを確認しています。

脱獄したiPhoneは”メーカー保証の対象外となる”など様々なデメリットが生まれるほか、予期せぬエラーが発生し、最悪の場合iPhoneが動かなくなる恐れもあります。

くれぐれも自己責任でお試し下さい。

CoySIM – ポップアップを非表示とする手順

レポジトリは標準の「BigBoss」なのでソースの追加は不要です。

「CoySIM」を検索し、「インストール」・「SpringBoardを再起動」を実行します。

脱獄アプリCoySIMの使い方1

後は「設定」→「CoySIM」より、「Disable NO SIM Card Alerts」トグルを有効にし、

脱獄アプリCoySIMの使い方2

画面下の「Respring」をタップしてリスプリングすればOK。

脱獄アプリCoySIMの使い方3

SIMカードが入っていない状態で、再起動 or リスプリング時に何もメッセージが表示されなければ成功です。

脱獄アプリCoySIMの使い方4

CoySIM – ステータスバーの表示をカスタマイズする手順

「CoySIM」には様々なオプションがあり、ステータスバーのキャリア表示やネットワーク表示をカスタマイズ可能です。

  • Replace NO SIM To No Service On Bar
  • Disable Carrier SIM Card Name
  • Show Searching As Carrier Name
  • Show Model As Carrier Name
  • Enable LTE Icon Name
どのオプションもリスプリングを実行しないと反映されません。

それぞれカンタンに解説します。

Replace NO SIM To No Service On Bar

このオプションを有効にすると、ステータスバーの表示が「SIMなし」→「圏外」と変化します。さらに再起動 or リスプリング時のポップアップも非表示になります。

脱獄アプリCoySIMの使い方5

Disable Carrier SIM Card Name

このオプションを有効にすると、ステータスバーのキャリア表示が消えます。

SIMカードが入っていることが前提です。

脱獄アプリCoySIMの使い方6

Show Searching As Carrier Name

このオプションを有効にすると、ステータスバーのキャリア表示が「検索中」へ変化します。

SIMカードが入っていることが前提です。

脱獄アプリCoySIMの使い方7

Show Model As Carrier Name

このオプションを有効にすると、ステータスバーのキャリア表示がデバイス名(例:iPhone)へ変化します。

脱獄アプリCoySIMの使い方8

Enable LTE Icon Name

このオプションを有効にすると、ステータスバーの表示が「4G」→「LTE」へ変化します。

SIMカードが入っていることが前提です。

脱獄アプリCoySIMの使い方9

 

補足:そのほかSIMカード関連の警告と解決方法まとめ

iPhoneでは今回取り上げたメッセージ「SIMカードが挿入されていません」以外にも、様々なSIM関連の警告が存在します。

  • SIMが必要です
  • SIMが無効です
  • SIMがロックされています

それぞれ表示される原因と解決策を紹介します。

アクティベーション時に「SIMが必要です」と表示される原因と解決策

iPhoneを初期化すると、最初のアクティベーション(初期設定)時に必ずSIMカードが必要となります。

もしSIMカードが入っていないと「SIMが必要です」とメッセージが表示され、先に進めません。

解決策としては、前半で紹介したダミーSIMを使う手順を参考に、何らかのSIMカードを入れた状態で操作して下さい。

「SIMが無効です」と表示される原因と解決策

SIMカードを入れると「SIMが無効です」とメッセージが表示され、先に進めないケースがあります。

「SIMが無効です」と表示される画面

ドコモSIMロックがかかったiPhoneにauのSIMをさした場合の画面例。

この症状は、SIMロックがかかっているiPhoneで、対応しないキャリアのSIMを入れたことが原因です。

解決策は次の2点です。

  • SIMロックがかかっているキャリアのSIMカードを用意する
  • SIMロックを解除する

前者について、Amazonなどで調達する際は、どのキャリア向けのSIMかしっかり確認しましょう。

後者について、条件に合致すればiPhoneをSIMフリー化して、どのキャリアのSIMカードも使えるようになります。

詳細は関連記事【iPhoneのSIMロックを解除してアクティベートする方法! iOSをSIMフリー化して格安SIMや海外SIMで使おう】で解説しています。

iPhoneのSIMロックを解除してアクティベートする方法! iOSをSIMフリー化して格安SIMや海外SIMで使おう
この記事では、iPhoneのSIMロックを解除して実際にアクティベーションする手順を解説しています。通信事業者の運営するWebサイトよりカンタンにSIMフリー化できます。

