この記事では、Android同士でファイル転送する方法を紹介します。
写真やデータを共有したいシーンで、ぜひ活用下さい。
Android同士でファイル転送する方法
主に4パターンの方法を紹介します。
- ニアバイシェア(クイック共有)を使う
- Files by Googleを使う
- Bluetooth(ブルートゥース)を使う
- USBケーブルを使う
それぞれの比較です。
①: ニアバイシェア (クイック共有) |
②: Files by Google |
③: Bluetooth |
④: USBケーブル |
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転送スピード | ○ | ○ | △ | ○ |
セキュリティ | △ | ○ | ○ | ○ |
インターネット環境 | – | – | – | – |
サードパーティ製アプリ | – | 必要 | – | – |
USBケーブル | – | – | – | 必要 |
具体的な手順を順番に解説します。
方法①:ニアバイシェア(クイック共有)を使う
Android 6以降で標準搭載される機能、Nearby Share(ニアバイシェア)を使えば、Android間のファイル共有が可能です。
この方法の特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
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まずクイック設定パネルから「ニアバイシェア」タイルを見つけ、ONにします。
もしタイル一覧にない場合、個別に追加して下さい。
クイック設定パネルの編集手順は、関連記事【Androidのクイック設定パネルをカスタマイズする方法まとめ! 上からスワイプのタイルを編集しよう】で解説しています。

続いてWi-Fi / Bluetoothの有効化や、公開範囲の設定が求められます。
うち公開範囲は、自分が受信側の立場のとき、相手(=送信側)にどのように見えるか、に影響します。
公開範囲 | 相手への見え方 |
---|---|
全ユーザー対象 | 自分の端末名が自動で表示される |
連絡先 | (連絡先の相手)自分の端末名が自動で表示される (連絡先にいない相手)自分が許可しないと端末名は表示されない |
非公開 | 自分が許可しないと端末名は表示されない |

(左)Wi-Fi Bluetoothの有効化 (右)公開範囲の設定
ここまで送信側・受信側で設定できれば準備OK。
実際にデータ転送してみましょう。
対象のファイルを開き、共有メニューより「ニアバイシェア」を選択。

例えばGoogleフォトから写真を共有してみる。
近くにある、受信側のデバイスが見つかるのでタップします。

送信側の画面。付近のデバイスを探索し(左)、受信側デバイスGalaxy A20が見つかった(右)。
すると受信側のデバイスに通知が届くので、送信側に表示されるPINと一致することを確認の上、承認する で完了です。

受信側の画面。通知が表示され(左)、ファイルを受け取れる(右)。
なお、ニアバイシェアをオフに切り替えたい場合、クイック設定パネルからニアバイシェア設定を開き、
OFFにすればOK。
以上、Nearby Share(ニアバイシェア)の紹介でした。
アプリも不要なので、慣れてしまえば、最も手軽にAndroid同士でデータ共有できる手法となります。

Nearby Shareで転送完了した2台のスマホ。
方法②:Files by Googleを使う
Google公式アプリFiles by Googleを使えば、Wi-Fi Direct(ダイレクト)でAndroid間のファイル共有が可能です。
この方法の特徴です。
メリット | デメリット |
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まず送信側でFiles by Googleを開き、共有 メニューより 送信 を選択。
受信側に自分の端末を判別してもらうため、分かりやすい名称を決めます。

例えば、送信側の名称を「太郎」とする。
送信側はこの段階で待機します。
続いて受信側のFiles by Googleを開き、同様の流れで 共有 メニューより 受信 を選択。
送信側に自分の端末を判別してもらうため、分かりやすい名称を決めます。

例えば、受信側の名称を「花子」とする。
受信側もこの段階で待機します。
これで送信側・受信側、それぞれの準備が整いました。

左が受信側、右が送信側のスマートフォン。
まず送信側の画面に、受信側のユーザー名が表示されるので接続します。

送信側の画面。接続IDが出れば、受信側の操作に移る。
受信側では接続リクエストが表示されるので、接続IDに相違がないことを確認の上、許可します。

受信側の画面。表示される接続IDをチェックする。
これで両端末が一時的に接続状態となりました。
あとは送信側で共有したいファイルを選び、送ればOK。

送信側の画面。対象ファイルにチェックを入れ、送信をタップする。
受信側でファイル受け取りを確認し、内部ストレージに保存されていれば完了です。

受信側の画面。受け取ったファイルは「Download」内「Received」フォルダに保存された。
うまく接続できない場合、両端末で下記をチェックして下さい。
- 端末同士をお互い近付ける
- 位置情報がオンになっているか確認する
- Bluetoothがオンになっているか確認する
- 機内モードを一時的にオンにしてオフにする
以上、Files by Googleの紹介でした。
Google公式というだけあり、普段のファイルマネージャーとしても有用なアプリです。
ぜひ、どうぞ。
方法③:Bluetooth(ブルートゥース)を使う
スマートフォンに標準搭載される機能、Bluetooth(ブルートゥース)を使えば、インターネット環境がなくても、Android間のファイル共有が可能です。
この方法の特徴です。
メリット | デメリット |
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まず2台のスマートフォンをペアリングします。
事前に、お互いBluetoothがオンになっているか確認しましょう。

