Android向けアプリはGoogle公式の「Google Play」よりインストールするのが基本です。
ただ様々な事情で、Google Playで配布されないアプリ(=提供元不明アプリ)を導入したい場合、次のような流れで実現できます。
- 提供元不明アプリを許可する
- アプリのapkファイルを入手する
- apkファイルをAndroidにインストールする
そこで本記事では、提供元不明アプリをインストールする方法を紹介します。
合わせて「apkファイルを入手する方法」と「apkファイルをインストールする方法」にも触れているので、ぜひどうぞ。
提供元不明アプリを許可する方法
Google Playにない提供元不明(非公式)アプリをインストールするには、事前にAndroid側で許可設定が必要です。
〜Android 7.0:システム全体で提供元不明アプリを許可する
Android 7.0までは「設定」の「セキュリティ」項目より、システム全体で提供元不明アプリを許可できます。
例えばXperia Z3(Android 6.0.1)の場合、「設定」→「セキュリティ」より「提供元不明のアプリ」をタップしてトグルを有効にすればOK。
Android 8.0〜:アプリごとに提供元不明アプリを許可する
一方、Android 8.0からは提供元不明アプリをダウンロードするアプリごとに個別で許可が必要となります。
許可の手順は2通りあります。
- 事前にアプリ情報から許可しておく
- アプリごと都度許可する
事前にアプリ情報から許可しておく
例えばNexus 6P(Android 8.1.0)で「Google Chrome」からダウンロードしたapkファイルをインストールしたい場合、Chromeの「アプリ情報ページ」をまず開きます。
Androidでアプリ情報ページを素早く開くコツについて、関連記事【Androidでアプリ情報の見方と表示方法まとめ! 使用状況へのアクセスを開いて設定変更しよう】で解説しています。

次に「不明なアプリをインストール」を開き、「この提供元のアプリを許可」トグルを有効にすればOK。
これでChromeからダウンロードしたapkファイルをインストールできます。
アプリごと都度許可する
事前にアプリ情報で提供元不明アプリを許可していない場合、自動で許可を促すポップアップが表示されます。
一度許可すれば、以降は同じアプリでダウンロードした提供元不明アプリはそのままインストールできます。
アプリのapkファイルを入手する方法
アプリのapkファイルを入手する方法は3通りあります。
- Androidにインストール中アプリから抽出・保存する
- Google Play上から抽出・保存する
- apk配布サイトから保存する
Androidにインストール中アプリから抽出・保存する
現在Androidにインストール中のアプリは、内部にアプリパッケージ(=apkファイル)も保存されています。
このapkファイルを2通りの方法で抽出・保存できます。
- Androidの専用アプリで抽出する
- adbコマンドでパソコンから抽出する
詳細は関連記事【Androidでapkファイルの場所を調べダウンロードする方法! 抽出したアプリを再インストールしよう】で解説しています。

Google Play上から抽出・保存する
Google Play上で配布されるアプリは、サイト「APK Downloader」を使ってapkファイルを抽出・保存できます。
詳細は関連記事【Google Playから直接apkファイルをダウンロードする方法! ストア上のアプリを抽出しよう】で解説しています。

