iPhoneやiPadを充電ケーブルに接続した際、「フォン…」という音が鳴りますよね。
この機能は2015年にリリースされたMacBookシリーズ(USB-CポートのMac)でも初期設定から採用されているのですが、それ以前のMacシリーズでは、機能が搭載されているにも関わらず、ユーザー自身で設定をオンにしないと適用されない仕様となっていました。
そこで本記事では、MacBook ProとAirシリーズで、充電ケーブルを接続した際、チャイムのような充電開始音を鳴らす隠れ設定を紹介します。
Macで充電開始音を鳴らす方法
実は「PowerChime」という隠れたアプリがある
MacBook Pro / Air のFinderで「フォルダへ移動」( ⌘ + shift + G )を選択し、下記パスへ移動します。
/System/Library/CoreServices/
すると、該当フォルダ内に「PowerChime」というアプリを見つけられます。
この「PowerChime」が充電開始音を鳴らす役割を果たしているのですが、デフォルトではオフになっています。
そこで、下記に掲載する手順に従って「ターミナル」を操作し、オンに設定をすることで、充電開始音が鳴るようになるのです。
手順①:ターミナルを起動する
「ターミナル」を起動します。
アプリケーション一覧より、「ユーティリティ」→「ターミナル」と選択しましょう。
手順②:ターミナルでコマンドを入力する
ターミナル起動後、下記コマンドをペーストします。
defaults write com.apple.PowerChime ChimeOnAllHardware -bool true; open /System/Library/CoreServices/PowerChime.app &
以上で完了です。
試しにMacBook Pro / Air に充電ケーブルを接続してみて下さい。開始音が鳴るハズです。
ちなみに、「やっぱり充電開始音はいらない!」となり初期設定に戻したい場合は、同じくターミナルで下記コマンドを入力することで元に戻せます。
defaults write com.apple.PowerChime ChimeOnAllHardware -bool false;killall PowerChime
補足①:充電開始音はどこから鳴っているか?
さて、下記より何点か充電開始音について検証をしてみました。
充電開始音はMacBook本体から鳴っている
まず、本記事の設定により適用された充電開始音は、MacBook本体の内蔵スピーカーから鳴ります。
試しにボクの環境で、モニタやBluetooth スピーカーなど、サウンド出力装置が外部接続機器とした状態でMacBook Airに充電ケーブルを接続したところ、開始音は内蔵スピーカーから鳴りました。
ミュート状態でも開始音は鳴る
さらに、一番重要な部分として、MacBook本体の音量がミュート状態になっていても、充電開始音は鳴ります。
ヘッドセットに繋がっていると 本体から鳴らない
一方で、以外だったのが、MacBook Airにイヤホンを繋げた状態で、充電を開始してみると、開始音は本体からではなく、イヤホンを通して聞こえました。
結論:外出時など公共の場での動作に気を付けよう
以上のように、思わぬカタチで充電開始音が鳴ってしまうシチュエーションがあり得ます。
特に静かにすべき場所(会社の会議や図書館 などなど)なのに「Macをミュート状態にしていても鳴ってしまった!」という事態も起こりうるので、本機能の特徴を理解した上で、設定をして下さい。
補足②:なぜMacBookではデフォルトで適用されているのか?
最後に、冒頭述べた通り、MacBook(USB-CポートのMac)では初期設定から充電開始音は鳴るのに、MacBook Pro / Airではユーザー自身による設定が必要となっています。なぜでしょうか?
充電開始音の意義は「ちゃんと充電されているか確認できる」という点
そもそもですが、この充電開始音が鳴ることの意義って何だと思いますか。
個人的に「フォン…」という開始音が近未来的でかっこいい!というメリットもあると思いますが、まず挙げられるメリットとして、「音だけでMacに充電が開始されているか確認ができる」という点ではないでしょうか。
MacBook Pro/AirはMagsafeという優れた充電器があった
さて、ここでMacBook Pro/Air の充電器が何か覚えています?
そう、「Magsafe」です!
このようにMac本体に接続し充電が開始されたら「赤色」に、充電が完了したら「緑色」になります。
つまり、充電開始音がなくとも、外観だけで「ちゃんと充電されているか確認できる」のです。
MacBookのUSB-Cは外観で充電状態が分からない
一方、最新のMacBookシリーズ(USB-CポートのMac)の場合、充電はUSB-Cポートから行います。

photo by MacBook – Apple
ただ先ほど紹介したMagsafeとは異なり、充電中に色が表示されるわけではないため、外観だけで「ちゃんと充電されているか確認できない」のです。
結論:充電器の違いからMacBookではデフォルトで適用されてる
以上のように、
・MacBookのUSB-Cは外観で充電状態が分からないため、充電音で判断が必要。
・MacBook Pro/AirのMagsafeは外観で充電状態が分かるため、充電音は必須ではない。
という理由より、充電開始音の設定に関して、MacBookではデフォルトで適用されてる一方で、MacBook Pro/Airではユーザー自身による設定が必要な機能となっていると思われます。
〆:利用環境により充電開始音を設定しよう
以上、[Mac] 充電ケーブル接続時にチャイムを鳴らす方法! iPhoneのように音で給電開始を判断できる の説明でした。
記事中にある通り、ミュート状態でも充電開始音は鳴るので、利用環境に合わせて設定が必要です。
ボクはMacBook Airを使っているため、Magsafeにより色のランプで充電状態の確認ができます。が、単純に充電開始音の「フォン…」という音がかっこいい!と感じているので、充電開始音の設定を適用しています笑。
ご興味のある方は、ぜひお試し下さい。
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