iPhone/iPadでWindowsを動かす方法! UTM仮想マシンを設定しよう

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この記事では、iPhone/iPadの仮想エミュレータUTMで、Windowsを動かす方法を解説します。

動作はかなり重く、ネタ要素強めですが、興味がある方はどうぞ。

 

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UTMを使ってWindowsを動かす方法

UTM SEのアイコンUTM SEというエミュレータを使えば、仮想マシン上でWindowsを動かすことが可能です。

App Storeで配信されるアプリで、脱獄(Jailbreak)不要です。

‎UTM SE: Retro PC emulator
‎UTM SE: Retro PC emulator
もともとApp Storeから配信されなかったため、ipaからのサイドロードが前提であり、インストールが大変でした。ただ2024年になり、Appleがエミュレータ系を解禁する方針に変わったため、現在はApp Storeから入手可能となっています。

iPadで動かした動画です。

▼タップして再生(音は出ません)

説明の流れです。

  1. 仮想マシンをビルドする
  2. Windowsをセットアップする
iPhone 12(iOS 17)で、Windows XPを動かすケースで説明します。iPadでも流れは同じです。

1. 仮想マシンをビルドする

あらかじめ動かしたいWindowsのISOイメージファイルを用意して、iPhoneに移しておきます。

参考 Windows XPのISOイメージ

仮想マシンをビルドする1

WindowsのISOイメージファイルを保存しておく

UTM SEのアイコンUTM SEを開き、+ボタンから UTMギャラリーからビルド済みパッケージをダウンロード します。

仮想マシンをビルドする2

(左)+ボタン (右)赤枠をタップ

Webページが開くので、セットアップしたいOSを選択、UTMファイルをダウンロードします。

仮想マシンをビルドする3

Windows XPを選択

仮想マシンをビルドする4

ZIPファイルをダウンロード

ダウンロードしたZipファイルを展開して、中身のUTMファイルを選択するとUTM SEのアイコンUTM SEが開きます。

キャンセル で前の画面に戻ります。

仮想マシンをビルドする5

(左).utmファイルを選択 (右)キャンセル

(空)となっているCD/DVDをタップして、用意しておいたWindowsのISOイメージファイルを選びます。

これでエミュレータを動かす準備ができました。▶アイコンをタップして、起動しましょう。

仮想マシンをビルドする6

(左)CD/DVD (右)選択

仮想マシンをビルドする7

(左)WindowsのISOイメージファイルを選択 (右)▶アイコンをタップして起動

2. Windowsをセットアップする

ここから先のセットアップ作業に、かなり待ち時間が発生します。ボクの場合、トータルで2時間以上はかかりました。

セットアップ中、画面は自動的に進んでいきますが、途中で何度かキーボード操作が必要です。

画面をタップすると◀ボタンが出るので、キーボードアイコンをタップしてキーボードを出現できます。

この手順で、最初の「セットアップの開始」はEnter(= return キー)を押して先に進みます。

Windowsをセットアップする1

(左)画面をタップ (右)◀ボタンが出るのでタップ

Windowsをセットアップする2

(左)キーボードアイコンをタップ (右)出現するキーボードでreturnキーを押す

ライセンス契約への同意は F8 キーを押す必要があります。

iPhoneを縦表示してる場合、キーボードをうまくスワイプしないと F8 キーが出てこないので注意しましょう。

画面を回転して横表示にすれば、キーボードの表示範囲が広がり、F8 キーを見つけやすいです。
Windowsをセットアップする3

F8 キーを押して、ライセンスに同意

キーボード種類では、半角/全角キーがないため、いったん S キーを押し、次の画面で、106日本語キーボードを選択します。

Windowsをセットアップする4

いったん S キーを押して、その他のキーボードを表示

Windowsをセットアップする5

106 Japanese Keyboardを選択する

パーティションは、デフォルトのまま進みます。

フォーマットは、以下を選択しました。

NTFSファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット(クイック)
Windowsをセットアップする6

(左)パーティションを選択 (右)フォーマットを選択

ここからフォーマット、ファイルをコピーが進みますが、かなり時間がかかります。

気長に待ちましょう。

ボクの環境だと、この部分だけで、1時間近く待ちました。
Windowsをセットアップする7

作業が進むのを待つ

ここまでのセットアップが終わると、自動的に再起動がかかり、懐かしのWindows XP起動画面が出ます。

Windowsをセットアップする8

(左)再起動 (右)Windows XP起動画面

ここからWindows XPのインストールが始まりますが、ここもかなり時間がかかります。

気長に待ちましょう。

ボクの環境だと、さらに追加で、1時間近く待ちました。
Windowsをセットアップする9

作業が進むのを待つ

インストールの合間で、何度か追加のセットアップ操作を求められます。

以下はWindows XPの例ですが、画面にしたがって操作しましょう。

  • 地域と言語
  • コンピュータの名前
  • プロダクトキー
  • 日付と時刻…etc
Windowsをセットアップする10

(左)地域と言語 (右)名前

Windowsをセットアップする11

(左)プロダクトキー (右)コンピュータ名とパスワード

「Microsoft Windowsへようこそ」と表示されれば、もう少しです。

画面にしたがって、最後のセッティングを行います。

Windowsをセットアップする12

最後の初期設定を行う

Windows XPのデスクトップが表示されれば完了です。

Windowsをセットアップする13

Windows XPを起動できた

懐かしのゲームやアクセサリも動きました。

Windowsをセットアップする14

マインスイーパ

Windowsをセットアップする15

ピンボール

Windowsをセットアップする16

ペイント

操作動画です。

▼タップして再生(音は出ません)

なおUTM公式の導入手順では、追加でWindows Guest Toolsの導入も紹介されています。

一度、仮想マシンを終了したあと、長押しメニューから Windowsゲストツールをインストール しましょう。

Windowsをセットアップする17

(左)長押し (右)Windowsゲストツールをインストール

またInternet Explorerは古すぎるため、ブラウザ機能はろくに機能しません。

これは公式でも言及されており、対策としてFirefox 52 ESRをUTM共有ディレクトリ機能(UTM’s directory sharing feature)でインストールするやり方が紹介されています。

本記事では割愛するため、興味のある方は調べてみてください。

Windowsをセットアップする18

Internet Explorer自体はあるが…

Windowsをセットアップする19

動作しない

 

〆:iOS上でWindowsをエミュレートしよう!

以上、iPhone/iPadでWindowsを動かす方法! UTM仮想マシンを設定しよう の説明でした。

UTM SEの導入は時間がかかる上、Windowsの動作も重く、iPhone/iPadのバッテリー・ストレージ容量を多く消費します。

ただ、よくあるリモートデスクトップ(パソコンで動かすWindowsを、遠隔でiOSから操作する)ではなく、iPhone/iPad上の仮想マシンとして、Windowsを動かせるのはロマンがあります。

ちなみに、紹介したApp Store版のUTM SEは、Appleのポリシーに対応する関係上、スペックが落とされており、うまくエミュレータが動作しない場合もあります。

実はUTMには種類があり、ipaファイルをサイドロードする環境があれば、より高スペックバージョンのUTMアプリを導入することが可能です。

特にAltStoreがあれば、レポジトリから簡単にインストールできるのでオススメです。

ご参考ください。

関連記事 AltStoreのインストール方法

参考 UTMをサイドロードする手順(公式ドキュメント※英語)

関連記事 iPhone/iPadでAndroidを動かす方法

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