本記事では、Androidの隠れ機能「開発者向けオプション(開発者モード)」のおすすめ設定をまとめています。
裏ワザ的な使い方も盛りだくさんなので、Androidユーザーであればぜひご覧あれ。
photo by Andreas Ivarsson
- 開発者向けオプションのおすすめ設定まとめ
- 前提:開発者向けオプションを表示/非表示する方法
- Androidの体感速度を向上させる方法
- Androidで現在地の位置情報を偽装する方法
- すべてのアプリでマルチウィンドウ機能を使う方法
- 画面上に複数アプリのウインドウを独立して表示させる方法
- ディスプレイ画面を白黒モノクロに変化させる方法
- 充電中にAndroid画面を常時オンにする方法
- Wi-Fi強度が弱いときモバイル回線へ自動で切り替える方法
- Androidで画面の触っている部分を示すタッチポインタを表示する方法
- 絶対音量を無効にしてBluetoothボリューム値を調整する方法
- AndroidとパソコンをUSB接続してファイル転送する方法
- adbコマンドで高度なカスタマイズをする方法
- 「開発者向けオプション」を直接開くショートカットを設定する方法
- 〆:「開発者向けオプション」を使いこなそう!
開発者向けオプションのおすすめ設定まとめ
前提:開発者向けオプションを表示/非表示する方法
本記事のテーマとなる「開発者向けオプション」は、ほぼすべてのAndroid機種で利用できる機能です。
標準では非表示となっているため、設定より 端末情報 の ビルド番号 を連続タップして有効にする作業が必要です。

Xperia Z3(Android 6.0.1)での設定手順の例。
また一度表示した「開発者向けオプション」は、設定アプリ情報ページの データを削除 より、元の非表示へ戻すことも可能です。
それぞれ詳細は、関連記事【Android「開発者向けオプション」の基本と表示/非表示にする方法まとめ! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

設定にて「開発者向けオプション」が表示されるようになれば準備OK。
さっそく下記より解説する機能を試してみて下さい。
Androidの体感速度を向上させる方法
Androidには画面の切り替えやポップアップ表示など、様々な場面で「アニメーション」が有効になっています。
実は「開発者向けオプション」より下記3項目を調整することで、アニメーションを弱めたり、オフにしたり変更が可能となっています。
- ウィンドウアニメスケール
- トランジションアニメスケール
- Animator 再生時間スケール

「設定」→「開発者向けオプション」と進むと、下側にアニメーション設定がある。
本設定より、例えば電池持ちを改善したり、Androidの体感速度を速めることを実現できます。
詳細は関連記事【Androidで操作の体感速度を向上する方法! アニメーションをオフにして電池持ちも改善できる】で解説しています。

Androidで現在地の位置情報を偽装する方法
開発者向けオプションとFake GPS locationというアプリを組み合わせれば、スマホの現在地を自由に偽装できます。
開発者向けオプション → 仮の現在地情報アプリを選択 よりFake GPS locationを選べばOK。
Googleマップや
Google検索結果などで、偽装した位置情報が反映されます。
その他よくあるニーズとして、位置情報ゲーム(例:ドラゴンクエストウォーク /
Pokémon GO)における位置偽装のリスクも含め、詳細は関連記事【Androidで現在地の位置情報を偽装する方法! スマホのGPSを仮の擬似ロケーションへ変更しよう】で解説しています。

すべてのアプリでマルチウィンドウ機能を使う方法
Android 7.0より「マルチウィンドウ機能」が導入され、画面を分割しそれぞれに異なるアプリを同時に表示することができるようになりました。
ただ、マルチウィンドウ機能で分割表示できるアプリは予め限定されており、全てのアプリで活用することができません。
が、開発者向けオプション の アクティビティをサイズ変更可能にする を有効にすることで、アプリの制限を撤廃できます。
詳細は関連記事【全てのアプリでマルチウィンドウ機能を使う方法!「分割画面がサポート…」を解除する [Android]】で解説しています。

画面上に複数アプリのウインドウを独立して表示させる方法
上記でも取り上げたマルチウィンドウ機能は「1画面に2アプリの表示」が限界であるため、パソコンのように画面上にいくつものウインドウを表示させることはできません。
が、Taskbarというアプリを活用することで、まるでパソコンのように1画面に複数のアプリウインドウを独立して表示できちゃいます。

Taskbarで1画面にChrome・設定・Playストアを同時表示した例。
このアプリは 開発者向けオプション の アクティビティをサイズ変更可能にする を有効にすることで使えます。
ただしAndroid 8以降の場合、この項目が存在しないため別の手段が必要です。
その点も含め、詳細は関連記事【AndroidのTaskbarでフリーフォームモードを設定する方法! フローティングウィンドウでアプリを独立表示しよう】で解説しています。

ディスプレイ画面を白黒モノクロに変化させる方法
近年「スマホ中毒」が深刻になっていますが、この依存症はディスプレイ画面を白黒のモノクロにすれば軽減できることが期待されます。
実はAndroidでは 開発者向けオプション の 色空間シミュレート より、画面全体を白黒(モノクロ)表示へ変化させることができます。
詳細は関連記事【[Android] ディスプレイ画面を白黒モノクロに変化させる設定方法 [Xperia/Galaxy/Nexus]】で解説しています。

