MacのOSをダウングレードする方法まとめ! macOSのソフトウェアバージョンを下げてアップデートを元に戻そう

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Mac

本記事では、macOSをダウングレードする3パターンの方法をまとめています。

方法 前提条件
①:インストールディスクを作成して
OSをダウングレードする
Macと接続できる
外部メディアが必要
②:Time Machine
バックアップから復元する
事前にTime Machine
のバックアップが必要
③:インターネットリカバリで
購入時のOSバージョンに戻す
特になし

手順は少し面倒ですが、安定して成功する方法①が最もオススメです。

方法②・③は比較的シンプルな操作内容ですが、お使いのMac環境によって失敗するケースを確認しています。

いずれの方法も、基本的にMac内のデータはすべて削除されます。大切なデータはバックアップしておきましょう。

 

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方法①:インストールディスクを作成してOSをダウングレードする

MacBook Pro 2017 13インチを、macOS MontereyからBig Surへダウングレードするケースを例に説明します。

以下の流れで、macOSをダウングレードする方法です。

  1. ダウングレードしたいmacOSデータを入手する
  2. 外部メディアで起動可能なインストーラーを作成する
  3. 起動ディスク画面からOSをインストールする

前提条件として、Macと接続できる外部メディア(例:USBドライブ/SDカード)が必要となります。

1. ダウングレードしたいmacOSデータを入手する

Apple公式ページでは、過去のmacOSバージョンのダウンロードリンクが掲載されます。

ここからダウングレードしたいOSデータを入手して下さい。

▼ダウンロード直リンク

macOSバージョン ダウンロード形式
Ventura 13 App Store
からダウンロード
Monterey 12
Big Sur 11
Catalina 10.15
Mojave 10.14
High Sierra 10.13
Sierra 10.12 ディスクイメージ(.dmg)
ファイルをダウンロード
El Capitan 10.11
Yosemite 10.10
Mountain Lion 10.8
Lion 10.7
うまくダウンロードできない場合、ブラウザをSafariのアイコンSafariに切り替えて下さい。

App Storeからダウンロードの場合

ここ最近のOSバージョンであれば、App StoreのアイコンApp Storeからダウンロードとなります。

App Storeから古いmacOSをダウンロードする手順1

macOS Big Surをダウンロードする例。

App Storeから古いmacOSをダウンロードする手順2

自動でソフトウェアアップデート画面が表示される。

App Storeから古いmacOSをダウンロードする手順3

ファイル容量は大きく、ダウンロードにしばらく時間がかかる。

ダウンロード完了後、以下メッセージが表示されますが、無視してOK。

環境によって別メッセージが出ますが、いずれにせよ無視してください。
"●●(macOSバージョン名)"は新しいバージョンのmacOSからは開けません。
詳しくは、https://support.apple.com/HT201372 を参照してください。
App Storeから古いmacOSをダウンロードする手順4

表示されるメッセージ。

App Storeから古いmacOSをダウンロードする手順5

アプリケーション一覧に追加される。

ディスクイメージ(.dmg)ファイルをダウンロードの場合

少し前(Sierra以前)のOSバージョンであれば、ディスクイメージ(.dmg)ファイルからダウンロードとなります。

.dmgファイルを展開して、インストーラーを実行しましょう。

ディスクイメージ(.dmg)ファイルで古いmacOSをダウンロードする手順1

.dmgファイルを展開すると、.pkgファイルが見つかる。

ディスクイメージ(.dmg)ファイルで古いmacOSをダウンロードする手順2

画面に従って、インストールを完了する。

ディスクイメージ(.dmg)ファイルで古いmacOSをダウンロードする手順3

アプリケーション一覧に追加される。

2. 外部メディアで起動可能なインストーラーを作成する

Macと接続できる外部メディア(例:USBドライブ/SDカード)を用意して下さい。

macOSデータは15GB前後あるので、最低でも16GB以上の空きが必要です。

作業の中で、メディア内のデータはすべて消えます。大切なデータがあれば、事前にバックアップを忘れずに。

外部メディアをMacと接続してから、ターミナルのアイコンターミナルを開きます。

外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順1

例えば、アプリケーション一覧より「ユーティリティ」→「ターミナル」で起動できる。

ダウングレード先のmacOSバージョンごと、以下コマンドを実行します。

引用 Appleサポート – macOSの起動可能なインストーラを作成する方法

▼Ventura

sudo /Applications/Install\ macOS\ Ventura.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

