Androidの「設定」アプリでは、ネットワークや通知、セキュリティやアカウントなど、実に様々な調整項目が用意されていますが、使い方によって頻繁にアクセスするページに偏りが出る場合が多いです。
例えばWi-Fiのネットワーク名(SSID)を設定するページへアクセスする機会が多いなら、「設定」アプリから何度か手順を踏んで該当ページまで到達するのは面倒ですよね。
そこで本記事では、Androidでよく使う「設定」項目を直接開く方法を3つ紹介します。
- クイック設定のショートカットを活用する
- ウィジェットのショートカットを活用する
- アプリで専用のショートカットを作成する
標準機能として用意された豆知識はもちろん、別途アプリを用意することで本来は直接開けない設定画面へのショートカットを作成する方法も解説しているのでぜひどうぞ。
Androidの「設定」項目を直接開く方法まとめ
クイック設定のショートカットを活用する
ステータスバーから下へ2回スワイプして表示されるクイック設定パネルには「タイル」と呼ばれるアイコンが設置されており、タップすれば主要機能のオン/オフ切り替えが可能です。

Wi-Fiの例。アイコンが濃いとオン(左)、薄いとオフ(右)の状態を示す。
このタイルを長押しすれば、その機能に関連する設定の詳細メニューを開けます。

Wi-Fiの例。アイコン長押しでWi-Fi設定へアクセスできる。
Wi-FiやBluetoothの切替時は、この手順を知ってると便利です。
クイック設定パネル全般の情報はまとめて、関連記事【Androidのクイック設定パネルをカスタマイズする方法まとめ! 上からスワイプのタイルを編集しよう】で解説しています。

ウィジェットのショートカットを活用する
Androidでは、ホーム画面上に各アプリで用意されるウィジェットを配置できますが、「設定」アプリのウィジェットも追加可能です。
ウィジェット配置の方法は、使用しているランチャーアプリによって一部異なりますが、たいていはホーム画面上の空きスペースで長押しして「ウィジェット」の追加画面を表示できます。
設置できるウィジェット一覧が表示されるので、この中から「設定」アプリを選択して下さい。
長押しでホーム画面に配置ができます。
そのまま「どの設定項目をショートカットとして配置するか」という詳細画面が表示されるため、直接アクセスしたい項目を選択すればOK。
例えば「通知ログ」を選べば、
ホーム画面上に「通知ログ」を開くショートカットアイコンが配置され、タップすれば過去届いた通知一覧を確認できるようになります。

ほかにも「位置情報」や「電池」などの、各種設定へのショートカットを配置できるので、よくアクセスするページをウィジェットとして作成すると便利です。
アプリで専用のショートカットを作成する
サードパーティ製アプリを用意すれば、通常は直接開けないページのショートカットを作成できます。
本記事では2つのアプリを紹介します。
- QuickShortcutMaker
- 追加のショートカット
QuickShortcutMaker – 使い方
QuickShortcutMakerを使えば、「言語の設定」や「開発者向けオプション」など、本来は直接呼び出せない設定画面のショートカットを作成できます。
使い方はシンプルで、まず通常のウィジェット追加画面より「QuickShortcutMaker」を選択します。
次にショートカットを作成したい項目を探します。例えば「設定」内のページであれば検索窓に「設定」と入れると絞り込みがカンタンです。
後は「ショートカット編集」画面にて「作成」を選べばOK。

例えば「開発者向けオプション」のショートカットを作ってみる。
ホーム画面上にショートカットが配置され、タップすれば選択した項目をダイレクトに開けるようになります。

