この記事では、Pixel 3a XLを例にroot(ルート)化する手順を記録として残しています。
Googleデバイス(Pixel / Nexus)であれば共通する内容も多いので、ぜひご参考下さい。
Androidをroot化する安全性について
このパートでは、Androidのroot化にあたり、知っておくべき注意点を解説します。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
メリット:通常では不可能な改造ができる
root権限を取得すれば、内部のシステムファイルを編集可能となるため、様々な改造ができます。
例えば、X-plore File Managerというアプリで、
カメラの音量システムファイルを編集することで、シャッター音を消すことが可能です。

音量システムファイルの中身を変えれば消音となる。
詳細な手順は、関連記事【Androidのシャッター音を消す方法! スマートフォンのカメラやスクリーンショットを無音で撮影しよう】で解説しています。

また次のようなアプリを使って、通常は操作できないアプリデータをコントロールできます。
アプリ | 機能 | 詳細 |
---|---|---|
![]() Root Uninstaller | 無効化できないプリインストール アプリを強制停止する | 関連記事 |
![]() Titanium Backup | アプリデータを フルバックアップする | 関連記事 |
以上はほんの一例で、root化で実現できる機能は無数に存在します。
デメリット:文鎮化(壊れる)リスクがある etc.
root化は公式で用意された機能ではなく、様々なリスクがあります。
- 文鎮化(壊れる)リスクがある
- メーカー保証の対象外となる
- 強制的に初期化される
- OTAアップデートが不可能となる
- 一部アプリが使えなくなる
例えば、操作の途中で予期せぬエラーが発生し、最悪の場合Androidが動かなくなる(=文鎮化)恐れもあります。

ボクの場合、Nexus 6Pでブートループ→文鎮化という憂き目に遭った…
このときの文鎮化〜復旧までの記録について、関連記事【文鎮化したPixel/Nexus端末を復旧する方法! ブートループを繰り返すAndroidにファクトリーイメージを焼こう】で解説しています。

また操作に成功しても、一部のアプリはroot検知機能により起動不可となります。

ポケモンGOの例。root状態を検知して、起動不可となる。
Androidの数ある操作の中でも、root化はトップクラスに危険な行為です。
「何が起きても自己責任で解決が必要」という点を承知の上で、お試し下さい。
Androidをroot化する事前準備
本記事では、2パターンのroot化手順を紹介します。
方法 | 特徴 | 対象OS |
---|---|---|
①:Magiskでパッチを あてたイメージを書き込む | 動作が安定している | Android 9 / 10 / 11 / 12 |
②:TWRPでMagiskの Zipをインストールする | 作業手順がカンタン | Android 9 / 11 / 12 |
どちらの手順においても、必須となる事前作業があります。
このパートでは、その内容を2点解説します。
- パソコンのadb環境等を用意する
- OEMロック解除してブートローダーをアンロックする
なお作業の途中、Androidが強制的に初期化されます。
大切なデータがあれば、事前のバックアップを忘れずに。
バックアップに関する情報は、関連記事【Androidのデータをバックアップする方法! スマートフォンのデータを保存する特徴と使い方まとめ】で解説しています。

事前準備①:パソコンのadb環境等を用意する
root化は、パソコンからadbコマンドを実行する必要があります。
なんだか難しそうですが、、プログラムの知識がない一般ユーザーであっても、割と簡単に操作できるツールとなっています。
初めて使う場合、次の事前準備が必要です。
- パソコンのadb環境等を用意する
- 開発者向けオプションでUSBデバッグを有効にする
- adb devicesで接続確認する
1. パソコンのadb環境等を用意する
お使いのパソコンでadbコマンドを使用できる環境を用意して下さい。
Windows・Macそれぞれにおける手順は関連記事で解説しています。


正しく設定できているか検証するため、次のコマンドを実行して下さい。
adb
長々とコマンドが表示されれば成功です。
一方、次のメッセージが表示される場合、正常に設定できていません。
'adb' は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

Windowsの例。Macでも何らかのエラーメッセージが出る。
改めて、お使いのパソコンでの設定状況を確認して下さい。
また、パソコンとAndroidを接続するケーブルが必要です。
スマートフォンのUSB端子形状(micro USB / Type C)に合わせ用意しましょう。
2. 開発者向けオプションでUSBデバッグを有効にする
Androidで設定の システム から 開発者向けオプション を開き、
初めて開発者向けオプションを使う場合、デバイス情報の ビルド番号 を連続タップして、メニューを表示させて下さい。
詳細は関連記事【Android「開発者向けオプション」の基本と表示/非表示にする方法まとめ! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

