iOS(iPhone / iPad)で音楽やビデオを視聴したり、アプリの通知音が出る場面などでスピーカー機能が働いています。
ただ使用期間が長いほど、音質が劣化したり、そもそも音が正常に出ない症状で悩んでいる方もいるでしょう。
そこで本記事では、iPhoneのスピーカーの音が出ない原因と解決策を紹介します。
iOSの音声関連の調子が悪いと感じたら、ぜひご覧あれ。
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iPhoneで音が出ない/音質が悪い原因と解決策
スピーカー自体の故障を切り分ける
まず、iPhoneのスピーカー機能自体に問題がないか確認します。
「設定」→「サウンドと触覚」より「着信音と通知音」の音量スライダをタップして、
スピーカーから音が流れるか確かめます。
この結果より、スピーカーの状態を下記に分類できます。
①:スピーカーから音は出る
②:スピーカーから音が出ない / 音が変に聞こえる
もし「②:スピーカーから音が出ない / 音が変に聞こえる」の場合、修理が必要かもしれません。Appleサポートへ問い合わせましょう。
あらかじめiPhoneのシリアル番号を控えておくと手続きがスムーズです。
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[iOS] iPhoneのシリアル番号や製造番号(IMEI)を調べる方法! 型番(モデル)も表示しよう
一方、「①:スピーカーから音は出る」という結果にも関わらず、iPhone使用中に音が出なかったり、音量が著しく小さい場合、システム設定に何らかの問題がある可能性が高いです。
下記点をチェックしてみて下さい。
消音モードになっていないか
iPhoneにはスピーカーが正常でも音が出なくなる設定として、下記2点があります。
マナーモード(サイレントモード)
おやすみモード
マナーモードの設定を確認する
iPhoneの側面にある「着信 / サイレントスイッチ」がオンだと「マナーモード」が有効となり、アプリ通知音が消音状態になります。
スイッチを前方向(ディスプレイ側)にズラし、オレンジ色が見えない状態(オフ状態)にして下さい。

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万が一「着信 / サイレントスイッチ」が壊れており、スイッチの移動ができない場合は、「AssistiveTouch」機能より設定をオフに変更可能です。
まず「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」と進み、
「AssistiveTouch」項目にて、トグルをオンにして下さい。
画面上に白いバーチャルボタンが表示されるようになれば準備OK。
このAssistiveTouch機能は、Androidにも別途アプリを用意することで擬似的に導入できます。
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Assistive Touch – iPhoneのAssistiveTouch機能をAndroidにも追加する無料アプリ
バーチャルボタンをタップして「デバイス」→「消音を解除」と選べば、
マナーモードを解除できます。

「消音」と表示されていれば、マナーモードは解除されている状態。
おやすみモードの設定を確認する
iPhoneでコール音が鳴らず不在着信となる場合は、iOS標準の「おやすみモード」機能が原因の可能性が高いです。
「設定」→「おやすみモード」より「おやすみモード」のトグルがオン(緑色)になっているなら、タップしてオフにして下さい。
iPhoneが不在着信になる問題は別記事でも詳細を解説しています。
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iPhoneの電話に出れない原因! コール音/呼び出し音/バイブが鳴らず不在着信やSMSが表示される理由と解決方法 [iOS]
着信音量とメディア音量の違いを確認する
iPhoneには大きく2種類の音量が存在します。
着信音量(通知音量)
メディア音量
iPhone側面にある音量ボタンを押したり、各種設定の音量スライダを動かすと、いずれかの音量が”個別に”調整されます。
もし電話やアプリの通知音が鳴らず困っているなら「着信音量(通知音量)」を、YouTubeや音楽が流れず困っているなら「メディア音量」の調整方法を、それぞれ参考にして下さい。
着信音量(通知音量)を調整する
着信音量(通知音量)は「設定」→「サウンドと触覚」より「着信音と通知音」にて調整可能です。
「ボタンで変更」トグルが有効の場合のみ、iPhone側面の音量ボタンでも調整が可能となります。
もしマナーモードは解除しているのに電話やアプリの通知音が鳴らないなら、この「着信音と通知音」が最小になっている可能性があります。
特に「メディア(YouTubeや音楽)は音が出るのに通知音が鳴らない」という時に当てはまるケースが多いです。
解決策として、「着信音と通知音」スライダを右へズラし、音量をもっと大きくしましょう。
メディア音量を調整する
メディア音量はコントロールセンターにて調整可能です。
また、先述した「着信音と通知音」の「ボタンで変更」が無効になっているなら、iPhone側面の音量ボタンでも調整可能です。
もしマナーモードは解除しているのにメディア(YouTubeや音楽)の音が流れないなら、この「メディア音量」が最小になっている可能性があります。
解決策として、コントロールセンターで音量スライダを上へズラし、音量をもっと大きくしましょう。
外部再生デバイスと接続していないか
Bluetooth機能により、外部再生デバイス(例:外部スピーカー / イヤホン)へ無線接続されていると、音はiPhone本体から再生されず、外部再生デバイスから流れます。
特に過去ペアリングをしたことがあるBluetooth対応機がiPhoneの近くにあると、自動的に(気が付かないうちに)接続されることがあるので、注意が必要です。
解決策として、Bluetooth機能をコントロールセンターよりオフにして下さい。
なお、iOS 11よりコントロールセンターの仕様が変わり、ボタンをオフにしても「接続解除」となるだけで、Bluetooth機能自体は有効状態が維持されます。
完全にオフにするなら「設定」→「Bluetooth」より無効にできます。
参考:
ここまで紹介した方法でも解決できない場合、下記点も参考にして下さい。
iPhoneを再起動する
サイドボタンの長押しでiPhoneを再起動し、事象が回復しないか確認して下さい。
関連記事
[iOS] 電源を落とす方法まとめ! iPhoneのシステム終了と起動を様々な手順でオンオフしよう
何らかの理由で再起動がうまくいかない場合、強制再起動も試しましょう。

iPhone XやiPhone 8シリーズの強制再起動の手順例。
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[iOS] 強制的に再起動する方法まとめ! iPhoneを強制終了で電源を落としてリセットしよう
iPhoneを初期化する
「iTunes」や「iCloud」でデータを事前にバックアップした上で、
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iPhoneを初期化し、事象が回復しないか確認して下さい。
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iOSを初期化する方法まとめ! iPhoneやiPadの個人情報を消去しよう
スピーカーに汚れが溜まっていないか
音は出るけれど音質が悪い場合、スピーカーに不純物やほこりなどの汚れが溜まっている可能性があります。
エアダスターで掃除することで解決できるかもしれません。
参考 Apple公式サポート
参考 Apple – iPhoneのスピーカーから音が出ない/音が歪む
〆:音量の種別がいくつかあって ややこしい
以上、iPhoneスピーカーの音が出ない原因! iOSで通知や音楽/動画再生の音質が悪い理由と解決策 の説明でした。
iOSは通知音とメディアの音量が独立して存在しているため、それぞれで調整をする必要があるのが分かりづらいです。
またBluetoothイヤホンを接続している場合、iPhoneから音が出ないのはイヤホンに繋がっているだけだったケースもあり得ます。
iPhoneの音が出なくなったり、音質が悪くなったりした場合は、ぜひご参考下さい。