Googleマップのストリートビューが見れる国と見れない国! 規制が多い海外の地域はどこ?

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Google Map

Googleマップのストリートビューのアイコンストリートビューを利用したことはありますか?

何気ない道路や田舎のあぜ道、中には観光名所の中まで、自宅にいながら全国を旅している気分になれるサービスで、眺めてるだけで面白いです。

ただ日本国内はほぼ網羅されている一方、世界の中には環境的・政治的理由などでまったく画像を確認できない地域も存在します。

そこで本記事では、世界各国でストリートビューが見れる国・見れない国を地域ごとにまとめて紹介します。

自分が見たい国が含まれているか、ぜひご覧あれ。

 

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Googleマップのストリートビューの規制について

日本のように、全国のほとんどの場所がストリートビューのアイコンストリートビューで見れる国は少数で、世界ではまだまだ見れない国が多数派となっています。

Googleマップ上でストリートビューが見れる地域はうっすらと地図が青くなり、見れない地域はそのまま色が変化しない仕様となっています。
世界のストリートビュー対応状況

世界では地図が青くならない(=ストリートビューが見れない)地域が多い。

本項目では、見れない国の代表例と、その理由について説明します。

2019年12月時点の状況を前提としています。

ストリートビューが見れない国例:中国

中国ではGoogleが撤退を表明している通り、ストリートビューのアイコンストリートビューはほぼ使用できません。

中国におけるストリートビューの対応状況

隣国の日本や台湾と比べると、その差は一目瞭然。

その代わりに同類の国産サービスとして、百度(バイドゥ)社が提供するBaidu Total Viewが普及しています。

百度(バイドゥ)の地図サービスBaidu Total Viewの画面

Baidu Total Viewの画面。青い範囲が見れるポイントなので、カバー率は決して高くない。

ストリートビューが見れない国例:北朝鮮

北朝鮮は国があのような状況なので、撮影車の走行が必要なストリートビューのアイコンストリートビューはもちろん、ユーザーが投稿する360°パノラマ写真もほとんど見れません。

北朝鮮におけるストリートビューの対応状況

青い点もほぼないため、ストリートビューと360°パノラマ写真が両方見れない。

ストリートビューが見れない国例:インド

インドは国防上のリスクより、政府によって公式にストリートビューのアイコンストリートビューを禁じる方針が明示されています。

インドにおけるストリートビューの対応状況

隣国のスリランカやタイと比べると、その差は一目瞭然。

インドでは過去、2008年にムンバイでテロ事件が発生しています。

インド政府としては、ストリートビューのアイコンストリートビューなど、建物や地形の画像情報が、このようなテロ事件に悪用されることを懸念している、と伝えられています。

参考 Wikipedia – Google Street View in Asia(英語)

ストリートビューが見れない国例:ドイツとオーストリア

実はドイツとオーストリアの場合、一部の主要都市やリゾート地を除き、ほぼカバーされていません。

ドイツとオーストリアにおけるストリートビューの対応状況

ヨーロッパの中でも例外的に空白地帯が目立つ。

これら2国は国民のプライバシー意識が高く、反対の声により中々進んでいないのが要因となっています。

参考 Wikipedia – Google Street View in Europe(英語)

ストリートビューが規制されている理由まとめ

中国・北朝鮮・インド・ドイツ・オーストリアの例を取り上げましたが、他にもたくさんの国でストリートビューのアイコンストリートビューが規制されています。

その理由は次の通り、実に様々です。

  • 政治的な理由(例:国防上 / プライバシー上のリスク)で拒否されている
  • 宗教上の理由で規制されている
  • 地形的な理由(例:山岳地帯 / 砂漠地帯)で画像収集が難しい
  • 画像収集のニーズが低い(例:主要都市以外の地域 / 発展途上国エリア)

年々、カバー地域は拡大しています。が、特に政治的 / 宗教上の理由で規制されている地域は、今後も対応が難しいでしょう。

 