USBデバッグを有効にします。
USBデバッグの特徴・リスクについては、関連記事【AndroidでUSBデバッグを有効/無効にする方法! 設定をオンオフ切り替えよう】で解説しています。

この状態でAndroidとパソコンをUSB接続します。
もしUSB接続の選択画面が出る場合、「ファイル転送モード」を選べばOK。
3. adb devicesで接続確認する
adb環境を用意したパソコンで、次のコマンドを実行します。
adb devices

Windowsの例。コマンドプロンプトで入力する。
次のようなメッセージが表示され、接続したAndroid実機を認識できればOKです。
List of devices attached xxx(デバイス情報) device
なお初めて接続するパソコンの場合、Android側で下記メッセージが出るので、このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する にチェックを入れましょう。
USBデバッグを許可しますか? このパソコンのRSAキーのフィンガープリント:
一方、次のメッセージが出る場合、Android実機を認識できていません。
List of devices attached xxx(デバイス情報) unauthorized
次の2点が原因であるケースが多いので、確認して下さい。
- AndroidのUSBデバッグを有効にしているか
- 「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」にチェックを入れたか
adbコマンドの主要なエラーについて、詳細を関連記事【adbコマンドでエラーが出る原因まとめ! adb/fastboot devicesの認識されない問題を解決しよう】で解説しています。

以上が、adbコマンドを使用する事前準備です。
事前準備②:OEMロック解除してブートローダーをアンロックする
root化は、Androidのブートローダーを解除しておく必要があります。
まず、Androidで設定の システム から 開発者向けオプション を開き、
初めて開発者向けオプションを使う場合、デバイス情報の ビルド番号 を連続タップして、メニューを表示させて下さい。
詳細は関連記事【Android「開発者向けオプション」の基本と表示/非表示にする方法まとめ! デベロッパーモードで隠れ機能を使おう】で解説しています。

OEMロック解除を有効にします。
次に、Androidでブートローダーを起動するため、次のadbコマンドを実行。
adb reboot bootloader
続いて次のfastbootコマンドで、ブートローダーを解除します。
fastboot flashing unlock
うまくコマンドが通ると、Bootloader Unlockに関する画面が表示されます。
音量上げ・下げ キーでメニューを「Unlock the bootloader」に切り替え、電源 キーで決定します。

「Unlock the bootloader」メニューが出るまで、音量キーを押下する。
これでブートローダーをアンロックできました。
そのまま 電源 キーを押して、Androidを再起動して下さい。
ここまで簡潔に説明しましたが、より詳細な手順は関連記事【Pixelでブートローダーをアンロックする方法! AndroidでOEMロック解除してBootloader Unlockしよう】で解説しています。

以上、Androidのroot化にあたり必要な事前準備2点でした。
Androidをroot化する方法① – Magiskでパッチをあてたイメージを書き込む
本記事では、2パターンのroot化手順を紹介します。
方法 | 特徴 | 対象OS |
---|---|---|
①:Magiskでパッチを あてたイメージを書き込む | 動作が安定している | Android 9 / 10 / 11 / 12 |
②:TWRPでMagiskの Zipをインストールする | 作業手順がカンタン | Android 9 / 11 / 12 |
このパートでは、うち①の具体的な内容を解説します。
- 手順①ファクトリーイメージのboot.imgを用意する
- 手順②Magiskでboot.imgにパッチをあてる
- 手順③fastbootモードでイメージを書き込む
Googleから提供される公式ファクトリーイメージを、Magiskでパッチ(改造)を加え、それを書き込むことでroot化を実現する方法です。
カスタムリカバリTWRP不要なのが特徴で、少し手順が複雑ですが、どのOSバージョンでも安定して動作するメリットがあります。
手順①:ファクトリーイメージのboot.imgを用意する
まずパソコン側の作業です。
Googleのデベロッパー向けサイトからファクトリーイメージをダウンロードします。
端末ごと歴代のAndroid OSバージョンが公開されているため、現在のビルド番号と一致するダウンロードリンクを選択して下さい。

Pixel 3a XLのビルド番号12.0.0(SQ1A.211205.008, Dec 2021)を選んだ例。
お使いのスマートフォンのビルド番号は、設定から確認できます。