充電中にAndroid画面を常時オンにする方法
Androidではディスプレイ設定からスリープモードへ入るまでの時間調整ができますが、「充電中は常時画面をオンにする」という設定はありません。
ただ 開発者向けオプション の スリープモードにしない を有効にすることで、スリープモードに入る時間設定に関わらず、充電中は常時画面点灯されたままになります。
そのほかアプリMacroDroidを使えば、さらに細かい条件設定も可能です。
どちらの方法も詳細は関連記事【Androidで充電中に画面を常時オンにする方法! 電源接続/切断でディスプレイを点灯してスリープモードを防止しよう】で解説しています。

Wi-Fi強度が弱いときモバイル回線へ自動で切り替える方法
不安定なWi-Fiネットワークに接続していると、ブラウザでページを更新したりアプリ動作中に通信が切断され、オフライン状態になるケースがあります。
そんなWi-Fiが使えない環境になった時、自動ですぐにモバイルデータ通信へ変更してくれる設定を 開発者向けオプション の Wi-Fiを強制的にモバイル接続に切り替える より実施すると便利です。
詳細は関連記事【[Android] Wi-Fi強度が弱いときモバイル回線へ自動で切り替える方法! 不安定な通信を検知して4Gへ接続する設定】で解説しています。

Androidで画面の触っている部分を示すタッチポインタを表示する方法
Androidの画面撮影をする際、現在どの部分を触っているかは可視化するタッチポインタを表示できたら便利ですよね。
開発者向けオプション より タップを表示 や ポインタの位置 をオンにすると、
画面タップした場所をポインタで可視化したり、タップの動きをオーバーレイ表示できます。
詳細は関連記事【スマートフォンでタッチポインタを表示する方法! iPhone/Androidで画面のどの場所を触っているか可視化しよう】で解説しています。

絶対音量を無効にしてBluetoothボリューム値を調整する方法
開発者向けオプション で 絶対音量を無効にする をオンにすれば、Bluetoothイヤホンから流れる音量をより細かく調整できる場合があります。
絶対音量とはAndroid 6.0以降に導入された仕様で、ソースとなるAndroidデバイスが、接続先となるBluetooth機器(例:イヤホン)の音量を完全に制御できる機能を指します。
この機能を無効にすることで、AndroidデバイスとBluetooth機器の音量が分離され、お互い独立して制御できるようになるため、より細かい音量調整を実現できるようになる、という理屈です。
より詳細な情報は、関連記事【Androidの音量を細かく微調整する方法! スマホのボリューム段階を増やして大きい音量を下げよう】で解説しています。

AndroidとパソコンをUSB接続してファイル転送する方法
AndroidではパソコンとのUSB接続を認識した際、接続先デバイスをどのように認識するかを設定ができます。
これは「充電」だけの用途から「ファイル転送」の用途まで、いくつか接続の「モード」が用意されているのですが、デフォルトでは「充電」モードが有効になっています。
そこでパソコンへ接続してファイルのやり取りを行う場合は、開発者向けオプション → USB設定の選択 から「ファイル転送」モードへ変える必要があります。
詳細は関連記事【AndroidとPCをUSB接続モードでファイル管理する方法! WindowsとMacをスマートフォンに繋いでデータ転送しよう】で解説しています。

adbコマンドで高度なカスタマイズをする方法
開発者向けオプション で USBデバッグ をオンにすれば、
USB接続したパソコンから「adb(=Android Debug Bridge)」を使って、通常の設定画面からは行えない高度なカスタマイズ指示をAndroidへ与えることが可能です。
例えば、すべての機種でSDカードを強制的に内部ストレージ化できます。

adbコマンドを使ってAndroidをカスタマイズできることは、まとめて関連記事【Androidをadbでカスタマイズできることまとめ! コマンドでスマートフォンを強化する方法の一覧】で解説しています。

「開発者向けオプション」を直接開くショートカットを設定する方法
「開発者向けオプション」を開くには一度設定へ入る必要があるため、変更の頻度が多ければ毎回この手順を踏むのは正直面倒ですよね。
そこで便利なのが「開発オプション」というアプリで、ホーム画面上に配置したショートカットアイコンをタップすれば、「開発者向けオプション」ページをダイレクトに開くことができます。
詳細は関連記事【Androidで「開発者向けオプション」をすぐ開く方法! ショートカットで設定変更が便利になる】で解説しています。

〆:「開発者向けオプション」を使いこなそう!
以上、開発者向けオプションのおすすめ設定まとめ! Androidの開発者モードでできるコト の說明でした。
「開発者向けオプション」は一応、デベロッパー向けの隠れ機能ですが、中には標準の設定項目として存在してもおかしくない便利な機能もあるため、Androidユーザーなら見逃せないオプションでもあります。
ぜひ、本記事で紹介した設定を試してみて下さい。
コメント
この機能、子供ケータイでもできるみたいです