Androidでは、ミュージックプレイヤーを再生中、イヤホンを外すと自動で楽曲は一時停止されますが、逆に楽曲が一時停止された状態でイヤホンを挿入しても自動で再生されない仕様となっています。
もしイヤホン付け外しの頻度が多い場合、都度手動で再生ボタンをタップするのは面倒ですよね。
そこで本記事では、Androidにイヤホンを接続すると指定ミュージックプレイヤーを再生させる処理を自動化する方法を紹介します。
具体的にはAndroid向け自動化アプリMacroDroidを使って、特定条件下で起動するマクロ(タスクの自動化)設定をします。
記事中ではミュージックプレイヤーとしてPlay Musicを取り上げています。アプリの基本的な使い方は、関連記事【Google Play Musicの使い方! クラウドで曲を保存/再生して音楽専用のオンラインストレージにしよう】で解説しています。
photo by emmolos
MacroDroid – イヤホン接続時にミュージック再生を自動化する方法
ボクは普段、スマートフォンの「Google Play Music」アプリで音楽を聴いていますが、楽曲を再生中にイヤホンの接続を外すと自動で音楽が一時停止となります。
これはAndroidに限らず、iOSやMacなどイヤホンを接続する機器全般に共通する仕様となりますが、突然イヤホンが外れた際でも周囲に音楽が鳴り響かないよう考慮された機能が搭載されています。
一方、楽曲が一時停止された状態で再びイヤホンを挿入しても自動で音楽は開始されないため、都度再生ボタンをタップする作業が必要となります。
そこでAndroidにイヤホンを接続すると指定ミュージックプレイヤーを自動で再生させる処理を「MacroDroid」で行います。
手順①:自動化アプリを入手する
まず、Androidに自動化アプリ「MacroDroid」をインストールします。
本アプリの基本情報や使い方については、関連記事【MacroDroid – Androidでマクロを組んで作業を自動化! デザインもクールで使いやすい無料アプリ】で解説しています。
「MacroDroid」のインストールが完了したら、アプリトップ画面右上の「マクロを追加」より作成開始できます。
大まかなマクロ作成の流れを整理すると、
- トリガー:ヘッドフォンの挿入 / 取り外し(イヤホンを接続したら)
- アクション:メディアを制御(Google Play Musicを再生)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
となります。
さっそく設定してみましょう。
手順②:トリガーを設定する
まず、トリガーを設定します。
トリガー候補一覧より「ヘッドフォンの挿入 / 取り外し」を選び、オプションより「ヘッドフォンの挿入時」にチェックを入れ、「OK」と進みます。
この後さらに「マイク」に関するオプションが表示されますが、今回は「どれでも」にチェックを入れます。
以上で「ヘッドフォンの挿入時」のトリガー設定ができました。
画面を右にスワイプし、「アクション」画面へ移ります。
手順③:アクションを設定する
次に、アクションを設定します。
アクション候補一覧より「メディアを制御」を選び、オプションより「メディアボタンをシミュレート」にチェックを入れ、
「再生」を選択後、対象となるメディアプレーヤーアプリをタップします(今回は「Google Play Music」アプリを選びます)。
最後に「メディアを制御」アクションの注意点が表示されます。今回のマクロを動作させる前に「Google Play Music」を起動しておかないと正常に動作しないケースがある、という内容です。
ボクの環境で今のところマクロが動かないことはありませんが、Androidを再起動した直後など、「Google Play Music」が立ち上がっていない状況では動作しない可能性もあります。
以上で「メディアを制御:メディアボタンをシミュレート(Google Play Music)」のアクション設定ができました。
画面を右にスワイプし、「条件」画面へ移ります。
手順④:条件を設定する(任意)
続いて、条件を設定します。
「条件」は任意なので設定しなくてもマクロ作成は完成できますが、「トリガー」とは別の前提条件を追加したい場合に設定します。
例えば「バッテリー残量が50%以上の場合のみ、Androidにイヤホンを接続したらGoogle Play Musicを再生する」としたい場合なら、条件候補一覧より「電池残量」を選び、「〜より大きい」にチェックを入れ、パーセンテージバーを「50%」に合わせればOKです。
任意設定なので本例では「条件」は何も設定せず、としました。
右下の「✓チェック」アイコンをタップします。
手順⑤:マクロ名称を決めて完了!
最後にマクロの名前を決めます。今後マクロの数が増える場合を想定して、分かりやすい名称にすると良いでしょう(後から名前の変更はできます)。
作成したマクロはアプリトップ画面左上の「マクロ」より確認ができ、内容の編集や設定の有効化 / 無効化の切り替えも可能です。
マクロが完成したら、実際に動くか試してみましょう。
例えば下記のようなマクロを有効化した状態で、
- トリガー:ヘッドフォンの挿入 / 取り外し(イヤホンを接続したら)
- アクション:メディアを制御(Google Play Musicを再生)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
「Google Play Music」で聴いている音楽を一時停止。その後Androidにイヤホンを接続すると、その直後に止まっていた「Google Play Music」の音楽が途中から再生されました!成功です。
補足:
そのほかMacroDroidで設定できるマクロまとめ
本記事で紹介したマクロ以外にも、MacroDroidの便利な設定は無限に存在します。
例えば、自宅や会社周辺のGPS検出可否をトリガーに、Wi-Fi機能のオン / オフ切り替え設定を自動化できます(2種類のマクロを作成し、同時に動かします)。
マクロ①
- トリガー:場所のトリガー(自宅周辺に入ったら)
- アクション:Wi-Fi設定(Wi-Fiを有効化)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
マクロ②
- トリガー:場所のトリガー(自宅周辺を出たら)
- アクション:Wi-Fi設定(Wi-Fiを無効化)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
また、Bluetoothデバイス(例:イヤホン / スマートウォッチ)の紛失防止のため、下記マクロでBluetoothの切断を検知し通知表示できます。
- トリガー:Bluetoothイベント(デバイスの切断を検知したら)
- アクション:通知を表示(デバイスの切断を警告)
- 条件:任意(設定しなくてもOK)
それ以外にも多数のマクロ設定例を関連記事【MacroDroidでオススメのマクロ集まとめ! ルーティン作業はアクション/トリガーで自動化しよう】でまとめて解説しています。
そのほかボリューム操作を便利にする方法まとめ
今回紹介した以外にも、Androidの「音量」調整に関わる便利なワザは沢山あります。
例えば「Volume Booster GOODEV」というアプリを使えば、Androidのボリュームを限界以上に大きくできます。
ほかにもAndroidのボリューム調整関連の情報を、関連記事【Androidで音量調整をカスタマイズする方法まとめ! ボリューム再生/変更を便利にしよう】でまとめて解説しています。
〆:イヤホン接続と同時に音楽を自動で再生しよう!
以上、Androidでイヤホン接続時にミュージック再生を自動化する方法! ヘッドホン挿入で音楽開始するマクロ の說明でした。
Androidでイヤホンの抜き差し頻度が多い方にオススメのマクロとなっています。
接続と同時に自動で音楽を再生しましょう!
ぜひ、お試しあれ。
コメント