apk配布サイトから保存する
Androidにインストールしておらず、Google Play上からも消えてしまったアプリの場合、最後の手段としてインターネット上で無料配布されるapkファイルを保存することもできます。
ただ悪意のある第三者がapkファイルに細工をしているなど、セキュリティ上のリスクも高いため推奨はできません。
apkファイルをAndroidにインストールする方法
「提供元不明のアプリ」を許可してapkファイルも準備できれば、Androidにインストールできます。
apkファイルをインストールする手段は様々ありますが、何らかの方法でapkファイルをAndroid側へ保存・インストールするやり方がカンタンです。
今回はその一例を紹介します。
- オンラインストレージを利用する
- 添付メールを利用する
- パソコンを利用する
オンラインストレージを利用する
オンラインストレージを経由してapkファイルをインストールできます。
具体的には、DropboxやGoogle Driveなどを使って、Androidにapkファイルをダウンロードします。
どのオンラインストレージを利用しても手順はほぼ同じになるので、今回はDropboxを用いて説明します。
まずapkファイルをDropboxへアップロードし、
Android側で起動したDropboxからアップロードしたapkファイルを選択し、ダウンロード・インストールして完了です。
添付メールを利用する
添付メールを経由してapkファイルをインストールできます。
例えば、Gmailでapkファイルが添付されたメールを受信したら、添付ファイルをダウンロード・インストールすれば完了です。
apkファイルは容量があまり大きくないので、添付ファイルの制限に引っかかることも少ないでしょう。
パソコンを利用する
パソコンとAndroidをケーブルで物理的に繋ぎ、パソコンからapkファイルをインストールできます。
具体的な手順は2通りあります。
- 一度Androidにapkファイルを移してからインストール
- パソコンからAndroidへ直接apkファイルをインストール
一度Androidにapkファイルを移してからインストール
apkファイルをパソコンからAndroidへ移行し、Android側の操作でファイル管理アプリからapkファイルをインストールします。
パソコンからAndroidへファイルを移す作業は、環境によって多少ハードルがあるかもしれません。
例えば、もしパソコンがMacなら事前にアプリを用意しておく必要があり、「Android File Transfer」がオススメです。

また、Androidの機種がXperiaなら「Xperia Companion」を使っても同様にapkファイルの移行ができます。

パソコンからAndroidへ直接apkファイルをインストール
adbコマンドを使って、パソコンに保存したapkファイルを直接Androidへインストールします。
adbコマンド環境を整える作業が大変ですが、慣れればコチラの方が速いです。
詳細は関連記事【パソコンからAndroidにアプリを直接インストールする方法! PCでダウンロードしたapkをadbを使って入れよう】で解説しています。

補足:
インストールに失敗する場合
apkファイルのインストールを実行すると、失敗するケースがあります。
これには様々な要因が考えられますが、そのうちの1つとしてアプリが要求するAndroid OSバージョンを満たしていない可能性があります。
アプリ配布ページよりOSバージョン要件を確認して下さい。
詳細は関連記事【「お使いのデバイスはこのバージョンに対応していません」の解決方法! Google PlayアプリをAndroidにインストールしよう】で解説しています。

「Playプロテクトによりブロックされました」と表示される場合
apkからアプリをインストールする際、次のメッセージが表示されるケースがあります。
Playプロテクトによりブロックされました このアプリは有害である可能性があります
これはセキュリティシステムGoogle Playプロテクトの動作で、危険なアプリとして検知された際に表示されます。
あくまで注意を促すだけなので、そのままアプリをインストールできます。

(左)表示されるメッセージ (右)そのままインストールもできる
もし頻繁に表示されて煩わしい場合、手動でオフにすることも可能です。
Playストアのメニューより Playプロテクト を開き、
設定で Playプロテクトによるアプリのスキャン をオフにすればOK。
Google Playプロテクトの検知基準は公開されていませんが、apkのセキュリティリスクを考慮すると、可能な限り機能は有効にしておくことをオススメします。
〆:リスクを理解した上で独自アプリを楽しもう!
以上、[Android] 提供元不明アプリのインストール方法! Google Playにない非公式apkを楽しもう の説明でした。
提供元不明アプリをインストールする方法はカンタンですが、セキュリティ上のリスクも理解する必要があります。
インストールしようとしているapkファイル(アプリ)は本当に安全か、しっかり確認してから利用して下さい。
コメント
上記のことに加えて他のサイトに記載されていたことをすべて試したけど解決しなかったものを全く別の方法で解決したので記載しておきます。
皆さん、キャッシュの削除です。
アプリの再インストールする場合は以前のキャッシュが残っているのでそれがインストールの邪魔をします。
なんでもいいのでキャッシュクリーナーアプリをインストールしてキャッシュを削除するのです。