「Always On Display」という機能をご存知でしょうか?
Galaxy S7シリーズで導入された目玉機能で、ディスプレイ消灯中であっても画面上に時計やカレンダーなどを常時表示できるため、電源ボタンに触らずとも情報の確認が可能です。

本来はGalaxyに限定された機能ですが、とあるアプリを入れることでそれ以外のAndroid機種にも「Always On Display」を再現することができます。
そこで本記事では、そんなAndroid向け無料アプリ「Always On AMOLED」を紹介します。
photo by Kārlis Dambrāns
前提:Galaxy標準のAlways On Displayについて
Galaxy S7以降のシリーズであれば、「Always On Display」機能を設定することで、ディスプレイ消灯中でも画面に大きく現在時刻を表示したり、
カレンダー情報などを表示することができます。
ディスプレイ消灯中にわざわざ電源ボタンを押さずとも、このような情報が常時表示されるので便利な機能です。
詳細は関連記事【[Galaxy S7] Always On Displayの使い方! ディスプレイ消灯中も時計やカレンダーを常時表示】で解説しています。

本記事では、このようなGalaxy専用の「Always On Display」機能を、他のAndroid機種においても擬似的に再現することができるアプリ「Always On AMOLED」とその使い方について說明しています。
Always On AMOLED – 使い方
Google Play上にはないアプリとなるため、個別にapkを入手・インストールが必要です。
ダウンロード Always On AMOLED – apk
apkをインストールする手順は、関連記事【[Android] 提供元不明アプリのインストール方法! Google Playにない非公式apkを楽しもう】で解説しています。

初期設定をする
インストール完了後に起動すると、初期設定のためいくつかアクセス権限を許可する必要があります。
画面上に表示される「今すぐ許可」を順番にタップし、それぞれの設定画面で許可しましょう。
初期設定が全て終わると、アプリトップ画面が表示されます。
標準でアプリ機能は有効となっているので、試しに電源ボタンを押してディスプレイを消灯してみると、まるで「Always On Display」のように「時計」などの情報が常時表示されるようになりました。
ここまでの手順だけでアプリを使うことはできますが、「Always On AMOLED」では様々なカスタマイズ機能も用意されているので、下記よりその一部を紹介します。
自動化ルールを調整する
アプリトップ画面の「自動化ルール」をタップすると、「Always On AMOLED」機能をどのタイミングで起動(有効)とするか変更ができます。
停止するまでの時間
「Always On AMOLED」アプリの機能は、標準状態のままだと有効期限は時間無制限となっており、常にディスプレイを消灯するとAlways On Displayを再現した情報が画面に表示される仕様となっています。
そこで「停止するまでの時間」で指定の時間(1分〜2時間)を調整することで、設定時間後は自動で「Always On AMOLED」がオフとなります。
「Always On Display」機能は便利な反面、ロック解除せずともディスプレイ上の情報を誰でも見ることができるため、有効期限に制限を設けることでプライバシーを向上できます。
Time rules
先ほどの「停止するまでの時間」では、都度有効期限となる時間を設けますが、「Time rules」では毎日決まった時刻の間のみアプリ機能を有効とすることができます。
例えば会社や学校へ行っている間はオフにしておき、帰宅してから翌朝出発するまでの時間を指定しておけば、プライバシーが確保された環境下で「Always On Display」機能を安心して利用することができます。
充電に関するルール
「Always On AMOLED」アプリは後述する通り、Androidの中でもAMOLEDディスプレイ搭載機種での利用が推奨されているため、電池消耗リスクはある程度考慮された設計となっています。
それでも、画面を常時表示することによるバッテリーの減りが気になる方は、「充電に関するルール」より「充電時」のみ機能を有効とすることもできます。
バッテリー残量に関するルール
先ほどの「充電に関するルール」同様に、「バッテリー残量に関するルール」では指定の残りバッテリー量以下となった時点で、「Always On AMOLED」アプリ機能を無効とできます。
そのほか様々なカスタマイズもあり
「起動タイミング」に関する設定以外にも、「Always On Display」画面上での操作設定や、表示される時計アイコンの外観変更なども用意されています。
より高度な機能やデザインを利用したい場合は、全ての機能が使えるプロ版(100円)にアップデートする必要があります。
参考:AMOLEDディスプレイ非搭載機種では注意
最後に本アプリの注意点として、ディスプレイ消灯中も常に画面が表示され続けるという特徴から、「AMOLED」ディスプレイ搭載機種向けのアプリとなっています。
「AMOLED」ディスプレイとは?
「AMOLED」ディスプレイとは、アクティブマトリクス式有機EL(Active Matrics Organic Light Emitting Diode)の略称で、有機ELを利用したディスプレイ装置の一種です。
採用している機種としては「Galaxy」シリーズが代表的で、最近ではApple Watchにも導入されている技術です。
そして「液晶ディスプレイ」とは違って画素自体が発光するため黒を表示した場合には画素が消え、色を表示した場合よりも消費電力が少ないと言われています。この表示方法の違いから、有機 EL ディスプレイを搭載した機種では UI の多くの部分を黒にしてるものも多数みられます。
引用 ガジェット通信
この特性を利用して、ディスプレイ画面を意図的に真っ暗にしてバッテリー消費を抑える「Blackr」というアプリも存在します。

「AMOLED」ディスプレイのさらに詳細な技術的情報は「ケータイWatch」サイトをご参考あれ。
「液晶ディスプレイ」搭載機種で使うとバッテリー消耗が悪化するかも
少し「AMOLED」ディスプレイの說明が難しいですが・・・、要するに元々Galaxyシリーズで導入された「Always On Display」機能は、「AMOLED」ディスプレイを搭載するGalaxy向けにバッテリー消耗を抑えられる設計がされているため、本機能を再現した「Always On AMOLED」アプリも「AMOLED」搭載機種での利用が推奨されています。
従来の「液晶ディスプレイ」を搭載した端末でも使用はできますが、画面が常時点灯することになるのでバッテリーを多く消費してしまいます。
補足:そのほかGalaxy限定機能の使い方と再現方法まとめ
今回紹介したようなGalaxyシリーズに限定される独自機能を、通常のAndroid機種で再現する方法はいろいろとあります。
例えば「Side Apps Bar」というアプリを使えば、Galaxy以外のAndroid機種でも擬似的にエッジパネルを導入することができます。

Nexus 6Pにエッジパネルを導入した例。

このような情報をまとめて、関連記事【Galaxy限定機能の使い方と再現方法まとめ! Samsung専用の設定やアプリでAndroidを超カスタマイズしよう】で解説しています。

〆:「Always On Display」機能を使ってみよう!
以上、Always On AMOLED – 全Android機種でAlways On Display機能を再現できるアプリ の說明でした。
記事後半で說明した通り、バッテリーの観点から全てのAndroidで推奨できるアプリではありませんが、自身の機種で「Always On Display」機能を使ってみたいなら、ぜひ「Always On AMOLED」をインストールしてみて下さい。
ぜひ、お試しあれ。
コメント
記事タイトルから全Android機とありますがHuaweiのhonor8では時刻が自動更新されません。
>>ニルさん
コメントありがとうございます。機種によっては未対応のケースもあるようですね。今後のアプリ対応に期待です。記事中にも注記を記載しました。