macOS Sierraの目玉機能の1つに「ピクチャ・イン・ピクチャ」がありますが、SafariやiTunesなど特定のアプリでのみ対応がされており、Google Chromeで再生している動画に対しては使うことができません。
実は以前、MacのGoogle Chromeで擬似的に「ピクチャ・イン・ピクチャ」を使えるようにする拡張機能「Picture in Picture Viewer」を紹介しましたが、使用するのに必要な試験運用機能「パネル」がGoogle Chromeから削除されたため、代替サービスを探していました。

そこで本記事では、Google ChromeでYouTubeをピクチャ・イン・ピクチャできる無料拡張機能「Floating for YouTube」を紹介します。
「Floating for YouTube」を使えば、どんなYouTube動画もピクチャ・イン・ピクチャのように、画面上のミニプレーヤーとして再生可能です。
さらに本家のピクチャ・イン・ピクチャは画面内四隅いずれかに場所が限定されますが、「Floating for YouTube」はそのような制約はなく、どこでも設置できます。
以前紹介した「Picture in Picture Viewer」はYouTubeに限らず、ニコニコ動画にも対応していたため、YouTubeのみという点は残念ですが、Google ChromeのYouTubeでピクチャ イン ピクチャをしたいなら、「Floating for YouTube」は有力な候補となりそうです。
使用しているブラウザがChromeなら、Windows・Macに対応しています。
Floating for YouTube – 使い方
より使い勝手を良くするために、拡張機能「Floating for YouTube Extension」も合わせてインストールします。
インストールできたら、特に初期設定は不要で、すぐに使い始めることができます。
さっそくYouTubeでピクチャ イン ピクチャしてみましょう。
まずYouTube で任意の動画を開き、追加した「Floating for YouTube Extension」のアイコンをクリックします。
すると開いているYouTube動画のフレームのみが、ミニプレーヤーとして浮き出て表示されるようになります。
表示されたミニプレーヤーに用意された主な調整項目を紹介します。
位置を変える
ミニプレーヤーの位置を変更するには、フレームにマウスオーバーすると表示される十字キーアイコンをドラッグすると、画面内どこでも移動ができます。
フレーム枠をドラッグしても反応はなく、あくまで十字キーアイコンをクリックした状態でしか移動ができないのでご注意を。
大きさを変える
ミニプレーヤーの大きさを変更するには、フレーム枠にカーソルを合わせドラッグすると、縦横自由に大きさを変えられます。
常に最前面で表示する・しない
「Floating for YouTube」で表示されるミニプレーヤーは、デフォルトでは常に前面に表示されるようになっているため、画面内でアプリを複数表示していても、常に最前面でYouTube動画を確認することができます。
この設定はフレームにマウスオーバーすると表示されるピンアイコンをクリックすると解除され、
通常のアプリウインドウと同様の扱い(=選択中のアプリが優先的に前面表示)となります。

設定を解除した状態の例。「システム環境設定」ウインドウを選択中のため、一部ミニプレーヤーが隠れている。
ちなみに、「Floating for YouTube」でピクチャ イン ピクチャできるミニプレーヤーの数は1つまで。
そのため、すでにミニプレーヤーが表示された状態で、別の新しいYouTubeに対し「Floating for YouTube」を実行すると、プレーヤーが上書きされ、新しいYouTubeが既存のプレーヤー枠に表示される形となります。
〆:Chromeでもピクチャ イン ピクチャできる!
以上、Floating for YouTube – ChromeでYouTubeをピクチャ・イン・ピクチャできる無料拡張機能 の說明でした。
適用できる動画はYouTubeに限定されますが、それでも「Floating for YouTube」を使えばGoogle Chromeでピクチャ イン ピクチャが可能となります。
ぜひ、お試しあれ。
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