Google Playストアでは次のようなエラーが表示され、アプリを入手できないケースがあります。
このアイテムはお使いの端末が登録されている国ではインストールできません このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません このアプリはお使いのどの端末にも対応していません
これは「海外では配布されているけど、日本ではリリース(公開)されていないアプリ」で該当することが多いです。
そこで本記事では、このようなアプリを日本にいながら入手する方法を紹介します。
エラーメッセージに表示される「端末が登録されている国」や「お住まいの国」の判断基準についても独自に考察しています。
iPhoneで海外限定アプリをインストールする方法は、関連記事【[iPhone] 日本で未公開の海外アプリを入手する方法! App Storeより先行リリースされたiOSゲームをインストールしよう】で解説しています。

日本で未リリースのAndroidアプリを入手する方法
- 手順①ログインしていないGoogleアカウントを用意する
- 手順②AndroidのIPアドレスをVPNで外国に偽装する
- 手順③VPN接続でGoogleアカウントにログインする
- 手順④日本未公開のアプリをインストールする
- 参考新規ログインしたアカウントで「お支払いオプション」が表示される場合
手順①:ログインしていないGoogleアカウントを用意する
アプリをインストールしたいAndroidで、まだログインしていないGoogleアカウントを1つ用意します。
このアカウントは特に条件はなく、日本で取得した普通のGoogleアカウントで構いません。
スマホ上でGoogleアカウントを新規作成する手順の詳細は、関連記事【Googleアカウントをスマートフォンで新規作成する方法! iPhoneやAndroidでGmailアドレスを登録しよう】で解説しています。

ボクが検証した結果、下記方法ではこの後の工程がうまくいきませんでした。
- すでにAndroidでログインしているアカウントをログアウトする
- 同じアカウントで再度ログインできる準備をする
余っているGoogleアカウントがない場合は面倒ですが、新しいアカウントを取得して下さい。
手順②:AndroidのIPアドレスをVPNで外国に偽装する
AndroidのIPアドレスをVPNで任意の国に偽装できる手段を用意します。
様々な方法がありますが、本記事では無料アプリTunnelBearで検証しています。
IPアドレスをアメリカへ偽装して下さい。

TunnelBearでアメリカへ接続する例。
アプリのより詳細な使い方は、関連記事【TunnelBear – iPhone/AndroidでIPアドレスを変更できるアプリ! VPNで海外の国へ偽装しよう】で解説しています。

手順③:VPN接続でGoogleアカウントにログインする
次の流れで操作して下さい。
- AndroidをVPNで海外接続する(手順②参照)
- Googleアカウントに新規ログインする(手順①参照)
AndroidでVPN接続中は、ステータスバーにカギアイコンが表示されるので判別しやすいです。
Googleアカウントに新規ログインする方法は様々ですが、オーソドックスに設定アプリ内から実行してOKです。
例えば下記はAndroid 7.0における例ですが、設定より アカウントと同期 → アカウントを追加 と進み、
追加するアカウント種別一覧で Google を選び、用意したアカウント情報を入力すればOK。
以上、長い手順でしたが下準備は以上です。
手順④:日本未公開のアプリをインストールする
ここまでうまく設定できていれば、海外限定アプリをインストール可能となります。
まず、Google Playストアを開き、使用するアカウントを切り替えて下さい。
左上メニューからログイン中のGoogleアカウント一覧を表示し、
手順③で追加したGoogleアカウントに切り替えます。
切り替え後、Google Playストアトップ画面が再表示されますが、ここで海外版の英語表記となっていれば成功です。

英語表記のアメリカ版Google Playストアが表示される。
この状態で日本未公開アプリをインストールしてみて下さい。
ちゃんと インストール ボタンを押せるようになり、ダウンロード開始できればOK。

この当時の日本未公開アプリ「Sonic the Hedgehog」で成功した例。
もちろんアプリインストール後で、実際にゲームを起動して遊ぶこともできます。

この当時の日本未公開アプリ「Sonic the Hedgehog」をプレイできた例。
アプリをインストールした後であれば、どのタイミングでAndroidのVPN接続を解除しても問題ありません。
日本版Google Playストアに戻った状態でも、インストール済みの海外アプリを起動することは可能です。
参考:新規ログインしたアカウントで「お支払いオプション」が表示される場合
新しく作成したGoogleアカウントの場合、初めてアプリインストールを行う際に「お支払いオプション」設定画面が強制的に表示されるケースがあります。
これは スキップ で何も登録せずともアプリは入手できます。
参考:日本で未公開の海外アプリに関するアレコレ
ここからは、エラーメッセージに表示される「端末が登録されている国」や「お住まいの国」の判断基準に関する考察を掲載しています。
海外アプリで表示されるエラーメッセージとは?
本記事で取り上げる下記メッセージは、日本ではまだリリース(公開)されていないアプリをインストールする際に表示されます。
このアイテムはお使いの端末が登録されている国ではインストールできません このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません このアプリはお使いのどの端末にも対応していません
例えば2017年6月現在では、「セガ フォーエバー」のスマートフォン移植アプリ「Sonic the Hedgehog」をインストールしようとすると、
Google Playストア上にアプリが存在することは確認できますが、エラーメッセージが表示され インストール をタップできません。
Androidでは、パソコンやタブレットからブラウザ版Google Playストアへアクセスし、遠隔でアプリをインストールする方法も用意されていますが、同様のメッセージが表示され、やはり失敗します。

