Chromeには
ホームページボタンが搭載され、好きなホームページを開くことができます。

Androidの例。ホームページボタンをタップすれば(左)、好きなサイトをすぐ表示できる(右)。
が、この機能はOSや機種によって設定手順が大きく異なります。
そこで本記事では、次の3パターンそれぞれにおける方法を解説します。
- Android
- iPhone
- パソコン(Windows / Mac)
AndroidのChromeでホームページを設定する方法
Android版Chromeの場合、アドレスバー左にホームページボタン表示され、タップすればホームページへすぐアクセスできます。

Androidの例。ホームページボタンをタップすれば(左)、好きなサイトをすぐ表示できる(右)。
ただ機種依存となっており、端末によっては設定が存在しません。
例えばボクの保有する機種に関して、ホームページボタンの有無は下記通りでした。
機種名 | Android バージョン | Chrome バージョン | ホームボタン の有無 |
---|---|---|---|
Galaxy S7 edge | 7.0 | 66 | 有 |
Xperia Z3 | 6.0.1 | 65 | 有 |
Nexus 6P | 8.1 | 66 | 無 |
が、試験運用機能(://flags設定)を使えば、この制約を解除して強制適用できます。
本パートでは、他の補足情報含め、次の流れで説明をします。
- 説明①//flagsでChromeのホームページアイコンを強制適用する手順
- 説明②Chromeのホームページをカスタマイズする手順
- 説明③Chromeのホームページアイコンを消す手順
- 説明④Chrome Duetでホームページアイコンを下に配置する手順
- 説明⑤ホーム画面にChromeのショートカットアイコンを追加する手順
- 説明⑥Chromeを便利にするジェスチャーと//flags設定まとめ
//flagsでChromeのホームページアイコンを強制適用する手順
アドレスバーに下記を入力して試験機能を開き、
chrome://flags
Force Enable Home Page Button を選択、
Enabled へ切り替えた後、Relaunch でChromeを再起動します。
さらに続けて2回目の再起動を実行します(アプリをタスクキルしてから開き直せばOK)。
これでホームページボタンが表示されていれば成功です!
またメニューの 設定 → ホームページ より、このページを開く に入力したURLをホームページとして調整できます。

(左)表示されるホームページアイコン (右)設定からどのページを開くか調整可能
元に戻したい場合、試験機能より Force Enable Home Page Button を元の Default へ切り替えればOK(再起動を2回しないと反映されない点に注意!)。
Chromeのホームページをカスタマイズする手順
メニューより 設定 を開き、
トップページ で好きなサイトのURLを入力すれば、ホームページとして設定されます。
また Chromeのホームページ にチェックすると、おすすめの記事が表示されます。
Chromeのホームページアイコンを消す手順
メニューより 設定 を開き、
トップページ で オフ にチェックすれば、
ホームページボタンが消えます。
Chrome Duetでホームページアイコンを下に配置する手順
Chromeには”Duet”という隠れ機能があり、画面上にアドレスバー、下にツールバーを分けて配置できます。
これを使えば、ホームページボタンの位置を変更可能です。
アドレスバーに下記を入力して試験機能を開き、
chrome://flags
Chrome Duet を選択、
Enabled へ切り替えた後、Relaunch でChromeを再起動します。
さらに続けて2回目の再起動を実行します(アプリをタスクキルしてから開き直せばOK)。
これで左上にあったホームページボタンが、画面下部へ移動していれば成功です!

