Androidはその「カスタマイズ性の高さ」がウリの面白いデバイスですが、実は標準機能として提供されるジェスチャー(操作性)にも様々な隠れたワザが存在し、その中でも主要な便利機能は実はあまり知られていません。
そこで本記事では、Androidの操作をより便利にする豆知識をまとめて紹介します。
うまく使いこなすことで使い勝手が劇的に向上しますので、ぜひご覧あれ。
iPhoneの操作を便利にする隠れジェスチャー機能は、関連記事【操作を便利にするiPhoneの隠れジェスチャー機能の豆知識まとめ! iOSで意外と知らないマル秘裏ワザ】で解説しています。

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Androidの隠れジェスチャーまとめ
クイック設定の詳細画面を直接開くジェスチャー
Android標準の「クイック設定」機能とは、画面上部ステータスバーから下へスライドさせると出てくる項目のこと。
表示されるタイルから各種機能(例:Wi-Fi / Bluetooth)の変更ができるのですが、さらにもう一度、画面上部ステータスバーから下へスライドさせることで、より詳細なクイック設定画面を表示できます。
ここで隠れた豆知識として、画面上部ステータスバーから下へスライドさせる際、2本の指で操作することで1段階目の画面をスキップして、いきなり2段階目のクイック設定画面を表示させることもできます。
「Wi-Fi接続先のネットワーク名(SSID)を変えたい」・「明るさのスライダを表示したい」などを目的に、2段階目のクイック設定画面を表示する頻度が多いなら覚えておくと便利なTipsとなります。
またクイック設定の詳細な說明は、関連記事【クイック設定(システムUI調整ツール)の使い方! 追加/変更方法のまとめ [Android 6.0/7.0/8.0対応]】で解説しています。

Now on Tapのジェスチャーをカスタマイズ
「Now on Tap」は最近のAndroid機種のほとんどに搭載されるGoogle Now特有のジェスチャーで、ホームボタンを長押しでどの画面からもすぐに各種検索機能を利用できます。
実はこの動作、アプリを使ってカスタマイズできます。
例えば「Now Gesture Tweaks」というアプリなら、ホーム長押しのジェスチャーで起動するアプリを変更可能です。

Google Chrome起動を設定した場合の動作例。
さらに、そもそも「ホーム長押しで何も起動しないようにしたい」という場合は、「設定」のアシスト機能のデフォルトアプリ設定を「なし」に変更すればOK。

分かりづらいが、ホーム長押しで何も起動しない。
ネット上で「ホームボタン長押しで使っていないGoogle Nowが起動して困っている」という声をよく見かけますが、このように自由にカスタマイズしたり機能をオフにしたりできます。
詳細は関連記事【Androidのホームボタンをカスタマイズするアシストアプリまとめ! タップや長押しで好きな機能を起動しよう】で解説しています。

Chromeを便利に操作するジェスチャー
Androidの代表的なブラウザ「Google Chrome」では、操作をより快適にできる様々な隠れたワザが存在します。
例えばタブの変更は、アドレスバーを左右へスワイプすることで、次のタブへ移動できます。
またタブの一覧の表示も、アドレスバーを上から下へスワイプすることで素早く実行できます。
このようなワザを使いこなすことで、よりChrome利用の生産性を向上できます。
詳細は関連記事【[Android] アプリ版Chromeを便利にする隠れジェスチャーまとめ! 裏ワザ機能で操作を高速化しよう】で解説しています。

アプリ情報ページをすぐ表示するジェスチャー
Androidの「アプリ情報」ページは、「最近開いたアプリ」ウインドウから素早くアクセスできます。
まず基本3ボタン(ホーム / 戻る / タスク)から「最近開いたアプリ」ウインドウを表示させ、各アプリのアイコンを長押しします。
すると「i(インフォメーション)」アイコンが表示されるので、タップするとアプリ情報を表示できます。

Nexus 6P(Android 8.0)における操作例。
この機能はAndroidの機種やOSバージョンによって使用条件が異なるため、詳細は関連記事【Androidでアプリ情報の見方と表示方法まとめ! 素早く開いて設定変更しよう】で解説しています。