「SIMがロックされています」と表示される原因と解決策

iPhoneにSIMカードを入れると、「SIMがロックされています」とメッセージが表示されるケースがあります。

これはSIMカードのPINロックが有効になっていることが原因で、設定したPINコードを入力しないと先に進めません。

もしPINコードを3回連続で間違えると、「PINロック解除コード(PUK)」が必要となります。

「SIMがロックされています」と表示される画面

(左)PINコード入力画面 / (右)PUKコード入力画面

より詳細な情報は、関連記事【ドコモのPINコードを変更/リセットする方法! 忘れた解除コード(PUK)を確認してPINロック解除しよう】で解説しています。

ドコモのPINコードを変更/リセットする方法! 忘れた解除コード(PUK)を確認してPINロック解除しよう
この記事では、SIMカードの暗証番号「PINコード」を確認する方法を解説しています。「PINロック解除コード(PUK)」を使って変更/リセットできます。

 

SIMがあるのに「SIMカードが挿入されていません」と表示される原因と解決策

実際にSIMカードを入れてるにも関わらず、「SIMカードが挿入されていません」とメッセージが表示される場合、次のポイントをチェックして下さい。

  • SIMの接触を確認する
  • 最新のiOSへアップデートする
  • キャリア設定をアップデートする
  • ネットワーク設定をリセットする
  • 再起動する
  • 初期化する
  • ネットワーク利用制限を確認する
  • それでも解決しない場合:SIMの再発行 / iPhoneの修理をする

SIMの接触を確認する

SIMの接触不良の可能性があるため、SIMカードの金属部分を綿棒などでふき、再挿入を試して下さい。

綿棒でSIMカードを掃除する

最新のiOSへアップデートする

現在のiOSバージョンが最新でないなら、アップデートを実施下さい。

「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」より実行できます。

最新のiOSへアップデートする手順

手順の詳細は、関連記事【iPhoneのiOSをアップデートする方法! 最新バージョンへソフトウェアを上げよう】で解説しています。

iPhoneのiOSをアップデートする方法! 最新バージョンへソフトウェアを上げよう
この記事では、iPhoneを最新OSへアップデートする手順を解説します。合わせて、バージョンアップのメリット・デメリットや、うまくアップデートできない原因の解決方法も説明しています。

キャリア設定をアップデートする

現在のキャリア設定が最新でないなら、アップデートを実施下さい。

「設定」→「一般」→「情報」より、「キャリア設定アップデート」が表示されれば最新バージョンへ更新できます。

何も表示されなければ、すでに最新バージョンとなっています。

キャリア設定をアップデートする手順

なお、誤って「今はしない」を選択しても、しばらくすると再び「キャリア設定アップデート」ダイアログは表示されるのでご安心下さい。

【キャリア設定とは?】 – Appleが通信事業者向けに用意している設定。

アップデートを通じて、モバイルデータ通信に関わる設定のアップデートや、パフォーマンスの改善、VoLTEやWi-Fi通話など最新機能のサポートを実現できます。

原則、アップデートするべき設定です。

参考 Appleサポート – iPhoneやiPadでキャリア設定をアップデートする

ネットワーク設定をリセットする

iPhoneのネットワーク設定をリセットするため、次の2点をお試し下さい。

  • 機内モードをオン / オフ切り替える
  • ネットワーク設定を一括リセットする

前者はコントロールセンターより、「iOSコントロールセンターの機内モードアイコン機内モード」アイコンを2回タップしてオン / オフ切り替えればOK。

コントロールセンターより機内モードのオンオフを切り替える手順

後者は「設定」→「一般」より「リセット」へ進み、「ネットワーク設定をリセット」より実行できます。

それまで使っていたWi-Fiのパスワード、モバイルデータ通信設定、VPNやAPNの設定がすべて初期化されます。

ネットワーク設定をリセットする手順

参考 Appleサポート – iPhoneやiPadに「圏外」または「検索中」と表示される場合

ネットワーク設定のリセットについて、詳細は関連記事【iOSのネットワーク設定を一括リセットする方法! iPhoneのWi-FiやBluetoothの情報を初期化しよう】で解説しています。

