この記事では、Android版の原神アプリで、外部コントローラーを設定する方法を解説します。
スマホ画面のタッチスクリーンではなく、外部コントローラーでしっかりプレイしたい方はどうぞ。
Mantis – Androidの原神でゲームコントローラーを使う方法
他OSとは異なり、Android版の原神アプリでは、公式で外部コントローラーに対応していません。
ただMantis Gamepad Proというマッピングアプリを使えば、擬似的にコントローラーでのプレイを可能にできます(root環境も不要)。
たとえばPS5のDualSenseコントローラーで、キャラクターを移動操作できます。
▼タップして再生(音は出ません)
Mantisの仕組みとして、ゲーム中のタップ操作を、コントローラーのボタンに割り当てることで、ほんらいはコントローラー非対応のゲームであっても操作可能にしています。
コントローラーも、Xbox、PlayStation、Nintendo Switch、Razer、GameSir、iPega、Logicoolなどの主要ブランドに対応しています。
設定のおおまかな流れです。
- Mantisの初期設定をする(ワイヤレスデバッグ)
- コントローラーのキーマッピングを調整する
なお本パートの手順は、Android 11以降向けです。
Android 10以前の場合、ワイヤレスデバッグに非対応のため、別でパソコン、もしくは2台目のAndroidスマートフォンを用意する必要があります。
後半パートで、パソコンを使った手順を解説しているので、ご参考ください。
①:Mantisの初期設定をする(ワイヤレスデバッグ)
事前に開発者向けオプションを有効にしておきます。
設定アプリ内にある、デバイスのビルド番号を連続タップすると追加されます。

Pixel 7aの例。デバイス情報を開き(左)、ビルド番号を連続タップ(右)。

ビルド番号を連続タップすると、メッセージが表示される。
関連記事 Androidの開発者向けオプションを表示/非表示にする方法
Mantisで初期設定をします。
Tap to start MantisBuddy から、画面にしたがって各種権限などを許可します。

(左)Tap to start MantisBuddy (右)Enableをタップ

他のアプリの上に重ねて表示 を許可
途中、開発者向けオプションに関わる設定も求められます。


USBデバッグをオン

設定での画面オーバーレイを許可する をオン

オンにしても先に進めない場合は、Mark as Doneを選択
ワイヤレスデバッグの部分が少しわかりづらいので、解説します。
まずMantisの画面にしたがい、開発者向けオプションの ワイヤレスデバッグ をオンにします。

ワイヤレスデバッグ をオン
Mantisの画面に戻り、Start Pairing をタップすると、ワイヤレスデバッグの詳細メニューが開くので、ペア設定コードによるデバイスのペア設定 を選択します。

(左)Start Pairing (右)ペア設定コードによるデバイスのペア設定
6桁の数字が表示されるので、それをMantisの画面に入力します。
これでワイヤレスデバッグの接続ができました。

(左)表示される数字を入力する (右)ワイヤレスデバッグの接続完了

Mantisの画面でも、接続完了の表示が出る
なお一部の機種は、開発者向けオプションで、追加の設定が必要となります。
ここまでの手順を試して、うまくいかない場合に確認ください。
機種 | 開発者向けオプションのメニュー |
---|---|
Xiaomiシリーズ | USBデバッグ(セキュリティ設定) をオン |
OPPOシリーズ | 許可の監視を無効化する をオン |

OPPOシリーズの例
コントローラーで操作したいゲームを指定します。
Add Game から、アプリを追加してください。

(左)Add Game (右)原神を選ぶ例
コントローラーをスマートフォンと接続すると、Mantis画面上でも表示されます。
SwitchやPlayStationなど、ゲーム機のコントローラーも接続できます。
関連記事 Androidでゲームのコントローラーを接続する方法

PS5のDualSenseコントローラーを繋いだ例
初期設定は以上です。
この状態ではまだ、コントローラーでゲームをプレイできません。
ゲームごと、最適なキーマッピングを調整する必要があります。
②:コントローラーのキーマッピングを調整する
Gamesに表示されるアプリをタップして、ゲームを起動しましょう。

(左)原神を遊ぶ例 (右)LAUNCH GAME
ゲーム画面上にMantisのアイコン(緑色のカマキリ)が出現します。
タップしてメニューから+を開き、コントローラーの各ボタン配置を調整します。

Mantisのアイコンが出る

コントローラーのボタン配置を調整
各項目で調整できる、コントローラーのボタンです。
項目名 | 説明 |
---|---|
D-Pad | 十字キーの割り当てを変更 |
Key | 各ボタンの割り当てを変更 |
L-Stick | 左アナログスティックの割り当てを変更 |
R-Stick | 右アナログスティックの割り当てを変更 |
たとえばコントローラーの左スティックに、移動を割り当てします。
L-Stickをタップすると、サークルが出現するので、ドラッグで左下に移動します。