▼Monterey

sudo /Applications/Install\ macOS\ Monterey.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

▼Big Sur

sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

▼Catalina

sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

▼Mojave

sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

▼High Sierra

sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

▼El Capitan

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app
macOS Sierra以前が搭載されている場合は、後半に「–applicationpath」引数とインストーラのパスを含めます(具体的な使い方は、上記のEl Capitanのコマンド参照)。
接続した外部メディアの名称が「MyVolume」を前提にしたコマンドとなります。もし別の名前の場合、”MyVolume”の箇所を変更して下さい。
外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順2

macOS Big Sur向けのコマンドを実行する例。

「Password:」と表示されるので、Macのログインパスワードを入力します。

パスワード入力中は画面に変化がないので、打ち間違えに注意して下さい。

外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順3

続いて「本当に外部メディアを初期化してもよいか?」と確認が表示されるので、以下を入力します(一文字だけ)。

y
この操作で外部メディアのデータは消えます。
外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順4

“y”の一文字だけ入力する。

ここから外部メディアへ、macOSデータの書き込みが始まります。

最終的に「Install media now available…」と表示されれば完了です。

外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順5

アクセス権限のメッセージが出たら許可する。

外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順6

完了までは、しばらく時間がかかる。

外部メディアが、macOSのインストーラーに生まれ変わります。

外部メディアで起動可能なmacOSのインストーラーを作成する手順7

macOS Big Surのインストーラーを作成できた例。

3. 起動ディスク画面からOSをインストールする

まずMac本体の電源を落とします。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順1

電源を入れた直後から option キーを押し続けます。

起動ディスク選択画面へ切り替わるまで、押し続けます。
起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順2

optionキーの位置。

起動ディスク選択画面で、「Install macOS ●●(バージョン名)」を選択。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順3

Install macOS Big Surを選択する例。

いつものアカウントで、ログイン時のパスワードを入力します。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順4

ユーティリティウインドウで、ディスクユーティリティのアイコンディスクユーティリティを選びます。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順5

サイドバーで「Macintosh HD」を選び、ツールバーのMacディスクユーティリティの消去アイコン消去ボタンをクリックします。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順6

ここで、ボリューム名称とフォーマット形式を決めます。

項目 選択内容
ボリュームの名前 Macintosh HD
※任意の名称へ変更も可能
フォーマット 以下より選択
・APFS
・Mac OS拡張(ジャーナリング)
※環境によっては片方のみ表示
自分でも変更できますが、よくわからなければデフォルト項目のまま次に進みましょう。

消去 ボタンより実行します。

「消去」ボタンをクリックするとMacが初期化されます。事前のバックアップが済んでいるか今一度チェックして下さい。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順7

「消去プロセスが完了しました」と表示されればOK。

完了 をクリックします。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順8

ディスクユーティリティを終了 しましょう。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順9

ユーティリティウインドウで「macOS ●●(バージョン名)インストール」を選択して、画面に従って操作していきます。

接続した外部メディアに保存される、macOSのインストーラーが表示されます。
起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順10

macOS Big Surインストールが表示される例。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順11

「続ける」で次の画面へ進む。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順12

macOSの規約に同意する。

先に初期化したボリュームを選択して、macOSのインストールを開始します。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順13

macOSのインストールは時間がかかるため、気長に待ちましょう。

電源アダプタで充電しながら待つのが推奨されます。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順14

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順15

Appleロゴマークに切り替われば折り返し地点。ここからも、まだかかる。

初期設定画面が表示されれば、完了です。

起動ディスク画面から古いmacOSをインストールする手順16

macOSのバージョンを表示して、ダウングレードできているか確認しましょう。

▼ダウングレード前(macOS Monterey)

ダウングレード前のmacOS Monterey画面

▼ダウングレード後(macOS Big Sur)

