この記事では、MacでSIPを無効にする方法を解説します。
システム中枢に関わるカスタマイズをしたい方は、ぜひどうぞ。
前提:SIPとは?
システム整合性保護(System Integrity Protection:SIP)。
Mac OS X El Capitan以降、導入されたセキュリティで、システム中枢に関わる様々なカスタマイズができない仕様となりました。
これはターミナルを使えば、わりとカンタンに解除することが可能です。
ただ以下2種類のMacによって、具体的な操作内容が異なります。
お使いのMacがどちらに該当するか、確認してください。
- Appleシリコン搭載のMac
- Intelプロセッサ搭載のMac
Appleシリコンは、2020年後期に発売された一部のモデルから導入されています。
メニューの このMacについて で表示される内容で、判別できます。
▼Appleシリコン搭載のMac
▼Intelプロセッサ搭載のMac
SIPを解除する方法:M1 Mac向け
操作の流れは、以下2ステップです。
- リカバリーモードで起動する
- ターミナルでSIPを無効化する
手順①:リカバリーモードで起動する
システム終了 で、Macを電源オフにします。
電源を入れた直後から、電源ボタンを長押しします。
オプションを選択します。
ユーザー選択画面で、パスワードがわかるアカウントを選択、パスワードを入力します。
これでリカバリーモードへ切り替わります。
手順②:ターミナルでSIPを無効化する
手順①により、以下のような画面が表示されます。
ここからメニューバーより、 ユーティリティ → ターミナル と進みます。
下記コマンドを入力して、enter で実行します。
csrutil disable
以下メッセージが表示されるので、”y”と入力します。
Turning off System Integrity Protection requires modifying system security. Allow booting unsigned operating systems and any kernel extensions for OS "●●"? [y/n]:
続けてパスワードを入力します。
以下メッセージが表示され、SIPを無効化できました。
System Integrity Protection is off. Restart the machine for the changes to take effect.
メニューより、再起動 しましょう。
参考:SIPを有効に戻す方法
目的のカスタマイズが完了したら、セキュリティを考慮して、SIPを元の有効状態に戻しましょう。
同じ流れで「電源オフ」→「リカバリーモード」→「ターミナル起動」と進み、下記コマンドを入力します。
csrutil enable
以下メッセージが表示されるので、”y”と入力します。
Turning on System Integrity Protection allows increased system security. Raise security level to full boot security for OS "●●"? [y/n]:
続けてパスワードを入力すれば、下記メッセージが出て、SIPが有効に戻ります。
再起動しましょう。
System Integrity Protection is on. Restart the machine for the changes to take effect.
SIPを解除する方法:Intel Mac向け
操作の流れは、以下2ステップです。
- リカバリーモードで起動する
- ターミナルでSIPを無効化する
手順①:リカバリーモードで起動する
Macを電源オフ、または再起動します。
電源を入れた直後から command⌘ + R キーを同時長押しします。
ユーザー選択画面で、パスワードがわかるアカウントを選択、パスワードを入力します。
これでリカバリーモードへ切り替わります。
手順②:ターミナルでSIPを無効化する
手順①により、以下のような画面が表示されます。
ここからメニューバーより、 ユーティリティ → ターミナル と進みます。
下記コマンドを入力して、enter で実行します。
csrutil disable
以下メッセージが表示され、SIPを無効化できました。
System Integrity Protection is off. Restart the machine for the changes to take effect.
メニューより、再起動 しましょう。
参考:SIPを有効に戻す方法
目的のカスタマイズが完了したら、セキュリティを考慮して、SIPを元の有効状態に戻しましょう。
同じ流れで「再起動」→「リカバリーモード」→「ターミナル起動」と進み、下記コマンドを入力します。
csrutil enable
以下メッセージが表示され、SIPが有効に戻りました。再起動しましょう。
System Integrity Protection is on. Restart the machine for the changes to take effect.
補足:現在のSIPステータスを調べる方法
現在のSIP有効/無効ステータスを確認する方法です。
ターミナルを開きます。
以下コマンドを実行します。
csrutil status
表示されるメッセージで判別できます。
▼SIPステータス:有効
System Integrity Protection status: enabled.
▼SIPステータス:無効
System Integrity Protection status: disabled.
〆:SIPを解除して様々なカスタマイズを!
以上、MacでSIPを解除する方法! macOSのSystem Integrity Protectionを無効にしよう の説明でした。
SIPがあることで、思いどおりのカスタマイズができない場合、本記事を参考に解除をどうぞ。
ただセキュリティリスクが高まるため、あとで元に戻すのもお忘れなく。
ぜひ、お試しあれ。
コメント
Successfully ってでないんですけどどうすればいいですか?
仕様が変わり、別のメッセージが表示されるようになりました。
記事内容を更新したので、ご確認ください。
Mac スノーレパード10、6でも可能でしょうか・?
SIPはOS X El Capitan以降に導入された機能なので、それより前のOS X v10.6 Snow Leopardだと非対応だと思われます
※手元に実機がないため、検証できませんが・・・