Androidでは、ある特定のアプリを起動するとエラー表示が出ることがあります。
- ●●(アプリ名)が停止しました
- ●●(アプリ名)が繰り返し停止しています
バックグラウンドで動いている際も表示されるケースがあり、その都度アプリが強制終了されてかなり不便ですよね。
そこで本記事では、このエラーを解決する方法を紹介します。
何度も繰り返し表示されて困っていれば、ぜひご覧あれ。
Androidの「停止しました」の原因と対策
エラー「●●(アプリ名)が停止しました」の原因は様々ありますが、大きく下記3点に分類できます。
- 開発者向けオプションに問題がある
- アプリがAndroidに適していない
- Androidのメモリが不足している
そこで下記より解説する内容を順番に試し、「停止しました」エラー表示が消えるか確認して下さい。
開発者向けオプションの設定を見直す
「開発者向けオプション」を有効にしている場合、今回のエラーが発生する傾向が高いです。
開発者向けオプションは特別な操作をして「設定」メニューに表示されるようになります。
詳細は関連記事【Android「開発者向けオプション」の基本と表示/非表示にする方法まとめ! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

特に下記3点をカスタマイズしている場合、設定をオフにするか標準値に戻して下さい。
- USBデバッグ
- 外部ストレージへのアプリの書き込み
- バッググラウンドプロセスの上限
※機種やAndroidバージョンによっては項目名が微妙に異なる場合があります。

Nexus 6P(Android 8.1)の画面例。
それでも改善しない場合、開発者向けオプションの設定をリセットして下さい。
具体的には、メニュートップのトグルをタップしてオフに切り替えれば、設定が初期値に戻ります。

アプリの設定内容を見直す
アプリのバージョンが古かったり設定状態に問題があり、今回のエラーが発生しているかもしれません。
下記点をチェックして下さい。
- アプリをアップデート/ダウングレードする
- アプリのキャッシュを消去する
- アプリのデータを削除する
- アプリをSDカードから内部ストレージに戻す
- 参考:提供元不明アプリや海外専用アプリの場合
アプリをアップデート/ダウングレードする
アプリのバージョン特有のバグが考えられるため、バージョンアップ / ダウンを実行します。
アプリをアップデートする
もし最新のアプリバージョンがGoogle Playで配布されていればアップデートして下さい。
現在インストール中のアプリバージョンはカンタンに調べることができます。

「LINE」アプリのバージョンを表示した例。
詳細は関連記事【Androidでインストール中のアプリバージョンを確認する方法! 使っているソフトver.をチェックしよう】で解説しています。

アプリをダウングレードする
「App Backup & Restore」というアプリで事前に旧バージョンのapkファイルをバックアップしていれば、アプリをダウングレードできます。

事前に「クックパッド」アプリの旧バージョンapkをバックアップした例。
またGoogle系列の公式アプリであれば、Android標準機能としてダウングレード可能な場合があります。

「Google Play ゲーム」アプリをダウングレードする例。
詳細は関連記事【Androidのアプリをダウングレードする方法! Google Play配布ソフトを元の旧バージョンへ戻そう】で解説しています。

参考:特定アプリのみ自動更新をオフにする
Google PlayはWi-Fiへ繋がっていれば、自動でアプリのアップデートが開始されますが、一部アプリのみオフにできます。

「Google日本語入力」のみ自動更新を止める例。
重要なアプリに関してのみ、事前に次期バージョンを調査してから手動更新することで、極力バージョンアップによるエラーを回避できます。
詳細は関連記事【[Android] Google Playで指定アプリのみ自動更新をオフにする方法! 特定のアップデートを停止しよう】で解説しています。

アプリのキャッシュを消去する
アプリを使用するとAndroid内で「キャッシュ」がどんどん溜まっていきます。
【キャッシュとは】 – 「一時的に保存しておくデータ」を指します。
再び同じデータを読み込む際、より速く呼び出せるため、Androidの動作負担を軽減したり通信データ量の削減ができる便利な機能です。
このキャッシュがバグの原因となっている可能性があるため、一度綺麗にリセットすることで解決できるかもしれません(キャッシュを削除してもアプリは初期化されません)。
「設定」より「アプリと通知」を開き、「アプリ情報」へ進みます。
Androidにインストールされたアプリ一覧が表示されるので、エラー表示されるアプリを選択し、続いて「ストレージ」をタップします。

「Google Playストア」を選んだ例。
Androidのストレージを占めている該当アプリのデータが表示されるので、「キャッシュを削除」を実行すればOK。

「Google Playストア」のキャッシュを削除した例。
アプリのデータを削除する
ここまでの内容で解消されない場合、エラー表示が出るアプリを初期化してみて下さい。
Androidでは2通りの手順でアプリを初期化できます。
- 対象アプリを削除→再インストールする
- 設定からアプリのデータを消去する(=アプリの初期化)
前者は一度アプリを削除(アンインストール)し、再インストールする方法です。