ダウングレード後のmacOS Big Sur画面

以上、インストールディスクを作成してOSをダウングレードする方法でした。

macOS Big Surを例に説明しましたが、macOS MojaveやmacOS High Sierraへのダウングレードも、同様の手順で成功しています。

また今回はIntelプロセッサ搭載のMacで検証していますが、Appleシリコン搭載のM1・M2 Macでも似たような流れでダウングレード可能です。

M1 Macの場合、起動ディスク画面の表示など、一部の手順は異なります。

3つのダウングレード方法の中で、最も汎用性の高い手順となりますので、ぜひどうぞ。

参考:APFS disks may not be used as bootable install mediaと出る場合

ターミナルのアイコンターミナルでインストールディスクを作成する際、以下メッセージで失敗するケースがあります。

APFS disks may not be used as bootable install media.
An error occurred erasing the disk.
APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明1

表示されるエラーメッセージ。

これは外部メディアのフォーマットが、APFSとなってるのが原因です。

ディスクユーティリティのアイコンディスクユーティリティで、Mac OS拡張へフォーマットを変更しましょう。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明2

例えば、アプリケーション一覧より「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」で起動できる。

サイドバーで「外部メディア」を選び、ツールバーのMacディスクユーティリティの消去アイコン消去ボタンをクリックします。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明3

ここでフォーマット形式を、Mac OS拡張(ジャーナリング)にしてから、消去 を実行します。

「消去」ボタンをクリックすると、外部メディアが初期化されます。
APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明4

Mac OS拡張(ジャーナリング)を選択する。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明5

消去ボタンをクリックする。

これでMac OS拡張へフォーマットできました。

再度、ターミナルのアイコンターミナルでインストールディスクを作成してください。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明6

実行するコマンドに応じて、外部メディアの名称を変更するのもお忘れなく。

本記事では「MyVolume」という名称を前提にしたコマンドを紹介しています。
APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明7

サイドバーの右クリックメニューより「名前を変更」を選択する。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明8

変更先の名称を入力する(画像はMyVolumeにした例)。

もし変更先フォーマットとして、Mac OS拡張(ジャーナリング)が表示されない場合、ストレージのボリュームを選択している可能性があります。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明9

Mac OS拡張を選べない例。

表示メニューより すべてのデバイスを表示 にチェックを入れましょう。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明10

これで外部メディアのストレージを選べます。

APFS disks may not be used as bootable install mediaの説明11

 

方法②:Time Machineバックアップから復元する

MacBook Pro 2017 13インチを、macOS CatalinaからMojaveへダウングレードするケースを例に説明します。

以下の流れで、macOSをダウングレードする方法です。

  1. 事前にTime Machineでバックアップしておく
  2. macOS復旧画面でバックアップから復元する

前提条件として、ダウングレード先のOSバージョンでバックアップした、Time MachineのアイコンTime Machineデータが必要となります。

なおダウングレード前後のOSバージョンの組み合わせによっては、残念ながら失敗することを確認しています。

詳しくは本パート後半で解説します。

操作を通してMac内のデータは消去され、Time MachineのアイコンTime Machineでバックアップしたデータが復元されます。バックアップ以降に保存したデータは戻らないため、大切なデータがあれば、事前に別の場所へ避難しておきましょう。

1. 事前にTime Machineでバックアップしておく

あらかじめTime MachineのアイコンTime Machineで、ダウングレード先のOSバージョンでバックアップしている必要があります。

すでに新しいバージョンへアップデート済みの場合、残念ながら別で紹介するダウングレード方法をどうぞ。

事前にTime Machineでバックアップしておく説明1

Time Machineでバックアップ中の画面。

事前にTime Machineでバックアップしておく説明2

Time Machineでバックアップ完了のメッセージ。

2. macOS復旧画面でバックアップから復元する

まずMac本体の電源を落とします。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順1

電源を入れた直後から + R キーを同時長押しします。

「macOS復旧」画面へ切り替わるまで、押し続けます。
macOS復旧画面でバックアップから復元する手順2

コマンド + R キーの位置。

ユーザー選択画面で、パスワードがわかるアカウントを選択、パスワードを入力します。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順3

