App Storeにはない、外部サイトからダウンロードしたアプリをMacで開こうとすると、以下メッセージが出て、先に進めないケースがあります。
"●●(アプリ名)"は、開発元を検証できないため開けません。
この記事では、本メッセージの原因と、解決方法を紹介します。
Mac「開発元を検証できないため開けません」の原因と解決方法
原因:Gatekeeperが働いたため
●●は、開発元を検証できないため開けません。 このアプリケーションにマルウェアが含まれていないことを検証できません。
開発元が未確認のため開けません。 悪質なソフトウェアかどうかをAppleでは確認できないため、このソフトウェアは開けません。
このメッセージは、「Gatekeeper」というmacOSのセキュリティ機能が要因です。
悪意あるソフトウェアの実行を防ぐため、Appleの審査を通過していない開発元のアプリを開くとき、アプリ起動がブロックされると表示されます。
このメッセージが出たアプリは必ずマルウェアに感染しているわけではなく、信頼できるアプリであればインストールしても問題ありません。

OpenOfficeというアプリを開けない例
警告を無視してアプリを起動する方法として、3通りあります。
アプリを開く方法 | 対象アプリ範囲 |
---|---|
①:右クリックメニューから開く | そのアプリだけ |
②:システム環境設定で都度許可する | そのアプリだけ |
③:ターミナルでコマンドを実行する | 全アプリ |
①と②の方法は、対象アプリを都度許可するため面倒ですが、セキュリティ上も安心です。
③の方法は、あらかじめ全アプリを包括で許可するため煩わしさは消えますが、セキュリティ上のリスクが残ります。
以降より順番に解説します。
解決策①:右クリックメニューから開き都度許可する
いずれかの方法で対象アプリの右クリック(コンテキスト)メニューを表示して、開く を選択。
- control を押しながらクリックする
- マウスやトラックパッドで右クリックする(副ボタンのクリック)
次のメッセージが表示されるので、 開く を実行します。
●●の開発元を検証できません。開いてもよろしいですか? このアプリケーションを開くことによって、システムのセキュリティが無効になり、コンピュータと個人情報がマルウェアにさらされる場合があります。 その結果、マルウェアによって、Macやプライバシーに損害を受ける可能性があります。

OpenOfficeを無事、起動できた例
これでアプリを開くことができ、かつ今後は特別な操作は不要でアプリを起動できるようになります。
この手順で許可したのは、右クリックメニューで開いたアプリのみです。
開発元が未確認のアプリを新たにダウンロードした場合、同じ手順で個別許可が必要です。
解決策②:システム環境設定で都度許可する
「開発元を検証できないため開けません。」というメッセージ表示後、

OpenOfficeというアプリを開けない例
システム環境設定「セキュリティとプライバシー」を開き、
「一般」タブ内で先ほど開けなかったアプリが表示されているので、 このまま開く を実行します。
次のメッセージが表示されるので、 開く を実行します。
●●の開発元を検証できません。開いてもよろしいですか? このアプリケーションを開くことによって、システムのセキュリティが無効になり、コンピュータと個人情報がマルウェアにさらされる場合があります。 その結果、マルウェアによって、Macやプライバシーに損害を受ける可能性があります。

OpenOfficeを無事、起動できた例
これでアプリを開くことができ、かつ今後は特別な操作は不要でアプリを起動できるようになります。
この手順で許可したのは、「セキュリティとプライバシー」上で表示されたアプリのみです。
開発元が未確認のアプリを新たにダウンロードした場合、同じ手順で個別許可が必要です。
解決策③:ターミナルのコマンド実行でまとめて許可する
この方法は、かつてはシステム環境設定の「セキュリティとプライバシー」より普通に設定できました。
ただmacOS Sierra 以降ではセキュリティ強化によりメニューが削除されているため、ターミナルで復活させる必要があります。
ターミナルを開き、

例えば、アプリケーション一覧より「ユーティリティ」→「ターミナル」で起動できる。
下記コマンドを実行します。
sudo spctl --master-disable
「Password:」と表示されるので、Macのログインパスワードを入力します。
これでシステム環境設定「セキュリティとプライバシー」を開けば、
「一般」タブの「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」にて、次のメニューが追加されます。
すべてのアプリケーションを許可
これで「開発元が未確認のアプリ」であっても、都度の許可不要で開けるようになります。
元に戻したい場合、ターミナルで下記コマンドを入力すれば、「すべてのアプリケーションを許可する」オプション非表示状態となります。
sudo spctl --master-enable

「すべてのアプリケーションを許可する」オプションが消える。
〆:インストール頻度に合わせて設定しよう!
以上、Mac「開発元を検証できないため開けません」を解決する方法! App Storeからダウンロードされないアプリを実行しよう の説明でした。
外部サイトからアプリをインストールする頻度に合わせて、最適な方法を選んでください。
ぜひ、ご参考あれ。
コメント
It was very helpful.
Thank you.
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