この記事では、Macを使った手順で、TrollStoreを導入する方法を解説します。
App StoreにないアプリをiPhoneへインストール、いわゆるサイドロードが可能となりますよ。
関連記事 WindowsでTrollStoreをインストールする方法
TrollStoreをインストールする方法
iPhoneでアプリをサイドロードする方法はいろいろありますが、無料で実現しようとする場合、共通して課題になるのが7日に1回の再署名です。
その点、TrollStoreでは、初期設定こそパソコンが必要ですが、次の特徴があります。
- iPhone単体でアプリをサイドロード可能
- 再署名不要で無期限にアプリを利用可能
脱獄(Jailbreak)環境も必要ありません。
ただし対象となるiOSバージョンは限定的で、iOS 14.0〜16.6.1が条件です。

IPAファイル等から、アプリをサイドロードできる
TrollStoreを導入するやり方は複数パターンありますが、本記事ではTrollInstallerXを使った手順で解説します。
事前に準備が必要なものです。
必要なもの | 備考 |
---|---|
iPhone | iOS 14.0〜16.6.1が条件 (A8デバイスは iOS 14.0〜15.1が条件) |
Mac | macOS 11以降 ※Windowsを使った手順はコチラ |
USBケーブル | – |
Apple ID | 普段メインで使用しているApple IDとは別に、 2ファクタ認証を無効にした専用IDの用意を推奨 参考 Apple ID の 2 ファクタ認証 |
本記事ではMacを例に、以下の流れで説明します。
- AltServerをインストールする
- TrollInstallerXをサイドロードする
- TrollStoreを設定する
1. AltServerをインストールする
Mac側でAltServerをダウンロード、Zipファイルを展開して、中身をアプリケーションフォルダへ移します。

AltServerのZipファイルを展開

中身をアプリケーションフォルダへ移動
アプリAltServerを起動します。
何らかメッセージが出て失敗する場合、右クリックメニューから開いてください。
関連記事 Macで未検証のアプリを開く方法
メニューバーに専用アイコンが表示されます。

メニューバーに出現する
2. TrollInstallerXをサイドロードする
GitHubからTrollInstallerX.ipaをダウンロードします。
ここからiPhoneとMacをUSB接続します。
初めての場合、双方でメッセージが出るので、それぞれ許可してください。

Mac側「アクセサリの接続を許可しますか?」

iPhone側「このコンピュータを信頼しますか?」
まずMac側で作業します。
アプリAltServerを実行すると、メニューバーにアイコンが表示されます。
このアイコンを option キーを押しながらクリックして、Sideload.ipa → 接続中のiPhone名 と選択します。
.ipaファイルの選択画面になるので、ダウンロードしておいたTrollInstallerX.ipaを選びます。

option キーを押しながらクリックすると、メニューが出る

TrollInstallerX.ipaをセット
Apple IDでサインインします。

Apple IDでサインイン
なお以下メッセージが出る場合、無視しても特に問題ありませんでした。
"python3"コマンドを実行するには、コマンドラインデベロッパツールが必要です。 ツールを今すぐインストールしますか?

追加のツールインストールを要求されるメッセージ
次にiPhone側で作業します。
ホーム画面をみると、TrollInstallerXが追加されていますが、これを認証する操作をします。

ホーム画面にアイコンが表示される
設定アプリを開き、一般 → VPNとデバイス管理 と進むと、サインインしたApple IDのメールアドレスが表示されます。
クリックして、信頼してください。

(左)一般 (右)VPNとデバイス管理

自分のApple IDのメールアドレスを信頼する

信頼して、検証済みステータスになる
またiOS 16/iPadOS 16以降の場合、デベロッパーモードを有効にする必要があります。
設定アプリを開き、プライバシーとセキュリティ → デベロッパーモード より
オンにします。

(左)プライバシーとセキュリティ (右)デベロッパーモード

デベロッパーモードをオンにすると、再起動が求められる

再起動後に出るメッセージ。オンにする
3. TrollStoreを設定する
あらかじめヒントアプリを削除、再インストールしておきます。
これは後ほど、Persistence Helper導入時に使います。

(左)Appを削除 (右)再インストール
TrollInstallerXを開き、Install TrollStore を実行します。
途中、Persistence Helperとして置き換えるアプリが求められるため、Tips(ヒント)を選択しましょう。
最終的に「Successfully installed TrollStore」と表示されれば成功です。

(左)Install TrollStore (右)動作が自動で進む

(左)Tipsを選ぶ (右)Successfully installed TrollStore
ホーム画面にTrollStoreが追加されており、起動できることを確認します。

TrollStoreが表示、起動できる
もしホーム画面にTrollStoreがない場合、Persistence Helperとして置き換わった
ヒントを開き、Install TrollStore からインストールしてください。

(左)ヒントを開く (右)Install TrollStore
設定は以上です。お疲れ様でした。
なおTrollStoreインストールまで終わったら、
TrollInstallerX自体は削除して問題ありません。
TrollStoreでアプリをサイドロードする方法
TrollStoreでは、自分で用意したipaファイルから、アプリをインストールできます。
まず、導入したいアプリのipaファイルを入手して、何らかのオンラインストレージに保存します。
こだわりがなければ、iCloudに保存しましょう。
TrollStoreトップ画面の右上メニュー Install IPA File から、用意したipaファイルを選択します。
しばらく待つと、インストールが完了して、ホーム画面にもアイコンが追加されます。

(左)Install IPA File (右)ipaファイルを選択

(左)インストール完了 (右)アイコンが追加される
〆:iPhone単体でアプリをサイドロードしよう!
以上、MacでTrollStoreのインストール方法! iPhoneでIPAからアプリをサイドロードする使い方 の説明でした。
TrollStoreの導入自体は、類似のサイドロード系アプリに比べて、そこまで難しくありません。
ただTrollStoreでは、特定のiOSバージョンで存在するexploit(脆弱性)を利用している関係上、iOS 14.0〜16.6.1が条件というネックがあります。
該当するデバイスをお持ちであれば、再署名不要で、無期限にアプリをサイドロードできるTrollStoreはオススメです。
なお本記事ではTrollInstallerXを使った手順で説明していますが、他にも様々な入れ方があります。
GitHubで紹介されている公式の手順サイト(英語)でまとめられているので、ご参考ください。
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