近年、社会問題化している「スマホ中毒」は、ディスプレイ画面を白黒のモノクロにすれば軽減できる可能性があります。
そこで本記事では、Androidのディスプレイ画面を白黒モノクロに変化させる設定方法を紹介します。
機種やOSバージョンによって設定手順が異なるため、代表的なAndroid機種である「Xperia / Galaxy / Nexus」各シリーズごと紹介します。
iPhoneで画面をモノクロ表示へ切り替える手順は、関連記事【iPhoneのディスプレイ画面を白黒モノクロに変化させる方法! iOSのショートカット3回でグレイスケールへ切り替えよう】で解説しています。

Androidの画面を白黒に変更する方法
近年、常にスマートフォンのことを考えてしまう「スマホ中毒」が深刻になっていますが、この依存症はディスプレイ画面を白黒のモノクロにすれば軽減できる可能性があります。
記事 ライフハッカー – 画面をモノクロにするだけでスマホ中毒は軽くなる
あえてカラフルな画面を魅力に欠ける白黒にすることで、スマートフォンへの興味を減らすという面白い考えです。
そこで今回はAndroidの標準設定より、ディスプレイを白黒(モノクロ)状態に変化させる手順として代表的な3機種シリーズを例に紹介しています。
- Xperiaシリーズ:開発者向けオプションより設定
- Galaxyシリーズ:ユーザー補助より設定
- Nexusシリーズ:開発者向けオプションより設定
下記よりそれぞれ順番に解説をしています。
Xperiaシリーズ:開発者向けオプションより設定
Xperiaシリーズでは「開発者向けオプション」より画面を白黒にすることができます。
まず設定画面に「開発者向けオプション」を表示させます。

続いて「設定」→「開発者向けオプション」と進み、「色空間シミュレート」を選択。
デフォルトでは「無効」となっているので、「全色盲」へチェックを入れると、画面全体が白黒(モノクロ)表示へ変化します。
ご覧の通り、画面内の全てがモノクロとなっています。
ちなみにモノクロ機能とは別に、画面全体の色を変化させる設定として「色反転」という機能もXperiaには搭載されています。
画面内の白かった部分が黒くなるので、全体的に暗い雰囲気となりますが、何だか気持ち悪い色も多いです・・・。
Galaxyシリーズ:ユーザー補助より設定
Galaxyシリーズでは「ユーザー補助」より画面を白黒にすることができます。
まず「設定」より「ユーザー補助」を開き、「視覚」へ進みます。
メニューから「グレースケール」のトグルをオンにすると、画面全体が白黒(モノクロ)表示へ変化します。
ご覧の通り、画面内の全てがモノクロとなっています。
ちなみにGalaxyシリーズも「開発者向けオプション」より画面を白黒にできます。
設定画面に「開発者向けオプション」を表示させ、

「設定」→「開発者向けオプション」と進み、「カラースペースをシミュレート」を選択。
デフォルトでは「無効」となっているので、「全色覚異常」へチェックを入れると、画面全体が白黒(モノクロ)表示へ変化します。
Nexusシリーズ:開発者向けオプションより設定
Nexusシリーズでは「開発者向けオプション」より画面を白黒にすることができます。
まず設定画面に「開発者向けオプション」を表示させます。