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再起動する

iPhone本体を再起動して下さい。

サイドボタン長押しで電源を落とし、再びサイドボタン長押しで起動できます。

初期化する

もし許容できるのであれば、iPhoneを初期化して下さい。

「設定」 → 「一般」 から「リセット」へ進み、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択し、「iPhoneを消去」を実行すればOK。

設定からiPhoneを初期化する手順

事前のデータバックアップや初期化手順の詳細については、関連記事で解説しています。

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ネットワーク利用制限を確認する

iPhoneに「ネットワーク利用制限」がかかっていると、SIMカードの機能に制限がかかります。

【ネットワーク利用制限とは?】 – 不正に入手された携帯電話機が「振り込め詐欺」などの犯罪に利用されることを防止する取組みで、該当する携帯に対し通話・通信機能に制限がかけられる。

見分ける手段として、iPhoneの製造番号(IMEI)を用意の上、通信事業者の「ネットワーク利用制限」確認サイトより制限対象か判別できます。

サイト ドコモ – ネットワーク利用制限の確認

サイト au – ネットワーク利用制限の確認

サイト ソフトバンク – ネットワーク利用制限の確認

表示される結果は4種類あり、それぞれ意味は下記通りです。

  • ○:ネットワーク利用制限の対象外で、今後もかかることはない状態。
  • △:ネットワーク利用制限の対象外だが、契約状態によっては今後かかる可能性がある状態。
  • ✕:ネットワーク利用制限の対象。
  • -:製造番号を確認できない機種。

「✕」が表示される場合、制限がかかっています。

残念ながら、一度ネットワーク利用制限の対象となったiPhoneは、制限解除できないため、オークションや中古市場で購入したiPhoneの場合、諦めるしかありません。

もし自身が購入したiPhoneで、原因が代金債務の不履行により利用制限となっている場合、未払い代金全額の支払いを通信事業者が確認すれば、解除される可能性があります。

「ネットワーク利用制限」について、詳細は関連記事【スマートフォンのキャリアを調べネットワーク利用制限を見分ける方法! iPhone/AndroidのSIMロックの携帯会社を確認しよう】で解説しています。

スマートフォンのキャリアを調べネットワーク利用制限を見分ける方法! iPhone/AndroidのSIMロックの携帯会社を確認しよう
各キャリア(ドコモ / au / ソフトバンク)から購入したスマートフォンにはSIMロックがかかっているため、格安SIM(MVNO)で運用する場合、どの携帯会社で購入したか見分ける必要があります。そこで本記事では、iPhoneやAndroi...

それでも解決しない場合:SIMの再発行 / iPhoneの修理をする

それでも同じメッセージが表示される場合、SIMカード自体またはiPhone本体どちらかが故障している可能性があります。

もし家族や友人でiPhoneユーザーがいれば、問題が発生しているSIMカードを入れ替えてみて、同じメッセージが表示されるか検証して下さい。

同じメッセージが表示されればSIM再発行を、表示されなければiPhoneの修理を検討下さい。

SIMを再発行する

SIMカード自体が故障している可能性が高い場合、通信キャリアのショップへ相談の上、SIMカードの再発行をお試し下さい。

故障対応によるSIM再発行は、事務手数料がかからないケースが多いですが、ショップでの判断となります。

参考 ドコモ – ドコモショップでの故障・修理受付

参考 au – iPhone・iPadの故障・修理

参考 ソフトバンク – iPhone/iPad 修理時の最適な手続きをシミュレーションする

iPhoneを修理する

お使いのiPhone本体が故障している可能性が高い場合、Appleサポートに問い合わせの上、修理手続きを検討下さい。

 

〆:邪魔な「SIMカードが挿入されていません」を消そう!

以上、iPhone「SIMカードが挿入されていません」を消す方法! iOSでSIMカード関連の警告が表示される原因と解決策 の説明でした。

サブ機で使っているiPhoneで「SIMカードが挿入されていません」が表示され、煩わしさを感じていれば、ぜひ本記事の内容をお試し下さい。

参考 Appleサポート – iPhoneでSIM カードに関する警告が表示される場合

iOS
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