この記事では、AndroidとWindowsでクリップボードを共有する方法を解説します。
Androidとパソコン間で、コピーしたテキストを共有できますよ。
AndroidとWindowsでユニバーサルクリップボードを実現するには
Appleデバイスにはユニバーサルクリップボードという機能があり、iPhone、iPad、Macのデバイスでコピーした情報を、別デバイスでそのまま貼り付けできます。
関連記事 ユニバーサルクリップボードの使い方
これをAndroidスマートフォンとWindows PC間で実現したい場合、2パターンの方法があります。
- SwiftKeyキーボードを使う
- Windowsにリンクを使う
どちらもユニバーサルクリップボードのように、普段のコピー＆ペーストと同じ操作感覚で、共有ができます。
Windowsでテキストをコピーして
Androidでそのままペーストできる
それぞれの特徴です。
| SwiftKeyキーボードを使う | Windowsにリンクを使う | |
|---|---|---|
| コピー対象 | テキストのみ | テキスト＋画像 |
| Androidの キーボードアプリ |
SwiftKeyに変える必要あり | 何でもOK |
| Androidの 貼り付け操作 |
通常のペーストとは 別の操作が必要 |
通常のペースト操作でOK |
| Androidの条件 | Android 7 以降 | Galaxyシリーズのみ |
SwiftKeyは、多くのAndroidに対応する一方、Apple純正のユニバーサルクリップボードと比較して、劣ってる点が多いです。
Windowsにリンクは、Apple純正のユニバーサルクリップボードと同等のサービスですが、Galaxyシリーズに限定されます。
次のパートから、具体的な設定方法を解説します。
SwiftKeyの使い方
Microsoft製のキーボードアプリ、SwiftKeyのクリップボード共有は、Android 7 以降、Windows 10 以降で使えます。
使用にあたり、必要な設定は主に2点です。
- AndroidでSwiftKeyを設定する
- パソコンでクリップボード共有を設定する
1. AndroidでSwiftKeyを設定する
画面にしたがって初期設定を進めます。
途中、キーボードの有効化が求められるので、許可してください。
画面にしたがって初期設定を進める
SwiftKeyをキーボードとして有効化
また、SwiftKeyを既定（デフォルト）のキーボードとして設定する必要があります。
既定のキーボードとして設定
次にMicrosoftアカウントにサインインします。
Windows PC側で使用している、同じアカウントを選択してください。
Microsoftアカウントにサインイン
1つ前の画面にもどり、リッチ入力 → クリップボード で クリップボード履歴の同期 をオンにします。
Android側の設定は以上です。
(左)赤枠タップで1つ前の画面にもどる (右)リッチ入力
(左)クリップボード (右)クリップボード履歴の同期 をオン
2. パソコンでクリップボード共有を設定する
Windowsの設定から、システム → クリップボード と進みます。
設定
システム → クリップボード
クリップボードの履歴 ・ デバイス間のクリップボード履歴 を両方オンにします。
Windows側の設定は以上です。
クリップボードの履歴 ・ デバイス間のクリップボード履歴 をオン
下準備は以上です。
Androidでコピーすると、Windowsでそのままペーストできます。
Windowsは Win + V キーでクリップボード履歴を表示できますが、そこにも追加されてます。
Androidでテキストをコピーして
Windowsでそのままペーストできる
Win + V キーのクリップボード履歴にも追加されてる
Windowsのコピーも、Androidでそのままペーストできます。
ただ、普段の長押しメニューからの 貼り付け 操作では機能せず、SwiftKeyキーボード画面内から貼り付けする必要があります。
Windowsでテキストをコピーして
Androidでそのままペーストできる
Windowsでコピーした内容は、SwiftKeyキーボードの予測バーに表示されるので、Androidでのペーストは簡単です。
もし予測バーの表示が出ない場合、SwiftKey設定の リッチ入力 → クリップボード で以下項目がオンになってるか確認しましょう。
最後にコピーされたアイテムを予測バーで簡単貼り付けオプションとして表示する
赤下線を有効にすれば(左)、Windowsのコピーが予測バーに出る(右)
それでも出ない場合、SwiftKeyキーボード内のクリップボード一覧を開いてください。
ここにWindowsでコピーしたテキストがない場合、そもそも共有がうまくできてない可能性があります。設定を見直しましょう。
(左)赤枠をタップ (右)別のデバイスからコピーされました と出ればOK
Windowsにリンクの使い方(Galaxy向け)
Windowsにリンクのクリップボード共有は、Android 8 以降のGalaxyデバイス、Windows 10 以降で使えます。
使用にあたり、必要な設定は主に2点です。
- GalaxyでWindowsにリンクを設定する
- パソコンでスマートフォン連携を設定する
1. GalaxyでWindowsにリンクを設定する
Windowsにリンクを開き、Microsoftアカウントにサインインします。
Windows PC側で使用している、同じアカウントを選択してください。
Microsoftアカウントにサインイン
画面にしたがって初期設定が進むので、各種権限を許可してください。
デバイス検出を許可する例
トップ画面まで表示されれば、いったんGalaxy側の操作は以上です。
初期設定が終わり、トップ画面が表示される
2. パソコンでスマートフォン連携を設定する
スマートフォン連携を起動します。
Windowsにプリインストールされており、検索すれば見つかります。
スマートフォン連携を検索
画面にしたがって初期設定を進めます。
Galaxyと同じMicrosoftアカウントにサインインしてください。
Androidを選択
Microsoftアカウントにサインイン
リンク済みのデバイスとして、Galaxyが表示されます。
パソコンとGalaxyがリンクする
パソコンとGalaxyそれぞれで、接続に関する要求が出たら、画面にしたがって許可しましょう。
(左)PCとの接続が表示 (右)追加のアクセス許可等が求められる
PC側で表示される接続完了の画面
最後に、パソコン側のスマートフォン連携で、設定の 機能 → デバイス間のコピーと貼り付け をオンにします。
①設定 → ②機能 → ③デバイス間のコピーと貼り付け をオン
下準備は以上です。
Galaxyでコピーすると、Windowsでそのままペーストできます。
Windowsは Win + V キーでクリップボード履歴を表示できますが、そこにも追加されてます。
Galaxyでテキストをコピーして
Windowsでそのままペーストできる
Win + V キーのクリップボード履歴にも追加されてる
テキストのみならず、画像もコピーできます。
これもApple純正のユニバーサルクリップボードと同じです。
Galaxyで画像をコピーして
Windowsで画像もペーストできる
もちろんWindowsのコピーも、Galaxyでそのままペーストできます。
Windowsでテキストをコピーして
Galaxyでそのままペーストできる
〆：AndroidとWindowsでコピーを共有しよう!
以上、AndroidとWindowsでクリップボードを共有する方法! スマホとPCでコピーを共有しよう の説明でした。
Windowsにリンクであれば、Apple純正のユニバーサルクリップボードと同等のことができます。
ただGalaxyシリーズに限定されるため、それ以外の機種はSwiftKeyを使うしかありません。
ユニバーサルクリップボードと比べて、いろいろ欠点はありますが、Android側のキーボードアプリが変わる点さえ許容できれば、操作性に大きな問題はありません。
お試しあれ。
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