Androidに搭載される「指紋認証」機能は主にロック画面解除で活躍しますが、別途アプリを導入すれば別機能の割り当てが可能です。
そこで本記事では、指紋認証リーダーを超強化する便利なアプリを紹介します。
- Fingerprint Quick Action
- Finger Scanner Gestures
例えば指紋認証で「スクリーンショットを撮影する」・「指定アプリを起動する」など、好きな機能の割り当てが可能となります。
ぜひ、ご覧あれ。
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Fingerprint Quick Action – 使い方
初期設定をする
アプリを起動し最上部にある「Enable Fingerprint Quick Action」にチェックを入れると、初期設定として「ユーザー補助」権限付与が求められます。
画面に従って有効にして下さい。
以上で初期設定は完了。再びトップ画面に戻り、最上部の「Enable Fingerprint Quick Action」にチェックが入っていることを確認できれば、アプリは有効となっています。
指紋認証ジェスチャーに機能を与える
デフォルトでは指紋認証にジェスチャー機能は何も付与されていないので、個別にカスタマイズを実施します。
まず「Single tap action」では下記機能の割り当てが可能です。
- Sleep – スリープ状態に入る
- Go back – 戻るボタン押下と同じ動作
- Go home – ホームボタン押下と同じ動作
- Show recent apps – タスクボタン押下と同じ動作
- Show power menu – 電源ボタン長押しと同じ動作
- Toggle split screen – タスクボタン長押し(=マルチウィンドウ起動)と同じ動作
- Expand/Toggle notifications panel – 通知領域の表示
- Expand quick settings – クイック設定の詳細画面を表示
- Take screenshot – スクリーンショットの撮影
- Launch app or shortcut – 指定アプリやショートカットを起動
Launch app or shortcut(指定アプリやショートカットを起動)選択時は、さらに該当のアプリやウィジェットのショートカットを設定する項目が表示されます。
なお一部機能割り当て時には「システム設定を変更できるアプリ」として「Fingerprint Quick Action」を有効にしたり、内部ストレージへのアクセスを許可する必要などがあります。それぞれ画面に従って設定しましょう。
以上の設定により機能割り当て後、実際に指紋認証ジェスチャーを実施してしっかり実行されることを確認できれば成功です!
指紋認証リーダーのジェスチャーを変える
「Fingerprint Quick Action」では、指紋認証リーダーのシングルタップに加え、下記2つのジェスチャーに対しても機能付与が可能となります。
- Fast swipe&Quick tap action – 素早く指紋認証リーダーを指でスワイプ
- Enable double tap – 2回連続で指紋認証リーダーを指でタップ
割り当て可能な機能は先述のシングルタップ同様で、「Enable double tap」については「Double tap interval time(=連続タップする速度間隔)」まで調整が可能となります
以上より指紋認証リーダーでの3ジェスチャー(=シングルタップ / ダブルタップ / スワイプ)それぞれに別の機能を割り当て可能となるため、Android操作性の幅が非常に広がります。
Finger Scanner Gestures – 使い方
ダウンロード Finger Scanner Gestures – apk
このアプリはGoogle Play上で配布されないため、個別にapkからインストールが必要です。
apkをインストールする手順は、関連記事【[Android] 提供元不明アプリのインストール方法! Google Playにない非公式apkを楽しもう】で解説しています。

初期設定をする
アプリを起動すると初期設定として「ユーザー補助」の権限付与が求められます。
画面に従って有効にして下さい。
以上で初期設定は完了で、アプリトップ画面が表示されますが、この状態ですでに機能は有効となっています。
試しに指紋認証リーダーを使ってみて下さい。
デフォルトで設定されている「ホームへ戻る」が機能すれば、アプリが正常に動作していると確認できます。
好きな機能を指紋認証に割り当てる
さっそく自分の好きな機能を指紋認証リーダーに割り当てましょう。
トップ画面「Settings」の「Gestures」にて、「Touch」と「Fast swipe」それぞれに機能を設定できます。
「Touch」が通常の指紋認証ジェスチャーで、「Fast swipe」は素早く指紋認証リーダーを指でスワイプするジェスチャーとなります。
各ジェスチャーに割り当てが可能な機能は下記通りです。
- Home – ホームボタン押下と同じ動作
- Back – 戻るボタン押下と同じ動作
- Recent – タスクボタン押下と同じ動作
- Volume – 音量調節スライダの表示
- Notification – 通知領域の表示
- Lock screen – 画面消灯してロック状態へ切り替え
- Capture screen – スクリーンショットの撮影
- Open an application – 指定アプリを開く
- None – 何も割り当てない

「Touch」に「Notification」を、「Fast swipe」に電卓アプリを割り当てた例。
後は実際に指紋認証ジェスチャーを実施して、設定したアプリや機能が動作すれば成功です。
ボクの環境では「Touch(=通常の指紋認証ジェスチャー)」に対し、「アプリを開く」を割り当ててもうまく動作しませんでした。Android 7.0と8.0の複数端末にて同様の症状だったため、アプリ側の問題かと考えています。
ちなみに、「Fast swipe(=指紋リーダーを指でスワイプ)」では「アプリを開く」も正常に動作しました。
補足:
そのほか指紋認証リーダーを活用する方法まとめ
今回紹介した方法以外にも、Androidの指紋認証リーダーを活用するワザは色々あります。
例えば、「ノートン アプリロック」というアプリを使えば、Androidで指定アプリを起動する際にパスワードを設定し、指紋認証で解除できるようになります。

このような指紋認証を有効活用する情報はまとめて、関連記事【Androidの指紋認証をカスタマイズする対応アプリまとめ! 機能やセキュリティを強化する裏ワザ的方法】で解説しています。

そのほか物理ボタンを活用する方法まとめ
本記事は「指紋認証リーダー」に着目した内容でしたが、それ以外にもAndroidの物理ボタンやセンサー機能を有効活用するアプリ等はたくさん存在します。
例えば「Cursor Control」というアプリを使えば、Androidのボリュームアップ / ダウンキーで文字入力カーソルを操作できるようになります。

それ以外にもAndroidの物理ボタンやセンサー機能を有効活用する情報をまとめて、関連記事【Androidで物理キーやセンサー機能をカスタマイズする方法まとめ! ボタンを活用してタッチパネル不要で操作しよう】で解説しています。

通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作するワザまとめ
今回のアプリを応用することで指紋認証に「ホーム / 戻る / タスク」を割り当てることもできますが、それ以外にも通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作するワザはいろいろあります。
例えば「Assistive Touch」というアプリを使えば、iOS標準の「AssistiveTouch」機能をAndroidでも使えるようになり、仮想の「ホームボタン」・「戻るボタン」・「タスクボタン」を実行できます。

ほかにも基本3ボタンを操作する情報をまとめて、関連記事【[Android] 通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作する方法まとめ! ホームや戻るを素早く実行】で解説しています。

〆:指紋認証の機能をカスタマイズしよう!
以上、Androidの指紋認証に新しい機能を割り当てる方法! ジェスチャーを追加してアプリ起動や設定切り替えをしよう の説明でした。
通常の指紋認証機能では、ロック画面の解除やアプリ課金の認証など、主にセキュリティ面の用途で活用されますが、紹介したアプリを使えば様々な機能追加ができるようになります。
指紋認証リーダーが搭載されるAndroidをお持ちなら、ぜひ一度お試しあれ。
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