Androidでは定期的にOSのバージョンアップ(アップデート)が行われます。
バージョンが上がることで、対応するアプリの範囲が増えたり、バグが修正されたりするため、基本的にOSアップデートは推奨されます。
そこで本記事では、AndroidのOSバージョンを調べ、アップデートする方法を紹介します。
iPhoneのiOSバージョンアップ手順は、関連記事【iPhoneのiOSをアップデートする方法! 最新バージョンへソフトウェアを上げよう】で解説しています。

Android OSをバージョンアップするメリット・デメリット
まず最初にAndroid OSをバージョンアップするメリット・デメリットを紹介します。
アップデートするメリット
Androidをバージョンアップするメリットは様々あり、大きくは下記3つにまとめられます。
- 機能の向上
- セキュリティ面の向上
- 最新アプリへの対応
具体例として、例えばAndroid 7.0以降にアップデートすれば「マルチウィンドウ機能」が使えるようになります(機能の向上)。

また「Google Play」を使っているとたまに表示される「お使いの端末はこのバージョンに対応していません。」は、Android OSをアップデートすることで解決できるケースがあります(最新アプリへの対応)。

このように、Android OSをバージョンアップすることで様々な恩恵を受けれるため、基本的にアップデートが推奨されます。
アップデートするデメリット
一方で、残念ながらAndroidをバージョンアップするデメリットも存在します。
- 非公式の機能(バグ技)が使えなくなる
- 一部アプリが使えなくなる
具体例として、例えばAndroid 7.0で導入された「マルチウィンドウ機能」は一部アプリで起動できない制約がありますが、「開発者向けオプション」より設定変更することでこの制限を解除できます。

が、Android 8.0以降にするとこのワザは使えなくなります。
また、アプリによってはAndroid OSバージョンが高すぎると逆にインストールできないケースもあり、この場合はアプリ側が最新OSに対応するまで待つしかありません。
以上のようなデメリットがある中、Android OSのダウングレード(バージョンダウン)は原則できません。
そのため、できれば最新OSへアップデートする際はネット上で情報等を収集してから実行するのが良いでしょう。
OSのバージョンアップには10〜20分程度の時間がかかり、その間Androidを操作できなくなります。
なるべく時間が空いたタイミングで実施すると良いでしょう。
上級者向けの内容ですが、機種によってはOSのダウングレードは可能です。
詳細は関連記事【AndroidのOSをダウングレードする方法まとめ! スマホのソフトウェアバージョンを下げてアップデートを元に戻そう】で解説しています。

Android OSのバージョンを確認/アップデートする方法
現在のOSバージョンを調べる手順
現在使っているAndroid OSバージョンは、設定アプリの「端末情報」より確認できます。
設定の デバイス情報 を開き、Androidバージョンに表示されます。

Androidバージョン10だと分かる。
OSをバージョンアップする手順
お使いのAndroidでOSバージョンアップが配布されていないか確認してみましょう。
設定から システム → システムアップデート と進み、
アップデートの有無を確認します。もしダウンロードが開始されたら最新版へバージョンアップできます。

Android 11へアップデートできる例。
またアップデートの通知が表示されるケースもあり、タップすればそのままバージョンアップできます。
アップデートのダウンロードが完了すると、続いて端末の再起動を求められます。
しばらくすると、アップデートが完了します。

Android 11にアップデート完了した例。
Android OSのアップデートができない原因と解決策
もしAndroid OSのアップデートに失敗する場合、下記のような原因が考えられます。
- ストレージ容量が足りない
- ネットワークに問題がある
- アップデート対象の機種ではない
- 修理受付期間が終了した
ストレージ容量が足りない
新しいAndroid OS情報をダウンロードするためには、端末に十分な空き容量が必要です。
そこで内部ストレージ不足を解消するワザを色々と試して下さい。
例えば、Androidでは .thumbnails フォルダがストレージ容量を圧迫しているケースがあり、消去すれば改善するかもしれません。

ストレージ容量分析結果の例。ファイル種別はその他と表示され(左)、thumbnailsが肥大化していることがある(右)。

また、SDカードに対応した機種であれば、挿入しているSDカードを本体の内部ストレージとして設定するワザがあります。

内部ストレージ化したSDカードはアプリも移動できる。

それ以外にも様々な豆知識を、関連記事【Androidの空き容量不足を解消する豆知識まとめ! 内部ストレージを節約してメモリを増やす設定方法】で解説しています。

ネットワークに問題がある
新しいAndroid OS情報はデータ量が大きいため、安定したネットワーク環境が必要です。
もしモバイルデータ通信(LTE / 3G)でインストールしようとしているなら、一度Wi-Fiへ接続してみましょう。
すでにWi-Fi接続しているなら、再接続するか別のネットワーク名(SSID)へ切り替えて試してみて下さい。
AndroidのWi-Fi接続にそもそも異常があれば、解決策を関連記事【Androidで繋がらないWi-Fiエラーの原因! ネット接続できない「IP設定エラー/認証に問題/保存済み」を解決しよう】で解説しています。

それでも改善がない場合、Android全体のネットワーク設定を一括リセットするのも手です。

Nexus 6P(Android 8.1.0)の画面例。
詳細は関連記事【Androidのネットワーク設定を一括&個別にリセットする方法! Wi-FiやBluetoothの情報を初期化しよう】で解説しています。

