Xperiaをroot化する方法! Magiskでスーパーユーザー権限を取得しよう

スポンサーリンク
root

この記事では、Xperia 10 IIを例にroot(ルート)化する手順を記録として残しています。

Xperiaシリーズであれば共通する内容も多いので、ぜひご参考ください。

関連記事 Pixelをroot化する方法

関連記事 Galaxyをroot化する方法

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

Xperiaをroot化する方法

次の流れで作業します。

  1. Bootloader Unlockする
  2. ファームウェアのboot.img等を用意する
  3. Magiskでboot.imgにパッチをあてる
  4. ファームウェアを更新する

記事中では、国内版Xperia 10 II(ドコモのSO-41A)をroot化するケースを例に説明します。

また作業の中で数回、端末が初期化されます。大切なデータがあれば、バックアップしておきましょう。

root化は公式で用意された機能ではなく、様々なリスクがあります。最悪のケースとして、操作の途中で予期せぬエラーが発生し、Androidが動かなくなる(=文鎮化)恐れもあります。「何が起きても自己責任で解決が必要」という点に注意してください。

1. Bootloader Unlockする

国内版Xperiaをroot化する場合、最大の難関ポイントです。

海外モデルと違って、特別な制限がかかっており、通常のやり方では解除できません。

ただqUnlock Toolという有料ソフトを使えば、無理やり解除することが可能です。

説明がかなり長くなるため、詳しくは関連記事【国内版Xperiaでブートローダーをアンロックする方法! AndroidでOEMロック解除してBootloader Unlockしよう】で解説しています。

国内版Xperiaでブートローダーをアンロックする方法! AndroidでOEMロック解除してBootloader Unlockしよう
この記事では、国内版Xperiaのブートローダーをアンロックする方法を解説します。OEMロック解除のやり方を説明しています。

開発者向けオプションを開き、OEMロック解除 で以下メッセージが出れば、Bootloader Unlockできています。

ブートローダーは既にロック解除されています
Bootloader Unlockする説明

「OEMロック解除」をオフにできなくなる

2. ファームウェアのboot.img等を用意する

Xperiaシリーズは、XperiFirmというソフトからファームウェアを入手できます。

XperiFirmをXDAサイトからダウンロードしてください。

ファームウェアのboot.img等を用意する手順1

ダウンロード・解凍したexeファイルを起動する

左の機種リストから、お使いのXperiaを見つけます。

Xperiaは全世界で販売されており、その国・地域の仕様に合わせるため、カスタマイズが施されています。日本のキャリア版ファームウェアを探したい場合、キャリアの型番で探すと見つかりやすいです(例:Xperia 10 IIの場合、ドコモ版→SO-41A、au版→SOV43、Y!mobile→A001SO)。
ファームウェアのboot.img等を用意する手順2

Xperia 10 II(ドコモのSO-41A)を見つける例

最新のファームウェアバージョンが表示されるので、自分のXperiaと合っているか確認します。

ファームウェアのboot.img等を用意する手順3

Latest Firmwareを確認する

Xperiaのファームウェアバージョンは、設定のアイコン設定アプリのビルド番号で調べられます。

ファームウェアのboot.img等を用意する手順4

(左)デバイス情報 (右)ビルド番号が出る

Latest Firmwareを選択すると、Available Firmwareが出るのでクリック、ダウンロードします。

ファームウェアのboot.img等を用意する手順5

Available Firmwareをクリック

ファームウェアのboot.img等を用意する手順6

Download

ファームウェアのboot.img等を用意する手順7

適当な場所を保存先として選ぶ

ファイル容量が大きく、時間がかかるので待ちましょう。

ファームウェアのboot.img等を用意する手順8

ダウンロード画面

ファームウェアのboot.img等を用意する手順9

ダウンロード完了画面

ファームウェアのboot.img等を用意する手順10

ダウンロードできたフォルダ

次にUnSINというソフトを用意します。

XDAサイトからダウンロードしてください。

UnSINはSINファイルをドラッグ&ドロップして、imgファイルを生成するソフトです。unsin.exe自体をクリックしても、何も起動しません。
ファームウェアのboot.img等を用意する手順11

