同じ機種を長期間使っていると、バッテリーが劣化して電池がみるみる減ってしまいます。
そのような場合、Androidで電池をたくさん消耗している機能を適宜オフにすることが重要です。
そこで本記事では、Androidの電池を長持ちさせる方法を紹介します。
iOS(iPhone / iPad)でも同様の工夫をすることで、バッテリー消耗を抑えることができます。

photo by UNO
Androidの電池を長持ちさせる工夫まとめ
端末を再起動する
有名な手法ですが、スマートフォンの定期的な再起動はバッテリー消耗を抑えることができます。
スマートフォンは使い続けることで、メモリを多く消費したり不要なゴミが堆積し、これがバッテリー浪費の要因となっています。そこで電源を再起動すると、一度本体機能がリセットされるため、バッテリーを節約できる環境で再度使い始めることができるのです。
もしうまく再起動ができない場合、強制的に実行するワザもあります。

また、一部Galaxyシリーズに限定されますが、再起動をスケジュール設定して自動化することも可能です。

不要なアプリを削除する
Androidにインストールされているだけで、普段全く使っていないアプリはどんどん削除しましょう。

Androidバージョンや機種によって差異はありますが、「設定」の「バッテリー」項目より消耗の激しいアプリを特定することもできるので、参考にして下さい。
不要な通信機能はオフにする
AndroidにはWi-FiやBluetooth、GPSなど様々な通信機能が搭載されており、オンにしていると裏で動き続けるためバッテリー消耗の一因となります。
使っていない機能は積極的にオフにしましょう。
頻繁にオン / オフする機能はクイック設定のタイルに追加しておくと便利です。

下記よりその中でも「Wi-Fi」・「テザリング」・「機内モード」について補足します。
Wi-Fi:オン / オフを自動化する
Wi-Fiは自宅や会社など、特定のエリアでオン / オフを切り替えるルーティン作業が発生しているなら、マクロアプリ「MacroDroid」を使って自動化すると便利です。

自宅周辺から離れると、自動でWi-Fiをオフにする例。

テザリング:3つの方法の特徴を知る
スマートフォンのテザリング機能には大きく3つの方法があり、それぞれ長所・短所があります。
名称 | Wi-Fiテザリング | Bluetoothテザリング | USBテザリング |
---|---|---|---|
速度 | ★★ | ★ | ★★★ |
バッテリー | ★ ※スマホ側の負担大 | ★★★ | ★★ ※PC側の負担大 ※スマホに給電可 |
セキュリティ | ★ ※不特定多数の接続リスク有 | ★★★ | ★★★ |
準備するモノ | ★★★ | ★★★ | ★ ※USBケーブル要 |
デバイスの距離 | ★★★ ※無線接続 | ★★ ※無線接続 | ★ ※有線接続 |
初期設定 | ★ ※パスワード入力要 | ★ ※ペアリング設定要 | ★★★ |
接続台数 | ★★★ ※複数台可 | ★ ※1台のみ | ★ ※1台のみ |
もし接続先がPCなら、USBテザリングを選ぶことでスマートフォン側のバッテリー負担を軽減できます。

機内モード:状況に応じて有効にする
機内モードをオンにすることで、ネットワーク周りの全機能がストップするため、バッテリー消耗をより抑えることができます。

もちろん、同時に電話の着信やアプリ通知もストップするデメリットもあるので、状況に応じて変更をしてみましょう。
ちょっと高度な電池節約ワザを試す
Androidで設定できる、ちょっと高度な電池節約ワザを紹介します。
バッテリーセーバーをオンにする
Androidにはバッテリーセーバーモードが搭載されており、オンにすると機能性が落ちる一方、バッテリーをかなり節約できます。
Androidバージョンや機種によって差異はありますが、例えばNexus 6P(Android 8.1.0)なら、「設定」→「電池」より「バッテリーセーバー」を有効にできます。
開発者向けオプションのアニメーション設定を変更する
Androidの「開発者向けオプション」よりアニメーション設定を変更することで、電池持ちを改善できます。

「設定」→「開発者向けオプション」と進むと、下側にアニメーション設定がある。
アニメーションを抑えると、その分操作の面白みも減るため、バランスを調整しながら設定してみて下さい。

Blackr – 画面を意図的に真っ暗にしてバッテリー消費を抑える
もしお使いのAndroidが有機ELの一種である「AMOLED」ディスプレイを搭載した機種の場合、画面を意図的に真っ黒にするアプリ「Blackr – AMOLED Screen Off」を使うことで消費電力を抑えることができます。
スリープモードと違って、画面を真っ暗にしてもアプリは動作し続けるため、例えばYouTubeで長時間音楽を再生するシーンで有効です。

外出中でも充電できる環境を用意する
「Androidのパフォーマンスを下げたくない!」という方なら、節電は諦めてその代わり外出中でも充電できる環境を用意しましょう。
モバイルチャージャーを携帯する
モバイルチャージャーを持ち歩けば、どこでもAndroidへ充電できます。
例えばボクは、旅行中はcheeroのモバイルチャージャーを持ち歩いています。
他にも、パソコンを持ち歩いているなら、パソコンからスマートフォンへ給電するのもアリでしょう。
充電ステーションを見つける
「スマートフォンのパフォーマンスは落としたくない」かつ「モバイルチャージャーは持ち歩きたくない」という場合、最後の残された手段として、充電ステーションを利用する、という手があります。
特に空港や大きな駅など、観光客が多く集まる施設では、有料 or 無料で、充電ステーションが提供されている場合があります。
街中では、携帯キャリアショップで充電サービスが提供されている場合があるので、検索してみましょう。
補足:
電池残量の表示を変更する方法まとめ
Androidのバッテリー残量はステータスバー上の電池アイコンを見て判断できますが、イラストで表示されるため定量的に残り何%かすぐに確認できません。
そこでオススメなのが隠れ機能「システムUI調整ツール」で、ステータスバーに電池残量の割合数値を常に表示することが可能です。

電池アイコンの中に現在の残量が数値で表示される。

また「Energy Bar」というアプリを使えば、画面上部(ステータスバー上側)にカラフルな見た目でバッテリー残量バーを表示できます。

Androidの標準設定だとバッテリー残量の確認が面倒に感じている方は、ぜひお試しあれ。
Androidの電池性能を調べる方法
Androidの電池性能自体に問題がある場合、今回紹介した方法を試しても効果が薄いかもしれません。
現在の電池性能は、標準機能として「設定」より確認ができるので、まずはお使いの機種で試してみて下さい。

Xperia Z3(Android 6.0.1)の例。
詳細は関連記事【Androidの電池性能を調べる方法! 劣化状態を確認してバッテリー交換や改善対策をしよう】で解説しています。

〆:緊急時のために長持ちさせる工夫をしよう
以上、[Android] スマートフォンの電池を長持ちさせる方法! バッテリー残量の劣化を防ごう の説明でした。
スマートフォンは現代では必須アイテムとなっているため、もしもの時「電池がゼロで使えない!」となると大きな不利益を被ります。
本記事を参考に、もしもの時どのような工夫でバッテリーを節電できるか、一度整理しておくことをオススメします。
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