NearDropの使い方! AndroidとMac間をAirDropのようにデータ転送しよう

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この記事では、AndroidとMac間で簡単にデータ転送できるツールNearDropを紹介します。

Android標準のニアバイシェア(クイック共有)を、Macでも使えるようになりますよ。

 

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NearDropの使い方

記事中の内容は、Mac側はmacOS Sonoma(Appleシリコン搭載のMac)、Android側はPixel 7a(Android 14)・Galaxy A54(One UI 6)で検証しています。

NearDropとは?

AppleのAirDropは有名ですが、実はAndroid標準でもNearby Share(ニアバイシェア)という公式機能があり、同等のことができます。

【Nearby Shareとは?】ニアバイシェア。Googleが提供するAndroidデバイス向けの機能で、近くにいるデバイス間で簡単かつ迅速にファイルやリンクを共有できるもの。2024年にGalaxyシリーズの同等機能Quick Share(クイック共有)に名称が統合された。

Nearby Share(Quick Share)はWindowsにも対応していますが、残念ながら公式上はMacに非対応です。

そこで今回紹介するNearDropを使えば、MacでもNearby Share(Quick Share)に対応可能となるため、Android⇔Mac間でAirDropのようなデータ共有を実現できます。

ただ注意すべきポイントが2点あります。

  • 同じネットワーク上にいる間、相手に見える状態になる
  • Mac→Android方向の転送が不安定

同じネットワーク上にいる間、相手に見える状態になる

NearDropは、Android OS標準のNearby Share(Quick Share)とは異なり、Mac側で共有を許可するユーザーをコントロールできません。