後者はアプリ情報から「ストレージ」を開き、「データを削除」を実行すればOK。

「Googleフォト」のデータを削除した例。
アプリ自体は削除されないため、再インストールする手間要らずでオススメです。

アプリをSDカードから内部ストレージに戻す
Android 6.0からの新機能「Adoptable Storage」を使ってアプリをSDカードへ移している場合、保存先を内部ストレージに戻して下さい。
対象アプリの「アプリ情報」よりストレージを「内部ストレージ」とすればOK。
SDカードの内部ストレージ化の詳細は、関連記事【AndroidでSDカードを内部ストレージ化してアプリを移動する方法! adbですべての機種の容量不足を解消しよう】で解説しています。

参考:提供元不明アプリや海外専用アプリの場合
iOSとは異なりAndroidでは、Google Playから入手できないアプリを無理やりインストールする手段が存在します。
- 「提供元不明アプリ」を有効にしてapkから直接インストールする
- 日本から海外のGoogle Playへアクセスしてアプリをインストールする


そもそも日本のGoogle Play上に存在しない理由として、アプリに何らかの問題あるから、とも考えられます。
アプリ自体に問題がある場合、残念ながら解決手段はないため、バージョンアップを待つか、代替アプリを探すしかないでしょう。
Androidの設定を見直す
Androidのメモリ不足やバージョンに問題があり、今回のエラーが発生しているかもしれません。
下記点をチェックして下さい。
- Androidを再起動する
- Androidをバージョンアップする
- Androidをセーフモードで起動する
- 「スマートクリーナー」機能をオフにする(一部Xperiaのみ)
- Androidを初期化する
Androidを再起動する
Androidを再起動して下さい。
電源ボタン長押しで「再起動」を選択できます。

左はNexus 6P、右はXperia X Performanceで再起動を選択する画面。
機種やOSバージョンによって電源ボタン長押しで「再起動」が表示されないケースもあり、その場合は「電源を切る」選択後、再び電源ボタン長押しで端末を起動させる手順が必要です。

Xperia Z1で再起動を選択する画面。
もし何らかの理由で通常の再起動を実施できない場合は、「強制再起動」してみましょう。
詳細は関連記事【Androidを強制的に再起動する方法まとめ! 強制終了で電源を落とすコマンド [Xperia/Galaxy/Nexus]】で解説しています。

Androidをバージョンアップする
古いAndroidバージョンをずっと使っていると、最近のアプリに対応できていない可能性があります。
可能であればAndroid OSやソフトウェアをバージョンアップして下さい。

Xperia Z3(Android 6.0.1)でソフトウェアアップデート中の画面例。
詳細は関連記事【AndroidのOSバージョンを調べアップデートする方法! 最新機能へソフトウェアを上げよう】で解説しています。

Androidをセーフモードで起動する
ある特定のアプリがAndroid全体の動作を邪魔して、エラーが発生しているかもしれません。
犯人となるアプリ特定をする上で便利なのが「セーフモード」で、端末に最初から付属するソフトウェアのみでAndroidを起動できます。
具体的に下記流れで問題のあるアプリを見つけることができます。
- セーフモードで起動してエラー表示されるか確認する
- (1でエラー表示されない場合)セーフモード解除後、最近インストールしたアプリを1つ削除し、端末を再起動してからエラー表示されるか確認する
- 問題のあるアプリを見つけるまで、2を繰り返し行う
セーフモードの入り方・解除の仕方について、詳細は関連記事【[Android] セーフモードに入って起動する方法まとめ! 設定/解除手順を把握して悪いアプリを特定しよう [Xperia/Galaxy/Nexus]】で解説しています。

参考 Google – セーフモードで再起動して問題のアプリを確認する
「スマートクリーナー」機能をオフにする(一部Xperiaのみ)
一部のXperia機種で搭載される「スマートクリーナー」という機能がエラー表示の原因となっている可能性があります。
「設定」→「ストレージとメモリ」へ進み、「スマートクリーナー」をオフにしてみて下さい。
Androidを初期化する
最後の手段としてAndroid本体の初期化が残されています。
初期化実施前に、大切なデータのバックアップは忘れずに!

「設定」→「システム」より「リセット」へ進み、
「データの初期化」より「モバイル端末をリセット」で初期化できます。
ほかにもGoogle公式のFind My Device(旧称:Androidデバイスマネージャー)を使って、遠隔から初期化指示を送ることも可能です。

また、何らかの理由で上記方法で初期化を実行できない場合、リカバリーモード等を活用した強制的にデータ削除を実施する方法もあります。

Xperiaシリーズの場合は、少し手順が異なりますので合わせてどうぞ。

参考:開発元へ問い合わせるのもアリ
表示されるエラーは、ある特定の機種とAndroidバージョンの組み合わせで起きる特異事象が原因かもしれません。
Google Playではページ下部に開発者へ問い合わせできる窓口情報が記載されているため、ウェブサイトへアクセスしたり、直接メールで質問すると解決する可能性があります。

「ぼけエフェクト」というアプリで問い合わせをする例。
〆:順番に原因をチェックしよう!
以上、Androidでアプリが落ちる「停止しました」の解決方法! 繰り返し表示される通知を対策しよう の説明でした。
チェックする項目は多いですが、「停止しました」エラーが頻繁に表示される場合、1つずつ順番に確認してみて下さい。
ご参考あれ。
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