iPhoneで最初から入っているアプリ(=プリインストールアプリ)をまったく使用していないなら消したいですよね。
そこで本記事では、iOSバージョン別にプリインストールアプリを消す方法を3つ紹介します。
- iOS 10以降:通常の手順でプリインストールアプリを削除する方法
- iOS 10未満:バグ技でプリインストールアプリを非表示にする方法
- iOS ver.共通:機能制限でプリインストールアプリを制限する方法
それぞれの特徴です。
方法 | iOSバージョンの条件 | 消せるアプリの範囲 | 操作手順の内容 |
---|---|---|---|
通常の手順で消す | iOS 10以降 | 一部のアプリ(範囲は広い) | カンタン |
バグ技で消す | iOS 8.4〜iOS 9.2.1に限る | すべてのアプリ | 複雑 |
機能制限で消す | すべてのiOSバージョン | 一部のアプリ(範囲は狭い) | 普通 |
以降より、順番に解説します。
Androidでプリインストールアプリを削除する手順は、関連記事【Androidで消せないアプリを無効化する方法! 削除できないプリインストールソフトを停止しよう】で解説しています。

通常の手順でiOS標準アプリを消す方法 – iOS 10以降
iOS 10以降であれば、通常のアプリ削除手順でプリインストールアプリをアンインストールできます。
この方法の特徴です。
メリット
- 通常のアプリ削除手順でアンインストールできる
デメリット
- iOS 10未満では使用できない
- 削除できないプリインストールアプリもある
iOS標準アプリをアンインストールする手順
ホーム画面上でアイコン長押しでプルプル震える状態にした後、バツボタンをタップして「削除」を選べば、アプリがアンインストールされます。
通常のアプリ削除手順の詳細は、関連記事【iPhoneでアプリをアンインストールする方法まとめ! iOSのホーム画面で非表示のアイコンも削除しよう】で解説しています。

iOS標準アプリを再インストールする手順
削除したプリインストールアプリを元に戻す場合、通常アプリ同様にApp Storeより検索して再インストールすればOK。
ただプリインストールアプリの名称は特徴がない(例:計算機)ため、サードパーティ製アプリの中に埋もれてしまい、検索するのが面倒なケースがあります。
そこで関連記事にて再インストールのリンク集をまとめているので、合わせてご参考下さい。

参考:バツボタンが表示されないアプリがある場合
プルプル震える状態にしても、アプリによってバツボタンが表示されないケースがあります。
この場合、次の2点を確認して下さい。
- iOSバージョンは10以降か
- 削除できないアプリではないか
iOSバージョンは10以降か
今回紹介した方法はiOS 10以降でないと使用できません。
現在のiOSバージョンを確認する手順について、詳細は関連記事【iPhoneのiOSバージョンを調べる方法まとめ! 最新のソフトウェアアップデートを確認しよう】で解説しています。

削除できないアプリではないか
iPhoneのプリインストールアプリのうち、重要な役割を担うアプリは今回紹介した方法で削除できません。
具体的に削除できないアプリ一覧は下記の通りです。
電話
Safari
App Store
メッセージ
写真
カメラ
時計
ヘルスケア
Wallet
設定
iPhoneを探す
アクティビティ
※「アクティビティ」アプリはApple Watchとペアリング中のみ表示されます。
このように、iOSでは「消してはいけないアプリ」は「そもそも削除できない仕様」であるため、重要なアプリを誤って消してしまう恐れもありません。
もし「削除できないアプリもホーム画面上で非表示にしたい」というニーズがある場合、後述する「機能制限(スクリーンタイム)」を使った方法をお試し下さい。
参考:すべてのアプリでバツボタンが表示されない場合
プルプル震える状態にしても、サードパーティ製アプリ含め、ホーム画面上のすべてのアイコンでバツボタンが表示されない場合、「機能制限(スクリーンタイム)」設定に原因があるかもしれません。
詳細は関連記事【iPhoneでアプリのアンインストールを防止する方法! iOS設定に制限をかけて勝手な削除を禁止しよう】で解説しています。

