iPhoneで電話着信時にコール音が鳴らず、すぐ留守番電話サービスへ接続してしまうケースがあります。
そこで本記事では、原因だと考えられる4つの項目と、それぞれの解決方法を紹介します。
- 「おやすみモード」になっていないか
- 電波環境や通信設定が原因ではないか
- 留守電の設定を「即時」にしていないか
- 着信拒否設定をしていないか
電話の着信に出れず困っている方は、iPhoneの故障を疑う前に、まずは本記事をご参考あれ。
iPhoneですぐ留守電に接続される原因と解決策
「おやすみモード」になっていないか
iPhoneの着信が留守番電話に繋がってしまう事象で最も多い原因が、iOS標準の「おやすみモード」機能です。
「おやすみモード」がオンだと留守電に繋がる
iOSの設定で「おやすみモード」がオンになっていると、着信があっても強制的に留守番電話に接続され、電話コール音が鳴らず、不在着信履歴のみ表示されます。
「おやすみモード」の設定状態は、iPhone上部のメニューバー内で「月マーク」が表示されているかどうかで判断できます。月マークがあれば、「おやすみモードがオン」だと分かります。
「おやすみモード」設定の確認
「設定」→「おやすみモード」より「おやすみモード」のトグルがオン(緑色)になっていると、設定が有効になります。
他にもiOS 7以降から導入された「コントロールセンター」より設定のオン / オフがカンタンにできます。
実はこのコントロールセンター「おやすみモード」ボタンに気付かず触れてしまい、いつの間にか設定がオンになって着信に出れないトラブルに繋がるケースが多いです。
iOS 11以降は「設定」→「コントロールセンター」より「コントロールをカスタマイズ」へ進むことで、
コントロールセンターに表示する項目を編集可能となりましたが、残念ながら「おやすみモード」をオフにすることはできない仕様となっています。
もしiPhoneの着信が全て留守番電話に接続される事象が発生したら、まずはこの「おやすみモード」が意図せず有効になっていないかチェックしてみて下さい。
参考:「おやすみモード」は上手に使えばとても便利!
以上の通り、オンになっていると迷惑な「おやすみモード」ですが、上手に活用すれば便利な機能にもなりえます。
「時間指定」機能 – 就寝中のみ着信を留守電に接続できる
「時間指定」機能を活用することで、就寝中のみ「おやすみモード」設定を自動で有効にして、全ての着信を即座に留守電に繋げることができます。
就寝前後で「おやすみモード」を手動でオン / オフせずとも、自動化できて便利です。
「着信を許可」機能 – 大切な着信のみ許可する
「着信を許可」機能を活用することで、「おやすみモード」がオンになっていても大切な連絡を受けることができます。
「着信を許可」から対象となる電話帳の人物を登録することで設定できます。
例えば連絡グループで「おやすみモード」でも着信を許可するリストを作っておけば、より管理がラクになります。
iPhoneで連絡グループを作成する方法の詳細は、関連記事【iPhoneの連絡先グループを作成する方法! iOSの電話帳をiCloudで分類/編集しよう】で解説しています。