続いて「設定」→「開発者向けオプション」と進み、「色空間シミュレート」を選択。
デフォルトでは「無効」となっているので、「全色盲」へチェックを入れると、画面全体が白黒(モノクロ)表示へ変化します。
ご覧の通り、画面内の全てがモノクロとなっています。
ちなみにモノクロ機能とは別に、画面全体の色を変化させる設定として「色反転」という機能もNexusには搭載されています。
画面内が何だか気持ち悪い雰囲気となりました。
ボクはNexus 6Pを夜間操作する際、たまに今回の設定を有効にしています。
参考:「画面上の見え方」について
今回の「グレースケール」や「色空間シミュレート」、「色反転」といった設定は「画面上の見え方」の色を変化させているため、スクリーンショットなどの画面キャプチャ系で撮影した画面の画像には反映されません。
本記事で掲載している画像もそうですが、モノクロとなったディスプレイを撮影したい場合、白黒画面を別のカメラで直撮りする必要があります。
補足:
そのほか「開発者向けオプション」の便利な機能まとめ
隠れ機能「開発者向けオプション」は、今回紹介した設定以外にもAndroid上で様々な応用的な機能をオンにしたり、変更できるようになります。
例えば、Androidには画面の切り替えやポップアップ表示など、様々な場面で「アニメーション」が有効になっていますが、「開発者向けオプション」より「ウィンドウアニメスケール」や「トランジションアニメスケール」などを調整することで、Androidの体感速度を向上させることができます。

また、Android 7.0より実装された「マルチウィンドウ機能」は画面を分割してそれぞれに異なるアプリを同時に表示できますが、分割表示できるアプリは予め限定されており、未対応のアプリでは「アプリで分割画面がサポートされていません」と表示されてしまいます。
ここで「開発者向けオプション」より「アクティビティをサイズ変更可能にする」を有効にすることで、この制限を解除することができます。

ほかにも「開発者向けオプション」でできる面白い&便利な機能はたくさんあります。
詳細は関連記事【[Android] 開発者向けオプションの便利な豆知識まとめ! 知ってると得する裏ワザ的な使い方】で解説しています。

ダークテーマ・ナイトモード・グレースケールの違い
本記事で取り上げたグレースケールと混同しやすいワードとして、ダークテーマ・ナイトモードがあります。
キーワード | 機能 | 別名 |
---|---|---|
ダークテーマ | 画面を黒基調のデザインに変える |
|
ナイトモード | 画面を目に優しい暖色系に変える |
|
グレースケール | 画面を白黒のモノクロ表示に変える |
|
▼ダークテーマ

(右)ダークテーマでは、画面が黒基調のデザインに変わる。
ダークテーマの詳細は、関連記事【Androidでダークテーマを設定する方法! スマホをダークモードにして画面を黒系に変化させよう】で解説しています。

▼ナイトモード

(右)ナイトモードでは、暖色系の赤みがかったようにディスプレイが変化する。
ナイトモードの詳細は、関連記事【Androidでナイトモードを設定する方法! スマホにブルーライトカットのフィルターを付けよう】で解説しています。

もしお探しの機能がダークテーマ or ナイトモードの場合、設定手順はそれぞれ関連記事で紹介しているので、合わせてどうぞ。
〆:Androidもアプリ不要でモノクロ画面へ変更できる!
以上、[Android] ディスプレイ画面を白黒モノクロに変化させる設定方法 [Xperia/Galaxy/Nexus] の説明でした。
検証した中では、Galaxyシリーズのみ基本設定として白黒(モノクロ)変更に対応しており、XperiaとNexusは「開発者向けオプション」より設定できました。
ネット上で見る限り、Galaxy同様に基本設定として搭載されているのは他に「ASUS」シリーズくらいしかなく、それ以外の機種は全て「開発者向けオプション」で対応できる可能性が高いです。
「スマホ中毒に悩んでいる人」が周囲にいたら、ぜひ本記事の手法を紹介してみて下さい。
お試しあれ。
コメント
当方AndroidのmotoG4plusですが、開発者オプションから
【ハードウェアアクセラレーテッドレンダリング】ー【色空間シミュレート】ー【全色盲】を選択
で、可能になりました。
XperiaとNexusでの検証も、ぜひお願いします。
>> mikkyさん
コメントありがとうございます。
XperiaとNexusで検証した結果、ご指摘の通り「色空間シミュレート」で画面モノクロ化に成功しました。記事中にも追記させて頂きます。
Android One S3 を白黒画面にするにはどの手順を使えば良いのですか?