最近、MacBook Pro(2017)を購入したため、使っていたMacBook Air(2013)を売却することになりました。
ただ、PCには膨大な個人情報が残っているため、完全にデータを削除できるか不安ですよね?また、様々なアカウントから予めログアウトしておかないと、後々やっかいなことになります。
そこで本記事では、Macを売却する際に実施すべき作業をまとめて紹介します。
完全に初期化(クリーンインストール)する手順から、オススメの売却先まで記載しているので、ぜひどうぞ。
iPhoneとAndroidの譲渡・売却について、詳細は関連記事で解説しています。


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Macを売却する際に実施すべき作業
まず、売却するMacに保存されたデータを予めバックアップしておきましょう。
外付けHDD等の記憶媒体をお持ちなら、標準機能であるTimeMachine(タイムマシン)を使った方法がオススメです。
詳細は関連記事【[Mac] 外付けHDDにTimeMachine(タイムマシン)領域とWindows対応のデータ領域を作る方法】で解説しています。

もしクラウドでデータを管理しているならバックアップするデータはわずかですが、ローカルに残っている重要なファイルがないかしっかりチェックして下さい。
以上の作業が完了したら、さっそく下記から紹介する手順に従ってMacを売却・譲渡する準備を行います。
手順①:各種サービスよりログアウトする
まず、Macを初期化する前に各種サービスでログインしているアカウントを解除(ログアウト)する必要があります。
この作業を忘れると、後で売却・譲渡したMacとの紐付け解除が面倒になるため、必ずチェックして下さい。
iTunesからサインアウトする
MacのiTunesでログインしているApple IDアカウントをログアウトします。
例えばiTunes(12.7.2.60)の場合、メニューバー「アカウント」より「認証」→「このコンピュータの認証を解除」と進み、
ログインしているApple IDとパスワードを入力して、「認証を解除」をクリックすればOK。
iCloudからサインアウトする
MacのiCloudでログインしているApple IDアカウントをログアウトします。
「システム環境設定」より「iCloud」を開き、
「サインアウト」ボタンをクリックすればOK。
ここでiCloudデータのコピーをMac上に残すか確認のダイアログが表示されます。この後結局初期化(クリーンインストール)するため、選択肢はどちらでも良いでしょう。
iMessageからサインアウトする
MacのiMessageでログインしているApple IDアカウントをログアウトします。
iMessageはMac標準の「メッセージ」アプリより設定を変更できます。
起動後、メニューバー「メッセージ」より「環境設定」を選択し、
「アカウント」タブで使用中「iMessage」アカウントを選び、「サインアウト」をクリックすればOK。
ペアリングしたBluetoothデバイスを解除する
Macでペアリング済みのBluetoothデバイスがあれば解除します。
「システム環境設定」より「Bluetooth」を開き、
もしBluetoothがオフ状態ならオンに変更します。
後はペアリング履歴のあるデバイス上でマウスオーバーすると表示される「バツ」アイコンをクリックし、
削除すればOK。
以上が各種サービスからのログアウト手順となります。
手順②:完全に初期化(クリーンインストール)する
以上ここまでの手順で、
- Macのバックアップ
- Macでログインしている各種サービスのログアウト
が完了したら、いよいよ完全に初期化するため、macOSを消去して再インストールする作業となります。
「macOS ユーティリティ」へ入る
まずMacで再起動を実施し、
⌘ + R を押し続け、「macOS ユーティリティ」ウインドウを表示させます。

再起動後「macOS ユーティリティ」画面となるまでキーを押し続ける。
macOSを消去(初期化)する
次にmacOSを消去するため、「ディスクユーティリティ」を選び、
サイドバーでボリュームを選択し、「消去」ボタンをクリックします。
フォーマット後のボリュームの名前とフォーマットを決めます。名前は「Macintosh HD」などで良いでしょう。フォーマットは「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」か「APFS」を選択し、「消去」ボタンより実行します。
「消去プロセスが完了しました」と表示されれば、初期化は完了です。
macOSを再インストールする
再び「macOS ユーティリティ」のトップ画面へ戻り、「macOSを再インストール」を選択します。
「続ける」で画面を進め、
macOSの規約に同意し、
先ほど再フォーマットしたボリュームを選択して、macOSのインストールを開始します。
ここまでの作業中、「復旧サーバに接続できませんでした。」とエラーメッセージが表示される場合、MacがWi-Fiに接続できているか確認してみて下さい(右上のWi-Fiアイコンより接続先のSSID(ネットワーク名)を設定できます)。
回線速度にもよりますが、macOSの再インストールは時間がかかるため、気長に待ちましょう。
最終的に「ようこそ」の画面まで表示されれば初期化完了です。
なお、この状態で ⌘ + Q を押すと「システム終了」ができるので、売却・譲渡前の状態として準備OKです。
参考 Apple – macOS 復元から再インストールする
手順③:売却先を探す
初期化したMacを家族や友人に譲渡するなら別ですが、もし売却を考えている場合は選定作業が必要です。
個人的にオススメなのが「ソフマップ」で、「らくらく宅配買取 引き取りコース」を選択すれば、自宅まで製品の回収に来てくれてラクです。

無料で自宅まで回収にきてくれる。
サイト上でMacの型番(部品番号)を入力することで、おおよその買取金額も調べることができます。

MacBook Air(2013)の例。赤下線が部品番号を示す。
Macのシリアル番号や型番(部品番号)を調べる方法は関連記事【Macのシリアル番号やモデル名を調べる方法! macOSで型番(部品番号)を表示しよう】で解説しています。

たまに高額買取キャンペーンを実施している時期もあるので、定期的に価格をチェックして最適なタイミングで売却できると良いですね。
〆:安全かつ満足のいく売却をしよう!
以上、Macを売却する際に実施すべき作業! macOSを他人へ譲渡するならデータを完全に消去しよう の説明でした。
Macを売却する際は「高価格で売れるか」という部分が注目されがちですが、それ以上にMacの個人情報をしっかり消去できているかが重要です。
もしお持ちのMacの譲渡・売却を検討しているなら、ぜひ本記事の内容をご参考あれ。
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