そのため同じWi-Fiネットワークに繋がってるかぎり、周囲にいる第三者のAndroidスマートフォン上でも自分のMacが相手に見えてしまいます。

自宅での利用であれば問題ありませんが、会社や公共の場で利用するシーンでは注意が必要です。

同じネットワーク上にいる間、相手に見える状態になる説明

同じネットワーク上にいる相手には、自分のMacが見えてしまう

Mac→Android方向の転送が不安定

NearDropは一応、Android⇔Macで双方向のデータ転送が可能です。

ただMac→Androidの共有は不安定で、Android側でうまく受信できないケースが多いです。

そのため、主にAndroid→Mac方向のデータ転送がメイン用途となります。

Mac→Android方向の転送が不安定の説明

Mac側でAndroidデバイスを探しても、見つからないことがある

事前設定の手順

Mac上の操作で、GitHubからアプリをダウンロードしてください。

Zipファイルを展開して、NearDropのアイコンNearDropをアプリケーションフォルダへ移します。

事前設定の手順1

最新のNearDrop.app.zipをダウンロード

事前設定の手順2

アプリケーションフォルダへ移す

NearDropのアイコンNearDropを起動します。

そのまま開こうとすると、セキュリティの関係で起動できないので、右クリックメニューから開いてください。

関連記事 Mac「このソフトウェアは開けません」の解決方法

事前設定の手順3

ダブルクリックでは開けない

事前設定の手順4

右クリックメニュー(コンテキストメニュー)から開く

事前設定の手順5

開くを選べる

メニューバーにNearDropのアイコンNearDropのアイコンが表示されます。

また通知に関する権限許可を求められる場合があります。画面にしたがって操作してください。

事前設定の手順6

メニューバーのアイコン

事前設定の手順7

通知権限の許可が求められる

これで準備OKです。

ここからは以下2パターンにわけて、実際にデータ転送するやり方を紹介します。

  • Android→Macへデータ転送する手順
  • Mac→Androidへデータ転送する手順

Android→Macへデータ転送する手順

Android側はPixel 7aを例に説明しますが、どの機種でもだいたい同じです。

Android側で、通常ニアバイシェア(クイック共有)を使うときと同じように、転送したいファイルで共有を選択します。

たとえばFilesのアイコンFilesアプリ上で操作するとよいでしょう。

Android→Macへデータ転送する手順1

(左)対象ファイルを選んで共有を開く (右)Nearby Share(Quick Share)を実行

共有先のデバイスとして、Macが表示されるので選択します。

Macが見つからない場合、同じWi-Fiネットワークに繋がっているか確認してください。
Android→Macへデータ転送する手順2

Macを選択すると、送信の待機状態になる

Mac側で通知が出るので、オプションから 受諾 すれば受け取り完了です。

ファイルはダウンロードフォルダに保存されます。

Android→Macへデータ転送する手順3

通知から受諾する

Android→Macへデータ転送する手順4

受信したファイルは、ダウンロードフォルダに入っている

Mac→Androidへデータ転送する手順

MacのFinder上で、転送したいファイルで 共有 を選択します。

Mac→Androidへデータ転送する手順1

対象ファイルを選んで共有を開く

最初は一覧にNearDropのアイコンNearDropがないので、機能拡張を編集 より追加しましょう。

Mac→Androidへデータ転送する手順2

機能拡張を編集

Mac→Androidへデータ転送する手順3

NearDropをチェック

転送したいファイルで 共有NearDrop と選択、相手のAndroidスマートフォンを見つけてクリックします。

相手のスマートフォンが表示されないケースもあります。詳しくは次パートで解説します。
Mac→Androidへデータ転送する手順4

共有 → NearDrop

Mac→Androidへデータ転送する手順5

Galaxy A54が見つかった

Mac→Androidへデータ転送する手順6

送信の待機状態になる

Android側で通知が出るので、承認すれば受け取り完了です。

ファイルはダウンロードフォルダに作られる、Quick Shareフォルダに保存されます。

Mac→Androidへデータ転送する手順7

通知が出るので承認する

Mac→Androidへデータ転送する手順8

受信したファイルは、Quick Shareフォルダに入っている

 

参考:MacのNearDropで相手のAndroidデバイスが見つからない場合

Mac→Androidへデータ転送するとき、相手のAndroidスマートフォンが見つからないケースがあります。

MacのNearDropで相手のAndroidデバイスが見つからない場合1

共有 → NearDrop

MacのNearDropで相手のAndroidデバイスが見つからない場合2

Androidデバイスが見つからない

まず基本的な部分ですが、以下2点を満たしているか確認します。

  • MacとAndroidが同じネットワークに接続されているか
  • Android側で共有を許可するユーザーを限定していないか
MacのNearDropで相手のAndroidデバイスが見つからない場合3

Nearby Share(Quick Share)の設定上、全ユーザーから見える設定にしておく

それでも見つからない場合、これはバグではなく、Android OSとmacOSの仕様上の問題で、GitHubのFAQでも言及があります。

2024年になって、GoogleのNearby Share(ニアバイシェア)と、GalaxyのQuick Share(クイック共有)が統合されたことも影響してるようです。

本パートでは、完全な対策ではありませんが・・・一時的な解決のヒントになりそうな情報を紹介します。

Galaxyデバイスとそれ以外にわけて説明します。

Galaxyデバイスの見つけ方

いろいろ試しましたが、よい解決策はありませんでした。

かなり面倒ですが、2台目のAndroidスマートフォンをお持ちであれば、代替策があります。

まず2台目のAndroidスマートフォン上の操作で、ニアバイシェア(クイック共有)の相手としてGalaxyを検索します。

共有は最後まで実行しなくて大丈夫です。
Galaxyデバイスの見つけ方1

2台目のPixel 7aで、Galaxy A54を共有先として表示した例

この状態だと、Mac側のNearDropのアイコンNearDropでもGalaxyが見つかるようになりました。

このGalaxyデバイスの問題は、GitHubのスレッドにも掲載があります。新しい情報が載ってるかもしれないので、興味があればどうぞ。
Galaxyデバイスの見つけ方2

Galaxyが表示された

Galaxyデバイス以外の見つけ方

Pixel 7aで検証してます。

以前のFilesのアイコンFilesアプリであれば、ニアバイシェア専用のタブがあり、受信 を選択すれば、Mac側のNearDropのアイコンNearDropでも見つけることができました。

Galaxyデバイス以外の見つけ方1

(左)ニアバイシェアのタブで 受信 (右)受信の待機状態になる

Galaxyデバイス以外の見つけ方2

Pixelが表示された

ただFilesのアイコンFilesのアップデートがあり、現在はニアバイシェア専用のタブはなく、受信 を選択することができません。

代替策として、Shortcut MakerのアイコンShortcut Makerを紹介します。

Shortcut Maker
Shortcut Maker
開発者: Rushikesh Kamewar
金額: 無料

トップ画面の「リクエスト済み」から”Nearby Share”を検索、ショートカットを作成します。

Galaxyデバイス以外の見つけ方3

(左)リクエスト済み (右)検索

Galaxyデバイス以外の見つけ方4

(左)Nearby Shareを検索 (右)ショートカットを作成

ホーム画面に追加されたショートカットアイコンをタップすれば、ニアバイシェアの受信待機状態へ切り替えできます。

これでMac側のNearDropのアイコンNearDropでも見つけることができました。

Galaxyデバイス以外の見つけ方5

ショートカットをタップすると(左)、ニアバイシェアの受信待機状態となる(右)。

 

〆:Android×Macでもニアバイシェア(クイック共有)を使おう!

以上、NearDropの使い方! AndroidとMac間をAirDropのようにデータ転送しよう の説明でした。

Android⇔Mac間でデータ転送する手段はいろいろありますが、紹介したNearDropを使えば、Android標準のニアバイシェア(クイック共有)と同じ操作感覚で共有できて便利です。

特にAndroid→Mac方向のデータ転送が多い場合、オススメですよ。

お試しあれ。

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