世界のストリートビュー対応状況

世界各国のストリートビューのアイコンストリートビューの対応状況について、ざっくりと地域別に見ていきます。

また(個人的な尺度で)、カバー率を4段階の星マークで示しています。

2019年12月時点の状況を前提としています。

北米(アメリカ・カナダ)のカバー率:★★★★

Google本社がありストリートビューのアイコンストリートビュー誕生の地であるアメリカは、広大な国土の大半が網羅されています。

北米におけるストリートビューの対応状況

北部のカナダやアラスカはそもそも道でないエリア(例:森 / 凍土)が多いため、ストリートビューのアイコンストリートビューも非対応となっています。

“道のカバー率”という意味では、世界各地と比較してダントツで一位の地域となり、4.0とします。

ヨーロッパのカバー率:★★★★

ストリートビューのアイコンストリートビューのカバー率が高く、むしろ空白地域の方が少ない、という状況。

ヨーロッパにおけるストリートビューの対応状況

目立つのがドイツとオーストリアで、ほぼカバーされていません。これは国民のプライバシー意識が高く、反対の声により中々進んでいないのが要因となっています。

完全ではありませんが、北米と並び世界の中でダントツのカバー率を誇るため、4.0とします。

中南米のカバー率:★★★☆

所々、空白がありますが、各国と比較して対応範囲が広い地域です。

中南米におけるストリートビューの対応状況

メキシコ・アルゼンチン・ペルー・ウルグアイなどは、ほとんどの領土がカバーされてます。

ブラジルやボリビアなど、一部空白がある国は、そもそも道でないエリア(例:ジャングル / 山岳地帯)となり、ストリートビューのアイコンストリートビューも非対応となっています。

“道のカバー率”という意味では、一部空白地帯はあるものの、世界各地と比較して相対的にマシなため、3.0とします。

オセアニアのカバー率:★★★☆

欧米圏のオーストラリアとニュージーランドで高いカバー率を誇ります。

オセアニアにおけるストリートビューの対応状況

一見、オーストラリアは空白地帯が目立ちますが、内陸部は砂漠地帯も多く、ストリートビューのアイコンストリートビューは非対応となっています。

また島国の多い地域であるため、パプアニューギニアやソロモン諸島など、ほぼカバーされません。

点在する島国のカバー率は低いものの、主要2国の”道のカバー率”という意味では、世界各地の中で高いため、3.0とします。

アジア(ロシア含む)のカバー率:★★☆☆

この地域は、社会主義国の影響が色濃く出ています。

アジア・ロシアにおけるストリートビューの対応状況

カバー率が高いのが、日本・韓国・フィリピン・タイ・マレーシア・シンガポールあたり。

一方、中国や北朝鮮はもちろん、ベトナム・ミャンマーなど、歴史的に社会主義国家と関わりのある地域は、政治的な理由で低いカバー率となります。

意外だったのが、ロシアとカンボジアのカバー率の高さ。特にロシアは空白地帯が目立ちますが、そもそも国土が広く、道でないエリア(例:凍土)も多いため、各国と比較してマシな方でした。

ロシアにおけるストリートビューの対応状況

ロシアの拡大図。主要な道はストリートビューに対応している。

国によって差が大きい地域ですが、世界と比較して高いカバー率を誇る国も含まれるため、2.0とします。

中東・アフリカのカバー率:★☆☆☆

この地域は、ストリートビューのアイコンストリートビューがほぼカバーされていません。

中東・アフリカにおけるストリートビューの対応状況

かつて欧米の影響力が強かった名残りなのか、例外として南アフリカと近隣のボツワナのカバー率は高いです。

様々な困難要因(政治 / 宗教 / 地形的など)により、世界的にも空白が目立つ地域であるため、1.0とします。

まとめ:ストリートビューのカバー率ランキング

以上6地域におけるストリートビューのアイコンストリートビューのカバー率をランキングにしました(あくまで個人的尺度です)。

  • 1位:北米
  • 2位:ヨーロッパ
  • 3位:中南米
  • 4位:オセアニア
  • 5位:アジア
  • 6位:中東・アフリカ

日本含めた先進国ではカバー率は高い一方、地域的に不安定な国(例:社会主義国家 / 途上国)は低い傾向にありました。

参考:Wikipediaに掲載されるストリートビュー対応状況について

ストリートビューのアイコンストリートビュー対応状況について、Wikipedia – Coverage of Google Street View(英語)というページがあり、世界地図でカバー率ごと各国を色分けしています。

