最早スマートフォンの必須アプリとなった「LINE」ですが、他のSNS系アプリと比べ複数端末・複数アカウントでの運用に厳しいルールが存在し、例えば同じLINEアカウントを複数のスマートフォンで使用することはできません。
が、会話相手に協力してもらうことで、擬似的ではありますが、2台目となるiPhone / AndroidからLINEのトークを確認できるようになります。
そこで本記事では、複数のスマートフォンでLINEトークを共有する方法を紹介します。
同じトーク内容を別々のデバイスから確認できる便利な豆知識です。ぜひ、ご覧あれ。
photo by Andri Koolme
LINEのトークを2台以上のスマホで共有する!
LINEアカウントの基本ルール
LINEアカウントには基本原則として下記3点があります。
同じLINEアカウントは複数端末で同時ログインはできない
同じ端末で複数LINEアカウントを運用できない
アカウントは「電話番号」で識別され、1番号につき作成できるLINEアカウントは1つだけ
この基本ルールを破ろうとすると、最悪の場合、LINEアカウントのデータが強制初期化となります。
例えば、すでにLINEアカウントで登録している電話番号を使って新しいアカウントを作ろうとすると、新旧アカウントは”同じLINEアカウント”とみなされ、
元々LINEを使っていた端末側のデータが強制的に初期化となります。
この通り、Twitterやfacebookなど他のSNSで可能な複数端末や複数アカウントでの運用がLINEでは厳しく制限されています。が、下記に挙げる通り、例外があります。
iPadやパソコン版のLINEなら同アカウントで同時ログイン可能
という原則はスマートフォン向けアプリに適用され、例外として下記3種別のLINEアプリを使用すれば「同じLINEアカウントで複数端末に同時ログイン」を実現できます。
iPad版LINE
パソコン版LINE
Chrome版LINE
どのパターンも、メインで使用するスマートフォン以外にiPadかパソコンが必要になりますが、それぞれで排他制御はかからないため、例えば「スマホ版 / iPad版 / パソコン版 / Chrome版」の各LINEアプリで同時に同じアカウントを使用することも可能です。
詳細は別記事で解説しています。
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グループトークを応用すれば複数アカウントで共有できる!
本記事の目的は「複数のスマートフォンでLINEトーク内容を共有する方法」となるため、上記iPadかパソコンが必要なパターンでは実現できません。
そこで、複数のスマートフォンでそれぞれLINEのアカウントを取得し、トークを共有したい相手とグループを組むことで、トーク内容を2アカウントから確認できるようになります。
イメージとしては、1台目のスマートフォンでLINEアカウント①を取得、2台目でアカウント②を準備し、LINEグループに「アカウント① / アカウント② / トーク相手」の3名を追加することになります。
これで相手とのトーク内容は、アカウント①とアカウント②どちらからでもチェック可能となります。
facebookアカウントを使えば電話番号の登録は不要
もし2台目のスマートフォンが電話番号を持っていなくてもご安心あれ。
という原則は、例外としてfacebookアカウントによる認証で、電話番号を使わずLINEアカウントを新規作成することで突破できます。
この方法を使えば、例えば電話番号を持たないWi-Fi版タブレットや、データ専用の格安SIMを使用している場合でも、LINEアカウントを取得可能です。
詳細は別記事で解説しています。
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まとめ:グループを組んで複数のスマホからLINEトークを確認しよう
以上、ここまでの情報を整理すると「複数のスマートフォンでLINEトーク内容を共有する方法」は下記流れで実現できます。
①:複数のスマートフォンそれぞれでLINEアカウントを取得する
②:用意した複数のLINEアカウントとトーク相手とでグループを組む
③:複数のスマートフォンからトーク内容を確認できるようになる!
以降より実際にグループを組んでトークを確認する手順を解説しています。
グループトークを組んで内容をシェア!
