macOS Sierraの目玉機能の1つに「ピクチャ・イン・ピクチャ」があります。
大変便利な機能ですが、残念なことに現時点ではSafariブラウザのみ対応しており、Google Chromeはじめ、サードパーティ製ブラウザでは利用できません。
そこで本記事では、MacのGoogle Chromeで擬似的に「ピクチャ・イン・ピクチャ」を使えるようにする拡張機能「Picture in Picture Viewer」を紹介します。
【2016年11月更新】 –
最新のGoogle Chromeバージョンにて、拡張機能「Picture in Picture Viewer」を使用するに必要な試験運用機能「パネル」が削除されているため、使えなくなっています(今後復活するかは未定)。
【2017年1月更新】 –
Google Chromeでピクチャ イン ピクチャできる拡張機能「Floating for YouTube」を記事にしました(対象動画はYouTubeに限定)。
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photo by StockSnap
Picture in Picture Viewer – ChromeでもOK!
ピクチャ・イン・ピクチャとは?
「ピクチャ・イン・ピクチャ」とは、「YouTube」などの動画コンテンツを、ウィンドウの最前面に常時表示してくれる機能です。
画面の端で動画を固定再生させながら、別の作業を同時並行できるのがメリットで、MacではmacOS SierraよりSafari上で利用することができます。
本記事では、この機能をGoogle Chromeでも使えるようにする拡張機能を以降で説明します。
Picture in Picture Viewer – 特徴
Chrome拡張機能「Picture in Picture Viewer」の使い方を説明する前に、その機能のスゴイ点を紹介します。
スゴイ①:Google ChromeでOK
冒頭より述べている通り、ピクチャ・イン・ピクチャに近い機能をSafariではなく、Chromeで実現しちゃいます。
スゴイ②:画面端じゃなくてもOK
本来のピクチャ・イン・ピクチャは画面四隅でのみ、ウインドウを配置できますが、拡張機能「Picture in Picture Viewer」は画面上の任意の場所でウインドウを表示させることができます。
スゴイ③:ニコニコ動画もOK
本来のピクチャ・イン・ピクチャは「Vimeo」や「YouTube」くらいしか対応していませんが、拡張機能「Picture in Picture Viewer」は日本でお馴染み「ニコニコ動画」も対応しています。
ボクはニコ動のヘビーユーザーなので大変嬉しいです。
ボクが現時点まで確認したのは以上の動画サイトですが、おそらくそれ以外にも数多くのサイトが「Picture in Picture Viewer」に対応していると思われます。
スゴイ④:動画サイトから移動してもOK
本来のピクチャ・イン・ピクチャは開いている動画サイトを閉じると、ピクチャ・イン・ピクチャの画面も閉じてしまう仕様となっています。
一方、拡張機能「Picture in Picture Viewer」では、開いている動画サイトを閉じても、ピクチャ・イン・ピクチャの画面は継続して再生することができます。
結論:あれ、本家よりスゴイんじゃ・・・
現時点まで使った感想としては、本家のピクチャ・イン・ピクチャより優秀です。
ぜひ以降に記載する使い方より試してみて下さい。
手順①:拡張機能を入手する
まずChromeの拡張機能「Picture in Picture Viewer」をインストールします。
インストールできると、拡張機能アイコンが表示されます。
後は、ピクチャ・イン・ピクチャをしたい動画サイト上で、このアイコンをクリックするだけでOKです。
が、試しにYouTubeで実行してみると、下記のような一文が表示されうまく動作しません。
Panel Window has been disabled, to enable it please go to chrome://flags/#enable-panels and search for “Enable Panels”, then restart chrome.
実はChromeでは初期設定において、ブラウザ フレームの外側に開くパネルウィンドウの作成が許可されていないため、拡張機能を動かすことができません。
そのため、Chromeの試験運用機能より許可する必要があります。
手順②:試験運用機能でパネルを許可する
Chromeの試験運用機能画面を開きます。下記をChromeブラウザアドレスバーに貼り付け移動して下さい。
chrome://flags/#enable-panels
その中の「パネル」を「既定」→「有効」へ変更します。
変更適用のため、一度Chromeを再起動します。
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手順③:ピクチャ・イン・ピクチャを試す
再びピクチャ・イン・ピクチャを試します。
YouTubeの任意の動画上で拡張機能「Picture in Picture Viewer」を実行してみると、
この通り、画面の端に小さなウインドウが表示され、YouTubeが最前画で再生されました。
また冒頭説明の通り、ウインドウの位置は画面内の自由な場所へ、ドラッグで移動可能です。
また、ニコニコ動画上でも試したところ、
この通り、成功しました。素晴らしい・・・。
〆:「Picture in Picture Viewer」は本家の上位互換?
以上、Picture in Picture Viewer – MacのChromeでピクチャ・イン・ピクチャできる拡張機能 の説明でした。
記事中にある通り、本家の「ピクチャ・イン・ピクチャ」に比べて劣っている点がほぼ見つかりません。
強いて言えば、本家の方が安心して利用できる、ということくらいでしょうか。
いずれ本家の「ピクチャ・イン・ピクチャ」もサードパーティ製ブラウザに対応する可能性もありますが、「それまで待てない!」という方は、ぜひお試しあれ。
コメント
”パネル”の項目をgoogleが削除したっぽい
たしかに、なくなってますね・・・