ユーティリティウインドウで、Time MachineのアイコンTime Machineバックアップから復元を選びます。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順4

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順5

バックアップデータが保存されるディスクを選択します。

複数のバックアップデータが存在する場合、復元したいmacOSバージョンを選択しているか留意しましょう。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順6

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順7

表示されるmacOSバージョンが正しいかチェックすること。

復元先のディスクを選択します。

ログインパスワードが要求されるので入力、復元 を実行しましょう。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順8

通常はMacintosh HDが復元先のディスクとなる。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順9

パスワードを入力して、ロック解除する。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順10

「復元」をクリックする。

繰り返しになりますが、この操作によりMac内のデータがすべて消えます。

大切なデータがあれば、別の場所へバックアップしておきましょう。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順11

Mac内のデータがすべて消える注意メッセージが出る。

復元が始まるので、しばらく待ちましょう。

初期設定画面が表示されれば、完了です。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順12

復元中の画面。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順13

復元成功時の画面。

macOS復旧画面でバックアップから復元する手順14

初期設定画面が出ればOK。

macOSのバージョンを表示して、ダウングレードできているか確認しましょう。

▼ダウングレード前(macOS Catalina)

ダウングレード前のmacOS Catalina画面

▼ダウングレード後(macOS Mojave)

ダウングレード後のmacOS Mojave画面

参考:macOS Monterey→Big Surのダウングレードは失敗

Time MachineのアイコンTime Machineの復元作業は、macOS Monterey→Big Surのダウングレードで失敗しました。

具体的には、ユーティリティウインドウで操作を進めたところ、

Time Machineによるダウングレードで失敗するケースの説明1

「Time Machineから復元」で操作を進める。

以下メッセージが出て、先に進めませんでした。

このバックアップからデータを転送するには、移行アシスタントを使用する必要があります。
必要に応じてmacOSを再インストールしてから、移行アシスタントを使用してバックアップからデータを転送してください
Time Machineによるダウングレードで失敗するケースの説明2

表示されるメッセージ。

表示されたメッセージに従い、macOS Montereyをクリーンインストールしてから、初期設定の「移行アシスタント」で操作をしてみました。

Time Machineによるダウングレードで失敗するケースの説明3

移行アシスタントでTime Machineバックアップを選択。

Time Machineによるダウングレードで失敗するケースの説明4

バックアップしたデータを確認する。

Time Machineによるダウングレードで失敗するケースの説明5

データの移行完了の画面。

ただmacOSのバージョンを表示したところ、ダウングレードできていませんでした。

すべてのOSバージョンの組み合わせは検証できていませんが、最近のOSバージョンからのダウングレードは、同様に失敗する可能性が高いかもしれません。

Time Machineによるダウングレードで失敗するケースの説明6

OSバージョンがMontereyのままで、Big Surへダウングレードはできていない。

以上、Time MachineのアイコンTime Machineバックアップから復元する方法でした。

3つのダウングレード方法の中で、最も操作手順がカンタンなので、条件に当てはまればオススメです。

一方、記事中で触れたとおり、新旧OSバージョンのパターンによっては失敗するケースもあるため、その場合は別の方法をどうぞ。

 

方法③:インターネットリカバリで購入時のOSバージョンに戻す

以下の流れで、macOSをダウングレードする方法です。

  1. インターネットリカバリーで工場出荷時のOSバージョンへ戻す
  2. 目的のOSバージョンへアップデートする

他の方法と比較して、事前に用意が必要となるものはありません。

ただし購入時のバージョンは自由に選べないため、目的のmacOSでない場合、ダウングレード後の再アップデートという、2ステップの作業が必要です。

例えば以下ケースの場合、まず1→2へダウングレードした後、2→3へアップデートとなります。

  1. 現在のOSバージョン:Monterey
  2. 工場出荷時のOSバージョン:High Sierra
  3. ダウングレードしたいOSバージョン:Catalina
1→3へ直接ダウングレードできないので面倒、ということです。