通常時(左)は上部にあったホームボタンが、Duetでは検索/共有ボタンと一緒に下部へ置換される(右)。
さらに Chrome Duet の試験機能では、ボタンの組み合わせが3パターン用意されています。
パターン | 名称 | 下に表示されるボタン |
---|---|---|
① | Enabled Home-Search-TabSwitcher Variation | ホーム / 検索 / タブ |
② | Enabled Home-Search-Share Variation | ホーム / 検索 / 共有 |
③ | Enabled NewTab-Search-Share Variation | 新しいタブ / 検索 / 共有 |

上からパターン①、②、③のボタン表示例。
元に戻したい場合、試験機能より Chrome Duet を元の Default へ切り替えればOK(再起動を2回しないと反映されない点に注意!)。
ホーム画面にChromeのショートカットアイコンを追加する手順
もしホームページボタンをうまく追加できない場合、代替案としてホームページのショートカットアイコンをホーム画面上に表示する方法があります。
追加したいページを表示した状態でメニューより ホーム画面に追加 を選択、ショートカットの名前を決め、
ホーム画面の空きスペースにアイコンが表示され、タップすればすぐサイトへアクセスできます。
参考:Chromeを便利にするジェスチャーと//flags設定まとめ
Chromeには、知ってると操作に役立つ豆知識がいろいろあります。
例えば複数タブを開いているとき、アドレスバーを左右スワイプで、前後のタブへ移動できます。
またChromeのアドレスバーに下記を入力すると、
chrome://flags
アプリに標準搭載される前の実験的な機能(試験運用機能)を試すことができます。
名称 | 機能 | Chrome バージョン要件 |
---|---|---|
| 左右スワイプで ページを進む/戻る | – |
| タブをグループ化する | – |
| ツールバーを下に配置する | – |
| ホームページのボタン を表示する | – |
| 下にスワイプでページ更新 を無効にする | バージョン75 未満のみ |
| 新規タブにおすすめの記事 を表示しない | バージョン80 未満のみ |
| タブ一覧の表示形式を変える | 一部制限あり |
| サイト全体にダークテーマ を適用する | – |
| あらゆるサイトに簡易表示 を適用する | – |
このようなChromeの便利なジェスチャーと試験機能をまとめて、関連記事【Android版Chromeのおすすめジェスチャーまとめ! //flags設定でスマホを使いこなそう】で解説しています。

iPhoneのChromeでホームページを設定する方法
まず結論として、iPhone/iPadのChromeでは、ホームページボタンを追加できません。
これは下記のような方法でも、実現不可能です。
- 試験運用機能(://flags設定)を使う
- 脱獄アプリを使う
そこで代替案として、ホーム画面にChromeで開くショートカットアイコンを設定する方法を紹介します。

ホーム画面のアイコンをChromeで開く操作の動画例。

まずiOSの基本として、Safariであれば、
共有メニューより ホーム画面に追加 を実行して、現在表示しているサイトを直接開くショートカットアイコンを追加できます。

Safariで当サイトのショートカットアイコンをホーム画面に追加する例。
この機能はSafariに限定されており、
Chromeを始めとするサードパーティ製ブラウザには対応していません。
が、下記のようなアプリを使えば、この課題を克服して、ホーム画面に好きなブラウザで開くショートカットを作ることが可能です。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
![]() ショートカットを使う |
|
|
![]() Openerを使う |
|
|
![]() Filzaを使う |
|
|



それぞれカンタンに解説します。
方法①:ショートカットでホーム画面にChromeで開くアイコンを作成する
ショートカットを応用して、指定サイトを
Chromeで開くショートカットアイコンをホーム画面に配置する手順を解説します。
まず新規ショートカット画面から アクションを追加 を開き、
URL より、ショートカットを配置したいサイトのURLを入力します。

本ブログのURL「https://sp7pc.com/profile」を入力した例。
続いて2つ目のアクションとして ChromeでURLを開く をセット。
これで次のような組み合わせのアクションを用意できました。
- URL:●●(ショートカットを追加したいサイトのURL)
- ChromeでURLを開く
最後に共有メニューを開き、
ホーム画面に追加 を選択。
ショートカットの「名前」と「アイコン」を決めます。
これでホーム画面にChromeで開くショートカットアイコンを設定できました!
ショートカットを経由した画面遷移をするため、純正の
Safariショートカットと比較して動きが遅いですが、しっかりChromeでサイトを直接表示できます。