アプリ情報の見方も紹介しているので、ぜひどうぞ。
指1本だけでズームできるジェスチャー
Androidのアプリで画面の拡大 / 縮小をしたい場合、ピンチイン・ピンチアウトと呼ばれるスマートフォン特有のジェスチャーでズームを調整できるのは一般的な知識です。

photo by Multiple touch
ただこの操作方法だと、シチュエーションによっては操作しづらい場合もありますよね。
そんな時便利なワザが、指1本だけでズーム調整できるジェスチャーで、画面上のズームしたい部分を指1本で連続タップし、そのまま上下にずらすことで拡大 / 縮小の操作が可能です。
これで2本の指で操作できない場面でも、快適にズーム調整できて便利ですよ。
少し分かりづらいのが、2回タップした後に指を画面から全く離さず、そのままスライドさせるように上下に指を移動させる必要があるという点。
2回タップした後画面から指を少しでも離してしまうと、ただの連続タップとしての動作(例:Googleマップではズーム)となってしまいます。
セーフモードに入るジェスチャー
「セーフモード」をAndroidで使用するとプリインストールアプリでのみ端末を起動できるため、不具合発生時にアプリが起因しているか切り分けを実施する目的で便利です。
このセーフモードは機種によって起動方法が異なりますが、例えばXperiaやNexusでは「電源ボタン」を長押しして起動に関わるメニューを開いた後、そのまま「電源を切る」項目を長押しするとセーフモードに入ることができます。

Xperia Z5 Premiumでの例。
ただ全ての機種で使えるジェスチャーではなく、例えばGalaxy S7 edge(Android 7.0)では確認できなかったため、その場合は電源の再起動後、ブートアニメーションが開始したら、端末の「音量小」ボタンを押し続けることでセーフモードに入ることができます。

画面左下に「セーフモード」の表記が出る。
Androidを使っていて不具合を感じた際、セーフモードに入るジェスチャーを知っていると原因の切り分けをすぐに実行できますよ。
詳細は関連記事【[Android] セーフモードに入って起動する方法まとめ! 設定/解除手順を把握して悪いアプリを特定しよう [Xperia/Galaxy/Nexus]】で解説しています。

よく使う「設定」項目を直接開くジェスチャー
Androidの「設定」アプリでは、ネットワークや通知、セキュリティやアカウントなど、実に様々な調整項目が用意されていますが、何度もアクセスするページがあればその都度「設定」アプリから手順を踏んで該当ページまで到達するのは面倒ですよね。
そこで知っておくと便利なのが、Androidでよく使う「設定」項目を直接開くジェスチャーで、Androidの画面上部から下へスワイプすると「クイック設定」が表示されますが、

各タイルを長押しすると、該当の設定画面を直接開くことができます。

マナーモードの例。
また、Wi-FiやBluetoothなど一部タイルでは、矢印アイコンをタップすると接続先のネットワークをその場で切り替えることも可能なので、そもそも設定画面を開く手間を省く豆知識もあります。
他にも、標準機能のウィジェットとして「設定」項目のショートカットを配置するワザや、別途アプリを入手することで通常は直接開けない「設定」項目のショートカットを配置するワザもあります。
詳細は関連記事【Androidでよく使う「設定」項目を直接開く方法! ショートカットを作成してすぐアクセスしよう】で解説しています。

自由にジェスチャーをカスタマイズする方法
今回紹介した各ジェスチャーはAndroid標準機能に依存するものが多く、自分で自由にカスタマイズできる幅は限られています。
そこでオススメなのが「Finger Gesture Launcher」というアプリで、画面上のどこからでも専用のジェスチャー操作スペースを表示させ、指定した文字や記号を指でなぞることでアプリや機能切り替えができるようになります。

「M」をなぞり「Googleマップ」を起動させる例。
制御できる項目は他にも「ウィジェットのショートカットを開く」や「ホームボタンを押下する」など幅広いため、うまく設定することでAndroidの使い勝手向上が期待できます。
詳細は関連記事【Androidのあらゆる操作を画面ジェスチャーで制御する方法! 文字や記号を指でなぞってアプリ/機能を起動できる】で解説しています。

〆:Androidの隠れたジェスチャー機能を使いこなそう!
以上、[Android] 操作を便利にする隠れジェスチャー機能の豆知識まとめ! 意外と知らないマル秘裏ワザ の說明でした。
今回紹介した豆知識を知っているだけで、Androidの操作性がさらに向上しますよ。
ぜひ、お試しあれ。
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