1. 工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする

MacBook Pro 2017 13インチを、macOS MontereyからSierraへダウングレードするケースを例に説明します。

電源を入れた直後から  + R + option + shift キーを同時長押しします。

地球儀マークが表示されるまで、押し続けます。
インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順1

コマンド + R + option + shift キーの位置。

画面に従ってネットワークへ接続、言語を選択します。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順2

Wi-Fiのネットワーク名、パスワードを入力する。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順3

インターネットリカバリへ接続する。少し時間がかかる。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順4

言語を日本語で選択する。

ユーティリティウインドウで、ディスクユーティリティのアイコンディスクユーティリティを選びます。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順5

サイドバーで「AppleAPFSMedia」を選び、ツールバーのMacディスクユーティリティの消去アイコン消去ボタンをクリックします。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順6

ここで、ボリューム名称とフォーマット形式を決めます。

名前は「Macintosh HD」、フォーマットはデフォルトでよいでしょう。

消去 ボタンより実行します。

「消去」ボタンをクリックするとMacが初期化されます。事前のバックアップが済んでいるか今一度チェックして下さい。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順7

「消去プロセスが完了しました」と表示されればOK。

完了 をクリックします。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順8

ディスクユーティリティを終了 しましょう。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順9

ユーティリティウインドウで「macOSを再インストール」を選択して、画面に従って操作していきます。

お使いのMac購入時のバージョンが表示されます。

初期設定画面が表示されれば、完了です。

macOSのバージョンを表示して、ダウングレードできているか確認しましょう。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順10

「macOSを再インストール」を選択する。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順11

「続ける」で次の画面へ進む。

インターネットリカバリで工場出荷時のOSバージョンへダウングレードする手順12

インストールが終わるまで待つ。

2. 目的のOSバージョンへアップデートする

MacBook Pro 2017 13インチを、macOS High SierraからCatalinaへアップデートするケースを例に説明します。

購入時のバージョンが古すぎる場合、任意のmacOSバージョンへアップデートしましょう。

Apple公式ページでは、過去のmacOSバージョンのダウンロードリンクが掲載されます。

ここからアップデート先のOSデータを入手して下さい。

バージョンは1つ飛ばしでも問題ありません(例:High Sierra→Catalina)。

▼ダウンロード直リンク

macOSバージョン ダウンロード形式
Ventura 13 App Store
からダウンロード
Monterey 12
Big Sur 11
Catalina 10.15
Mojave 10.14
High Sierra 10.13
Sierra 10.12 ディスクイメージ(.dmg)
ファイルをダウンロード
El Capitan 10.11
Yosemite 10.10
Mountain Lion 10.8
Lion 10.7
うまくダウンロードできない場合、ブラウザをSafariのアイコンSafariに切り替えて下さい。
macOSバージョンをアップデートする手順1

macOS Catalinaをダウンロードする例。

そのまま新しいOSバージョンのインストールが始まります。

macOSバージョンをアップデートする手順2

macOSバージョンをアップデートする手順3

macOSのバージョンを表示して、アップデートできているか確認しましょう。

▼アップデート前(macOS High Sierra)

アップデート前のmacOS High Sierra画面

▼アップデート後(macOS Catalina)

アップデート後のmacOS Catalina画面

 

補足:macOSダウングレードに関するアレコレ

本パートでは、Macのダウングレード操作に関連する、細かい情報を補足します。

説明の流れ
  • 補足①
    「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」等エラーが起きる場合
  • 補足②
    Mac起動時のキーコンビネーション(⌘+R系統)の違い
いずれもIntelプロセッサ搭載Mac向けの内容です。Appleシリコン搭載のM1・M2 Macには対応しません。