設定のデバイス情報から、ビルド番号を表示できる。
ダウンロードしたファクトリーイメージのZipファイルを展開、
さらにその中に含まれるZipファイルを展開して、
boot.imgを見つけます。
このboot.imgをAndroidの内部ストレージへ移動させます。
パソコン側の作業は、いったん以上です。
手順②:Magiskでboot.imgにパッチをあてる
次にAndroid側の作業です。
GitHubからMagiskのapkファイルをダウンロード。
インストールします。
初めてapkからインストールする場合、不明なアプリのインストール を許可する必要があります。詳細は関連記事【Androidで提供元不明アプリをインストールする方法! スマホ操作でapkファイルを許可しよう】で解説しています。

続いてboot.imgにパッチをあてて改造します。
Magiskのトップメニューから インストール → パッチするファイルの選択 と進み、
移しておいたboot.imgを選択して、はじめる を実行します。
しばらく待ち、All done!(完了!)と出れば成功。
内部ストレージの「Download」フォルダに、magisk_patched-xxx.imgというファイルが保存されます。
このmagisk_patched-xxx.imgファイルをパソコン側へ移動させます。
手順③:fastbootモードでイメージを書き込む
Androidでブートローダーを起動します。
パソコンとUSB接続の上、次のadbコマンドを実行します。
adb reboot bootloader
または端末の電源をオフにして、画面が変わるまで 電源 キーと 音量下げ キーを同時に長押しでもOK。

Pixel 3a XLの例。
端末が再起動され、通常とは異なるfastbootモードの画面が表示されます。
次に下記fastbootコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空け、
fastboot flash boot
移しておいたmagisk_patched-xxx.imgファイルをドラッグ&ドロップ。
enter で実行します。
次のようなメッセージが出ればOK。
Sending 'boot_a' (●● KB) OKAY [ ●●s] Writing 'boot_a' OKAY [ ●●s] Finished. Total time: ●●s
次のfastbootコマンドで、Androidを再起動しましょう。
fastboot reboot
Magiskトップ画面で「インストール済」と表示されていれば、導入できています。
念のためRoot Checkerを使って、正常にroot化できているか確認しておきましょう。

Pixel 3a XL(Android 12)でroot化に成功した例。
なお記事中ではAndroid 12のケースで説明していますが、Android 9〜11でも動作することを確認しています。

Pixel 3a XL(Android 11)でroot化に成功した例。

Pixel 3a XL(Android 10)でroot化に成功した例。

Pixel 3a XL(Android 9)でroot化に成功した例。
以上、root化の手順でした。
boot.imgの抽出やMagiskのパッチなど、工程は多いですが、慣れれば安定して作業できます。

参考:root化を戻す方法
Androidのroot化を解除して、元の状態(非root)に戻す手順です。
Magiskのトップ画面から Magiskのアンインストール → 完全にアンインストール と選択。
しばらく待つと、Androidが自動で再起動され、Magiskが削除されます。
これで元の非root状態へ戻りました。
念のためRoot Checkerを使い、正常にroot化が解除されているか確認しましょう。
トップページからVerify Root Statusをタップして、
次のメッセージが表示されれば元に戻っています。
Sorry! Root access is not properly installed on this device.
Androidをroot化する方法② – TWRPでMagiskのZipをインストールする
本記事では、2パターンのroot化手順を紹介します。
方法 | 特徴 | 対象OS |
---|---|---|
①:Magiskでパッチを あてたイメージを書き込む | 動作が安定している | Android 9 / 10 / 11 / 12 |
②:TWRPでMagiskの Zipをインストールする | 作業手順がカンタン | Android 9 / 11 / 12 |
このパートでは、うち②の具体的な内容を解説します。
- 手順①TWRPとMagiskを用意する
- 手順②TWRPでMagiskのZipをインストールする
カスタムリカバリTWRPを起動して、
Magiskをインストールすることでroot化を実現する方法です。
比較的作業はシンプルで、わかりやすさが特徴です。一方、TWRPの開発状況によって動作しないOSバージョンも存在します。
手順①:TWRPとMagiskを用意する
今回のroot化で使用するカスタムリカバリTWRPをパソコンに、
MagiskをAndroidにダウンロードしておきます。
カスタムリカバリTWRPをダウンロードする
TWRPの公式ページより、端末種別に応じたイメージファイルを入手します。