ダウンロード・解凍したexeファイル

XperiFirmからダウンロードしたフォルダのうち、以下ファイルを見つけ、UnSINにドラッグ&ドロップします。

boot_X-FLASH-ALL-xxxx.sin
vbmeta_X-FLASH-ALL-xxxx.sin
xxxx部分は、機種によって異なります。
ファームウェアのboot.img等を用意する手順12

boot_X-FLASH-ALL-xxxx.sinを見つける例

ファームウェアのboot.img等を用意する手順13

unsin.exeにドラッグ&ドロップ

imgファイルが2つできます。

boot_X-FLASH-ALL-xxxx.img
vbmeta_X-FLASH-ALL-xxxx.img

うちboot.imgの方を、Xperia内部ストレージに移動します。

vbmeta.imgはあとで使うので、パソコン内に保存しておきます。
ファームウェアのboot.img等を用意する手順14

boot_X-FLASH-ALL-xxxx.imgができる

ファームウェアのboot.img等を用意する手順15

Xperia内部ストレージに移す(場所はどこでもOK)

3. Magiskでboot.imgにパッチをあてる

ここからスマートフォン側の作業です。

GitHubからMagiskのアイコンMagiskのapkファイルをダウンロード、インストールします。

Magiskでboot.imgにパッチをあてる手順1

apkファイルをダウンロード

Magiskでboot.imgにパッチをあてる手順2

インストール

MagiskのアイコンMagiskを開き、インストール画面から、先に用意したboot_X-FLASH-ALL-xxxx.imgをパッチするファイルとして選択します。

Magiskでboot.imgにパッチをあてる手順3

赤枠を進んでいく

Magiskでboot.imgにパッチをあてる手順4

boot_X-FLASH-ALL-xxxx.imgを選択して(左)、はじめる(右)。

boot_X-FLASH-ALL-xxxx.imgにパッチをあてます。

しばらく待ち、All done!(完了!)と出れば成功。

内部ストレージの「Download」フォルダに、magisk_patched-xxx.imgというファイルが保存されます。

Magiskでboot.imgにパッチをあてる手順5

(左)All done!と出ればOK (右)「Download」フォルダに入っている

このmagisk_patched-xxx.imgファイルをパソコン側へ移動させます。

保存先はどこでもOKです。
Magiskでboot.imgにパッチをあてる手順6

magisk_patched-xxx.imgをパソコンに移動しておく

4. ファームウェアを更新する

Xperia本体の電源をオフにしてから、音量アップキー長押しで、パソコンにUSB接続すると、fastboot modeになります。

Xperiaのfastboot mode中、画面は真っ暗で何も表示されませんが、LEDランプが青く点灯します。
ファームウェアを更新する手順1

fastboot mode画面。ランプが青く点灯する。

下記fastbootコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空けます。

fastboot flash boot
ファームウェアを更新する手順2

fastboot flash boot

移しておいたmagisk_patched-xxx.imgファイルをドラッグ&ドロップ、Enter キーで実行します。

fastboot flash boot〜以降のパスは、magisk_patched-xxx.imgファイルの保存先によって違います。
ファームウェアを更新する手順3

ドラッグ&ドロップ

ファームウェアを更新する手順4

赤下線のようなコマンドとなる

次のようなメッセージが出ればOK。

Sending 'init_boot_a' (●● KB) OKAY [ ●●s]
Writing 'init_boot_a' OKAY [ ●●s]
Finished. Total time: ●●s
ファームウェアを更新する手順5

完了時のメッセージ

次に手順2の作業で作っておいた、vbmeta_X-FLASH-ALL-xxxx.imgを使います。

下記fastbootコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空けます。

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta
ファームウェアを更新する手順6

赤下線のように準備

vbmeta_X-FLASH-ALL-xxxx.imgファイルをドラッグ&ドロップ、Enter キーで実行します。

flash vbmeta〜以降のパスは、vbmeta_X-FLASH-ALL-xxxx.imgファイルの保存先によって違います。
ファームウェアを更新する手順7

ドラッグ&ドロップ

ファームウェアを更新する手順8

赤下線のようなコマンドとなる

次のようなメッセージが出ればOK。

Sending 'vbmeta' (●● KB) OKAY [ ●●s]
Writing 'vbmeta' OKAY [ ●●s]
Finished. Total time: ●●s
ファームウェアを更新する手順9

完了時のメッセージ

最後に以下コマンドを実行して、Xperiaを再起動します。

fastboot reboot
ファームウェアを更新する手順10

fastboot reboot

MagiskのアイコンMagiskを開くと、以下メッセージが出るので OK を選択して再起動します。

追加のセットアップが必要です
Magiskを正常に動作させるためには追加のセットアップが必要です。
今すぐ再起動しますか?