インストールは押せるがエラーメッセージが出てきて失敗する。
ただ、表示されるエラーメッセージは次の通りなので、
このアイテムはお使いの端末が登録されている国ではインストールできません このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません このアプリはお使いのどの端末にも対応していません
逆に言えば「お使いの端末が登録されている国」や「お住まいの国」の情報を日本以外の国で再登録できれば、アプリを手に入れることは可能だと分かります。
Googleアカウント上の国が決まる仕組み(Android本体に登録される「国情報」の基準とは?)
参考情報として、ボクが本記事の検証作業で非常に苦労した(泣)「Android端末が登録されている国」の判定基準について情報を記載します。
ボクは当初、Android本体に登録される「国情報」は「ログインしているGoogleアカウントで登録されている国が影響する」と考え、VPNソフトでIPアドレスを偽装してアメリカ版Googleアカウントを取得して試してみました。
ただ、アメリカ版GoogleアカウントでAndroid側にログインし、再度アプリのインストールを試みましたが、相変わらず「このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません」と表示されるまま。
またGoogle Playヘルプフォーラムで掲載されていた投稿にて、「ログインしているGoogleアカウントで登録されている国は、Googleペイメントの国情報やクレジットカード情報で決まる」という内容を確認したため、
参考 Google Playヘルプフォーラム – このアイテムはお使いの端末が登録されている国ではインストールできません
Googleペイメントで海外住所や海外クレジットカードのダミー情報を入力しましたが、やはりインストールできず。
サイト Googleペイメント

すでにこの時点で気力が尽き、諦めかけていましたが、最後に本記事で紹介した手法を試したところ、無事インストールに成功することができました。
結論:Androidでアカウントにログインした瞬間に国が決まる
つまり導かれる結論として、
- 「Android端末が登録されている国」の判定基準は「ログインしているGoogleアカウントで登録されている国」が影響する
- Googleアカウント上の国はアカウントを作成した時点では決まらず、「Android側にGoogleアカウントでログインした瞬間のIPアドレス上の国」を元に決定される
と推測されます。
従って、VPNソフトでIPアドレスを偽装してアメリカ版Googleアカウントを取得したとしても、Android側でログインする時点で通常の状態(=日本のIPアドレス)でGoogleアカウントを追加すると、「Googleアカウントで登録されている国」は「日本」となってしまうのです。
以上がボクなりに出した答えでした。
本件は色々なパターンで検証は行いましたが全てを網羅していないため、誤っている可能性もあります。
例えば、すでにAndroidでログインしているGoogleアカウントを一度ログアウトし、VPNでアメリカへ接続した状態で再度同じアカウントにログインしたところ、「Android側にGoogleアカウントでログインした瞬間のIPアドレス上の国」は「アメリカ」であるにも関わらず、日本未公開のアプリはインストールできませんでした(=「Googleアカウントで登録されている国」は「日本」となっていました)。
おそらく、Googleアカウントで登録される端末の国情報は、初めてアカウントと端末が紐付いた瞬間のIPアドレスを元に登録が行われ、以後たとえ一度ログアウトして再ログインしても(その時点のIPアドレスに関わらず)国情報は変更されない、という仕様だと推測されます。
ご承知おき下さい・・・。
〆:海外専用アプリを楽しもう!
以上、[Android] 日本で未公開の海外アプリを入手する方法! Google Playストアより先行リリースされたゲームをインストールしよう の説明でした。
本記事の手順は内容が複雑であるため、少し分かりづらかったかもしれません。
が、もし日本で未公開の海外専用アプリをインストールしてみたいなら、ぜひ試してみて下さい。
コメント
はじめまして。台湾のアプリをAndroidでダウンロードし、その有料会員になりたいのですが、カード情報が日本クレジットカードの場合にそれは支払元として承認されるかご存知ですか?iPhoneは台湾のアップルアカウントを作ってアプリのダウンロードはできたのですが、支払い方法の登録で日本のクレジットカードは承認されず有料会員になれませんでした。
ご存知でしたら是非教えてください。よろしくお願いします。
申し訳ないですが、アプリの仕様によって異なるため分からないです。
その台湾のアプリ名でGoogle検索してみて、使っている人がいれば質問してみると解決できるかもしれません。
日本で未公開のアプリをインストールしたくて手順3のログインまで済ませたのですがVPNを切った状態で海外アカウントのGoogleプレイを開くのは大丈夫ですか?(インストールはVPN起動してします)
アメリカのディズニーワールドに旅行する予定ですが、
ディズニーワールドの公式アプリがダウンロードできずに困っておりました。
こちらの記事のおかげでダウンロード成功し、大変助かりました。
ディズニーワールドに旅行予定の方の多くがぶつかる問題で、
それを解決できる、この記事のリンクを私のブログに記載させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
この記事のおかげでGoogle Playから韓国アプリをダウンロードして韓国ファンクラブに登録することができました。ありがとうございます!!ぜひこの記事をTwitterで紹介させてください。よろしくお願いします!!
海外のアプリをダウンロードしようと思ったらずっとダウンロード保留となります国とかもアメリカになっているし、この場合どうすれば良いでしょうか?
androidエミュ上の場合、VPNなしのエミュの位置情報設定のみでできるかテストしてみました。
※エミュの位置情報設定はGPS偽造?になるんですかね、某海外製アプリでは、この設定だけで任意の場所にいるように見せかけることができているので。
台湾でのみダウンロード可能なアプリで検証してみました。
エミュの位置情報設定で台湾に設定して、いちおVPNは使いましたがIP元は台湾ではなくアメリカ。
結果は、台湾アプリはダウンロードできず、グーグルストアはアメリカでの登録になりました。
記事で出てるセガのソニックはダウンロードできます。
つまり、やはりVPNでDLしたい国のIPに偽造しないといけないということですね。