最近のAndroid機種では、ホームボタンを始めとする基本3ボタン(ホーム / 戻る / タスク)は、物理キーではなくソフトキー(仮想キー)で表示されている場合がほとんどです。
これらソフトキーが表示される領域は「ナビゲーションバー」と呼ばれ、背景の色は基本的に「黒」か「透明」の場合が大半となっています。が、もしこの部分のカラーを自由に変更できたら面白いですよね?
そこで本記事では、このナビゲーションバーの背景色を自由に変更できるAndroid向けアプリ「Navbar Apps」を紹介します。
起動するアプリに合わせてテーマカラーを自動で切り替えたり、再生中の音楽に合わせてビジュアライザーを表示する機能なども搭載されているので、人とは違った画面デザインにしたい方にオススメですよ。もちろんroot化も不要です。
photo by Lemuel Cantos
ナビゲーションバーの色をカスタマイズする方法!
本記事で紹介する「Navbar Apps」アプリの使い方と特徴について、下記より解説します。
手順①:アプリを入手する
まず、Androidに「Navbar Apps」をインストールします。
Android 要件:5.0 以上
価格:無料(拡張機能を使用できる有料版もあり)
インストール完了後に起動すると、「ユーザー補助」への権限付与が求められます。
画面に従って、トグルをオンにして有効にして下さい。
以上で初期設定は完了。
アプリトップ画面が表示されます。が、ここでナビゲーションバーがオレンジ色に変わっていることを確認できます。
さらに別アプリを表示してみると、各アプリごとのテーマカラーに合わせて自動的にナビゲーションバーの背景色が変化しています!
手順②:アプリを使いこなす – 基本
以上、ここまでの内容で各アプリごと起動画面中にナビゲーションバーの背景色が変化するようになります。が、「Navbar Apps」アプリには様々な設定が用意されているので、下記より解説します。
特定アプリのカラーを指定する
「Navbar Apps」の便利な点として、各アプリごと自動的にテーマカラーが設定される特徴が挙げられますが、アプリによっては好ましくないカラーが設定されているケースがあります。
例えば「Google Chrome」アプリ。「Navbar Apps」によってナビゲーションバーの背景色が変わっていますが、デフォルトだと灰色で自動設定されるため、アイコンが非常に見にくいです。
このように自動設定される色が気に入らない場合、「Navbar Apps」の設定より自由に変更することができます。
トップ画面で「アプリごとに変更」にチェックが入った状態で右上の「歯車」アイコンをタップし、右下「+(プラス)」ボタンを選択します。
Androidにインストールされたアプリ一覧が表示されるので、個別にカラーを変更したいアプリを選び、「色の選択」画面にてベースカラーと合わせて「彩度」と「不透明度」を調整して色を決め、最後に右下「この色を選択」をタップ。

例では「Google Chrome」の色を個別調整する。
さっそく個別設定したアプリを開いてみましょう。選択した色でナビゲーションバーの背景が変化していれば成功です。