さらに「着信を許可」で「全員」とすることで、「おやすみモード」中でもいつも通り着信に気付くことができます。
コントロールセンターから誤操作で「おやすみモード」を有効にするリスクに備えたい場合、この設定をオススメします。
「繰り返しの着信」機能 – 緊急性の高い着信は許可する
「繰り返しの着信」機能を活用することで、「おやすみモード」がオンになっていても同じ人物から3分以内に2度目の着信を自動で許可します。
「着信を許可」リストにない電話も受けることができるので、緊急連絡に対応できます。
電波環境や通信設定が原因ではないか
2番目に多い原因が、使用している環境の「電波状況」やiPhone本体側の「通信設定」といった通信に関連する項目です。
電波環境が悪いと留守番電話へ繋がる
下記2点に該当するなら、「電波状況」が原因である可能性が高いです。
- 同じ人からの電話でも、着信できる時と着信できない時がある
- 設定は何も変えていない(=おやすみモードにはしていない)
電波環境が悪い場所でiPhoneへ着信があると、強制的に留守番電話へ接続され、後になってSMSで着信があった旨が通知されます。
そのため、もし受けれたはずの着信でコール音が鳴らなかった場合、たまたま電波環境が悪い場所にいた可能性があります。
電話は、着信者が電源を切っていたり電話環境の悪い所にいる時も、自動的に留守電に繋がる仕様であるため、発信者に規則性がない場合は、この原因を疑ってみるのもアリです。
「機内モード」がオンになっていないか
一方で、下記2点に該当するなら、「通信設定」が原因である可能性が高いです。
- 自分の周囲にいる人は電話できている
- いつもは電波が良い場所で使っている
具体的には、iPhone本体側の設定で電波を受け取れないようにしているケースです。
その中でも特に多いのが、意図せず「機内モード」をオンにしている場合。オンにすると携帯の電波を使えなくなるので、圏外にいるのと同様に留守番電話へ繋がり、後になってSMSで着信があった旨が通知されます。
現在の設定状況の確認は、「設定」より「機内モード」のオン / オフをチェックできます。設定をオンにしていると、画面上部に飛行機マークが出るようになります。
他にもiOS 7以降から導入された「コントロールセンター」より設定のオン / オフがカンタンにできます。
「おやすみモード」同様、このコントロールセンター「機内モード」ボタンに気付かず触れてしまい、いつの間にか設定がオンになって着信に出れないトラブルに繋がるケースが多いです。
iOS 11以降は「設定」→「コントロールセンター」より「コントロールをカスタマイズ」へ進むことで、
コントロールセンターに表示する項目を編集可能となりましたが、残念ながら「機内モード」をオフにすることはできない仕様となっています。
もしiPhoneの着信が全て留守番電話に接続される事象が発生したら、「おやすみモード」と同時に「機内モード」が意図せず有効になっていないかチェックしてみて下さい。
留守電の設定を「即時」にしていないか
3番目の原因が、留守番電話への接続時間を「即時」または「極端に短い時間」にしているケースです。
特に下記に該当するなら、可能性が高い項目となります。
- すべての人からの着信が留守電になる
留守電には呼応時間の設定がある
留守番電話へ接続される条件の1つに「設定した呼出時間内に応答がない場合」があるため、下記のようなケースに該当している可能性があります。
- 呼応時間が0秒(=即時)→着信がすぐに留守電に繋がる
- 呼応時間が1〜2秒(=極端に短い時間)→一瞬だけ着信音が鳴った後すぐに留守電に繋がる
この設定は「おやすみモード」や「機内モード」のように、意図せず設定してしまうことは考えにくいため、過去に設定を変更して「元に戻すのを忘れていた!」というパターンが多いです。
ちなみに、呼応時間が1〜2秒(=極端に短い時間)だと不在着信として通知され、0秒(=即時)だと後でSMS通知が届きます。
呼応時間設定の確認方法
「電話」アプリより「キーパッド」で「1419」を発信します。すると「呼出時間の設定をします〜」とアナウンスが流れるので、「0秒〜120秒」の間で設定したい秒数を「キーパッド」で入力し、最後に♯(シャープ)を押すと設定ができます。
詳細な手順については、携帯キャリア毎に説明が載っている下記サイトを参照下さい。
参考 ドコモ
参考 au
参考 ソフトバンク
着信拒否設定をしていないか
4番目の原因が、「着信拒否設定」をしているケースです。
特に下記に該当するなら、可能性が高い項目となります。
- 特定の人からの電話だけ留守電に繋がってしまう
iPhoneには2種類「iPhone側の着信拒否設定」と「携帯会社側の着信拒否設定」があり、どちらかで拒否していると、対象者からの着信には一切出れなくなります。
そして、前者の設定をしていると、着信は強制的に留守電になりますが、後者の場合、そもそも留守電にすら残らないようになっています。
iPhoneで着信を拒否する方法は、関連記事【[iOS] iPhoneで着信拒否する設定方法と相手へのアナウンス内容まとめ [ドコモ/au/ソフトバンク]】で解説しています。

補足:
留守番電話に保存できない原因
本記事の主旨とは逆に、留守番電話を設定しているにも関わらず、相手からかかってくる電話を留守番電話に保存できない場合、主に3つの原因が想定されます。
- そもそも留守番電話のオプション契約がない
- 相手を着信拒否している
- 「不在案内」設定がオンになっている
詳細は関連記事【留守番電話に保存できない原因! 着信した携帯にメッセージが残らない理由 [iPhone/Android]】で解説しています。

iPhoneの電話に出れない原因
本記事では留守番電話サービスを契約しているiPhoneを前提としていますが、もし契約がない場合も、かかってきた電話のコール音が鳴らない問題が存在します。
多くの原因は今回紹介した内容と被りますが、iPhone本体やSIMカードの故障も想定される点で一部異なります。
詳細は関連記事【iPhoneの電話に出れない原因! コール音/呼び出し音/バイブが鳴らず不在着信やSMSが表示される理由と解決方法 [iOS]】で解説しています。

〆:「気がつかない間に変更してた」が多い
以上、iPhoneの着信がすぐ留守番電話に繋がる原因! コール音/呼び出し音/バイブが鳴らない理由と解決方法 [iOS] の說明でした。
多くのケースで「気がつかない間に設定を変更してた」のが原因で留守番電話へ繋がっているようです。
もし同じような症状がある場合、故障を疑う前に、本記事で紹介した項目を確認してみて下さい。
コメント
一通りやってみたが改善しないです。ドコモ契約のiPhoneXですが
iPhoneXで似たような症状だったので、↑を試しても状況改善されず、調べてたら多分
設定>電話>不明な発信者を消音>オフ
だったっぽい
参考までに
変更したつもりは無かったですが、私はこの方法で改善しました。
OS更新時に変わったのかも。
留守番電話への呼応設定時間が0秒になっていたため「1419」で15秒へ設定したが、また0秒になってしまい電話を受けれなかった。呼応設定時間は意図せず設定されることは考えにくいとのことですが、呼応設定時間が0秒になってしまう要素は何かありませんか?二度起きているので何かあると思っています。