Pixel 3a XLを選択する例。
「Download Links」より、imgファイルをダウンロードしましょう。
なお使用中のOSバージョンに応じて、imgファイルが異なります。
▼Pixel 3a XLの例(2021年12月現在)
OSバージョン | 選択するファイル |
---|---|
Android 11 / 12 | twrp-3.6.0_11-0-bonito.img |
Android 9 | twrp-3.5.2_9-0-bonito.img |
Magiskをダウンロード&リネームする
GitHubからMagiskのapkファイルをダウンロードします。
内部ストレージに保存されたapkファイルの名称を「Magisk-v22.1.zip」のように、拡張子をZipに変えます。
手順②:TWRPでMagiskのZipをインストールする
次の流れで操作して、root作業を完了します。
- Androidのブートローダーを起動する
- カスタムリカバリTWRPを起動する
- TWRPでMagiskのZipファイルをインストールする
1. Androidのブートローダーを起動する
Androidでブートローダーを起動します。
パソコンとUSB接続の上、次のadbコマンドを実行します。
adb reboot bootloader
または端末の電源をオフにして、画面が変わるまで 電源 キーと 音量下げ キーを同時に長押しでもOK。

Pixel 3a XLの例。
端末が再起動され、通常とは異なるfastbootモードの画面が表示されます。
2. カスタムリカバリTWRPを起動する
パソコンで下記fastbootコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空け、
fastboot boot
ダウンロードしておいたTWRPのimgファイルをドラッグ&ドロップし、
enter で実行すると、AndroidでカスタムリカバリTWRPが起動します。
なお何らかのメッセージが出て失敗する場合、使用したTWRPのimgファイルが誤っている可能性があります。
特にOSバージョンと合致しているかチェックして下さい。
▼Android 11 / 12に対して、Android 9向けのimgファイル(例:twrp-3.5.2_9-0-bonito.img)を使った例
Sending 'boot.img' (●● KB) OKAY [ ●●s] Booting FAILED (remote: 'Error verifying the received boot.img: Invalid Parameter') fastboot: error: Command failed
▼Android 9に対して、Android 11 / 12向けのimgファイル(例:twrp-3.6.0_11-0-bonito.img)を使った例
Sending 'boot.img' (●● KB) OKAY [ ●●s] Booting (bootloader) boot.img missing cmdline or OS version FAILED (Status read failed (Too many links)) fastboot: error: Command failed
またPixel 3a XLのAndroid 10は、2021年12月現在、対応するTWRPのimgファイルが存在しません。
Android 10の状態でroot化したい場合、もう1つの方法(Magiskでパッチをあてたイメージを書き込む)を参照下さい。
3. TWRPでMagiskのZipファイルをインストールする
Swipe to Allow Modifications で先に進み、
Install から、
端末に保存したMagiskのZipファイルを選択。
Swipe to confirm Flash で実行します。
MagiskのInstaller(インストーラー)が起動して、導入作業が始まります。
画面に「Successful」と表示されたことを確認し、Reboot を選択。
System をタップすれば、Androidが再起動します。
ホーム画面にMagiskが追加されているか確認しましょう。
なお自動で追加されないケースもあるため、その場合はGitHubで入手したapkファイルから手動でインストールすればOKです。

apkファイルから手動でMagiskアプリを導入する例。
Magiskトップ画面で「インストール済」と表示されていれば、導入できています。
念のためRoot Checkerを使って、正常にroot化できているか確認しておきましょう。

Pixel 3a XL(Android 9)でroot化に成功した例。
なお記事中ではAndroid 9のケースで説明していますが、Android 11・12でも動作することを確認しています。

Pixel 3a XL(Android 12)でroot化に成功した例。

Pixel 3a XL(Android 11)でroot化に成功した例。
以上、root化の手順でした。
過去、カスタムリカバリTWRPを使ったことがあれば、いつもの手順でroot化できてオススメです。
前のパートで紹介した、Magiskでパッチをあてたイメージを書き込む方法と合わせ、相性の良い方をお試し下さい。
参考:root化を戻す方法
Magiskでroot化したAndroidは、解除して元の状態(非root)に戻せます。
操作の流れは、インストール時とほぼ同じです。
- Magiskをダウンロード&リネームする
- Androidのブートローダーを起動する
- カスタムリカバリTWRPを起動する
- TWRPでアンインストーラーを実行する
1. Magiskをダウンロード&リネームする
GitHubからMagiskのapkファイルをダウンロードします。
内部ストレージに保存されたapkファイルの名称を「uninstall.zip」に変えます。
2. Androidのブートローダーを起動する
Androidでブートローダーを起動します。
パソコンとUSB接続の上、次のadbコマンドを実行します。
adb reboot bootloader
または端末の電源をオフにして、画面が変わるまで 電源 キーと 音量下げ キーを同時に長押しでもOK。