Xperia 10 IIの画面例。クイック設定パネルより確認できる。
次に、どちらか一方のスマートフォンで、設定から 機器接続 → 新しい機器とペア設定する と進み、

Xperia 10 IIの設定画面の例。
相手の機器を見つけたら、ペア設定する を選択します。

Xperia 10 IIでペアリング要求を出す例。
すると相手の画面にペアリング要求が出るので、コードが一致していることを確認の上、許可します。

Galaxy A20でペアリング要求を許可する例。
これでBluetoothペアリングできました。
実際にデータ転送してみましょう。
対象のファイルを開き、共有メニューより「Bluetooth」を選択。

例えばGoogleフォトから写真を共有してみる。
ペアリングした相手が表示されるので、そのまま送信します。

送信側の画面。ペアリング相手Galaxy A20が表示される。
すると受信側のデバイスに通知が届くので、承認 で完了です。

受信側の画面。ペアリング相手からファイルが届くので承認する。
以上、Bluetoothの紹介でした。
最初にペアリング設定しておけば、以降は事前準備いらずでデータ転送できます。
容量の軽いファイルを、なるべくアプリを使わず共有したいなら、オススメできる手法ですよ。
方法④:USBケーブルを使う
2台のスマートフォンを接続するUSBケーブルがあれば、Android間のファイル共有が可能です。
この方法の特徴です。
メリット | デメリット |
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事前に、接続するスマートフォンの端子形状に合ったUSBケーブルを用意します。
USB Type-C同士のスマートフォンなら、両方向にデータ転送可能です。
お互いUSBケーブルで接続しましょう。
このとき、スマートフォン画面ロックは2台とも解除してください。

Galaxy A54とPixel 7a同士でUSBケーブルを繋ぐ例
送信側(ファイル操作を”される側”)のスマートフォンで、通知をタップしてUSB接続用途を「ファイル転送」に切り替えます。

Galaxy A54で通知をタップして(左)、「ファイル転送」に切り替える(右)。
受信側(ファイル操作を”する側”)のスマートフォンで通知が表示されるので、MTPホストを選択しましょう。
これで相手の内部ストレージを閲覧することができます。

Pixel 7a側で、Galaxy A54に接続した通知が出る。

Pixel 7a側から、Galaxy A54の内部ストレージを表示できる。
以上、USBケーブルの紹介でした。
ケーブルを用意する手間さえ問題なければ、転送スピードとセキュリティ面で最も安定していますよ。
関連記事 Android同士をUSBケーブルでファイル転送する方法
参考:その他の方法(LINEで送る/クラウド経由/SDカード経由)
その他、一般的な方法を紹介します。
- LINEで送る
- クラウド経由で送る
- SDカード経由で送る
LINEで送る
LINEをはじめ、メールやSNSアプリ等で送る方法です。
家族や友人など、普段からやり取りしている相手との共有手段としては、最も手軽です。
一方、転送できるファイルに制限があったり、容量が自動圧縮される等のデメリットもあります。

LINEで共有する例。転送したデータは、種別ごとまとめて管理できる。
クラウド経由で送る
Googleドライブや
Dropbox、
Googleフォトなど各種オンラインストレージで送る方法です。
ある程度まとまったデータ共有に向いており、普段からのバックアップ用途としても便利です。
一方、アカウント取得など事前準備が面倒なほか、無料プランだと容量制限が課されることがほとんどです。

Googleドライブで共有する例。動画など大容量ファイルにも対応。
SDカード経由で送る
SDカードをはじめ、USBメモリやパソコンなど外部記憶媒体を経由して送る方法です。
インターネット環境不要で容量制限もないため、大容量のデータやり取りも安定して行えます。
一方、外部記憶媒体を用意するハードルが高く、スマートフォンの機種によって互換性が異なる点に注意が必要です。

SDカードで共有する例。カードの容量範囲内なら、どんなファイル形式もやり取りできる。
Androidで外部記憶媒体を使う詳細は、関連記事【AndroidでUSBメモリを使う方法! 外付けHDDやSDカードなど記憶媒体をスマホやタブレットで接続しよう】で解説しています。

〆:スマートフォン同士で素早くファイル共有しよう!
以上、Android同士でファイル共有する方法! スマホ同士でデータ転送しよう の説明でした。
Androidスマートフォン同士でデータのやり取りする機会が多いなら、ぜひご参考下さい。
参考 android.com – Android でファイル共有する方法とは?そのメリットや注意点、ファイル共有の活用シーンについても解説
参考 android.com – Androidスマホでファイル転送の方法を知って、写真やデータを共有しよう!
参考 Files by Googleヘルプ – 近くにいる相手にファイルやアプリを送信する
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