Chromeも灰色からピンクへ変更できた。
全てのアプリで同一カラーを指定する
デフォルトでは、各アプリごと個別にテーマカラーが設定されますが、全アプリ同一カラーでナビゲーションバーの背景色を指定することも可能です。
トップ画面で「特定の色に固定」にチェックを入れ替えた状態で右上の「歯車」アイコンをタップし、「色の選択」画面にてベースカラーと合わせて「彩度」と「不透明度」を調整して色を決め、最後に右下「この色を選択」をタップ。
すると、各アプリのテーマカラーに関わらず、ここで指定した色に全アプリが統一されます。
手順③:アプリを使いこなす – 応用
以上が、ナビゲーションバーのカラー変更に関する応用的な設定内容でした。
さらに「Navbar Apps」アプリでは「色」を変える以外にも、ナビゲーションバー上に「バッテリー残量」を表示したり、「再生中音楽のビジュアライザー」を表示する機能まで用意されています。
いずれの設定もトップ画面の「ナビゲーションバーのウィジェット」より実施できます。
下記よりそれぞれ解説します。
バッテリー残量を表示する
「バッテリー残量」にチェックを入れた状態で右上「歯車」アイコンをタップし、表示するスタイルや色の調整をします。
バッテリー残量の表示位置や大きさ、色の選択を実施しましょう。ちなみに、無料版だと「サークル」は選べず「バー」一択となります。
ここでボクのオススメは「大きさ」を最小にする設定です。デフォルトでは最大となっているため、バッテリー残量バーとナビゲーションバーが完全に重なってしまい魅力が半減してしまいます。
そこでバッテリー残量バーを細く調整することで、色鮮やかなナビゲーションバーの特徴は残しつつ、同時にバッテリー状況まで表示できる便利な機能を実現できますよ。
背景画像を表示する
「背景画像」にチェックを入れた状態で右上「歯車」アイコンをタップし、表示するイラストを選択します。
設定された画像は、各アプリで指定したナビゲーションバーの背景色の上に重なるように表示されます。
さらに、自分でアップロードした好きな画像やコミュニティーで公開されている画像など、多種多少なイラストへ変更する機能も用意されていますが、無料版では利用できません。
絵文字を表示する
「絵文字」にチェックを入れた状態で右上「歯車」アイコンをタップし、表示する絵文字や間隔・大きさを選択します。
絵文字はナビゲーションバーの基本3ボタン(ホーム / 戻る / タスク)の間を挟むように4つ表示され、それぞれ用意された候補一覧から絵文字を変更することもできます。
設定された絵文字は、各アプリで指定したナビゲーションバーの背景色の上に重なるように表示されます。
音楽のビジュアライザーを表示する
トップ画面の「ナビゲーションバーのウィジェット」下にある「ミュージックウィジェット」をタップすると「音声録音の許可」が求められ、
チェックを入れた状態で右上「歯車」アイコンをタップし、表示するビジュアライザーの大きさ・形式を選択します。
設定できたら、さっそくAndroidのミュージックプレーヤーを再生してみましょう。
ナビゲーションバー上に音楽に合わせたビジュアライザーの動きを確認できるはずです。
補足①:未対応の機種やアプリも多い?
最後に今回紹介した「Navbar Apps」アプリの留意点を記載します。
本記事執筆のために、ボクはNexus 6P(Android 8.0)でアプリを検証しましたが、いくつかバグを確認しました。さらに、Google Playで掲載される開発者のコメントやレビュー内容も合わせて、不具合の可能性がある点を下記にまとめています。
一部アプリ(Google Chrome / 2chMate)では設定したカラー変更ができないバグがある
一部アプリ(Googleフォト)では指定値より暗い色が設定されるバグがある
Huawei製品のスマートフォンは、機種独自の仕様によりバグが発生するリスクあり
物理ボタン搭載機種(Galaxyシリーズなど)では正常に動作しない
アプリのバグはボクも一部確認しており、「2chMate」と「Googleフォト」で再現がありました。
また、Huawei製スマートフォンのバグが指摘されていますが、ボクが使用するHuawei製造のNexus 6Pでは特有の問題点は確認しておらず、現時点で正常に動作しています。
そして物理ボタン搭載機種については、確かにアプリ自体が非対応となっていました。

Galaxy S7 edge SC-02H(Android 7.0)にて確認。
補足②:ナビゲーションバーをカスタマイズするその他アプリ
今回取り上げた以外にも、Androidのナビゲーションバーをカスタマイズするアプリは沢山あります。
例えば、「Muviz」というアプリを使えば、流れている音楽に合わせてお洒落なビジュアライザーをナビゲーションバー上で表示することができます。
関連記事
ナビゲーションバーに音楽ビジュアライザーを表示する方法! デザインも自作できる [Android]
また「Custom Navigation Bar」というアプリを使えば、ナビゲーションバー上のボタン位置を変更したり、4つ目 / 5つ目のボタン追加が可能となります。
関連記事
Custom Navigation Bar – Androidナビゲーションバーをカスタマイズ(配置変更/ボタン追加)
このようなナビゲーションバーをカスタマイズする方法は別記事でまとめて紹介しているので、ぜひご覧あれ。
関連記事
Androidでナビゲーションバーのカスタマイズ方法まとめ! 見た目や機能性を劇的に変えよう
〆:ナビゲーションバーをカラフルにしよう!
以上、ナビゲーションバーの色をカスタマイズする方法! アプリのテーマカラーへ背景を変える [Android] の說明でした。
「Navbar Apps」アプリを使えば、カラー変更はもちろん、バッテリー残量や音楽のビジュアライザーの表示など、ナビゲーションバーの見た目や機能性を劇的に変えることが可能です。
ぜひ、お試しあれ。