Pixel 3a XLの例。
端末が再起動され、通常とは異なるfastbootモードの画面が表示されます。
3. カスタムリカバリTWRPを起動する
パソコンで下記fastbootコマンドを入力し、末尾に半角スペースを空け、
fastboot boot
ダウンロードしておいたTWRPのimgファイルをドラッグ&ドロップし、
enter で実行。
AndroidでカスタムリカバリTWRPが起動します。
4. TWRPでアンインストーラーを実行する
Install を開き、
1の手順で端末内に保存した、Magiskの「uninstall.zip」を選択。
Swipe to confirm Flash で実行します。
MagiskのUninstaller(アンインストーラー)が起動して、削除作業が始まります。
画面に「Successful」と表示されたことを確認し、Reboot を選択。
System をタップすれば、Androidが再起動します。
最後に、Magiskアプリそのものは自動で消えないため、手動でホーム画面からアンインストール操作をして下さい。
これで元の非root状態へ戻りました。
念のためRoot Checkerアプリを使い、正常にroot化が解除されているか確認しましょう。
トップページからVerify Root Statusをタップして、
次のメッセージが表示されれば元に戻っています。
Sorry! Root access is not properly installed on this device.
root化を検知されて使えなかったアプリも、起動できるようになります。

三菱UFJ銀行アプリの例。root解除後は起動できる。
補足:Androidのroot化に関するアレコレ
本パートでは、root化に関連する細かい情報を補足します。
よくある疑問点にも触れているので、興味があればどうぞ。
- 補足①Androidがroot化できているか確認する方法
- 補足②Magiskを隠してroot検知を回避する方法
Androidがroot化できているか確認する方法
Root Checkerというアプリを使えば、正常にroot化が完了しているか確認できます。
トップページからVerify Root Statusをタップして、
次のメッセージが表示されればroot化できています。
Congratulations! Root access is properly installed on this device!

Pixel 3a XL(Android 12)でroot化に成功した例。
もし「スーパーユーザーリクエスト」画面が表示されたら 許可 して下さい。
Magiskを隠してroot検知を回避する方法
アプリの中には、SafetyNet APIというセキュリティの仕組みが導入され、root化を検知した端末では起動できないケースがあります。

ポケモンGOの例。root状態を検知して、起動不可となる。
実はMagiskの場合、一時的にroot状態を”見えなくする”MagiskHideという機能があります。
これを有効にすれば、SafetyNetの検知をすり抜けて、アプリを起動できる場合があります。
Magiskのメニューより MagiskHide を有効にして、
SafetyNetの検知を回避したいアプリにチェックを入れればOK。

(右)ポケモンGOにチェックを入れる例
アプリを起動できれば成功です。
また「Magiskアプリを隠す」という機能も有効です。
こちらはMagiskアプリ自体のパッケージ名等を変えて、見た目上は別アプリのように偽装をします。

(右)”Settings”というダミー名称へ偽装する例

中身はMagiskだが、見た目はSettingsという別アプリに見える。
以上、説明でした。
今回紹介したのは一部設定で、ほかにもMagiskではroot検知を回避する機能が用意されています。
が、いずれも完璧ではなく、セキュリティの厳しいアプリでは失敗するケースもあります。
〆:リスクを承知でroot化を楽しもう!
以上、Androidをroot化する方法! Magisk/TWRPでPixelのスーパーユーザー権限を取得しよう の説明でした。
必要なコマンド入力も多く、ハードルは高めの内容となっています。
が、一度成功すれば様々な改造が可能となるので、root化を検討中の方はぜひご参考下さい。
参考 Magisk – Installation Instruction
参考 Android Developers – SafetyNetによるセキュリティ脅威からの保護
参考 Android Source – デバイスのフラッシュ
参考 XDA – TWRP 3.6.0 released with support for devices that launched with Android 11
コメント
NEXUS5Xで8.1(OPM7)で最新版majiskインストールできてます。
TWRPインストール
zipをDL TWRPでインストール
manager インストール
managerはOS起動後インストールします。zipあてただけではインストールは完全には終わりません。
xdaをよく見てみればわかります。
とはいいつつ参考にさせていただきました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
記事内容を少し修正しました。
まったく同じ手順で行い、Successfulと出たのですが、root checherで確認するとroot化されてませんでした。Magisk Managerもアプリに追加されていません…
ver8.1.0です
すみません。自己解決しました。
Magisk-v17.1をインストールした後にv18.1をインストールしたら無事できました。
イメージファイルで起動するには
fastboot boot イメージファイル名
リカバリーを起動するには
fastboot reboot recovery
だったような
ブートローダーアンロック fastboot flashing unlock の工程以外は データ初期化は発生しないという認識でよいでしょうか?
(※ 手順③:fastbootモードでイメージを書き込む 等でデータ初期化することはないという認識でよろしいでしょうか?)