無事、再起動がおわり、MagiskのアイコンMagiskトップ画面で「インストール済」と表示されていればroot化は成功です。

ファームウェアを更新する手順11

(左)再起動する (右)「インストール済」と出れば、root化できてる

またRoot CheckerのアイコンRoot Checkerというアプリを使えば、正常にroot化できているか確認できます。

ファームウェアを更新する手順12

(左)スーパーユーザー権限の要求を許可 (右)Congratulations!と出れば成功

 

〆:リスクを承知でroot化を楽しもう!

以上、Xperiaをroot化する方法! Magiskでスーパーユーザー権限を取得しよう の説明でした。

必要な手順も多く、ハードルは高めの内容となっています。

が、一度成功すれば様々な改造が可能となるので、root化を検討中の方はぜひご参考ください。

なおXperia 10 II以外の機種でroot化する方法をお探しであれば、関連記事【Androidをroot化する方法まとめ! Magisk/TWRPでスーパーユーザー権限を取得しよう】で解説しています。

Androidをroot化する方法まとめ! Magisk/TWRPでスーパーユーザー権限を取得しよう
この記事では、Android端末全般のroot化手順を解説します。Pixel/Galaxy/Xperia端末でroot化する方法を説明しています。

関連記事 root化で起動できないアプリを動かす方法

root
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

  1. cvater より:

    magisk_patched-xxx.imgファイルをドラッグ&ドロップまで問題なくいきましたが、Enter キーで実行すると下記のメッセージとなります。

    ‘fastboot’ は、内部コマンドまたは外部コマンド、
    操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

    何か手順が間違っていますでしょうか?対処法分かればご教授下さい。

  2. cvater より:

    adbコマンドの環境を設定しました。
    すると今度は

    のまま止まってしまいます。
    xperiaはauの5Ⅲで青点灯してUSB接続されています。PCはwin11です。
    大変お手数をおかけしますが今一度ご教授頂けますようお願いします。

  3. cvater より:

    waiting for any deviceのまま止まってしまいます。

  4. cvater より:

    ↑これもやってみましたがデバイスマネージャには△!androidがあり、ドライバーをダウンロードして展開>ドライバーの更新を選んで次へにすると
    androidをインストールできませんでした
    このデバイス用のドライバーが見つかりませんでした
    デバイスの製造元がわ、かっている場合はそのwebサイトのサポートセッションでダウンロード可能なドライバーを検索してください
    となりインストール出来ません
    あともう一息のような気がします 大変恐縮ですが何か策があればご教授ください

    • 記事後半に記載している「ただ、うまくインストールできないケースもあります。・・・」以下の部分も試しましたか?

      ボクもXperia 10 IIで同じメッセージが出て失敗しましたが、別のやり方(android_winusb.infを読み込む)で先に進めましたので・・・

  5. cvater より:

    ドライバーは更新できました 有難うございます
    しかしながら
    SendingはOKAYになりますが、
    Wrutungが下記の通りエラーになります
    Writing ‘boot_b’ FAILED (remote: ‘Flashing is not allowed in Lock State’)
    fastboot: error: Command failed
    重ね重ね恐縮ですが何か策はありますでしょか

  6. cvater より:

    色々ためしましたが、adb devicesではデバイス情報が何も表示されません
    C:\Users\cvate>adb devices
    * daemon not running; starting now at tcp:5037
    * daemon started successfully
    List of devices attached

    しかしながらfastboot devicesではデバイス情報が表示されます
    C:\Users\cvate>fastboot devices
    QV781PQ0A3 fastboot

    度々で本当に恐縮ですが、何か原因わかりますか?

タイトルとURLをコピーしました