Androidではアプリごとパスワードを設定するアプリが充実しています。
ただセキュリティを意識するあまり、アプリを起動する度にパスワードを入力するのは正直面倒です。
そこで本記事では、アプリのロックを指紋認証でサクッと解除できる無料アプリを2つ紹介します。
- FingerSecurity
- ノートン アプリロック
photo by Davide D’Amico
FingerSecurity – 使い方
アプリの特徴
「FingerSecurity」でアプリを個別に登録すると、アプリを起動する際に指紋認証によるロック解除が求められるようになります。
すべてのアプリを起動する度に指紋認証が必要になるわけではなく、あくまで指定したアプリのみ機能します。
そのためLINEやfacebookなど、個人情報の秘匿性の高いアプリのみ個別指定できます。
またパスワード入力は不要で、指紋認証のスワイプ動作だけでロック解除ができるので非常に便利。
セキュリティも利便性も、両方兼ね揃えたオススメのアプリとなっています。
さっそく下記より本アプリの使い方を說明します。
初期設定をする
初回のアプリ起動時にチュートリアルが表示されます。
途中デバイス互換性のチェックもあります。
まだ指紋認証を使ったことがないなら、指紋の登録が必要となります。
指紋が認識されない場合に備え、代替パスワードの登録もします。
最近使用したアプリの履歴へアクセスするため、「使用状況へのアクセス」を許可します。
最後まで進み初期設定が完了すると、「FingerSecurity」の設定画面へ移ります。
ロックしたいアプリを選択する
さっそく指紋認証でロック解除したいアプリを個別に登録します。
「アプリ」タブで「+(プラス)」アイコンをタップすると、本体にインストールされたアプリ一覧が表示されます。
試しに「LINE」を選択してみます。
一番上のトグルをタップすると「ロックされています」と変更されるので、LINEを起動してみると指紋認証が求められるようになりました。
人に見られては困るアプリで設定すれば、セキュリティを守りつつ、指紋認証で手軽に解除もできて便利ですよ。
ノートン アプリロック – 使い方
アプリの特徴
「ノートン アプリロック」は広告表示がないのはもちろん、「指紋認証でのロック解除に対応」・「誤入力の際にこっそり使用者の顔写真を撮影」が可能です。
さらにウイルス対策として有名な「ノートン」が提供しているため、セキュリティ上も安心して使えるアプリですよ。
さっそく下記より本アプリの使い方を說明します。
初期設定をする
インストール完了後、さっそく起動し規約事項に同意後、初期設定としてアクセシビリティの有効化が求められます。
画面に沿って、設定をオンにします。
続いて、アプリロックを解除する際のパスワードを設定します。デフォルトでは種類が「パターン」ですが、別途「パスコード」へ変更可能です。
最後にバックアップ用のGoogleアカウントを確認すれば初期設定完了です。
ロックしたいアプリを選択する
さっそく任意のアプリ起動にパスワードを設定してみましょう。
「ノートン アプリロック」トップ画面では、Androidにインストールされたアプリ一覧が表示されるので、この中からロックしたいアプリを選び鍵アイコンをオンにします。
後は、当該アプリを実際に起動してみてパスワードが要求されるかチェックするだけ。

例えば「Dropbox」にパスワードをかけてみる。
作成したロック解除パターンで解除するか、機種によっては標準で設定している指紋認証を使うこともできます(Nexus 6Pでは使えました)。
また、一度パスワードを解除して起動したアプリは、セッションが続く限り再度表示する際にパスワード入力は不要な仕様となっています。

一度パスワード解除すると、スリープ状態に入らなければ要求されなくなる。
より強固なセキュリティとしたいなら、「セッション中のアプリをロックしておく」にチェックを入れることで、以後アプリ画面を再表示する度にパスワード入力が必須となります。
以上が「ノートン アプリロック」の基本的な使い方ですが、さらに応用的な機能の一部をここから紹介します。
パスワード誤入力時に証拠写真を撮影する
「ノートン アプリロック」では3回連続でパスワード入力を誤ると、こっそりAndroidのインカメラで写真撮影が無音で行われ、画像を保存できる機能も搭載されています。

撮影された画像はAndroid本体のストレージに密かに保存される。
これでこっそりスマートフォンを操作してアプリを開こうとする輩がいる場合に、犯人を特定することもできるスゴイ機能です。これも無料で使えるのが素晴らしい。
設定内容を変更する
ここまで設定したパスワードの組み合わせやリカバリ登録した電子メール情報の内容は、アプリ左上メニューの「設定」より都度変更もできます。
端末管理アプリとして設定する
「ノートン アプリロック」アプリ自体がアンインストールされるとセキュリティ上意味がなくなってしまうため、「端末管理アプリ」として設定しておくことが推奨されます。
アプリ左上メニューの「デバイス管理者をアクティブ化する」より有効にする操作をしましょう。
ちなみに端末管理アプリとして有効にした状態で、「ノートン アプリロック」アプリを消したい場合、一度「端末管理の設定」より無効に変更する必要がある点に注意です。
詳細は関連記事【Androidで端末管理アプリを削除する方法!「有効な端末管理アプリをアンインストールできません」を解決しよう】で解説しています。

補足:
そのほか指紋認証リーダーを便利に使う情報まとめ
今回紹介した方法以外にも、Androidの指紋認証リーダーを活用するワザは色々あります。
例えば「Fingerprint Quick Action」というアプリなら、指紋認証ジェスチャーに新しい機能を付与できます。

このような指紋認証を有効活用する情報をまとめて、関連記事【Androidの指紋認証をカスタマイズする対応アプリまとめ! 機能やセキュリティを強化する裏ワザ的方法】で解説しています。

そのほか物理ボタンを活用する情報まとめ
本記事は「指紋認証リーダー」に着目した内容でしたが、それ以外にもAndroidの物理ボタンやセンサー機能を有効活用するアプリ等はたくさん存在します。
例えば「Cursor Control」というアプリを使えば、Androidのボリュームアップ / ダウンキーで文字入力カーソルを操作できるようになります。

それ以外にもAndroidの物理ボタンやセンサー機能を有効活用する情報はまとめて、関連記事【Androidで物理キーやセンサー機能をカスタマイズする方法まとめ! ボタンを活用してタッチパネル不要で操作しよう】で解説しています。

寝てる間スマートフォンを操作されるのを防ぐ方法
指紋認証は本人の意思と関係なく画面ロックを解除できるため、例えば就寝中など意識がない状況で勝手にロック解除されてしまうリスクがあります。
そんなシーンで、今回紹介した「ノートン アプリロック」を使えば、勝手にアプリを起動されるのを防止できます。
そのほか就寝中に個人情報を守るコツを、関連記事【寝てる間Androidの指紋認証を勝手に使われない設定方法! 一時的に無効化して浮気調査から守ろう】で解説しています。

〆:指紋認証でアプリのロック解除しよう!
以上、Androidでアプリにパスワードを設定して指紋認証で解除する方法! 個別にロックして誤入力でこっそり顔写真の撮影もできる の説明でした。
「アプリごとにパスワードをかけているけど、解除が面倒」という悩みをお持ちの方に特にオススメしたいアプリです。
ぜひお試しあれ。
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