ホーム画面のアイコンをChromeで開く操作の動画例。
方法②:Openerでホーム画面にChromeで開くアイコンを作成する
Openerと
ショートカットを組み合わせて、指定サイトを
Chromeで開くショートカットアイコンをホーム画面に配置する手順を解説します。
まず、Openerの
設定から 優先するブラウザ として、Chromeを選択します。
次に、ショートカットの新規ショートカット画面から アクションを追加 を開き、
URL より、ショートカットを配置したいサイトのURLを入力します。

本ブログのURL「https://sp7pc.com/profile」を入力した例。
続いて2つ目のアクションとして OpenerでURLを開く をセット。
これで次のような組み合わせのアクションを用意できました。
- URL:●●(ショートカットを追加したいサイトのURL)
- OpenerでURLを開く
最後に共有メニューを開き、
ホーム画面に追加 を選択。
ショートカットの「名前」と「アイコン」を決めます。
これでホーム画面にOpenerで開くショートカットアイコンを設定できました!
例えばOpenerで
Chromeを設定していれば、
ショートカットを経由してそのままChromeで表示できます。

ホーム画面のアイコンをChromeで開く操作の動画例。
方法③:Filzaでホーム画面にChromeで開くアイコンを作成する(要脱獄)
脱獄アプリFilzaとURLスキームを組み合わせれば、ホーム画面に追加したショートカットアイコンを
Chromeで開くことが可能です。
iPhoneの脱獄が前提となるため、手順が難しい上に様々なリスクが存在します。が、導入さえできれば、タップしたリンクを自動的に指定ブラウザで開けるようになります。
下記レポジトリを登録してから、Filzaをインストールして下さい。
http://apt.thebigboss.org/repofiles/cydia/
レポジトリ | ![]() |
---|---|
![]() Cydiaに登録する | ![]() Cydiaでインストールする |
![]() Sileoに登録する | ![]() Sileoでインストールする |
次にFilzaを起動して、次の場所にある xxx.webclip ファイルを見つけます。
/var/mobile/Library/WebClips
これがホーム画面に追加したショートカットアイコンの元ファイルとなるため、URLスキームを編集してChromeで開けるようにします。
xxx.webclip の中にある Info.plist ファイルを開き、URLへ進みます。
「値」に登録したサイトのURLが記載されますが、これをChrome向けのURLスキームへ置き換えます。
ブラウザ | URLスキーム | 例:https://sp7pc.com |
---|---|---|
![]() Chrome | googlechrome://[URL] ※https除く | googlechrome://sp7pc.com |
保存 → 完了 後、iPhoneをリスプリングします。
「リスプリングって何?」という場合、詳細を関連記事【iPhoneでリスプリングする方法まとめ! 非脱獄のiOSでもRespringを操作できる】で解説しています。

ホーム画面のショートカットアイコンをタップして、Chromeで開ければ成功です!

Chromeで開くショートカットアイコンを設定した例。
参考:iPhoneのデフォルトブラウザを変更する方法
本記事ではChromeに特化した内容を紹介しましたが、工夫すれば他ブラウザ(例:
Firefox /
Smooz)で開くことも可能です。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
![]() ショートカットを使う |
|
|
![]() Openerを使う |
|
|
![]() BrowserDefaultを使う |
|
|
![]() Filzaを使う |
|
|
これら方法により、iOS特有の下記デメリットを解消できます。
- リンクをタップすると自動的に
Safariで表示される
- ホーム画面に
Safariで開くショートカットアイコンしか配置できない
説明が長くなるため、詳細は関連記事【iPhoneでデフォルトブラウザを変更する方法! iOSでホーム画面のショートカットアイコンを既定Safari以外のChromeで開こう】で解説しています。