L-Stickのサークルが出る

キャラ操作するときの場所へ、サークルを移動させる
これでコントローラーの左スティックで、キャラクターを移動できます。
▼タップして再生(音は出ません)
次に、コントローラーのボタンに、攻撃を割り当てします。
Keyをタップすると、「Waiting for Input」と表示されるので、割り当てしたいコントローラーのボタンを押します。

この画面のとき、コントローラーのボタンを押す
するとCircleアイコンが出現するので、ドラッグで右下に移動します。

Circleアイコンが出現

攻撃するときの場所へ、Circleを移動させる
これでコントローラーのボタンで、攻撃できます。
▼タップして再生(音は出ません)
ほかにも機能はいろいろありますが、いったんコントローラーのボタン配置さえすれば、基本的な操作ができます。
最後に留意点です。
問題 | 解決策 |
---|---|
初期設定後、しばらくしたらMantisが機能しなくなった | ワイヤレスデバッグをオンにする |
ゲーム画面上にMantisのアイコンが出現しない | Mantisアプリ経由でゲームを起動してみる |
1点目について、スマートフォンを再起動したり、Wi-Fiをオフにすると、ワイヤレスデバッグ機能も自動的にオフになります。
Mantis経由でコントローラーを使用するときは、まずワイヤレスデバッグがオンになっているか都度チェックする必要があります。

(左)ワイヤレスデバッグに関するメッセージが出る (右)開発者向けOPからオンにする
参考:パソコン経由で初期設定する方法(Android 10以前向け)
前パートで紹介したワイヤレスデバッグは、Android 10以前は非対応です。
代わりにパソコンを使った初期設定の手順が必要となります。
開発者向けオプションから、USBデバッグをオンにしておきます。
初めて開発者向けオプションを使う場合、設定アプリ内にある、デバイスのビルド番号を連続タップすると追加されます。
関連記事 Androidの開発者向けオプションを表示/非表示にする方法

USBデバッグ をオン
Mantisで初期設定をします。
Tap to start MantisBuddy から、Android-to-PCを選択します。
なおAndroid 11以降だと、自動的にQuickStartの画面が出ますが、以降のやり方にも対応しています。

(左)Tap to start MantisBuddy (右)Android-to-PCをタップ
パソコンとの接続手順が表示されます。
まずスマートフォンとパソコンをUSB接続してください。
USBデバッグの表示が出たら、許可 します。

(左)パソコンとの接続手順 (右)USBデバッグを許可
また画面に出るとおり、一部の機種は、開発者向けオプションで、追加の設定が必要となります。
機種 | 開発者向けオプションのメニュー |
---|---|
Xiaomiシリーズ | USBデバッグ(セキュリティ設定) をオン |
OPPOシリーズ | 許可の監視を無効化する をオン |

OPPOシリーズの例
次にパソコンでMantisのサイトを開き、Windows・Macそれぞれのリンクからファイルをダウンロードします。

OSに合わせて、ファイルをダウンロード
ダウンロードしたZipを展開して、GamepadProWifiBuddy.bat をダブルクリックします。
「WindowsによってPCが保護されました」と出たら、詳細情報→実行と選択しましょう。

GamepadProWifiBuddy.bat
画面が自動で進んでいき、「Now Unplug your Device…」と出たら、スマートフォンのUSB接続を外し、画面に表示される 再試行 をクリックします。

この画面になったら、USBケーブルを外して、再試行を選択
これで設定できました。

Mantisの画面でも、接続完了の表示が出る
〆:原神をコントローラーでプレイしよう!
以上、Android版の原神アプリでゲームコントローラーを使う方法! Switch/PSコントローラーで操作しよう の説明でした。
基本的な操作であれば、外部コントローラーでキャラクターを操作できます。
ただ、あくまで擬似的なコントローラー接続のため、いろいろ弱点はあります。
たとえばバッグ内のアイテムを探すときなど、一時的に画面タップする場所が増える・変わるようなシーンでは、固定配置のMantisキーマッピングで対応できません。
Android版の原神アプリは、そもそもタッチ操作を前提に作られているため、iOS版など他OSのコントローラー環境を完全に再現することは不可能です。
一方、フィールド移動や一部の戦闘など、ルーティンな操作を繰り返すシーンでは、コントローラー操作できると便利です。
興味がある方は、ぜひお試しあれ。
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