スマートフォンの画面向きは”縦”・”横”と自由に変更できますが、Android標準の画面回転機能では次の弱点があります。
- アプリごと指定した向きに固定できない
- 常に横画面で固定できない
- 向きが固定される画面(一部アプリ/ホーム画面/ロック画面)は回転できない
本記事では、これら機能を実現できるサードパーティ製アプリを3つ紹介します。
アプリ名 | 対応する機能 | 特徴 |
---|---|---|
画面回転制御 |
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強制回転ミニ |
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Rotation Control |
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同類アプリは他にもたくさんありますが、3アプリとも下記点でオススメできます。
- 無料で使える
- Playストアから入手できる(=セキュリティ面で安心)
- 日本語対応している
Androidで画面を回転する基本的な操作方法
ここではAndroid標準の画面回転機能を説明します。飛ばしたい方は、下記リンクをどうぞ。
Androidでは標準機能だけで、次の操作を実現できます。
操作 | 変更できる向き | 条件 |
---|---|---|
画面の自動回転 | 縦・横 |
|
画面の固定 | 縦のみ |
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画面の手動回転 | 縦・横 |
|
各操作の基本情報を解説します。
- 前提自動回転を有効/無効にする手順
- 方法①画面の自動回転 – 傾きを検知して向きを変更する
- 方法②画面の固定 – 常に縦表示する
- 方法③画面の手動回転 – ナビゲーションバーから向きを変える
- まとめ標準機能も便利だが細かい調整ができない
前提:自動回転を有効/無効にする手順
各操作の前提となる、自動回転を切り替える手順は2パターンあります。
- クイック設定パネルより 自動回転 を有効/無効にする
- 設定 → ディスプレイ より 画面の自動回転 を有効/無効にする
方法①:画面の自動回転 – 傾きを検知して向きを変更する
デバイスのモーションセンサーが傾きを検知して、最適な向きに自動変更する方法です。
この機能の欠点は主に2つです。
- 利用シーンによっては、意図せず画面向きが変わってしまう
- 向きが固定される画面(一部アプリ/ホーム画面/ロック画面)は回転できない
方法②:画面の固定 – 常に縦表示する
デバイスの傾きに関わらず、常に”縦”で画面表示する方法です。
この機能の欠点は主に2つです。
- 一部アプリは縦向きに固定できない(強制的に横向きになる)
- 横向きには固定できない
方法③:画面の手動回転 – ナビゲーションバーから向きを変える
デバイスのモーションセンサーが傾きを検知すると、ナビゲーションバーに回転アイコンが表示され、タップすると向きを変更できます。
従来の自動回転と比較して使い勝手は良いですが、次の弱点は残ったままです。
- 向きが固定される画面(一部アプリ/ホーム画面/ロック画面)は回転できない
- 常に横向きには固定できない
まとめ:標準機能も便利だが細かい調整ができない
以上、ここまで紹介したAndroid標準機能による画面回転は、次の弱点があります。
- アプリごと指定した向きに固定できない
- 常に横画面で固定できない
- 向きが固定される画面(一部アプリ/ホーム画面/ロック画面)は回転できない
これら細かい操作は、サードパーティ製アプリを使って解決できます。
以降より各操作ごと順番に解説します。
Androidでアプリごと自動で画面回転する方法
大半のアプリは標準の縦画面で操作しているでしょう。
が、もし一部アプリのみいつも横画面で表示する場合、そのアプリ起動時に自動で横回転できたら便利ですよね。
この機能を実現するアプリとして、次の4アプリがオススメです。
方法①:画面回転制御を使う
初期設定で画面に表示される権限を許可し、START を実行。
続いて アプリごとの設定 へ進み、画面に従って 使用状況へのアクセスを許可 権限を付けます。
後は、対象アプリを選び、指定したい画面向きを決めるだけ。
設定は以上。
対象アプリを起動して、自動で画面向きが変化すれば成功です。
方法②:強制回転ミニを使う
初期設定で画面に表示される権限を許可し、OK へ。
アプリトップ画面で 強制回転 が有効になっていることを確認し、アプリ → + と選択します。
対象アプリを選び、指定したい画面向きを決めます。
設定は以上。
対象アプリを起動して、自動で画面向きが変化すれば成功です。
方法③:その他の代替アプリを使う
もし画面回転制御や強制回転ミニの相性が悪い場合、代替アプリとして次があります。
ローテーションコントロール
主な特徴です。
- UIが分かりやすい
- より細かい自動回転ルールを設定できる(例:電源接続時 / イヤホン接続時)
- 通知メニューより素早く画面向きを変更できる
有料アプリというハードルさえ問題なければ、ローテーションコントロールもオススメです。
自動回転コントローラ
ダウンロード 自動回転コントローラ – apk
主な特徴です。
- 通知メニューより素早く画面向きを変更できる
が、Playストアより削除されているため、apkより直接インストールが必要となります。
セキュリティリスクを承知していれば、自動回転コントローラもオススメです。
Androidで常に横画面で固定する方法
スマートフォンは縦画面が基本ですが、もし常に横画面で操作したい場合、サードパーティ製アプリを使えば実現できます。