PCのChromeでホームページを設定する方法
ダウンロード Chrome(パソコン版)
パソコン(Windows / Mac)版のChromeは、デフォルトで
ホームページボタンを表示されません。
が、標準設定でカンタンに使用可能となります。
本パートでは、便利な拡張機能の情報含め、次の流れで説明をします。
- 説明①Chromeのホームページを表示する手順
- 説明②Chromeのホームページアイコンを消す手順
- 説明③Chrome拡張機能でホームページアイコンの位置を変える/複数表示する手順
- 説明④Chromeの起動ページを変更する手順
Chromeのホームページを表示する手順
メニューより 設定 へ進み、
ホームボタンを表示する を有効にすれば、ボタンが登場します。
デフォルトではホームページボタンをクリックすると、新しいタブが表示されます。
さらに任意サイトのURLを入力すれば、
好きなサイトをホームページとして設定できます。
Chromeのホームページアイコンを消す手順
メニューより 設定 へ進み、
ホームボタンを表示する を無効にすれば、ボタンが消えます。
Chrome拡張機能でホームページアイコンの位置を変える/複数表示する手順
拡張機能Home Button At Top Rightを使えば、下記3点を実現できます。
- ホームページアイコンを右に配置する
- ホームページアイコンを2つ表示する
- ホームページアイコンで複数ページを開く
それぞれカンタンに解説します。
ホームページアイコンを右に配置する
Chromeの
ホームページボタンはアドレスバーの左に表示されますが、拡張機能
Home Button At Top Rightを使えば、これを右に変更できます。
デフォルトではホームページボタンをクリックすると、新しいタブが表示されます。
さらに右クリックメニューより オプション へ進めば、
任意サイトのURLを登録できます。
ホームページアイコンを2つ表示する
標準のホームページボタンを表示した状態で、拡張機能の
ホームページボタンを有効にすれば、2つのアイコンを表示できます。
もちろん、拡張機能Home Button At Top Rightのホームページアイコンは、標準機能とは独立した別個のボタンとなるため、それぞれ別のURLを設定可能です。
ホームページアイコンで複数ページを開く
通常、ホームページボタンをクリックすると、登録した1サイトのみ表示されます。
が、拡張機能Home Button At Top Rightを使えば、1ボタンに複数サイトを設定できます。
右クリックメニューより オプション へ進み、
登録したいサイトのURLを | で区切って入力します。
例えば次の3サイトを登録するなら、
サイト名 | サイトURL |
---|---|
あっとはっく(当サイト) | https://sp7pc.com/ |
Googleトップページ | https://www.google.com/ |
Appleホームページ | https://www.apple.com |
下記のように設定すればOK。
https://sp7pc.com/|https://www.google.com/|https://www.apple.com
これでホームページボタンを1クリックするだけで、複数ページを同時に表示できます。
参考:Chromeの起動ページを変更する手順
Chromeの初回起動時は、新しいタブが表示されますが、これを任意のページへ変更できます。
メニューより 設定 へ進み、
起動時に 特定のページまたはページセットを開く をチェックして好きなサイトを登録すれば、複数同時に表示可能です。
〆:Chromeのホームボタンで好きなページへすぐアクセスしよう!
以上、Chromeのホームボタンを表示する方法! Android/iPhoneでホームページやホーム画面のショートカットアイコンを設定しよう の説明でした。
よくアクセスするサイトが決まっていれば、ホームページボタンを設置すると便利です。
またiPhoneのように非対応の場合も、ホーム画面にショートカットアイコンを追加すれば、似たような機能を実現できます。
ぜひ、お試しあれ。
コメント
Google pixel3にホームボタンがないので困ってました、flag機能で追加出来ました、ありがとうございました!
NECのタブレットでホームボタンがなかったので助かりました。
essential phoneでホームボタンを追加することができました。貴重な情報ありがとうございました。
Fire HD10でも表示できました。
ありがとうございます!
アンドロイドでホームボタンが表示されず不便を感じていたのですが、無事表示させる事が出来ました。
そもそも勝手にホームボタンを削除されて何でこちらが裏設定をしなければいけないのでしょうかホームボタン必要ですよね。5ページ進んで戻るボタン5回も連打する人いますか?
ホームボタンがあれば1回では……。