不安定なWi-Fiネットワークに接続していると、ブラウザのページ更新やアプリ動作中に通信が切断され、オフライン状態になるケースがあります。
これには様々な要因があり、例えば周囲のネットワーク環境が変化して無線チャンネルが混雑していたり、電波が届きにくい場所に移動してWi-Fiが不安定になることが原因の1つとしてあります。

そんなWi-Fiが使えない環境になったとき、自動ですぐにモバイルデータ通信(4G / LTE)へ変更できたら便利ですよね。
そこで本記事では、Wi-Fi強度が弱くなったタイミングで、自動的にモバイルデータ通信へ切り替えるAndroidの設定を紹介します。
具体的には隠れ機能「開発者向けオプション」を使い、Wi-Fiの電波強度が弱いとき、強制的にモバイル接続に切り替えます。
photo by Maurizio Pesce
Wi-Fi→4Gの自動切り替え設定方法
まだAndroidで「開発者向けオプション」が表示されてなければオンにしましょう。
「設定」→「端末情報」より「ビルド番号」を連続でタップすることで有効化されます。

Xperia Z5 Premium(Android 7.0)での設定画面の例。
詳細な手順は関連記事【Androidで「開発者向けオプション」を表示する方法! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

準備ができたら、「設定」→「開発者向けオプション」と進み、「ネットワーク」項目の「Wi-Fiを強制的にモバイル接続に切り替える」のトグルをタップしてオンにします。
設定は以上です。
これでWi-Fi環境が不安定な状況で、自動的にモバイルデータ通信へ接続が切り替わるようになります。
ただ一方で、モバイルデータ通信量が増大することにも繋がる設定でもあるため、特に本来Wi-Fi接続中の動作が推奨されるクラウドへのアップロードや動画のストリーミング再生中は注意が必要です。
補足:
Wi-Fiが突然切れたときに便利な設定まとめ
AndroidのWi-Fiが突然切れた場合、通信量の多い動作(例:バックアップ)をそのままモバイル回線で実行すると、パケ死となるリスクもあります。
そのような事態を回避する便利な設定を紹介します。
- クラウドの自動バックアップはWi-Fiに限定する
- Wi-Fi切断時に警告通知を自動で表示する
- 自動でより速いWi-Fiへ切り替える
クラウドの自動バックアップはWi-Fiに限定する
近年ではスマートフォンで撮影した写真を自動的にクラウドへバックアップできるオンラインストレージ系アプリが増えていますが、枚数が増えるほどモバイルデータ通信量を圧迫します。
そこでこれらバックアップ動作は、Wi-Fiに接続している最中のみ、と設定することをオススメします。
例えば「Googleフォト」であれば、設定からカンタンに変更できます。

Wi-Fi切断時に警告通知を自動で表示する
ポケットやカバンに入れている時、Wi-Fiが突然切れてモバイルデータ通信へ切り替わってもすぐに気付くことは難しいですよね。
そこでAndroid向け自動化アプリ「MacroDroid」を使って、Androidで接続中のWi-Fiが切断された際に通知を表示する設定が行えます。
詳細は関連記事【AndroidでWi-Fi切断の通知を表示する方法! 指定ネットワーク(SSID)解除を自動で知らせるマクロ】で解説しています。

自動でより速いWi-Fiへ切り替える
接続中のWi-Fiが弱くなった際、自動的により速いネットワークへ接続できたら便利ですよね。
そこで、Android向け無料アプリ「WiFi Prioritizer」を使って、周囲のWi-Fiを検索し自動でより強いネットワークへ切り替えることができます。
詳細は関連記事【Androidで接続先ネットワークの優先順位を設定する方法! 自動でより速いWi-Fiへ切り替えよう】で解説しています。

そのほかWi-Fiに関わる便利な情報
今回取り上げた以外にも、本ブログではAndroidのWi-Fi機能に関わる様々な情報を掲載しています。
詳細は関連記事【[Android] Wi-Fi機能関連の便利な豆知識まとめ! 知ってると得する裏ワザ的な使い方】でまとめて解説しています。

そのほか「開発者向けオプション」の便利な機能まとめ
隠れ機能「開発者向けオプション」は、今回紹介した設定以外にもAndroid上で様々な応用的な機能をオンにしたり、変更できるようになります。
例えば、Androidには画面の切り替えやポップアップ表示など、様々な場面で「アニメーション」が有効になっていますが、「開発者向けオプション」より「ウィンドウアニメスケール」や「トランジションアニメスケール」などを調整することで、Androidの体感速度を向上させることができます。

また、Android 7.0より実装された「マルチウィンドウ機能」は画面を分割してそれぞれに異なるアプリを同時に表示できますが、分割表示できるアプリは予め限定されており、未対応のアプリでは「アプリで分割画面がサポートされていません」と表示されてしまいます。
ここで「開発者向けオプション」より「アクティビティをサイズ変更可能にする」を有効にすることで、この制限を解除することができます。

ほかにも「開発者向けオプション」でできる面白い&便利な機能はたくさんあります。
詳細は関連記事【[Android] 開発者向けオプションの便利な豆知識まとめ! 知ってると得する裏ワザ的な使い方】でまとめて解説しています。

〆:Wi-Fiとモバイル通信をうまく使い分けよう!
以上、[Android] Wi-Fi強度が弱いときモバイル回線へ自動で切り替える方法! 不安定な通信を検知して4Gへ接続する設定 の說明でした。
今回の設定を行うことで、不安定なWi-Fi接続をモバイル通信でよりスピーディに補うことが可能になります。
一方でモバイル通信のデータ量増大のリスクにも繋がるため、記事後半で紹介した豆知識もぜひご参考にして下さい。
コメント
何かの拍子に押してまさに弱いとき強制的にWi-Fiをオフになりモバイル通信に切り替わるんですが…開発者オプションにその項目がなくて
私はWi-Fiだけに接続したいのに勝手にモバイル通信に接続されて困ってます。
どうすればいいんですかね…。