特に次の3アプリがオススメです。
方法①:画面回転制御を使う
初期設定で画面に表示される権限を許可し、START を実行。
後はメニューより 横 を選択するだけ。
画面を切り替えても、常に横向きで固定表示されれば成功です。
なお通知領域にもメニューが表示されるため、一時的に縦画面に戻したいシーンでも便利です。
方法②:強制回転ミニを使う
初期設定で画面に表示される権限を許可し、OK へ。
アプリトップ画面で 強制回転 が有効になっていることを確認し、アプリ → デフォルト と選択します。
一覧より 横 を選びます。
設定は以上。
画面を切り替えても、常に横向きで固定表示されれば成功です。
方法③:Rotation Controlを使う
初期設定で 回転制御開始 を有効の上、通知領域に表示されるメニューより横を選択するだけ。
画面を切り替えても、常に横向きで固定表示されれば成功です。
なおRotation Controlは最終更新が古いため、次のメッセージが表示される場合があり、現在ではあまり推奨できません。
このアプリは以前のバージョンのAndroid用に作成されており、正常に動作しない可能性があります。
ただ、条件が合えば「ロック画面の回転」も可能であるため、以前のAndroidバージョン(Android 7.0など)をお使いであれば検討の余地ありです。
Androidで向きが固定される画面も強制的に回転する方法
- 前提向きが固定される画面について
- 説明①LINEやInstagramなどを横画面で表示する手順
- 説明②スマホのホーム画面を横画面で表示する手順
- 説明③スマホのロック画面を横画面で表示する手順
前提:向きが固定される画面について
Android標準機能で 自動回転 を有効にしても、次の画面は回転できません。
画面の種類 | 固定される向き |
---|---|
一部アプリ | 縦または横(アプリによって異なる) |
ホーム画面 | 縦 |
ロック画面 | 縦 |
が、サードパーティ製アプリを使えば比較的カンタンに強制回転できます。
特に次の3アプリがオススメです。
これらアプリを使って、実際に向きが固定される画面を回転する手順を解説します。
LINEやInstagramなどを横画面で表示する手順
下記2パターンいずれかの手順で、向きが固定されるアプリを強制的に回転できます。
- 常に縦/横画面で固定する
- 該当アプリ起動時に縦/横画面で固定する
常に縦/横画面で固定する
サードパーティ製アプリで画面を縦 or 横に固定すれば、どんなアプリもその向きに従って回転します。
例えば常に横画面で固定すれば、LINEはもちろん、
Instagramも横向きで表示できます。
該当アプリ起動時に縦/横画面で固定する
画面回転制御または強制回転ミニで個別に向きを指定すれば、どんなアプリも起動時に自動で回転します。
例えば、ゲーム系アプリは横画面固定が多いですが、強制的に縦表示へ切り替え可能です。
スマホのホーム画面を横画面で表示する手順
下記2パターンいずれかの手順で、ホーム画面を強制的に回転できます。
- 常に横画面で固定する
- ホーム画面に戻ったとき”だけ”横画面で固定する
常に横画面で固定する
サードパーティ製アプリで画面を横に固定すれば、ホーム画面であっても横向き表示となります。
ホーム画面に戻ったとき”だけ”横画面で固定する
画面回転制御または強制回転ミニを使い、設定中のホームアプリ(ランチャーアプリ)で 横 を指定すれば、
ホーム画面”のみ”常に横で表示できます。
なお、使っているホームアプリ(ランチャーアプリ)が分からない場合、設定より アプリと通知 → デフォルトのアプリ → ホームアプリ で確認できます。
スマホのロック画面を横画面で表示する手順
下記2パターンいずれかの手順で、ロック画面を強制的に回転できます。
- 常に横画面で固定する(条件を満たす機種のみ)
- 自動回転設定よりロック画面の向きを変更する(最近のGalaxyシリーズのみ)
常に横画面で固定する(条件を満たす機種のみ)
サードパーティ製アプリで画面を横に固定すれば、ロック画面であっても横向き表示となります。
が、使用するアプリ・Android OSバージョン・機種によって結果は不安定で、ボクの環境では下記条件に合致すれば成功しました。
- 使用するアプリ:Rotation Control
- Android OSバージョン:Android 7以前
ロック解除時も横画面に対応しています。
自動回転設定よりロック画面の向きを変更する(最近のGalaxyシリーズのみ)
最近のGalaxyシリーズ(例:Galaxy S10 / Galaxy Note9)であれば、標準機能としてロック画面を横向きで表示可能です。
クイック設定パネルを開き、自動回転 を有効にした状態で項目名(自動回転)をタップすると、詳細設定へ進みます。
ここでロック画面の 横画面モードを使用 をオンにすればOK。
ロック画面であっても横向き表示となります。
ロック解除時も横画面に対応しています。
〆:好きな向きに画面を回転しよう!
以上、Androidでアプリごと自動で画面回転する方法! 常に横固定やホーム/ロックの向きを強制的に切り替えよう の説明でした。
Android標準の自動回転では対応していない機能も、今回紹介したサードパーティ製アプリなら実現できます。
- アプリごと自動で画面回転したい→画面回転制御または強制回転ミニがオススメ
- ロック画面も回転したい→Rotation Controlがオススメ(制約条件に注意)
ぜひ、お試しあれ。
コメント
上下には回転するので役に立たない
画面回転制御は最近のアップデートでアプリごとの設定もできるようになっています
コメントありがとうございます!
記事内容に反映しました