Macで重要なファイルやフォルダにパスワードをかける方法はいくつかありますが、対象が複数となる場合、1つ1つパスワード設定をするのは手間です。
そこで本記事では、Macの標準機能でdmg(ディスクイメージ)を作成し、複数ファイル / フォルダにパスワードをかける方法を紹介します。
dmgとは、拡張子が「.dmg」となっているファイルのことで、複数のファイルやフォルダを1つのファイルにまとめることができ、Mac版のソフトウェアの配布などに使われます。
参照 MEMORVA様
dmgファイルはMacの標準機能で作成でき、パスワードをかけることもできます。
そこで、複数ファイルやフォルダをdmgファイルの中に入れることで、まとめてパスワード管理ができるようになります。
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dmgファイルで複数ファイルにパスワードをかける方法
ディスクユーティリティでdmgファイルを作成する
アプリケーション一覧から、「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」と進みます。
次に上部メニューより、「ファイル」→「新規イメージ」→「空のイメージを作成」を選択します。
すると新しいウインドウが出てきて、dmgファイルの作成が始まるので必要な情報を入力します。
名前 – 分かりやすいファイル名にする
「名前」は分かりやすいファイル名にしましょう。
ちなみに、最初にある「名前」がディレクトリ上に表示される名前で、次にある「名前」がdmgファイル展開後に表示されるフォルダ名になります。どちらも同じ名前にした方が管理しやすく、オススメです。
タグと場所 – 好みで設定
「タグ」は任意で追加できます。「場所」は保存したいディレクトリを選択します。
サイズ – 中に入れたいファイル容量によって調整
「サイズ」はdmgファイルの容量を選択できます。例えば、誰にも見られたくない秘蔵動画を保存したい場合、100MBでは足りない可能性があるので、任意で変更しましょう。
フォーマット – デフォルトのまま
「フォーマット」はデフォルトのままでOKです。
暗号化 – アリに設定
「暗号化」はパスワードをかけるためにアリにします。2種類選べますが、128ビット(推奨)で良いでしょう。
暗号化をアリにすると、設定するパスワードの入力が求められます。
イメージフォーマット – デフォルトのまま
「イメージフォーマット」についてもデフォルトでOK。
一定量のスペースではなく、必要な分だけのスペースを使うディスクイメージの場合は、「スパース・ディスクイメージ」を使うことができます。
どちらを使うかわからない場合は、「読み出し/書き込みディスクイメージ」を選択してください。
後は、「保存」をクリックすればdmgファイルが完成です。
さっそく作成したdmgファイルを開きましょう。ここで先ほど設定したパスワードが求められます。
dmgファイルを開くとFinderの「デバイス」にdmgファイルが表示されます。
選択して、直下にパスワードをかけたいファイルを入れましょう。
これで今後、Wordファイル「機密文書.docx」を見るためには、パスワードのかかったdmgファイル「秘密ファイル.dmg」を開く必要があります。
このようにして、パスワードのかかったdmgファイルの中に、複数のファイルやフォルダを入れていくことで、まとめてパスワード管理ができるようになります。
参考:マルチデバイス対応していないのが欠点
今回のdmgファイルの欠点として、拡張子がMacにしか基本対応していないため、パスワードが分かっていてもiPhoneやAndroidからはdmgファイルの中身を見ることはできません。
従って、Macでしか見ることのないファイルにパスワードをかけたいなら問題ありませんが、一方スマートフォン上からもチェックしたいファイルの場合は要望を満たすことができないため、別の方法を探す必要があります。
補足:そのほかMacでパスワードをかける方法
Macでは標準機能でパスワード付きZipを作成したり、PDFにパスワードを付与できます。
詳細はそれぞれ関連記事で解説しています。


〆:複数ファイルをまとめて管理できて便利!
以上、Macで複数ファイル/フォルダにパスワードをかける方法! dmg(ディスクイメージ)を作成しよう の說明でした。
今回紹介したdmgファイルを使えば、1つパスワードで複数のファイルやフォルダを一括で管理できるようになり便利です。
ぜひMacユーザーの方はお試しあれ。
コメント
とても分かりやすい説明で助かりました。あと、質問ですが、作成したdmgファイルはどのようにして削除したらいいですか?