①:複数のスマートフォンそれぞれでLINEアカウントを取得する
まずは1台目と2台目のiPhone / Androidで「LINE」アプリをインストールし、それぞれ別のアカウントを用意します。
先述の通り、もし2台目のスマートフォンが電話番号を持っていなくても、facebookアカウントを使えば取得可能です。
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②:用意した複数のLINEアカウントとトーク相手とでグループを組む
複数人でグループを組む方法は2種類「複数人トーク」と「グループトーク」があります。
それぞれメリット・デメリットは下記通りです。
【複数人トーク】
メリット:招待通知不要ですぐにグループを組める
デメリット:アルバムやノート作成ができずバックアップも限定的
【グループトーク】
メリット:できるコトが多い(アルバム作成 / ノート作成 / バックアップ範囲)
デメリット:グループ招待を相手に許容してもらう必要がある
両手段の長所・短所がそれぞれ逆となり、一時的にサクッとトーク内容を共有したいなら「複数人トーク」が、永続的にトーク内容を共有したいなら「グループトーク」がオススメです。
下記よりそれぞれでグループを組む手順を解説します。
複数人トークで内容を共有する
複数端末で共有したいトークルーム上でメニューを開き「招待」を選択、
2台目のスマートフォンで用意したアカウントを招待します。
これでトークルーム内に自身の所有するLINEアカウントが2つ加わったため、相手とのトーク内容は1台目・2台目どちらのスマートフォンからでも確認できるようになります。
グループトークで内容を共有する
「アカウント① / アカウント② / トーク相手」とでグループを組みます。
2台目のスマートフォンとトーク相手側に届くグループ招待へ参加してもらい、グループ内に3アカウントが加入している状態を作ります。
これでグループ内に自身の所有するLINEアカウントが2つ加わったため、相手とのトーク内容は1台目・2台目どちらのスマートフォンからでも確認できるようになります。
補足:
①:グループトークを組んで内容を共有する方法の欠点
今回紹介した方法には下記のようなデメリットがあります。
トーク相手に協力してもらってグループを組む必要がある
無料通話の内容までは共有できない
既読したのがトーク相手か自身の2台目アカウントか判別ができない
準備するのが正直面倒ですが、LINEの公式ポリシー範囲内で「複数のスマートフォンでLINEトーク内容を共有する」唯一の方法となるため、試す価値アリです。
②:OSまたぎの機種変更で応用できる
今回紹介した方法は、AndroidとiPhoneというOSをまたぐ機種変更をする場合に発生する問題への解決策として応用できます。
OSまたぎのLINEアカウント移行の場合、標準機能としてトーク履歴を完全に引き継ぐ手段がないため、アカウント情報を残すために旧アカウントを所有しつつ、新アカウントを取得する選択肢があります。
この場合、新アカウントから旧アカウントに届くLINEトークを確認する手段が課題となりますが、今回の方法により解決できます。
本件は別記事で詳細を解説しているので、合わせてどうぞ。
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その他LINE関連の便利な豆知識まとめ
本ブログでは他にもLINEをもっと上手に使う情報を沢山掲載しています。
例えば、LINEには下記原則がありますが、
LINEアプリのバックアップ機能を応用すれば、トーク履歴を維持したまま同スマートフォン上で複数アカウントを切り替えることができます。
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同様の裏ワザ的な豆知識を多数紹介しているので、ぜひご覧あれ。
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〆:LINEの複雑なルールに注意!
以上、複数のスマホでLINEトークを共有する方法! 2台目のiPhone/Androidで同時に使用しよう の説明でした。
今回取り上げた「複数端末 or 複数アカウントでの使用」はルールが厳しく、間違えると最悪の場合LINEアカウントが強制初期化となるため、注意しながら操作が必要です。
もしスマートフォンを2台以上所有しており、両端末でLINEトーク内容をシェアしたければ、ぜひお試しあれ。
参考 LINE – ヘルプ
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