Androidではディスプレイ設定からスリープモードへ入るまでの時間調整ができますが、一方で「特定条件下で画面をオンにする」といった設定はありません。
例えば次のような条件で自動的に制御できたら便利ですよね。
- 充電中は画面を常時オンにする
- ポケットから取り出したら画面をオンにする
そこで本記事では、Androidにおいて特定条件下でスクリーン画面を常時オンにする方法をまとめて紹介します。
関連して、一部情報(例:時計 / カレンダー / 通知内容)をスリープ解除せずとも判別できる方法も記載しているので、ぜひご覧あれ。
Androidで画面を常時オンにする方法まとめ
充電中に画面を常時オンにする方法
「充電中に画面を常に表示させる」設定方法は2種類あります。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
開発者向けオプションを使う |
|
|
アプリMacroDroidを使う |
|
|
1つ目の「開発者向けオプション」を使えば、サードパーティ製アプリのインストール不要でカンタンに実現できます。
また、2つ目の自動化アプリ「MacroDroid」を使えば、細かい前提条件を設定した上で実現できます。
どちらの方法もメリット / デメリットがあるので、まずはそれぞれお試し下さい。
詳細は関連記事【[Android] 充電中に画面を常時オンにする方法! 電源接続/切断でディスプレイを点灯してスリープモードを防止しよう】で解説しています。

本体の傾きや向きを感知して画面をオンにする方法
「机に置く」・「ポケットから取り出す」などAndroid本体の傾きや向きを感知して画面を自動でオンにする設定方法で、Android向けアプリ「ScreenOn」や「Gravity Screen」を使って実現できます。

「ScreenOn」アプリでスリープ解除した例。
- メリット:必要なシーンで自動的にスリープ解除して画面をオンにできる
- デメリット:うまく検知できず正常に動作しないこともある
特定のシーンでスリープ解除を自動化できるので便利です。
一方、スマートフォンのセンサー機能がうまく動作せず、スリープ解除して欲しい状況にも関わらず正常に動作しないこともあるのが欠点です。
どちらのアプリも詳細は関連記事【Androidで電源ボタンを押さずにスリープ解除する方法! スクリーン画面オン/オフをアプリでコントロールしよう】で解説しています。

参考:
画面を常時オンにはできませんが、一部情報についてスクリーンを表示せずとも判別できるようにしたり、スリープ開始までの時間を延長したりする方法も紹介します。
Always On Displayを有効 – Always On AMOLED
1つ目は「Always On Displayを有効にする」設定方法で、Android向けアプリ「Always On AMOLED」を使って実現できます。
- メリット:バッテリーを節約しつつ、時計やカレンダーなどを常時画面に表示できる
- デメリット:「AMOLED」ディスプレイを搭載しない機種では、バッテリー消耗が大きい
「Always On Display」とは、Galaxy S7シリーズで導入された目玉機能で、ディスプレイ消灯中であっても画面上に時計やカレンダー、届いている通知などを常時表示できるため、電源ボタンに触らずとも情報の確認が可能となります。
本来はGalaxyに限定された機能ですが、「Always On AMOLED」アプリを入れることでそれ以外のAndroid機種にも「Always On Display」を再現することができます。
Google Play上にはないアプリとなるため、個別にapkを入手・インストールが必要です。
ダウンロード Always On AMOLED – apk
あくまでスリープモード中でも一部情報を画面に表示できる機能であるため、厳密には「スクリーン画面を常時オンにする」とは言えませんが、バッテリーを節約しつつ時計やカレンダーなど「よく確認する情報」を画面に表示できるのが長所となっています。
一方、ディスプレイ消灯中も常に画面が表示され続けるという特徴から、「AMOLED」ディスプレイ搭載機種向けのアプリとなっており、「液晶ディスプレイ」搭載機種ではかえってバッテリー消耗が激しくなるリスクもあり注意が必要です。
詳細は関連記事【Always On Displayの使い方! Galaxyのアンビエント表示をAndroid全機種で設定しよう】で解説しています。

有機ELスマホの画面焼けに注意
Androidで有機ELディスプレイの機種をお使いの場合、画面焼けのリスクがあります。

ホーム画面のナビゲーションバー等が焼き付きとなった例。
焼き付きは、画素の劣化が原因となっているため改善は難しく、修理または買い替えが必要となります。
従って、事前に焼き付きを防ぐ3つの対策を知ってることが重要です。
- 画面表示を黒系統に変える
- 同じ画面を長時間表示しない
- 必要以上に画面輝度を上げない
本記事で取り上げたスクリーン画面を常時オンにする方法は、まさに画面焼けのリスクを高めることになるため、留意して下さい。
より詳細な情報は、関連記事【Androidで画面の焼き付きを直す方法! スマホの液晶や有機ELの画面焼けを改善しよう】で解説しています。

LEDランプの色でアプリ通知を判別 – Light Manager
次に2つ目として、AndroidのLEDランプを変化させ、光の色でどのアプリからの通知か判別できる「Light Manager」アプリを紹介します。
- メリット:画面を表示せずともランプ色で届いた通知を判別できる
- デメリット:アプリごと通知の色を記憶する必要あり
本記事で取り上げている「画面を常時表示する」を実現したい目的が、「どのアプリに通知が届いたかをすぐに確認したい」であるなら、「Light Manager」を使うことでアプリの通知ごとにLEDランプの色をカスタマイズできるので、点滅する光を見るだけで通知を判別できます。
ただ設定する色が多岐に渡るほど、アプリごと通知の色を記憶する必要があるのが欠点でもあります。
詳細は関連記事【Light Manager – スマホLEDランプを変化させ 光の色でどの通知か判別できるアプリ [Android]】で解説しています。

スリープを一定時間解除する – Caffeinate
次に3つ目として、通常設定している時間とは別に、スリープまでの時間を個別に伸ばすことができる「Caffeinate」アプリを紹介します。
- メリット:状況に応じてスリープ(=画面消灯)開始時間を延長できる
- デメリット:最大で60分後が上限なので永続的に画面オンにはできない
本記事で取り上げている「画面を常時表示する」は、言い換えれば「スリープにしない」となるため、「Caffeinate」を使うことで通常設定しているスリープ開始までの時間を延長することで、実質的に画面消灯をさせずにAndroidを使用することができます。
ただスリープ開始までの時間は60分後が上限と決まっているため、永続的に画面点灯を維持できない欠点もあります。
詳細は関連記事【Caffeinate – スリープを一定時間解除! 画面消灯の開始時間を状況に応じて伸ばせる無料アプリ】で解説しています。

〆:目的に合わせて最適な機能を利用しよう
以上、Androidのスクリーン画面を常時オンにする方法まとめ! ディスプレイを常に点灯させよう の説明でした。
用途に合わせて「充電を開始する」や「ポケットから取り出す」をトリガーに、画面を自動でオンにする設定を組んでみて下さい。
また、もし「画面を常に点灯させたい」目的が「時計やカレンダーの内容を確認したい」や「どのアプリに通知が届いたかをすぐに確認したい」であるなら参考情報の2機能で十分です。
色々と手段はあるので、それぞれの目的に合わせて最適な機能(アプリ)を使ってみて下さい。
ぜひ、お試しあれ。
コメント