本記事では、Always On Display(アンビエント表示)の基本機能から設定手順まで解説します。
標準搭載される機種はもちろん、サードパーティ製アプリを使えば非対応端末にも導入することが可能ですので、ぜひどうぞ。
AndroidでAlways On Displayを使う方法
- 前提Always On Displayとは?
- 方法①標準機能でアンビエント表示を設定する
- 方法②Always On AMOLED – すべての機種でアンビエント表示を設定する
前提:Always On Displayとは?
Always On Display(アンビエント表示)を使えば、スリープ中も画面上に次のような情報を表示できます。
- 時計
- カレンダー
- バッテリー残量
- 通知
- アラーム

Always On Displayの例。現在時刻やカレンダー情報を常に表示できる。
Always On Displayは、主に有機ELディスプレイで採用される機能で、2016年にGalaxy S7シリーズで初めて導入されて以降、現在では多くの機種に標準機能として採用されています。
常に画面表示される点で、有機ELの画面焼けが気になりますが、定期的に位置を少しずらすことでその対策をしています。
Androidにおける画面焼けの詳細は、関連記事【Androidで画面の焼き付きを直す方法! スマホの液晶や有機ELの画面焼けを改善しよう】で解説しています。

本記事ではAlways On Display(アンビエント表示)が標準搭載される機種はもちろん、非対応機種においても設定する方法を解説します。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
①: 標準機能で設定する |
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②: アプリを使って設定する |
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方法①:標準機能でアンビエント表示を設定する
有機ELディスプレイを搭載する最近の機種であれば、標準機能としてAlways On Display(アンビエント表示)を使用できます。
ここでは一例として、下記2機種の設定手順を解説します。
- Galaxy S7 edge(Android 7.0)
- Pixel 3a XL(Android 11)
Galaxy Always On Displayの使い方
設定の ディスプレイ → Always On Display を有効にします。
Always On Displayの詳細メニューです。
レイアウト へ進むと、表示するコンテンツとその種類をカスタマイズできます。
コンテンツ:時計
表示するコンテンツ で「時計」を選ぶと、ディスプレイ消灯中でも画面に現在時刻を表示できます。
時計はデジタルとアナログ仕様で複数デザインが用意されており、
さらに好きな写真を同時に表示したり、時計の色や背景デザインをカスタマイズすることも可能。
コンテンツ:カレンダー
表示するコンテンツ で「カレンダー」を選ぶと、ディスプレイ消灯中でも画面にカレンダーを表示できます。
カレンダーの種類は、標準で2パターン(月単位 or 日単位)用意されています。
コンテンツ:画像
表示するコンテンツ で「画像」を選ぶと、ディスプレイ消灯中でも画面に好きな画像を表示できます。
画像の種類は標準で4パターン用意されています。
以上、基本的な操作説明です。
これで画面消灯時にAlways On Display機能が有効となり、選択した情報が画面に常時表示されます。
なおクイック設定に「Always On Display」タイルを追加することで、状況によって本機能のオン / オフをカンタンに切り替えることも可能です。

(左)クイック設定にタイルを追加した状態 (右)タイルの編集画面
クイック設定の使い方については、関連記事【Androidのクイック設定パネルをカスタマイズする方法まとめ! 上からスワイプのタイルを編集しよう】で解説しています。

Pixel Ambient Displayの使い方
設定の ディスプレイ → 詳細設定 と進み、
ロック画面 → 時間と情報を常に表示 を有効にすればOK。
これでスリープ状態でも、常に時刻や天気、バッテリー残量などの情報を表示できます。

スリープ状態でも常に時刻や天気、バッテリー残量等が表示される。
その他、このページではスリープ状態の通知管理に関わる、いくつかの設定が用意されています。
- 画面をダブルタップして通知を確認
- スマートフォンを持ち上げて通知を確認
- 通知時にスリープ状態から復帰
参考 Pixel Phoneヘルプ – ジェスチャーでPixelスマートフォンを操作する
方法②:Always On AMOLED – すべての機種でアンビエント表示を設定する
Always On Display(アンビエント表示)に非対応の機種であっても、Always On AMOLEDというアプリを使えば再現できます。
各種権限を付与して初期設定を終えると、トップ画面が表示されます。
ここで表示するコンテンツのカスタマイズや起動条件を調整すれば、まるでAlways On Displayのように時刻やバッテリー残量等を表示できます。

(左)Always On AMOLEDのトップ画面 (右)Always On Displayのように表示できる
表示するコンテンツは、トップ画面の 表示のカスタマイズ メニューで変更できます。
時計のスタイルや壁紙などが対象ですが、PRO(有償版)でしか選べないデザインも多いです。