開発者向けオプションを直接開けるショートカットを作れた。
他にも「QuickShortcutMaker」は「設定」のみならず、通常アプリのショートカットも配置できるので、「アクティビティ」タブより探してみると面白いです。
追加のショートカット – 使い方
「追加のショートカット」を使えば、本来は直接開けない設定画面をすぐ表示できます。
さらに、マナーモードやWi-Fi切り替えを実行するショートカットや、指定した音楽や文書を開くショートカットも配置できるため、よく使う機能やコンテンツを起動する上でも大変便利なアプリです。
アプリ内のページを直接開く手順
起動するとアプリトップ画面が表示されるので、さっそく「設定」のショートカットを作ってみましょう。
「アクティビティ」をタップすると、各アプリで設定できるショートカット項目が表示されるので、試しに「設定」を選択し、
追加したい項目ページを選びます。各アクティビティ右端の再生アイコンをタップすると、実際にショートカットを配置した際、表示されるページを確認できます。

例えば「アプリと通知」は「設定」内の該当ページを開くショートカットとなる。
目的の項目が見つかれば、後はショートカットアイコンをホーム画面上に配置するだけ。アイコンをタップすれば、すぐに指定の「設定」内の項目を開くことができます。
ちなみに追加できるショートカットは「設定」アプリだけでなく、それ以外の通常アプリにも用意されており、例えば「Gmail」ならメールのセットアップ画面を直接開くショートカットを追加できます。
が、アプリによって追加できるショートカットの数や内容にかなりバラツキがあり、ボクのAndroidにインストールしているアプリはどれも微妙でした。。。
従って「アクティビティ」では、「設定」内で頻繁にアクセスするページのショートカットを追加する用途が主になると感じます。
さて、この「追加のショートカット」はアプリ内のページを直接開く機能以外にも、様々なショートカットを追加することができます。
下記より順番に解説をします。
コンテンツを直接開く手順
「コンテンツ」より内部ストレージやクラウド上にあるコンテンツ(例:音楽 / 画像 / 文書)ファイルを指定することで、
当該コンテンツを直接開くショートカットをホーム画面上に配置できます。
例えば音楽ファイルであれば、ショートカットをタップして直接メディア再生できますし、エクセルファイルであれば、直接エクセルアプリで開くことができます。
頻繁にアクセスしているコンテンツがあれば、ダイレクトに起動できてかなり時間短縮になるでしょう。
各機能を直接起動する手順
「アクティビティ」と「コンテンツ」以外は、様々な機能を直接起動できるショートカットが並んでいます。
無料版で使える機能は下記のようなものがあり、
- フラッシュ:ライトを点灯・消灯
- ダイヤル:電話番号のダイヤル画面を表示
- 画面オフ:画面を消灯
- ブックマーク:指定URLを表示
- 音オン / オフ / 振動モード:音量を調節する
- WiFi切り替え:Wi-Fi機能のオン・オフ
- WiFiホットスポット:テザリングのオン・オフ
- ブルートゥース:Bluetoothのオン・オフ
- 自動同期:自動同期機能のオン・オフ
- ステータスバーの展開:通知領域を表示
- クイック設定:クイック設定を直接表示
- 最近のアプリケーション:タスクボタンと同じ動作
- パワーダイアログ:「電源を切る・再起動」のダイアログを表示
- 明るく / 暗く:画面の明るさを調整
それぞれ作成したショートカットアイコンをタップするだけで、その機能を直接起動できるようになります。
なお、機能によっては「追加のショートカット」アプリに権限付与が求められるケースがあり、特に「画面オフ」は「端末管理アプリ」として有効化が必要なので何点か注意事項があります。
まず、「画面オフ」ショートカットによりスリープ状態となった場合、画面ロック解除時に指紋認証は使えず、必ずパスコードやパターン入力が求められます(「端末管理アプリ」の仕様上の制約があるため)。
また、「追加のショートカット」アプリをアンインストールする際、一度「端末管理アプリ」の権限を無効化しないと削除できません。
有効な「端末管理アプリ」をアンインストールする手順の詳細は、関連記事【Android「有効な端末管理アプリをアンインストールできません」を解決して削除する方法】で解説しています。

補足:
そのほか便利なショートカットアプリ
特定のページや機能に特化したショートカットアプリもあります。
Google Playのマイアプリを開くショートカット
「マイアプリへのショートカット」というアプリを使えば、Google Playのマイアプリを開くショートカットを配置できるようになります。
詳細は関連記事【Android版Google Playでマイアプリをすぐ開く方法! ショートカットで更新管理が便利になる】で解説しています。