「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」等エラーが起きる場合

お使いのMac環境と、インストールしようとするOSバージョンの相性によって、思わぬエラーが発生する可能性があります。

以下、自分が実際に遭遇したことのあるエラー例です。

▼エラー例①:「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」と表示が出る

「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」メッセージ

▼エラー例②:円に斜線が入ったマークが表示される

参考 Appleサポート – 円に斜線が入ったマークがMacの起動時に表示される場合

円に斜線が入ったマークが表示される画面

この場合、いったんダウングレード作業は諦めて、元の最新バージョンのMacへ戻しましょう。

電源を入れた直後から  + R + option キーを同時長押しします。

shift キーは押さないで下さい。
地球儀マークが表示されるまで、押し続けます。
インターネットリカバリ経由で最新OSバージョンをインストールする手順1

画面に従ってネットワークへ接続する。

ユーティリティウインドウで、ディスクユーティリティのアイコンディスクユーティリティを選びます。

インターネットリカバリ経由で最新OSバージョンをインストールする手順2

サイドバーで「Macintosh HD」を選び、ツールバーのMacディスクユーティリティの消去アイコン消去ボタンをクリックします。

インターネットリカバリ経由で最新OSバージョンをインストールする手順3

ディスクユーティリティのアイコンディスクユーティリティを終了して、ユーティリティウインドウで「macOSを再インストール」を選択します。

インターネットリカバリ経由で最新OSバージョンをインストールする手順4

インターネットリカバリ経由で最新OSバージョンをインストールする手順5

初期設定画面まで進めば、復旧完了です。

インターネットリカバリ経由で最新OSバージョンをインストールする手順6

このような不具合を避けるためにも、お使いのMacと互換性のないOSバージョンを、無理やりインストールすることは控えましょう。

歴代OSバージョンの対応状況は、Apple公式ページでまとまっています。

macOS Montereyと互換性のあるコンピュータ

macOS Big Surと互換性のあるコンピュータ

上記以前バージョンと互換性のあるコンピュータ

Mac起動時のキーコンビネーション(⌘+R系統)の違い

本記事中では、Mac起動時に押下する + R 系統のキーコンビネーションとして、3種類が登場しました。

それぞれ似てるようで、役割が異なります。

押下するキーの組み合わせ 機能
⌘ + R お使いのMacに入っている
現在のmacOSバージョンを再インストール
⌘ + R + option お使いのMacと互換性のある
最新macOSバージョンを再インストール
⌘ + R + option + shift お使いのMacで工場出荷時の
macOSバージョンを再インストール

参考 Appleサポート – macOSを再インストールする

⌘ + R キー

現在、MacにインストールされているmacOSバージョンのまま、OSを再インストールします。

主にMacを初期化したいシーンで役立ちます。

一方、OSインストール作業中に何らかのエラーが発生した場合、 + R キーでは問題のあるOSバージョンを再インストールしてしまうため、解決できないケースも。

このようなシーンでは、次に紹介する + R + option キーをどうぞ。

コマンド + R キーの説明

コマンド + R キーの位置。

⌘ + R + option キー

お使いのMacと互換性のある、最新バージョンのmacOSを、インターネット経由でインストールします。

macOSのインストール・ダウングレード作業に失敗して、とりあえず正常な最新OSバージョンに戻したいシーンで重宝します。

コマンド + R + option キーの説明

コマンド + R + option キーの位置。

⌘ + R + option + shift キー

お使いのMacで最初に入っていた、最も古いバージョンのmacOSを、インターネット経由でインストールします。

主にMacのOSをダウングレードしたいシーンで役立ちます。

コマンド + R + option + shift キーの説明

コマンド + R + option + shift キーの位置。

 

〆:Mac環境に合った方法でOSをダウングレードしよう!

以上、MacのOSをダウングレードする方法まとめ! macOSのソフトウェアバージョンを下げてアップデートを元に戻そう の説明でした。

ボクが検証で使ったMacBook Pro 2017 13インチでは、方法①(インストールディスクを作成する)が最も安定していました。

また方法②(Time Machineを使う)・方法③(インターネットリカバリを使う)どちらも、ネット上で様々な方が記録を残しているため、合わせてご参考下さい。

条件さえ満たせば、自由に過去のOSバージョンを行き来できますので、ぜひどうぞ。

参考 Appleサポート – macOSをダウンロードする方法

参考 Appleサポート – macOSを再インストールする方法

参考 Appleサポート – Macに付属していたバージョンまたはそれより新しい互換性のあるバージョンのMacオペレーティングシステムを使う

参考 Appleサポート – macOSの起動可能なインストーラを作成する方法

参考 Appleサポート – Time MachineでMacをバックアップする

Mac
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