(左)表示のカスタマイズメニュー (右)時計のスタイル変更画面
起動条件は、トップ画面の 自動化ルール や ジェスチャーとショートカット メニューで変更できます。
例えばAlways On AMOLEDを開始すると、ずっとAlways On Display(アンビエント表示)が続きますが、 自動化ルール で 停止するまでの時間 を指定すれば自動終了できます。
また ジェスチャーとショートカット で ダブルタップアクション に「画面をオンにする」を割り当てれば、画面をダブルタップしてAlways On Displayを終了できます。

(左)自動化ルールで停止するまでの時間を指定 (右)ジェスチャーとショートカットでダブルタップアクションを指定
他にもバッテリーに関するルールや、通知設定のカスタマイズなども用意されています。
なおAlways On AMOLEDは、有機EL(AMOLED)ディスプレイ向けに作られたアプリとなり、液晶ディスプレイではバッテリー消費が増大するリスクがあります。
そもそもAlways On Display(アンビエント表示)は、有機ELディスプレイの「黒系の色は画面上の素子がほとんど発光しない」という特性を活用して、省電力を実現している機能です。
液晶ディスプレイの場合、黒色であっても常に後ろからライトで照らす必要があるため、消費電力を抑えることができません。

補足:Androidの画面表示に関するアレコレ
スマホでダークテーマを設定する方法
通常、Androidのアプリは白を基調としたデザインが採用されています。
一方、ダークテーマを有効にすると配色が逆となり、背景・黒、文字・白へ変更されます。

設定アプリの例。左が通常、右がダークテーマ適用時。

LINEの例。左が通常、右がダークテーマ適用時。
もともとは一部アプリで独自に提供される機能でしたが、Android 10よりOS標準の機能として導入されました。
このダークテーマは次の特徴があり、アンビエント表示同様、節電の効果があります。
メリット | デメリット |
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設定手順もカンタンで、設定の ディスプレイ から ダークテーマ を有効にすればOK。

Pixel 3a XLの例。
夜間にスマートフォンを使うシーンにピッタリな機能なので、ぜひどうぞ。
詳細は関連記事【Androidでダークテーマを設定する方法! スマホをダークモードにして画面を黒系に変化させよう】で解説しています。

画面を常に点灯する方法
画面消灯までの時間は、設定で自由に変更できますが、原則スリープ「なし」は選べません。

Xperia 10 IIの例。設定の「画面設定」→「画面消灯」で調整できる。
が、主に3パターンの方法で、この制約を突破して、画面を常時点灯できます。
方法 | 常時点灯の条件 |
---|---|
①: サードパーティ製アプリを使う | 特になし (特定アプリのみ限定も可能) |
②: 開発者向けオプションを使う | 充電中 |
③: スクリーンアテンション機能を使う | 画面を見ている or 端末を持っている |
例えば開発者向けオプションを使えば、充電中はスリープモードに切り替えしない設定が可能です。

Xperia 10 IIの例。「スリープモードにしない」をオンにする。
詳細は関連記事【Androidのスクリーン画面を常時オンにする方法! ディスプレイを常に点灯させよう】で解説しています。

〆:Always On Display機能を使ってみよう!
以上、Always On Displayの使い方! Galaxyのアンビエント表示をAndroid全機種で設定しよう の説明でした。
有機ELの機種をお使いであれば、標準機能としてAlways On Display(アンビエント表示)を使用できる可能性が高いため、まずは設定を確認して下さい。
もし非対応の場合も、記事後半で紹介したAlways On AMOLEDを使えば、すべての機種で再現することも可能です。
ただし液晶ディスプレイで設定すると、バッテリー消費が悪化するリスクもあるため注意して下さい。
ぜひ、お試しあれ。
参考 Galaxy mobile – Always On Displayを設定する方法を教えてください。
参考 SONY – Xperia使いこなしガイド(Always-on display)
参考 Pixel Phoneヘルプ – スマートフォンの画面とディスプレイの設定を管理する
参考 XDA – How to enable Always On Display on any Android phone
コメント
記事タイトルから全Android機とありますがHuaweiのhonor8では時刻が自動更新されません。
>>ニルさん
コメントありがとうございます。機種によっては未対応のケースもあるようですね。今後のアプリ対応に期待です。記事中にも注記を記載しました。
ALWAYS ON DISPLAY の背景の色がダークモードになって困っています。というのは、グレイな色は気が滅入るからです。携帯の電源を入れ直してもカラフルな元の色に戻してください。
Always On AMOLED
指紋認証でロックを解除しても表示されたままになってしまうのは使いにくい
ロック解除したら解除して欲しいがそういう設定が見つからない