Android 7.0では最新の目玉機能「マルチウィンドウ機能」が実装され、画面を分割してそれぞれに異なるアプリを同時に表示できるようになりました。
ただ、マルチウィンドウ機能で分割表示できるアプリはあらかじめ限定されており、未対応のアプリでは「アプリで分割画面がサポートされていません」と表示されるため、全てのアプリに適用できる機能ではありません。
そこで本記事では、このアプリ制限を解除し、全てのアプリでマルチウィンドウ機能を使えるようにする設定を紹介します。
この方法により、例えば「Pokémon GO」や「LINE」、「Instagram」など、通常は制限のあるアプリでもマルチウィンドウ上で遊べるようになりますよ。
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マルチウィンドウ機能の制限とは?
Android 7.0からの最新機能「マルチウィンドウ」を使えば、画面を分割してそれぞれに異なるアプリを同時に表示できます。
「マルチウィンドウって何?どうやって起動するの?」という方は、関連記事【[Android] マルチウィンドウで複数のアプリを表示する方法! 画面を2分割する使い方の基本】をご覧下さい。

このように便利なマルチウィンドウですが様々な制約があり、そのうちの1つとして「マルチウィンドウ表示が禁止されているアプリもある」があります。
例えば「LINE」アプリ起動中にマルチウィンドウ機能を使おうとすると、
この通り「アプリで分割画面がサポートされていません」と表示され、マルチウィンドウ機能が起動しません。
ただ、実はカンタンな設定を行うだけで、このような制限を突破することができます。
下記よりその手順を記載しています。
全てのアプリでマルチウィンドウ機能を使う方法
まず、Androidでまだ「開発者向けオプション」が「設定」に表示されていないなら、追加する作業が必要です。
詳細は関連記事【Androidで「開発者向けオプション」を表示する方法! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

続いて「設定」から「開発者向けオプション」へ進み、下の方にある「アクティビティをサイズ変更可能にする」のトグルをオンにします。
最後に、Android本体を再起動します。

以上で準備OK。
さっそく通常だとマルチウィンドウ機能を適用できないアプリで試してみましょう。
例えば「LINE」アプリ起動中にマルチウィンドウを開くと、
この通り成功しました!
もちろん、通常のマルチウィンドウで使える「上下画面の大きさ変更」にも対応しています。

上の画面を少し大きくした場合。
普段から複数アプリを同時に利用する機会が多いなら、ぜひ最新のマルチウィンドウ機能を使ってみて下さい。
2017年10月現在、Android 8.0 にアップデートしたNexus 6Pでは、本記事の手法でマルチウィンドウ機能の制限を解除することができませんでした。
補足:
さらにマルチウィンドウを使いこなす応用的なワザ
記事中でも触れた通り、マルチウィンドウは標準機能の範囲でも十分便利ですが、下記のような制約があります。
- マルチウィンドウ表示が禁止されているアプリもある
- マルチウィンドウで同じアプリを両画面表示はできない
- マルチウィンドウ起動にはタスクボタン長押しが必要で面倒
今回紹介したワザ以外にも様々な方法で、これら禁止事項を突破したり、使い勝手を大幅に向上できます。
マルチウィンドウ機能で両画面にChromeを表示する
マルチウィンドウは同じアプリを両画面で動かすことはできない仕様となっていますが、「Google Chrome」についてのみ、とある裏ワザによりこの制限を突破することができます(別途アプリのインストールも不要)。
2つの画面で同時にブラウジングできるので、使い方によっては便利な場面もありますよ。
手順が少し分かりづらいため、詳細は関連記事【[Android] マルチウィンドウでChromeを両画面に表示する方法! 同時にブラウジングしよう】で解説しています。

マルチウィンドウ機能で両画面にあらゆるアプリを表示する
別途「Parallel Windows」アプリをインストールすれば、あわゆるアプリについてマルチウィンドウ機能で両画面に同じアプリを表示できます。
2018年2月現在、日本のGoogle Playより削除されたことを確認しています。
リスクはありますが、代替策としてapkを直接インストールして入手できます。
ダウンロード Parallel Windows – apk
apkをインストールする手順は、関連記事【[Android] 提供元不明アプリのインストール方法! Google Playにない非公式apkを楽しもう】で解説しています。


例えば「スマートニュース」を上下それぞれに表示できる。
多機能のため少し使いづらいのと日本のGoogle Playより削除されたアプリとなるため、上級者向けですがぜひチェックしてみて下さい。
詳細は関連記事【[Android] マルチウィンドウで同じアプリを両画面に表示する方法! 上下で同時に操作しよう】で解説しています。

マルチウィンドウ機能をすぐ起動するショートカットを配置する
通常マルチウィンドウ機能の起動には「タスク」ボタン長押しなどいくつか手順を踏む必要があるため、毎回同じ組合せでアプリを2画面表示させる場合に面倒です。
が、別途アプリをインストールすることで、事前に決めたアプリの組合せを自動的にマルチウィンドウ機能で表示できます。
例えば本ブログでは2つのアプリを紹介しています。
- Split-screen creator
- Screens – Multi Window Manager
両アプリともホーム画面に設置したショートカットをタップすれば、設定したアプリの組み合わせが自動的にマルチウィンドウで表示されます。

自動で「Evernote」と「TwitPane」が開かれる例。
詳細は関連記事【Androidのマルチウィンドウで開くショートカットを作る設定方法! 指定アプリを自動で2画面表示しよう】で解説しています。

そのほかAndroidのマルチタスク機能を強化するワザまとめ
それ以外にも本ブログではAndroidの「マルチタスク機能」を便利にする様々な豆知識を紹介しています。
詳細は関連記事【Androidの便利なマルチタスク機能まとめ! 複数アプリを同時に動かす生産性の高い裏ワザ】で解説しています。

そのほか「開発者向けオプション」の便利な機能
隠れ機能「開発者向けオプション」は、今回紹介した設定以外にもAndroid上で様々な応用的な機能をオンにしたり、変更できるようになります。
例えば、何らかの理由でAndroidのディスプレイに表示される情報を全て白黒(モノクロ)にしたい場合、「開発者向けオプション」の「色空間シミュレート」より、
画面全体を白黒表示へ変化させることができます。

Nexus 6Pでの画面例。

また、Androidには画面の切り替えやポップアップ表示など、様々な場面で「アニメーション」が有効になっていますが、「開発者向けオプション」より「ウィンドウアニメスケール」や「トランジションアニメスケール」などを調整することで、Androidの体感速度を向上させることができます。

ほかにも「開発者向けオプション」でできる面白い&便利な機能は沢山あります。
詳細は関連記事【[Android] 開発者向けオプションの便利な豆知識まとめ! 知ってると得する裏ワザ的な使い方】で解説しています。

〆:好きなアプリでマルチウィンドウを使おう!
以上、全てのアプリでマルチウィンドウ機能を使う方法!「分割画面がサポート…」を解除する [Android] の説明でした。
本記事の手法は特に、起動までに時間がかかったり、時々固まったりして手持ち無沙汰になる瞬間が多いアプリに対し有用で、マルチウィンドウ機能の制限を解除することで、その間別のアプリを同時に見れるのは非常に便利です。
ぜひ試してみて下さい。
コメント
ありがとう!
より快適になりました