バグ技でiOS標準アプリを消す方法 – iOS 10未満
iOS 10未満だと、通常のアプリ削除手順でプリインストールアプリをアンインストールできません。
ただ下記iOSバージョンの条件さえ満たせば、バグ技を使って擬似的にプリインストールアプリを消すことが可能です(脱獄不要)。
- iOS 8.4〜iOS 9.2.1のiPhone / iPad
この方法の特徴です。
メリット
- すべてのアプリを非表示の対象にできる
デメリット
- 前提となるiOSバージョンの条件が狭い
- 手順が少し複雑
iOS標準アプリを見えなくする手順
まずホーム画面上にフォルダを作り、その中に消したいアプリを含めます。
次にフォルダ内で消去したいアプリを長押し(=プルプル状態)にして、フォルダ内の2ページ目へ移動させます(ここでホームボタンを押してプルプル状態を解除しないで下さい!)。
移動させた後もプルプル状態は継続されるので、続いて同アプリをフォルダ内3ページ目へ移動します。
この状態でホームボタンを押すと、アプリがフォルダ外へ飛び出し、そのままホーム画面上から見えなくなります。
注意点は「3ページ目へ移動させた際、フォルダ上へ配置する前にホームボタンを押す必要がある」という点。
少し分かりづらいですね。
iOS標準アプリを再表示する手順
今回のバグ技は、あくまでホーム画面から”見えなくさせた”だけなので、本体から削除されたわけではありません。
次の2つの方法で、消した標準アプリを起動したり、アイコンを再表示できます。
- Spotlight検索で探す
- iPhoneを再起動する
Spotlight検索で探す
消したアプリはSpotlight検索で探すことができ、そのままアプリの起動も可能です。
ただこの方法では、ホーム画面上でアイコンは消えたままです。
iPhoneを再起動する
iPhone本体を再起動すれば、標準アプリのアイコンを再表示できます。
参考:標準アプリの機能も制限したい場合
今回のバグ技は、あくまでホーム画面から”見えなくさせた”だけなので、標準アプリの機能は生きています。
もし「不要なプリインストールアプリをホーム画面上で非表示にし、さらに起動もできないようにしたい」というニーズがある場合、後述する「機能制限」を使った方法をお試し下さい。
機能制限でiOS標準アプリを消す方法 – iOS ver.共通
すべてのiOSバージョンに共通して、標準設定にある「機能制限」を使えば、プリインストールアプリを非表示とした上で、起動も制限できます。
iOS 12より「機能制限」設定は「スクリーンタイム」設定に統合されましたが、同様にプリインストールアプリを非表示とできます。
「機能制限」と「スクリーンタイム」とで手順が異なるため、記事中では別々に解説しています。
この方法の特徴です。
メリット
- すべてのiOSバージョンで使用できる
- 通常削除できないアプリ(例:
カメラ)も非表示とできる
デメリット
- 制限の対象となるプリインストールアプリは一部に限定される
対象が一部のプリインストールアプリに限定される欠点もありますが、より強力に標準アプリをコントロールできますよ。
機能制限でiOS標準アプリを見えなくする手順 – iOS 12未満
「設定」→「一般」より「機能制限」へ進み、
「機能制限を設定」より機能をオンにします。
ここで、機能制限専用のパスコードを登録する必要があります。
機能制限専用のパスコードを忘れてしまうと、初期化するしか解決策はありません。

アプリ一覧より消したいアプリを選び、トグルをオフにすると「機能制限」が適用されます。
スクリーンタイムでiOS標準アプリを見えなくする手順 – iOS 12以降
「設定」→「スクリーンタイム」より「スクリーンタイムをオンにする」を選び、
「続ける」→「これは自分用のiPhoneです」と進みます。
「コンテンツとプライバシーの制限」にてトグルを有効にし、
「許可されたApp」にて、一覧より消したいアプリを選び、トグルをオフにすると適用されます。
参考:ホーム画面上の表示について
「機能制限」と「スクリーンタイム」どちらの手順でも、適用されたアプリはホーム画面上からアイコンが消えます。

「Safari」・「カメラ」・「iTunes Store」・「App Store」を機能制限した例(右が設定後の画面)。
ホーム画面上から非表示にしただけではなく、機能自体も制限しているため、Spotlight検索でもヒットしなくなります。

「Safari」を制限した例。設定後(右の画面)では検索結果に「Safari」がヒットしない。
参考:機能制限パスコードを忘れた場合
「機能制限」と「スクリーンタイム」では、それぞれ専用のパスコードを設けることができます。
画面ロックのパスコードとは独立しており、万が一忘れてしまうと本体を初期化するしか解決方法はありません。


それぞれ詳細は関連記事で解説しています。
参考 Appleサポート – iPhoneでペアレンタルコントロールを使う
補足:
そのほか機能制限の便利設定まとめ
「機能制限(スクリーンタイム)」は、ほかにも便利な設定があります。
例えば「機能制限」にて「Appの削除」トグルをオフにすることで、ホーム画面上にあるアプリのアンインストール(削除)が禁止となります。

「Appの削除」をオフにすると、アイコン長押しでプルプル震える状態にしても削除できなくなる。

また、「機能制限」にてカメラを禁止することで、ロック画面上でのカメラ起動を防止することが可能です。

ロック画面でカメラを無効化する例。

このような便利設定はまとめて、関連記事【子供に与えるiPhoneでオススメの機能制限まとめ! iOS利用を制約して正しい使い方をさせよう】で解説しています。

脱獄アプリ「LendMyPhone」を使ってゲストモードを追加する方法
脱獄(Jailbreak)が前提となりますが、アプリ「LendMyPhone」を使えば、専用のゲストアカウントを作成して、パソコンのゲストモードに近い機能を追加できます。

指定パスコードを入力してゲストモードを起動した画面。「設定」と「Chrome」アプリのみ許容した状態。
詳細は関連記事【iPhone/iPadにゲストモードを追加する方法! iOSにマルチアカウントを設定して機能制限やアプリロックするやり方】で解説しています。

〆:消せないアプリを見えなくしよう!
以上、iPhoneで不要なプリインストールアプリを消す方法! iOSのホーム画面で消せない標準アイコンを非表示にしよう の説明でした。
本記事のポイントです。
- iOS 10以降:通常の手順でプリインストールアプリを削除できる
- iOS 10未満:バグ技でプリインストールアプリを非表示とできる
- iOS ver.共通:機能制限でプリインストールアプリを制限できる
それぞれの特徴です。
方法 | iOSバージョンの条件 | 消せるアプリの範囲 | 操作手順の内容 |
---|---|---|---|
通常の手順で消す | iOS 10以降 | 一部のアプリ(範囲は広い) | カンタン |
バグ技で消す | iOS 8.4〜iOS 9.2.1に限る | すべてのアプリ | 複雑 |
機能制限で消す | すべてのiOSバージョン | 一部のアプリ(範囲は狭い) | 普通 |
3つの方法それぞれ強み・弱みがありますが、iOSバージョンの前提条件があるため、自身の環境に合わせてお試し下さい。
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