アップデート対象の機種ではない
最新のAndroid OSはすべての端末へ配布されるわけではなく、端末のスペック等が考慮され古い機種ではそもそもアップデートができないケースもあります。
この場合、アップデートの有無を確認すると「お使いのシステムは最新の状態です」等のメッセージが表示されます。
ちなみに、各キャリアから出ているAndroid端末のOSアップデート状況は、外部サイト「スマートフォンデータベース」より確認するのが便利です。
”メーカー情報”より絞り込むことでキャリア横断的に端末の検索ができ、最新Androidバージョンへの対応状況もチェック可能です。
修理受付期間が終了した
国内キャリア版の端末の場合、修理受付期間が終了すると、Android OSのアップデートも停止となるケースがあります。
例えばドコモ版Xperia Z3(SO-01G)の場合、公式ページにもソフトウェア更新が「修理受付終了まで」と記載されています。
参考 NTTドコモ – Xperia Z3 SO-01Gの製品アップデート情報
そしてXperia Z3(SO-01G)は2019年5月末を持って修理受付の期限を迎えたため、現在はOSアップデートを実行することはできません。
この仕様の注意点として、本来は最新OSが提供される機種であってもソフトウェア更新が停止するため、期限を超えてしまうと古いOSバージョンのまま過ごすことになります。
実際にボクのXperia Z3はAndroid 5.0.2で、6.0.1へアップデートできるはずでしたが、ソフトウェア更新が停止されたため「アップデートの必要はありません」と表示が出るようになりました。

「ソフトウェアアップデート」を実行しても「必要ありません」と表示される。
さらに運の悪いことに、Xperia Z3の場合はメーカー独自のソフト「Xperia Companion」を使用してもAndroid 5.x.xまでしかアップデートできず、Android 6.x.xはOTAアップデートに限定されています。
参考 ソニー公式HP – Xperia Companionを使ったOSバージョンアップのサポートについて
そしてOTAアップデートは停止してしまったため、八方塞がりの状態となってしまいました…
ちなみに、念のためドコモのメール窓口に問い合わせたところ、見解は変わりませんでした。
以上より、国内キャリア版の古い端末では、修理受付の期限を迎えるとOSアップデートも停止となる可能性もあるため、なるべく早くソフトウェア更新は実行すべきでしょう。
さらにマニアックな内容となりますが、Xperiaシリーズの場合はファームウェア「FTF」を用意すれば任意のOSバージョンへアップデート&ダウングレードが可能です。
が、OTAアップデート限定のOSバージョンはFTFさえも世の中に存在しないため、やはり解決策はないようです。
なお、「Flashtool」と「FTF」を使ったファームウェアの変更手順の詳細は、関連記事【XperiaのOSをダウングレードする方法! アップデートしたソフトウェアバージョンを下げて元に戻そう】で解説しています。

補足:
メーカー独自のソフトでアップデートする方法
一部メーカーの機種なら別の方法として、メーカー公式ソフトを使ってパソコンからAndroid OSのバージョンアップが可能です。
- Xperiaシリーズ:ソニー公式「Xperia Companion」
- Galaxyシリーズ:Samsung公式「Smart Switch」
Xperia Companionの使い方は、関連記事【Xperia Companionの使い方! PCと接続してファイル転送しよう】で解説しています。

ただAndroidのバージョンによっては、メーカー公式ソフトを使ってAndroid OSのアップデートに失敗するケースあります。
例えばXperia Companionの場合、Xperia Z3(SO-01G)のバージョンアップができませんでした。

例えばXperia Z3(SO-01G)はXperia Companionでバージョンアップできなかった。
この場合、端末上の操作でOTAアップデートする必要があります。
最新プレビュー版へアップデートする方法
Androidには「Android Beta Program」というテストプログラムが用意されており、一般配布前である最新のAndroidバージョンを特定端末(例:Pixel / Nexus)にインストールできます。

Nexus 6PにAndroid Nをインストールした際の画面例。
このテストプログラムの参加方法や注意点について、詳細は関連記事【Android Beta Programの登録&解除方法まとめ! プレビュー版をインストール/ダウングレードしよう】で解説しています。

Android OSをダウングレードする方法
Android OSのダウングレード(バージョンダウン)は原則できません。
が、Google純正端末(Pixel / Nexus)やXperiaシリーズであれば、比較的ファクトリーイメージを入手しやすいため、過去のイメージファイルから好きなOSバージョンへ戻せる可能性があります。
内容が長くなるため、詳細は関連記事【AndroidのOSをダウングレードする方法まとめ! スマホのソフトウェアバージョンを下げてアップデートを元に戻そう】で解説しています。

歴代Android OSのイースターエッグでゲームする方法
設定にある Androidバージョン を連続で3回タップすると、隠れ機能「イースターエッグ」が表示されます。

Pixel 3a XL(Android 10)でイースターエッグを表示した例。
さらに追加で特定の操作をすることで、隠れゲームも遊べます。

Android 10のイースターエッグではピクロスが遊べる。
原則、どのAndroidバージョンでもミニゲームを楽しめるので、暇つぶしに最適ですよ。
イースターエッグの基本や操作方法は、関連記事【Androidのイースターエッグでゲームするウラ技! バージョン連打で歴代の隠れ機能を楽しもう】で解説しています。

Androidのシリアル番号や製造番号を確認する方法
Androidバージョン以外の端末情報(シリアル番号 / 製造番号)を確認する方法は4通りあります。
- 「設定」より確認する
- 電話アプリより確認する
- Android本体より確認する
- Androidの梱包箱より確認する
詳細は関連記事【Androidのシリアル番号や製造番号を調べる方法! SERIAL/IMEIを表示しよう】で解説しています。

〆:最新のAndroidバージョンへアップデートしよう!
以上、AndroidのOSバージョンを調べアップデートする方法! 最新機能へソフトウェアを上げよう の説明でした。
Androidはバージョンアップにより様々な恩恵を受けることができるので、基本的に最新化が推奨されます。
ぜひ、お試し下さい。
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