Androidのスマートフォンやタブレットで無線接続する際、新しいWi-Fiのネットワーク名(SSID)を設定する場合に「認証に問題」と表示され、接続できないエラーが発生するケースがあります。
またそれ以外にも「IPアドレス取得中」・「保存済み」・「制限付きアクセス」と表記されるエラーにより、インターネットに接続できない事象もあります。
そこで本記事では、その原因と解決策を説明します。
同様の症状で悩んでいる方は、ぜひご覧あれ。
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Wi-Fiがエラーで接続できない原因と解決策
表示されるWi-Fiエラーと原因について
スマートフォンやタブレットで無線接続の設定をしたにも関わらずインターネットに接続できない場合、Wi-Fi設定上に下記4種類のエラー表記がされることがあります。
認証に問題
IPアドレス取得中
保存済み
制限付きアクセス
例えば、Wi-Fiが「認証に問題」となるとは、下記のようなケースを指します。
適切なSSIDとパスワードを入力して接続設定をしたはずなのに、「認証に問題」と表示されインターネットへ接続できません。
また「認証に問題」以外にも、「IPアドレス取得中」と表示される場合や、
「保存済み」・「制限付きアクセス」・「接続済み、インターネットは利用できません」等、表示される場合も同様にWi-Fiへの接続に失敗をしており、ネットへアクセスできない状態を示しています。
Wi-Fi接続の際に「認証に問題」・「IPアドレス取得中」・「保存済み」・「制限付きアクセス」と表示が出る原因として、スマートフォンやタブレットでWi-Fiへ初期接続設定の際、何らかのエラーが発生し、以後うまく接続ができなくなっているケースが多いです。
ほとんどの場合、「接続したことがないWi-Fiへ繋いだ際」または「パスワード等の情報が消えてしまった際」に発生する傾向があります。
そのため、これら原因に対する解決策を順番に試していき、改善が見られないか確認をします。
解決策①:パスワードを再入力する
まず1つ目の解決策として、エラー表記となっているWi-Fiについて、パスワード等の情報が消えてしまっている可能性があるため、再度入力をします。
Androidであれば、エラー表記となっているWi-FiのSSIDを長押しすると設定メニューが表示されるので「ネットワークを変更」をタップし、空欄となっているパスワード欄に、再度パスワードを正確に入力し「保存」と進みます。
この状態で事象が改善されないかまず確認をします。
解決策②:SSID(ネットワーク名)を再確認する
次に2つ目の解決策として、エラー表記となっているWi-FiのSSID(ネットワーク名)が、そもそも接続しようとしている先のSSIDと合致しているかも確認して下さい。
自宅やカフェ等では様々なWi-Fiが飛び交っているため、自身が持っているモバイルルーターやスマートフォンのテザリング等のSSID以外に、全く関係のないSSIDもWi-Fi設定メニューでは表示がされます。そのため、意図せず別のネットワークへ誤って接続している可能性も考えられます。
もし自宅や会社の周辺で、似たようなSSIDが多く飛び交っているなら、自身のルーターのSSID(ネットワーク名)を変えてしまうのも1つの手です。
WiMAXのルーターについては下記記事で解説していますが、ルーターの種類によってSSIDの変更手順は異なるため、各メーカーのサイトで調べてみて下さい。
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解決策③:Wi-Fi接続設定を削除&再接続する
続いて3つ目の解決策として、Wi-Fi接続設定自体に異常が発生している可能性があるので、一度設定を削除した後、再び接続する、という作業をします。
個別にWi-Fi接続設定&再接続する
まず「認証に問題」となっているWi-Fiに限定して、接続設定をリセットします。
手順はAndroidバージョンによって異なりますが、おおむね「設定」のWi-Fi設定より操作ができます。
例えばAndroid 8.1.0の場合、「設定」→「ネットワークとインターネット」より「Wi-Fi」へ進み、
一覧より「認証に問題」と表示されるSSIDを選択し、「削除」を実行します。
するとAndroid上から対象のWi-Fiに関する情報が一度消去され、接続解除となります。
Androidバージョンや機種によっては、「認証に問題」と表示されるSSID上で長押しすることで「設定を削除」ができるケースもあります。「ネットワークを切断」や「ネットワークを削除」など一部表現が異なります。
続いて、「認証に問題」となっていたWi-Fiを再度選び、パスワードを入力し再設定します。
再び事象が改善されないか確認をして下さい。
ちなみに、ボクが試した際は、2回パスワードを入力しても「認証に問題」と表示が出ましたが、3回目で正常に接続ができるようになりました。
Android全体のWi-Fi接続設定をリセットする
それでも改善がない場合、Android全体のネットワーク設定を一括リセットするのも手です。
事象が発生しているWi-Fi以外のSSIDやBluetooth設定まで含め、全てリセットとなりますが、同時に原因となっているバグも取り除かれることを期待できます。
例えばAndroid 8.1.0の場合、「設定」→「ネットワークとインターネット」より、右上メニューで「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット」を選択し、
「設定をリセット」を実行することで、ネットワーク関連の情報が全て初期化されます。
詳細は別記事でまとめています。
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Androidのネットワーク設定を一括リセットする方法! Wi-FiやBluetoothの情報を初期化しよう
解決策④:本体の再起動・初期化を行う
最後の解決策として、Wi-Fi接続設定のみならず、AndroidやWi-Fiルーター親機自体に異常が発生している可能性があるので、接続先のスマートフォンやタブレットを再起動したり、Wi-Fi親機の再起動を試します。
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また、ルーター側のファームウェアにバグがあり、接続が不安定になっていることも考えられます。各メーカーで最新のファームウェアへアップデートしてみて下さい。
それでも改善がない場合、可能であればAndroidの初期化まで実行してから再度接続できないか確認をします。
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初期化を実行する前に、データのバックアップをしておきましょう。
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補足:その他Wi-Fiに関わる便利な情報
今回取り上げた以外にも、本ブログではAndroidのWi-Fi機能に関わる様々な情報を掲載しています。
例えば「Wifi Switcher」というアプリを使えば、周囲にあるより速いWi-Fiへの接続先自動切り替えが可能となります。
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また、「開発者向けオプション」の「Wi-Fiを強制的にモバイル接続に切り替える」機能を有効化することで、Wi-Fi環境が不安定な状況で、自動的にモバイルデータ通信へ接続が切り替わるようになります。
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このようにAndroidのWi-Fiをより快適に利用する豆知識は別記事でまとめているので、合わせてどうぞ。
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〆:リセットと再接続を何度か試そう
以上、[Android] Wi-Fiが「認証に問題 / IPアドレス取得中 / 保存済み / 制限付きアクセス」エラーでネット接続できない原因と解決策 の説明でした。
ネット上の声や読者様のコメントを見る限り、多くはWi-Fi接続設定をリセットすることで改善するケースを目にします。
また、ボクのように一度リセットしただけでは解決しないケースもあるため、何度かリセットと再接続を試して、正常に繋がるか様子をみて下さい。
お試しあれ。
ありがとございました!
わたしもつながった!