「開発者向けオプション」を開くショートカット
「開発オプション」というアプリを使えば、「設定」の隠れ機能「開発者向けオプション」を開くショートカットを配置できるようになります。
詳細は関連記事【Androidで「開発者向けオプション」をすぐ開く方法! ショートカットで設定変更が便利になる】で解説しています。

Android OS内蔵のファイルマネージャーを開くショートカット
ファイル管理というアプリを使えば、
設定の ストレージ からアクセスできるOS内蔵のファイルマネージャーをすぐ起動できます。
AndroidではSDカードへの書き込み(例:フォルダ作成 / データ消去)が制限されており、アプリごと個別に権限を与える必要があります。
が、OS内蔵のファイルマネージャーなら最初からアクセス権を持っているので、「面倒な権限設定が不要」というメリットがあります。
Androidにおける外部ストレージの書き込み権限に関する詳細は、関連記事【AndroidのSDカードへアクセス許可する方法! スマホの外部ストレージ書き込み権限を解除しよう】で解説しています。

Androidのマルチウィンドウを起動するショートカット
Androidには、二画面にアプリを分割表示できる機能「マルチウィンドウ」が導入されています。

(右)ChromeとGoogleマップを二画面で表示した例
マルチウィンドウの基本的な操作説明は、関連記事【Androidでマルチウィンドウを設定する方法! 複数アプリを二画面分割しよう】で解説しています。

ただマルチウィンドウの起動は手順を踏む必要があるため、いつも同じアプリを2画面表示させる場合に面倒です。
そこで便利なのがショートカットアプリで、あらかじめ決めたアプリの組み合わせを、自動でマルチウィンドウ表示できます。
Playストアで配信されるアプリのうち、下記2つがオススメです。
Split Screen Launcherを例に紹介します。
トップ画面の SHORTCUT を開き、「Top app」・「Bottom app」それぞれペアにしたいアプリを選択します。
あとはショートカット名を決めて、ホーム画面にアイコンを設置するだけ。

ChromeとYouTubeをペアにする例。
ショートカットアイコンをタップするだけで、アプリペアをマルチウィンドウ表示できます。

ペアにしたChromeとYouTubeを自動で分割表示できる例。
操作動画です。

ChromeとYouTubeをペアで分割画面表示した例。
いつも同じ組み合わせでマルチウィンドウ表示しているなら、オススメですよ。

そのほか操作を便利にする隠れジェスチャー機能まとめ
冒頭紹介した「よく使う設定項目を直接開くジェスチャー」以外にも、Androidでは意外と知られていない便利な使い方が沢山あります。
例えば、「Google Chrome」のタブの変更は、アドレスバーを左右へスワイプすることで、次のタブへ移動できますし、
タブの一覧の表示も、アドレスバーを上から下へスワイプすることで素早く実行できます。

また、「Googleマップ」等のアプリ画面で拡大 / 縮小をしたい場合、ピンチイン・ピンチアウトの2本指を使う方法以外にも、画面上のズームしたい部分を指1本で連続タップし、そのまま上下にずらすことで拡大 / 縮小の操作が可能です。
このように知っておくと便利なAndroidのジェスチャー機能はまとめて、関連記事【[Android] 操作を便利にする隠れジェスチャー機能の豆知識まとめ! 意外と知らないマル秘裏ワザ】で解説しています。

〆:ショートカットでより便利に使おう!
以上、Androidでよく使う「設定」項目を直接開く方法! ショートカットを作成してすぐアクセスしよう の説明でした。
まずは、前半で紹介した標準機能によるショートカットを使ってみて下さい。
さらに細かいカスタマイズをしたい場合、後半で紹介したアプリをお試し下さい。
ぜひ、お試しあれ。
コメント
下の点々を出す方法を知りたい
ありがたい…