Wikipediaに掲載されるストリートビュー対応状況

Wikipedia:Coverage of Google Street Viewより(2019年12月時点)。

  • Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味1:ほとんどの地域をカバー
  • Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味2:一部の地域をカバー
  • Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味3 Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味4:観光地など限られたスポットのみカバー
  • Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味5 Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味6:今後カバー予定の地域
  • Wikipediaストリートビューカバー率色分けの意味7:ほとんどカバーされず今後もその予定のない地域

やはり欧米圏や日本のカバー率は高い一方、社会主義国家や途上国は限定的、という結果になっています。

 

補足:

次にストリートビュー撮影を予定している地域の確認方法

Googleのストリートビュー公式サイトでは、各国で次にどの地域を撮影するのかスケジュールを確認できます。

ストリートビュー撮影を予定している地域の確認方法

日本の撮影スケジュールを表示した例。

確認できる国数は限定されますが、気になる地域の撮影予定をチェックすると面白そうです!

ストリートビューが規制される地域で写真を見る方法

ストリートビューのアイコンストリートビューが見れない地域であっても、下記2つの方法で代替えできる場合があります。

  • 360°パノラマ写真で表示する
  • 航空写真で表示する

360°パノラマ写真で表示する

GoogleマップのアイコンGoogleマップやGoogle EarthのアイコンGoogle Earthを使えば、ストリートビューが規制される地域であっても、ユーザーが投稿した360°パノラマ写真を見れる場所があります。

ストリートビューが規制される地域で写真を見る方法1

北朝鮮の首都平壌にある記念碑「党創建記念塔」の写真を表示した例。

あくまで”そのポイントだけの写真”であるため、ストリートビューのように道を進む感覚はありませんが、著名な観光名所であればカバーされている可能性は高いです。

航空写真で表示する

GoogleマップのアイコンGoogleマップの航空写真モードやGoogle EarthのアイコンGoogle Earthを使えば、ストリートビューが規制される地域であっても、上空から撮影した実際の写真を確認できます。

ストリートビューが規制される地域で写真を見る方法2

Google Earthで北朝鮮の衛生写真を表示した例。

衛星写真となるため、ストリートビューのようにその街を旅する気分は味わいにくいですが、建物や道路の雰囲気は見れますよ。

 

〆:ストリートビューでバーチャル海外旅行ができる

以上、Googleマップのストリートビューが見れる国と見れない国! 規制が多い海外の地域はどこ? の說明でした。

ボクは気になる国があると、ストリートビューのアイコンストリートビューでバーチャル海外旅行を楽しみます。

今後、技術の向上や政情の安定化によって、より対応地域は広がるでしょう。

興味のある方は、ぜひご参考に。

参考 Googleマップ – ストリートビュー

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コメント

  1. 匿名 より:

    ベトナムのような社会主義国家が許可するわけないし、オーストラリアは中央部が砂漠で無茶。

  2. ななしさん より:

    ロシアはけっこう見られますよ。さびれた田舎の泥道も走れました。
    ロシアと北朝鮮の国境も行きました。殺風景なところでしたが。

    • あっとはっく管理人 おるくす より:

      たしかに”道のカバー率”という意味では、各国の中でも対応されている方ですね、記事の内容にも反映しました。

  3. 匿名 より:

    韓国はカバーされてるやろ

  4. tenito より:

    カナダやアラスカは大部分に人がほぼ住んでおらず、そもそも「ストリートが無い」ので、北米の道路のカバー率は文句なしの☆4だと思います!!

  5. kicolli より:

    ドイツが鎖国状態だとは意外でした。大変参考になりました。ありがとうございました。

  6. 名無しさん より:

    どのくらいの頻度で更新されているかも調べてみてはいかがですか。

  7. 匿名 より:

    ドイツが意外すぎた。今度ヨーロッパら辺も見てみようかな。

  8. 匿名 より:

    オーストリアはだいぶ埋まった
    たぶん法律が変わったんだろう

  9. ken-1 より:

    公開してない国は他の国を見れないようにして欲しい、相互主義が民主主義だから自国が公開してないなら、公開している地域を見るのはおかしい。、

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